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国立保健医療科学院

カイプロリス点滴静注用10mg

基本情報

薬効分類名−抗悪性腫瘍剤−プロテアソーム阻害剤
一般名カルフィルゾミブ
総称名カイプロリス
規格単位10mg1瓶
包装
  • <カイプロリス点滴静注用10mg>
    • 1バイアル
  • <カイプロリス点滴静注用40mg>
    • 1バイアル
製造販売業者小野薬品工業
規制区分毒薬
日本標準商品分類番号874291
承認番号22800AMX00429000
薬価基準収載年月
販売開始年月2016年8月
警告
  • 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識と経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される患者についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与を開始すること。
禁忌
  • 2.12.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.22.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 再発又は難治性の多発性骨髄腫
用法用量
  • <レナリドミド及びデキサメタゾン併用>
    • 通常、成人には1日1回、本剤を1、2、8、9、15及び16日目に点滴静注し、12日間休薬する。この28日間を1サイクルとし、12サイクルまで投与を繰り返す。13サイクル以降は、1日1回、1、2、15及び16日目に本剤を点滴静注し、12日間休薬する。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1及び2日目のみ20mg/m22(体表面積)、それ以降は27mg/m22(体表面積)とし、10分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
  • <デキサメタゾン併用>
    • 週2回投与の場合
      • 通常、成人には1日1回、本剤を1、2、8、9、15及び16日目に点滴静注し、12日間休薬する。この28日間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1及び2日目のみ20mg/m22(体表面積)、それ以降は56mg/m22(体表面積)とし、30分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
    • 週1回投与の場合
      • 通常、成人には1日1回、本剤を1、8及び15日目に点滴静注し、13日間休薬する。この28日間を1サイクルとし、投与を繰り返す。本剤の投与量はカルフィルゾミブとして、1サイクル目の1日目のみ20mg/m22(体表面積)、それ以降は70mg/m22(体表面積)とし、30分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • 5.15.1 本剤による治療は、少なくとも1つの標準的な治療が無効又は治療後に再発した患者を対象とすること。
  • 5.25.2 臨床試験に組み入れられた患者の前治療歴等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
用法用量に関連する使用上の注意
  • <用法及び用量共通>
    • 7.17.1 本剤を単独投与した場合の有効性及び安全性は確立していない。
    • 7.27.2 本剤と併用する抗悪性腫瘍剤の投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、投与すること。
    • 7.37.3 体表面積が2.2m22を超える患者では、体表面積2.2m22として投与量を算出すること。
    • 7.47.4 クレアチニンクリアランス(Ccr)が15mL/分未満となった場合には、本剤を休薬すること。Ccrが15mL/分以上まで回復した場合には、投与の再開を検討すること。透析を要する場合には、再開時の用量として20mg/m22を超えないこととし、また透析後に投与すること。
    • 7.57.5 本剤の投与については、以下に従って、適切に休薬、減量又は投与中止の判断を行うこと。
      • 血液毒性(Grade4注)注)の血小板減少、リンパ球減少、貧血又はGrade3注)注)以上の好中球減少)又はGrade3注)注)以上の非血液毒性(脱毛症又はGrade3注)注)の悪心・嘔吐、下痢及び疲労を除く)に該当する副作用が発現した場合には、回復するまで本剤を休薬する。休薬後に投与を再開する場合には、本剤による有益性と危険性を慎重に検討した上で下表を目安として減量等を考慮する。なお、再び副作用が発現し、休薬後に投与を再開する場合には、下表を目安として本剤を減量又は投与中止すること。
        • 注)NCI-CTCAE v4.0
        • (表省略)

        • (表省略)

        • (表省略)

  • <レナリドミド及びデキサメタゾン併用>
    • 7.67.6 本剤を18サイクルを超えて投与した場合の有効性及び安全性は確立していない。

貯法・使用期限等

貯法
  • 2〜8℃で保存
使用期限

組成・性状

組成
  • カイプロリス点滴静注用10mg
    • (表省略)

添加物スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンNa
性状
  • カイプロリス点滴静注用10mg
    • (表省略)

  • 【色】
    白色〜灰白色
    【剤形】
    凍結乾燥剤/散剤/注射