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国立保健医療科学院

アモキシシリンカプセル250mg「TCK」

基本情報

薬効分類名合成ペニシリン製剤
一般名アモキシシリン水和物
総称名アモキシシリン
規格単位250mg1カプセル
包装
  • アモキシシリンカプセル125mg「TCK」100カプセル(PTP)
  • アモキシシリンカプセル250mg「TCK」100カプセル(PTP)
製造販売業者辰巳化学
規制区分処方箋医薬品注意−医師等の処方箋により使用すること
日本標準商品分類番号876131
承認番号23000AMX00568000
薬価基準収載年月2020年6月
販売開始年月1978年6月
警告
禁忌
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 伝染性単核症の患者[発疹の発現頻度を高めるおそれがある。]
原則禁忌
  • ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • <適応菌種>
    • 本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、大腸菌、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌、ヘリコバクター・ピロリ、梅毒トレポネーマ
  • <適応症>
    • 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、涙嚢炎、麦粒腫、中耳炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、猩紅熱、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
用法用量
  • [ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症]
    • 成人
      • アモキシシリン水和物として、通常1回250mg(力価)を1日3〜4回経口投与する。
        なお、年齢、症状により適宜増減する。
    • 小児
      • アモキシシリン水和物として、通常1日20〜40mg(力価)/kgを3〜4回に分割経口投与する。
        なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと。
  • [ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎]
    • アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用の場合
      • 通常、成人にはアモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
        なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
    • アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合
      • 通常、成人にはアモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、メトロニダゾールとして1回250mg及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
  • 進行期胃MALTリンパ腫に対するヘリコバクター・ピロリ除菌治療の有効性は確立していない。
  • 特発性血小板減少性紫斑病に対しては、ガイドライン等を参照し、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療が適切と判断される症例にのみ除菌治療を行うこと。
  • 早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃以外には、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は確立していない。
  • ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に用いる際には、ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認すること。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
  • 高度の腎障害のある患者では、血中濃度が持続するので、腎障害の程度に応じて投与量を減量し、投与の間隔をあけて使用すること。
  • 本剤をヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に用いる場合、プロトンポンプインヒビターはランソプラゾールとして1回30mg、オメプラゾールとして1回20mg、ラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、エソメプラゾールとして1回20mg又はボノプラザンとして1回20mgのいずれか1剤を選択する。

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存(開封後は湿気及び光を避けて保存し、なるべく速やかに使用すること)
使用期限
  • 外装に表示

組成・性状

組成
  • アモキシシリンカプセル250mg「TCK」
    • アモキシシリンカプセル250mg「TCK」アモキシシリンカプセル250mg「TCK」は1カプセル中にアモキシシリン水和物(日局)を250mg(力価)含有する。
    • 添加物として、乳糖水和物、ステアリン酸Mg、カプセル本体にゼラチン、酸化チタン、青色1号、赤色3号、ラウリル硫酸Naを含有する。
添加物乳糖水和物
性状
  • アモキシシリンカプセル250mg「TCK」
    • (表省略)

  • 【色】
    暗赤色
    白色
    【剤形】
    硬カプセル剤/カプセル剤/内用