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国立保健医療科学院
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試験ID UMIN000002308

最終情報更新日:2016年4月7日

KRAS変異型の切除不能進行・再発大腸癌に対する3次治療としてのTS-1+bevacizumab併用療法第Ⅱ相試験

基本情報

試験IDUMIN000002308
研究名称 / Scientific Title(Acronym) KRAS変異型の切除不能進行・再発大腸癌に対する3次治療としてのTS-1+bevacizumab併用療法第Ⅱ相試験 Phase II study of combination chemotherapy with S-1 plus Avastin in unresectable or recurrent colorectal cancer after failure of prior chemotherapy, including irinotecan and oxaliplatin regimens.
平易な研究名称 / Public Title(Acronym)KRAS変異型の切除不能進行・再発大腸癌に対する3次治療としてのTS-1+bevacizumab併用療法第Ⅱ相試験 Phase II study of combination chemotherapy with S-1 plus Avastin in unresectable or recurrent colorectal cancer after failure of prior chemotherapy, including irinotecan and oxaliplatin regimens.
試験進捗状況/Recruitment status一般募集中 Recruiting
登録日時2009年8月7日
最終情報更新日2016年4月7日
試験開始日(予定日)
試験終了日(予定日)
組入れ開始日 / Date of first enrollment2009年7月1日

試験概要

試験実施地域 / Region 日本 Japan
実施都道府県 北海道、岩手県、東京都、神奈川県、富山県、岐阜県、大阪府、奈良県、福岡県、宮崎県
目標症例数/Target sample size 40
対象疾患 / Health condition(s) or Problem(s) studied 大腸癌 colorectal cancer
試験のタイプ / Study type 介入 Interventional
試験デザイン / Study design 単群
ランダム化 / Randomization 非ランダム化
介入1 本試験の対象となる、切除不能進行・再発大腸癌患者を対象として、韓国で実施された3次治療以降におけるTS-1単剤のPhase II試験では、病勢コントロール率は42.9%(95%信頼区間23.3%-62.4%)と報告されている12)。本試験では、TS-1にbevacizumabが併用され、さらに高い病勢コントロール率が得られると考えられることから、病勢コントロール率の閾値を30%、期待値を50%と設定した。このとき、Flemingの1段階デザインを採用し、片側有意水準=0.05、検出力(1-)を0.80以上とすると、本試験に必要な症例数は35例と算出される。試験中に10%強の脱落があると想定して本試験の予定登録症例数を40例とした。
主要評価項目 / Primary outcomes 病勢コントロール率 Disease control rate
副次評価項目 / Secondary outcomes 奏効率、無増悪生存期間、全生存期間、有害事象の発現頻度と程度 Response rate, Progression free survival, Overall survival, frequency of adverese event

適格性

年齢(下限)/ Age minimum 20歳以上 20years-old
年齢(上限)/ Age maximum 80歳未満 80years-old
性別 / Gender 男女両方 Male and Female
選択基準 / Include criteria 1)組織学的に大腸癌(腺癌)であることが認められている。 2)KRAS変異型が確認されている。 3)切除不能進行・再発大腸癌である(本試験では、盲腸、結腸、直腸S状部、および直腸癌とし、虫垂と肛門管の腫瘍は対象としない)。 4)RECIST規準による測定可能病変を有する(登録前28日以内の画像検査で病変を確認 すること)。 5)同意取得時年齢が20歳以上80歳未満である。 6)PS(ECOG)が0~2である。 7)切除不能進行・再発大腸癌に対して、前治療としてoxaliplatinおよびirinotecanが含まれる2レジメンを施行し、前治療で増悪が確認されている。 前治療の規定は以下のとおりとする。 ①切除不能進行・再発大腸癌に対して、1次治療と2次治療を行い、増悪を認めている。 ただし、1次治療の中止理由は、増悪、有害事象、患者拒否等問わない。 ②術前・術後補助化学療法の最終投与日から24週(168日)以内に再発が確認され、再発後に1次治療を行ったが増悪を認めている。この場合の術前・術後補助化学療法は1次治療とみなす。 ③術前・術後補助化学療法の最終投与日から25週(169日)以降に再発が確認され、再発後に1次治療と2次治療を行ったが増悪を認めている。この場合の術前・術後補助化学療法は1次治療としない。また、1次治療の中止理由は、増悪、有害事象、患者拒否等問わない。 8)経口摂取が可能である。 9)登録前14日以内(登録2週間前の同一曜日の検査は可)のデータにより、以下の主要臓器機能が保持されている。 ①白血球数:3,500/mm3以上 12,000/mm3以下 ②好中球数:1,500/mm3以上 ③ヘモグロビン:9.0g/dL以上 ④血小板数:100,000/mm3以上 ⑤総ビリルビン:1.5 mg/dL以下 ⑥AST(GOT):100IU/L以下(肝転移を有する症例は200 IU/L以下) ⑦ALT(GPT):100IU/L以下(肝転移を有する症例は200 IU/L以下) ⑧血清クレアチニン:1.2 mg/dL以下 ⑨クレアチニンクリアランス:50mL/min以上* ⑩尿蛋白:1+以下 ⑪INR:1.5未満 10)患者本人から文書による同意が得られている。
除外基準 / Exclude criteria 1)活動性の感染症を有する(感染症に起因する38℃以上の発熱を認める症例など)。 2)ステロイド剤の継続的な全身投与(内服または静脈内)を受けている。 3)重篤な合併症を有する(間質性肺炎または肺線維症、腸管麻痺、腸閉塞、腎不全、肝不全、コントロール不良の糖尿病、コントロール不良の高血圧症など)。 4)著しい心電図異常が認められる。または臨床上問題となる心疾患(心不全、心筋梗塞、狭心症など)を有する。 5)治療を必要とする胸水や腹水を有する。 6)無病期間が5年未満の重複がんを有する(治癒した皮膚基底細胞癌と子宮頸癌、あるいは内視鏡的粘膜切除により治癒が確認された胃癌、食道癌、大腸pM癌は登録可とする)。 7)放射線療法による前治療がある。 8)TS-1による前治療がある。 (ただし、TS-1による術前あるいは術後補助化学療法終了後、25週以降の再発症例については登録可とする) 9)妊娠あるいは妊娠している可能性のある女性、パートナーの妊娠を希望する男性である。 10)重篤な薬物過敏症、薬物アレルギーの既往を有する。 11)フルシトシンを投薬中である。 12)脳転移を有する、または臨床症状から脳転移を疑う。 13)血栓塞栓症、脳梗塞(無症状のラクナ梗塞は登録可とする)、肺梗塞、間質性肺炎の既往がある。 14)出血傾向(先天性出血素因を含む)、抗凝固薬を投与している(低用量のアスピリン (325mg/日未満)は登録可とする)。 15)治癒していない創傷を有する(埋め込み型中心静脈リザーバー造設術は登録可とする)。 16)登録前28日以内に開胸または開腹術を受けている。 17)精神病または精神症状を合併しており、臨床試験への参加が困難であると判断した。 18)その他、試験担当医師が当該臨床試験の登録には不適当と判断した。 Active infections (e.g., patients with pyrexia of 38'C or higher) Continuous treatment with steroids Serious complications (e.g., pulmonary fibrosis, interstitial pneumonitis, heart failure, renal failure, hepatic failure, or poorly controlled diabetes and hypertension) Patients with electrocardiographic abnormalities, with cardiac disorder that would clinically preclude the execution of the study judged by the investigator. Moderate or severe ascites or pleural effusion requiring treatment Active double cancer prior therapy radiotherapy prior therapy S-1 Pregnant women, possibly pregnant women, women wishing to become pregnant, and nursing mothers. Men who are currently attempting to conceive children. Serious drug hypersensitivity or a history of drug allergy Treatment with flucytosine Metastasis to the CNS Thrombosis, cerebral infarction, myocardial infarction, or pulmonary embolism History or evidence of inherited bleeding diathesis or coagulopathy with the risk of bleeding (Patients who treated low aspirin therapy(<325 mg/day) can be enrolled.) Major surgical procedure, open biopsy, or clinically significant traumatic injury within 4 weeks Severe mental disorder Judged ineligible for participation in the study by the investigator for safety reasons.

責任研究者

責任研究者 / Name of lead principal investigator 瀧内 比呂也 Hiroya Takiuchi
組織名 / Organization 大阪医科大学
部署名 / Division 化学療法センター Osaka Medical College Hospital Cancer Chemotherapy Center
住所 / Address 〒569-8686大阪府高槻市大学町2-7 2-7 Daigakumachi, Takatsuki, Osaka, Japan 569-8686 Japan
電話 / Telephone
実施責任組織 / Affiliation (財)先端医療振興財団 臨床研究情報センター Osaka Medical College Hospital Cancer Chemotherapy Center
研究費提供組織 / Funding Source 大鵬薬品工業株式会社 Taiho Pharmaceutical Co., Ltd.
共同実施組織 / Funding Source
受付ID

試験問い合わせ窓口

住所 / Address 〒569-8686大阪府高槻市大学町2-7 2-7 Daigakumachi, Takatsuki, Osaka, Japan 569-8686 Japan
電話 / Telephone 072-683-1221 072-683-1221
ホームページURL
E-mail ctc004@poh.osaka-med.ac.jp ctc004@poh.osaka-med.ac.jp
担当者 / Name of contact person Motoki Yoshida