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国立保健医療科学院

プロプラノロール塩酸塩錠10mg「トーワ」

基本情報

薬効分類名高血圧・狭心症・不整脈・片頭痛治療剤
一般名プロプラノロール塩酸塩
総称名プロプラノロール塩酸塩
規格単位10mg1錠
包装
  • 100錠[10錠×10:PTP]
  • 1000錠[10錠×100:PTP]
  • 1000錠[バラ、乾燥剤入り]
製造販売業者東和薬品
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号872123
承認番号22900AMX00117
薬価基準収載年月
販売開始年月1984年6月
警告
禁忌
  • 2.12.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.22.2 気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者[気管支を収縮し、喘息症状が誘発又は悪化するおそれがある。]
  • 2.32.3 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。]
  • 2.42.4 高度又は症状を呈する徐脈、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロック、洞不全症候群のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.52.5 心原性ショックの患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.62.6 肺高血圧による右心不全のある患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.72.7 うっ血性心不全のある患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.82.8 低血圧症の患者[心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.92.9 長期間絶食状態の患者[低血糖症状を起こしやすく、かつその症状をマスクし、発見を遅らせる危険性がある。]
  • 2.102.10 重度の末梢循環障害のある患者(壊疽等)[症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.112.11 未治療の褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者[7.、9.1.7参照]
  • 2.122.12 異型狭心症の患者[症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.132.13 リザトリプタン安息香酸塩を投与中の患者[10.1参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • ○本態性高血圧症(軽症〜中等症)
  • ○狭心症
  • ○褐色細胞腫手術時
  • ○期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防
  • ○片頭痛発作の発症抑制
  • ○右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制
用法用量
  • <本態性高血圧症(軽症〜中等症)に使用する場合>
    • 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30〜60mgより投与をはじめ、効果不十分な場合は120mgまで漸増し、1日3回に分割経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <狭心症、褐色細胞腫手術時に使用する場合>
    • 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分割経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防に使用する場合>
    • 成人
      • 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mg、90mgと漸増し、1日3回に分割経口投与する。
        なお、年齢、症状により適宜増減する。
    • 小児
      • 通常、小児にはプロプラノロール塩酸塩として1日0.5〜2mg/kgを、低用量から開始し、1日3〜4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。効果不十分な場合には1日4mg/kgまで増量することができるが、1日投与量として90mgを超えないこと。
  • <片頭痛発作の発症抑制に使用する場合>
    • 通常、成人にはプロプラノロール塩酸塩として1日20〜30mgより投与をはじめ、効果が不十分な場合は60mgまで漸増し、1日2回あるいは3回に分割経口投与する。
  • <右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制に使用する場合>
    • 通常、乳幼児にはプロプラノロール塩酸塩として1日0.5〜2mg/kgを、低用量から開始し、1日3〜4回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。効果不十分な場合には1日4mg/kgまで増量することができる。
効能効果に関連する使用上の注意
  • <期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防>
    • 小児等に、期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防を目的に本剤を使用する場合、小児等の不整脈治療に熟練した医師が監督すること。基礎心疾患のある場合は、有益性がリスクを上回ると判断される場合にのみ投与すること。
  • <片頭痛発作の発症抑制>
    • 本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。
  • <右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制>
    • ファロー四徴症等を原疾患とする右心室流出路狭窄による低酸素発作を起こす患者に投与すること。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 褐色細胞腫又はパラガングリオーマの患者では、α遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断剤を併用すること。[2.11、9.1.7参照]

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限

組成・性状

組成
  • (表省略)

添加物乳糖水和物
性状
  • (表省略)

  • 【色】
    白色
    【剤形】
    素錠/錠剤/内用
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