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病気の解説「脳卒中」での検索結果

756件の検索結果

アルコール乱用の問題 医療主導で対策 国際コンセンサス- 日本生活習慣病予防協会 -

「少酒」お酒はほどほどに 認知症 アルコール 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング) 食事 2011年9月にニューヨークの国連本部で開催された非感染性疾患(NCD)に関する国連サミットで、アルコールについて検討する国際委員会は、アルコール乱用と医療上の問題を検討し、アルコール乱用に対策する施策を各国政府に求める声明を発表した。声明は医学誌「ランセット」に9月15日付けで発表された。アルコール乱用は生活習慣病の危険因子 国際委員会は声明で「アルコールの乱用が、個々の患者および公衆衛生上の障害になりうることに、臨床医は注意を払う必要がある。医師が中心となり情報を発信すれば、社会的な影響は大きい。医師がアルコールに関するしっかりとしたエビデンスを構築し、政府の保健政策に働きかけ、強力なリーダーシップを示すことが求められている」と宣言した。 アルコールの過剰な摂取は世界的に、予防が可能な生活習慣病の主要な危険因子のひとつになっている。アルコールの問題を抱える患者は世界に7600万人以上いるにもかかわらず、「残念なことに世界中で、十分な対策・対応ができていない」と指摘している。 声明では、アルコールの悪用は健康上の深刻な障害をもたらしており、医師が主導し改善をはかるべきだとし、「根拠にもとづく医療の介在は、アルコールによる障害を低下し、医療コストの抑制にもつながる。しかし、アルコール対策のための医療政策はこれまであまり支持されてこなかった。背景には、政府が中心となり推進する保健政策と、商業主義との対立がある。政府の適切な保健政策を促し、拡大するよう働きかけることは緊急の課題だ」と述べている。WHO報告書「アルコール乱用を縮小するための広域戦略」 世界保健機関(WHO)が2010年5月に発表した報告書「アルコール乱用を縮小するための広域戦略」によると、アルコールの飲みすぎは、冠動脈疾患、脳卒中、2型糖尿病など60を越える疾患の危険性を高める

喫煙と飲酒が口腔・咽頭がんのリスクを上昇 たばこ、お酒でリスクは4倍に- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2018年02月21日喫煙と飲酒が口腔・咽頭がんのリスクを上昇 たばこ、お酒でリスクは4倍にキーワード:がん 「無煙」喫煙は万病の元 「少酒」お酒はほどほどに 喫煙と飲酒は、ともに口腔・咽頭がん発症リスクを上昇させることが、40〜69歳の日本人約9万6,000人を対象とした多目的コホート研究「JPHC研究」で明らかになった。たばこを吸い、飲酒量が多い男性では、発症リスクは4.1倍に高まることが分かった。日本人を対象とした大規模研究 国際がん研究機関(IARC)は、喫煙や飲酒は口腔・咽頭がんの確実なリスクだと報告しているが、日本人を対象とした大規模な研究はほとんど行われていない。そこで国立がん研究センターなどの研究グループは、多目的コホート研究「JPHC研究」で、がんリスクを上昇させる要因について大規模な調査をしている。 「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。 今回、研究グループは、1990年と1993年に、岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、沖縄、大阪の11保健所管内に在住していた人のうち、がんの既往がなく、アンケート調査に回答した40〜69歳の男女約9万5

健康教育・保健指導に 「健診・予防3分間ラーニング」DVDを11月に発売- 日本生活習慣病予防協会 -

の衰えを抑えられる 2017年12月21日 【健やか21】「厚生労働省×コウノドリ」タイアップリーフレット配布中 2017年12月14日 浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都) もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日

「血糖値スパイク」を食事と運動で改善 「糖をはかる日」講演会(1)- 日本生活習慣病予防協会 -

) 糖尿病は慢性的に高血糖の状態が続くことで、体に不調をもたらす病気だ。さまざまな要因により影響を受ける「血糖」に日頃から関心をもち、自分の「血糖値」の変動を知ることが重要となる。 血糖値は常に変動していて、糖尿病と診断されていない人でも食後の血糖値が140mg/dL以上になることは珍しくない。こうした食後の血糖値の急激な上昇は「血糖値スパイク」と呼ばれ、血管にダメージを与え、動脈硬化や糖尿病の合併症を進めやすくする。放っておくと心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの合併症のリスクが上昇するので、注意が必要だ。 糖尿病治療研究会は、血糖自己測定(SMBG)が提言されてから40年、またその健康保険適用から30年という節目の年にあたる2016年に、10月8日を「糖をはかる日」と定め、「血糖」に関する啓発活動を開始した。 10月3日に東京で開催された「糖をはかる日」講演会では、「食後高血糖(血糖値スパイク)への徹底対応」というテーマで専門家による講演が行われた。講演1「食後高血糖を防ぐための食事、運動」勝川 史憲 先生(慶応義塾大学 スポーツ医学研究センター教授)食後高血糖は心疾患などの合併症のリスクを上昇させる 糖尿病治療の目標は、合併症の発症予防と進展防止だ。糖尿病合併症である網膜症、腎症、神経障害に加えて、日本でも大血管症、つまり動脈硬化性疾患の発症が増えている。糖尿病患者では心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患のリスクが糖尿病のない患者に比べて2倍から5倍に上昇することが分かっている。 欧州での13件の前向きコホート試験から得たデータをもとに検討した「DECODE Study」では、食後高血糖が死亡リスクを高めることが示された。空腹時血糖値と死亡リスクの相関をみたとき、糖負荷後2時間血糖値が高いと、心血管病、虚血性心疾患、脳卒中、全死亡のリスクがそれぞれ上昇することが明らかになった(Arch Intern Med. 2001; 161: 397-404)。 負荷後2時間血糖値で補正したところ、「耐糖能異常」(IGT)の死亡危険率との相関は「空腹時血糖」(FPG)値よりも強かった。FPG値のみを糖尿病の診断に用いると、糖尿病患者の実に3割を見逃すことになる。「DECODE Study」は、糖負荷試験の意義を再確認した研究として知られている。 糖負荷試験(OGTT)は、水に溶かした75g

健康な生活の基本スタイルは「一無、二少、三多」 「多接」を楽しみ笑って健康長寿- 日本生活習慣病予防協会 -

こと  2014年の日本人男性の平均寿命は80.50歳、女性は86.83歳で、日本は世界でもトップクラスの長寿大国だ。大正時代の日本人の平均寿命は男性が42.06歳、女性が43.20歳だったので、およそ90年で38〜43歳分の平均寿命が延びたことになる。  その一方で、糖尿病、心疾患、脳卒中など生活習慣が要因となる疾患が増えてきた。2型糖尿病、心筋梗塞・脳卒中などの心臓血管病、がん、慢性肺疾患など総称して「非感染性疾患」(NCD)と呼ぶ。超高齢化社会の到来に伴い、非感染性疾患を予防することがますます重要になっている。  池田義雄・日本生活習慣病予防協会理事長は1990年代から、この「一無、二少、三多」を、すべての人の健康生活の基本となる生活スタイルとして勧めている。「日本人の健康寿命を延ばすために非感染性疾患の予防・対策が必要です。一無、二少、三多は万人共通の養生法となります」と池田氏は言う。  「一無」は、禁煙。たばこは、肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の最大の原因であるばかりでなく、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や糖尿病も悪化させる。  「二少」は、少食と少飲。糖質、タンパク質、脂質の3大栄養素のバランスのとれた適量摂取と、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを適切に摂取する。少飲はもちろん少酒。その目安は男性ではビール中ビン1本または日本酒1合くらいまでで、女性ではこれより少ない量が推奨される。「節度ある適度な飲酒」を守ることが肝要だ。  「三多」の多動と多休は、自分に合った適度な運動と質のよい休養。運動は歩行を中心とした有酸素運動、筋力トレーニング、体操やストレッチングなどを組み合わせて、1日1時間。休養は、1日6時間以上の睡眠を中心にストレスの解消と疲労の蓄積を防ぐようにする。  そして「多接」の意味するものは、多くの人・事・物に積極的に接することでストレスの解消をはかり、かつ良い趣味を育み、常に創造的な生活を実践し、心の健康をも高めることにある。  西園寺公望は明治から昭和まで政治の中枢で活躍した政治家で、伊藤内閣で文部大臣、外務大臣、立憲政友会総裁などを務めた。人にその健康法を問われると、少食、多動、多休、多接の「一少、三多」であると答えるのが常だった。池田氏はそれを発展させて、喫煙、また昔から飲酒は健康障害の大きな要因であったことをふまえ「一無、二少、三多」を提唱した。  また、江戸時代中期の儒学者で80代半ばまで生きた貝原益軒は「楽しみの達人」だった。長生きして人生を楽しむために節制を説き、虚弱体質や不遇を乗り越え、生涯現役、夫婦相愛、健康にして長寿という理想の人生をまっとうした。1713年に著した「養生訓」には、健康と長寿を実現するための心構えがつづられている。そこでは新しいライフスタイルを勧め、老いることの素晴らしさが説か

健康寿命を縮める最大の要因は「不健康な食事」「高血圧」「喫煙」- 日本生活習慣病予防協会 -

の上昇)」「喫煙」「肥満」「糖尿病(空腹時血糖値の上昇)」であることが明らかになった。 研究は、ワシントン大学健康指標評価研究所(IHME)が188ヵ国の最新のデータをまとめたもので、結果は医学誌「ランセット」に発表された。 研究では、公衆衛生に携わる各国の研究者が国際共同プロジェクト「世界疾病負担調査」を結成し、1990年から2013年にかけて調査を実施した。大気汚染から不健康な食事まで、188ヵ国の79項目の健康をおびやかす危険因子について解析した。 2013年には世界中で3,100万人が死亡しており、1990年の2,500万人から大幅に増えている。研究チームは、1990年を境に死亡の危険要因が大きく変わったことを明らかにした。 1990年以前は、小児期の低栄養と非衛生な飲料水、感染症が死亡リスクの上昇に影響していた。2013年現在では、高カロリー・高コレステロールの食事、喫煙やアルコールなどの生活スタイルが健康寿命を短縮する大きな要因になっている。不健康な食事が死亡リスクを21%上昇させる 高血圧は2013年には年間1,040万人の死亡に影響しており、1990年に比べ死亡リスクは49%上昇した。男性でこの傾向は特に強く、男性では59%上昇したのに対し、女性では40%上昇した。 障害調整生存年数(DALY)は、「早死にすることによって失われた年数」と「障害によって失われた年数」合わせて算出される。2013年の高血圧によるDALYは全体の8.5%を占めると推定されている。 また、喫煙は男性の死亡の危険因子の第2位に位置付けられており、毎年440万人が喫煙が原因で死亡している。女性でも危険因子の第6位になっており、毎年140万人が死亡している。また、アルコールは男性の死亡因子の第10位にランキングされている。 さらに、肥満(BMIの上昇)、糖尿病(空腹時血糖値の上昇)、不健康な食事が、心筋梗塞などの心臓疾患、脳卒中、2型糖尿病などの死亡リスクを高める深刻な病気を引き起こしている。 食事の影響は大きく、野菜や果物の不足、全粒粉の不足、赤身肉の過剰摂取、塩分の摂り過ぎ、高カロリーの清涼飲料の飲み過ぎといった不健康な食事は、世界全体で死亡リスクを21%上昇させているという。世界の男性の37%、女性の38%が肥満か過体重 肥満の影響は深刻だ。IHMEの調査で、2013年の世界の成人の過体重・肥満の割合は、男性は37%、女性は38%であることが判明した。1980年にはそれぞれ29%と30%だった。 肥満や過体重は世界的に1980年代から増えはじめたが、先進国では1992~2002年に爆発的に増え、2006年頃から増加率が落ち着きはじめ

肥満パラドックス論争に終止符 標準体重の人がもっとも健康的- 日本生活習慣病予防協会 -

氏は述べている。 過体重や肥満の人は、減量して標準体重まで落とすことが勧められるという。ただし、体重を大きく減らさなければならないわけではなく、肥満の人は体重の5%を減らすだけでも、肥満にともなう糖尿病合併症、腰痛や関節痛など、さまざまな病気を予防・改善しやすくなる。 「肥満パラドックスに関しては、これまでも多くの議論が交わされてきました。今回の研究結果によって、そうした議論は葬り去られると願いたいです」と、トビアス氏は述べている。関連情報ミルクを毎日飲む習慣があると2型糖尿病リスクが低下赤身肉を食べすぎると死亡リスクが高まる 米研究運動目標は「30分のウォーキングを週5回」 心臓病や脳卒中を予防小麦フスマや全粒粉の摂取が糖尿病患者の死亡リスクを低下(糖尿病ネットワーク)No evidence of survival advantage for type 2 diabetes patients who are overweight or obese(ハーバード公衆衛生大学院 2014年1月15日)Body-Mass Index and Mortality among Adults with Incident Type 2 Diabetes(ニューイングランド ジャーナル オブ メディスン 2014年1月16日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事

生活習慣病を防ぐフラボノイド 野菜と果物の食べ方がポイント- 日本生活習慣病予防協会 -

れるフラボノイドは、糖尿病や肥満の予防・治療において効果的な作用をもっている。野菜を多く食べれば、フラボノイドの摂取量を増やせる。フラボノイドは野菜、果物、緑茶、大豆に含まれる フラボノイドは、野菜や果物などの植物に含まれる色素成分のこと。化学構造上は、2つのベンゼン環を3つの炭素原子でつないだ構造をもつ化合物で、ビタミン様物質として「ビタミンP」とも呼ばれる。 フラボノイドには、抗酸化作用が強く、血管を強くする働きがあるという特徴がある。フラボノイドの種類によっては、糖尿病や高血圧、動脈硬化、脳卒中に効果があったり、抗がん作用、認知症予防の効果があることが確認されている。 フラボノイドは多くの種類がある。ブドウの果皮やレタスなどの緑色野菜に含まれる「フラボノール」や「アントシアニン」、タマネギやパセリなどに含まれる「ケルセチン」、ブロッコリーに含まれる「ケンフェロール」、ミカンやオレンジなどの柑橘類に含まれる「フラバノン」、緑茶など茶類に含まれる「カテキン」、大豆に含まれる「イソフラボン」などがフラボノイドだ。 例えば、緑茶に含まれるカテキンは、お茶の苦みや渋みをもたらしている。ブドウの果皮や葉に含まれるフラボノールは、赤ワインの色に独特の深みをもたらしている。 脂肪の多い食事をしているフランス人に動脈硬化や心臓病が少ないのは、赤ワインのアントシアニンによるものと考えられており、「フレンチ パラドックス」と呼ばれている。 フラボノイドの摂取量を増やすコツは、野菜を多く食べること。緑黄色野菜をたくさん食べている人は、フラボノイド摂取量も多い。 日本人の伝統的な食事スタイルでは、味噌や豆腐などの大豆食品や、野菜や緑茶を多く摂取する。日本人は1日に数百mgのフラボノイドをとっていると推定されている。 フラボノイドを含む野菜や果物は、β-カロチン、ビタミンC、食物繊維などの宝庫でもある。1日の望ましい野菜の摂取量は350gだ。 日本栄養士会は2010年から「野菜たっぷり350運動」を展開している。成人は野菜や海藻、きのこ、いもなどを1日5皿から6皿食べることを勧めている。 フラボノイドは水溶性なので、体内にとどまる時間は短い。たまに野菜を食べただけでは、血中のフラボノイド濃度は高まるのは食べた直後のみだ。毎食、野菜を食べれば、常にフラボノイドを体内にとどめることができる。フラボノイドを食べると糖尿病リスクが低下 フラボノイドを多く摂取していると、2型糖尿病の発症リスクが低下するという研究も発表された。 この研究は、中国の武漢大学のYu-Jian Liu氏らが、6件の研究を解析したもので、28万4,806人の成人を対象としている。 1万8,146人が2型糖尿病と診断されたが、フラボノイドを多く摂取している人は、糖尿病を発症する割合が9%低いことが分かった。 また、フラボノイドを1日に500mg摂取すると、糖尿病の発症を5%減らすことができるという。 ハーバード大学公衆衛生大学院

日本の医療制度は優秀 「先行きに不安も」と警告 ランセットが特集- 日本生活習慣病予防協会 -

Video streaming by Ustream 日本人の平均寿命は、1940年代は男性50歳、女性54歳だったが、その後は急速に延び、1970年代後半までに世界トップクラスになった。厚労省の最近の調査によると、心疾患や脳血管疾患などの予防・治療が平均寿命の伸長に付与し、日本人の平均寿命は、男性では世界4位、女性では1位になった。国民皆保険は、日本人の寿命伸長に大きく貢献しているという。 1961年に導入された日本の国民皆保険は、達成から50周年を迎える。国民皆保険があるおかげで、国民はさまざまな医療機関を自由に受診でき、日本の医療費は他の先進国と比べても比較的低い水準に抑えられている。日本でも医療費は増加しているが、他の先進国や途上国では、医療費が国民総生産(GDP)に占める割合はもっと高い。2008年の日本の医療費はGDPの8.5%で、OECD諸国では20位という低位置にある。 日本の平均寿命が高い理由は、保健システムと国民皆保険が優れているせいだけではない。日本人の(1)衛生を好む文化、(2)高い教育水準、(3)平等主義的な社会、(4)食生活や身体活動での好ましい伝統が、寿命の伸長に貢献しているという。 一方で、女性の晩婚化や出産の高年齢化、人口の高齢化、所得格差の拡大などのさまざまな社会的な変化も起きている。65歳以上の高齢者が人口に占める割合はこの50年間で4倍(6%から23%)に上昇し、2050年までに4割にまで増加すると予測されている。海外からは「日本が保険給付の公平性を保ちながら医療費を抑制していることは驚異的」とみられている。「これまでの成功は必ずしも将来を保証しない」と警告 健康をおびやかす新たな要因も目立つ。「他の先進国に比べ、たばこの消費量が多い」、「肥満が少しずつ増加してきている」、「自殺率が高く上昇している」などの調査結果が示された。また、医療の現場では「保健衛生で塩分摂取量の低減を促す広報活動や、降圧剤による高血圧の治療・管理が、脳卒中死亡率の低下に大きな役割を果たした」としながらも、「高コレステロール血症の患者が実際に治療される割合は、他の先進国に比べて低い」といった問題が指摘された。 東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏氏(公共健康)は、国民健康・栄養調査の成果を紹介した。「他の多くの国と同様に、1990年代の中頃から後半以降、糖尿病の疑いのある人が著しく増加している」という。日本人のエネルギーや炭水化物の摂取量は減少しており、「糖尿病の疑いのある人の増加原因を過度のカロリー摂取または炭水化物摂取に求めることはできない」。 「日本人が高度に精白した米や精製したパンを主食として好んでいることを考えれば、食物繊維の低摂取やグリセミックインデックスの高さが糖尿病増加の原因である可能性がある」と説明。今後は「健康改善のために十分活用できる正確なエビデンスが求められる」とむすんだ。 シンポジウムは「日本は、一致協力して健康増進に取り組まななければ、世界での平均寿命ランキングから下がっていく可能性がある」、「過去の成功は必ずしも将来のトップレベルの成果を保証しない」とまとめられた。日本国際交流センター

生活習慣病患者の2〜4割は自分の正確な治療目標を知らない- 日本生活習慣病予防協会 -

)「メタボ人口を25%減」「糖尿病人口を1000万人に抑制」など数値目標 調査は昨年の8月から12月にアンケート形式で行われた。対象となったのは生活習慣病の治療を受けている患者約1万3000人で、郵送での回答数は3578人だった。 その結果、医療機関で治療を受けており、自分の検査値を知っている患者の割合は、高血圧では97%、脂質異常症では84%、糖尿病では95%に上ったが、治療の目標値を正しく知らない患者の割合は、それぞれ27%、43%、22%だった。 また、「治療に積極的に取り組んでいる」との回答は39%に過ぎず、「積極的にとはいえないが、薬はいわれたとおり飲み続けている」という患者は55%だった。さらに、2%は「まわりからいろいろ言われるのでしかたなく薬を飲んでいる」と消極的な回答を選んだ。 関連学会がまとめた各疾患の治療ガイドラインでは、脳卒中や心臓病の発症の危険性が低下すると認められる値が、治療(管理)目標値として示されている。しかし現実には、治療中の高血圧患者の5割、脂質異常症患者の3割は目標値を達成できていないという。生活習慣病治療 4割は「自分に適した指導」を望んでいる 通院して治療を受けている生活習慣病患者の多くは、治療については満足しているが、医師に対し個別でよりきめ細かな説明や指導を求めているようだ。 調査で現在受けている生活習慣病の治療に対する満足度を聞いたところ、「満足している」が58%と過半数を占めた。医師や医療従事者に伝えたいことを複数回答で選択してもらったところ、「一般的なことはよくわかっているので、自分に適したきめ細かな指導を行ってほしい」という意見が37%でもっとも多かった。 さらに「治療の目標や見通しについてもっと詳しく説明してほしい」が21%、「生活習慣を変えるのは難しいので、生活習慣の改善について専門的な立場から相談にのってほしい」が18%に上った。 今回の調査結果について、京都大大学院医学研究科の藤田正俊教授は「医療の現場では、治療目標のの達成率の低さが問題になっている。今回の調査で、2〜4割の患者さんが自分自身の治療目標値を知らないと回答したことに、その原因の一端があらわれていると思う」とコメント。さらに「生活習慣病の治療効果をあげるには、医師と患者さんが共通の認識をもって、治療目標にむかってパートナーとして取り組むことが大切」と指摘している。 日本心臓財団の「生活習慣病改善プログラム」中央推進委員長を務める京都大学の篠山重威名誉教授は「健康という概念は人間の行動にかかわるもので、生物学的データで画一的に取り扱うことはできない。多角的な広い視野をもって取り組まねばならないと思う」と指摘し、「これまでの科学は普遍性を探求してきたが、全ての生き物は多様性を特徴とすることを忘れてはならない」と述べている。財団法人日本心臓財団

効果的な体重コントロールが心血管代謝の危険を低下- 日本生活習慣病予防協会 -

myhealthywaist.orgInternational Chair on Cardiometabolic Risk 過体重や肥満は世界中で急増している。それにともない社会の関心は医療スタッフに限らず、より高度な肥満へと移っていった。 しかし実際には、BMI(体格指数)が25以上*1で、肥満ではないという場合でも、すでに高血圧、脂質異常症、糖尿病の初期段階にある人々は世界全体で数百万人にも上る。 「心血管代謝リスクに関する国際チェア(ICCR)」*2によると、早期から治療を開始するメリットがもっとも大きいのはそうした症例だという。 「BMIが30以上の肥満が糖尿病前症(pre-diabetes)、脂質異常症、高血圧症の発症を増やし、心血管代謝の危険性を高めると、世界中の多くのプライマリケアの医師が判断している。しかし、内臓脂肪の蓄積が隠された原因となっていることは見落とされがちだ」とカナダ・ケベック州のラヴァル大学医学部のJean-Pierre Despres教授は話す。 体につく脂肪は、大きく分けて「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類がある。内臓脂肪は腹部と臓器の周りにつく脂肪で、比較的男性にたまりやすい。皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪で、女性にたまりやすい。健康に与える影響は、皮下脂肪よりも内臓脂肪で大きい。 内臓脂肪の過剰な蓄積は、2型糖尿病、脳卒中、心臓疾患といった深刻な病気の危険性を高める。 Despres教授は「医療者が肥満を想定するときは、BMI値40以上といった高度な肥満を思いうかべる傾向がある。しかし実際には、BMIは低いが内臓脂肪がたまっている“隠れ肥満”の状態で、あきらかな肥満の患者と同じように心血管代謝の危険性が高くなっている場合もある」と指摘する。 そうした危険性を抱える患者への対応を急ぐことは、世界中で増加している肥満を抑え、糖尿病や心血管疾患をくいとめるためにも必要だという。 このことは、内臓脂肪の蓄積と心血管代謝リスクの関連性を検証するための国際的研究「INSPIRE ME IAA」でも裏付けられた。この研究は29ヵ国の患者4504人を対象に行われたもので、糖尿病と診断されていない患者と、軽度の過体重の患者のサブグループで、内臓脂肪の過剰な蓄積が心血管代謝の危険をもたらすことが確かめられた。 Despres教授は「あきらかな肥満の患者だけでなく、過体重の患者についても、内臓脂肪の蓄積がみられる場合は注意を向ける必要がある。そうした患者では体重を5〜10%を低下するだけでも、内臓脂肪を大きく減らすことができる。このことがもたらす変化は大きい」と述べている。効果的な減量のためのガイドラインが必要 声明では、メディアの肥満に関する偏った報道のあり方についても指摘している。もともと肥満ではない俳優などの有名人の体重が数キログラム増減したとか、高度の肥満の人を家から救い出すのに消防士の助けを必要としたとか、肥満に着目した報道が極端なものに偏っている傾向がみ

豆腐は食事療法の強い味方 大豆の蛋白質がたっぷり- 日本生活習慣病予防協会 -

れる。豆腐は世界共通の食材 ごはんを主食にして主菜・副菜をそろえた日本食は、カロリーをコントロールしやすく、野菜や海藻、大豆食品、魚などもとれるので、「健康的な食事」として世界的に人気がある。日本の食材の中でも、米国や欧州の人たちにまず受けいれられたのは豆腐だった。豆腐の味にはクセがなく、調理法も多いので受けいれやすかったようだ。 特に米国では、食事でカロリーをとりすぎていたり、移動に車を使い歩かなくなり運動不足になり、肥満が爆発的に増えている。米国成人の3分の2は肥満か過体重だという。肥満は動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中、2型糖尿病の発症や悪化の原因にもなる。 肥満を抑え生活習慣病に対策するために、健康的な食生活が大切となる。そこで注目されているのが豆腐だ。肉食の多い現代人にとって、蛋白質の豊富な豆腐は肉の代りになる優れた食品だ。 豆腐は日本では古くから精進料理として利用されており、豆腐を多くとっていた地方で長寿者が多いことから長寿食といわれてきた。栄養学が発達すると、良質な蛋白質を含み栄養面で優れた食品であることが分かってきた。豆腐が体に良い理由を確認してみよう——。豆腐は良質な蛋白質の供給源 もめん豆腐100gのカロリーは72kcalくらい。豆腐は低炭水化物で低カロリーだ。原料となる大豆は、畑の肉といわれるように、良質な蛋白質の供給源として重要。それ以外にもビタミンB、ビタミンE、カルシウム、食物繊維なども含まれる。植物性の不飽和脂肪酸 豆腐にはコレステロールが含まれないが、実は脂肪が含まれる。豆腐の味は淡泊なので、脂肪があるとは想像しにくいかもしれないが、脂肪は蛋白質に次ぐ豆腐の栄養成分となっている。豆腐のなめらかさややわらかさのかたちづくりにも脂肪が寄与している。 ただし豆腐の脂肪は、ほとんどはオレイン酸やリノレン酸など体に良い効果のある植物性の不飽和脂肪酸だ。不飽和脂肪酸には血液中のLDL(悪玉)コレステロールを減らし、コレステロールのバランスを良くするはたらきがあり、心臓病を予防するのに有用だ。不飽和脂肪酸にはn-3系とn-6系があり、バランス良くとるのが望ましいとされるが、豆腐にはその両方が含まれる。豆腐は消化・吸収されやすい 豆腐は大豆を磨砕し、加熱し絞った豆乳を凝固させたもの。蛋白質や脂肪など大豆の成分は、絞りかすのおからに残る以外は豆腐に移っている。 豆腐の原料である大豆は繊維質が多く硬いので、あまり消化は良くない食品だが、豆腐ではその吸収はとても優れている。栄養的に優れているが消化のあまり良くない大豆を、消化吸収の良いように加工したのが豆腐といえる。大豆ペプチド 豆腐に含まれる大豆ペプチドは、原料である大豆を酵素分解し発酵させる過程でつくられる。大豆

野菜や果物などの「植物性食品」が糖尿病リスクを下げる「決め手」に- 日本生活習慣病予防協会 -

を食べると、心筋梗塞、脳梗塞、がんなどの死亡リスクが低下することが、多くの研究をまとめた研究で明らかになった。これは、英国のインペリアル カレッジ ロンドンの研究によるものだ。 「野菜と果物を食べることで、数百万人の早すぎる死を防ぐことができます」と、研究者は述べている。 英国では、野菜と果物を1日に400gを食べることが推奨されている。しかし今回の研究では、その2倍の800gを食べると、さまざまな疾患の予防効果が最大になることが判明した。 研究チームは、世界の95本の約200万人を対象とした研究論文を解析。その結果、野菜や果物を1日に800g摂取していた場合、心疾患のリスクは24%、脳卒中のリスクは33%、循環器疾患のリスクは28%、がんのリスクは13%、早死のリスクは31%、それぞれ低下することが明らかになった。 野菜と果物の摂取量が目標に達していない場合でもあきらめてはいけない。1日200gを摂取した場合でも、心疾患のリスクは16%、脳卒中のリスクは18%、循環器疾患のリスクは13%、がんのリスクは4%、早死のリスクは15%低下するという。自然のままの未加工の「ホールフード」が勧められる どのような果物や野菜が、病気の予防効果があるかを調べたところ、野菜ではサラダ、緑の葉物野菜、ブロッコリーなどのアブラナ科野菜が、果物ではリンゴ、梨、柑橘系の果物が、循環器疾患を予防する効果が高いことも分かった。 がんの予防には、ホウレンソウやニンジンなどの緑黄色野菜、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、緑豆が効果的だという。 「野菜や果物を食べると、血圧やコレステロール値を下げ、血管の状態を健康に保つ効果を得られます。また、野菜などに含まれる抗酸化物質はDNAの損傷を予防し、がんのリスクを下げてくれます。さらに、豊富に含まれる食物繊維が、腸内細菌に良い影響を与えます」と、研究者は述べている。 また、野菜などを実だけを食べるのではなく、葉や根や皮なども含めて丸のまま食べた方が良い。こうした食品は「ホールフード」と呼ばれ、自然のままの未加工の食品、もしくはより未加工に近い食品は、体に良い栄養素がより多く含まれるという。食物繊維が糖尿病リスクを低下させる決め手になる 食事で食物繊維を多く摂取すると、2型糖尿病のリスクが低下することが、欧州の国際研究プロジェクトである「EPICインターアクト研究」でも明らかになった。この研究は欧州糖尿病学会(EASD)が発行する医学誌「ダイアベトロジア」に発表された。 EPICインターアクト研究(EPIC-InterAct Study)は、欧州を中心とする10ヵ国が協力し2006年に開始された、世界最大規模の糖尿病のコホート研究。2型糖尿病の発症に関わる食事や運動、行動などの生活スタイル

糖尿病を予防する食事スタイルが判明 日本人10万人参加の大規模研究- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年07月09日糖尿病を予防する食事スタイルが判明 日本人10万人参加の大規模研究キーワード:二少(少食・少酒) 糖尿病 「第58回日本糖尿病学会年次学術集会」が5月21日~24日に下関市で開催された。糖尿病の発症リスクを高める食事スタイルについて、日本人を対象とした大規模調査の結果が紹介された。 「JPHC Study」は、「多目的コホートに基づくがん予防など健康の維持・増進に役立つエビデンスの構築に関する研究」として、全国の11の保健所と国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、大学、研究機関、医療機関などとの共同研究として行われている「コホート研究」。コホート研究は、特定の集団を追跡して調査することを意味する。 どのような生活習慣をもつ人が、がん・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病などを発症しやすいかを明らかにするために、これまで約10万人の地域住民から生活習慣や健康に関する情報と血液を提供してもらい、10年以上にわたる長期追跡を行う多目的コホート研究として継続されている。 「JPHC Study」の糖尿病に関する研究は、国立国際医療研究センターなどが中心となり行われている。どのような人が糖尿病を発症しやすいかを、食習慣・運動・喫煙・飲酒などの生活習慣を調査し明らかにしている。日本人を対象としたの糖尿病の大規模調査として、さまざまな成果が報告されている。アルコールを飲み過ぎると糖尿病リスクは上昇 膵臓から分泌されるインスリンは、ブドウ糖などの細胞への取り込みをコントロールしている。インスリンが十分に働かなかったり不足したりすると、高血糖が生じる。アルコールは、適量を摂取

難病情報センターミトコンドリア病(指定難病21)- 難病情報センター -

が減少しても(量的変化)病気の原因になる。既にmtDNA上に100個を超える病的点変異が同定されている。   3.症状 代表的なミトコンドリア病の病型は、主に特徴的な中枢神経症状を基準に診断しているが、実際はこれらを合併して持つ症例や中枢神経症状がない症例も多数存在している。 代表的な臓器症状は、以下に示すようなものになるが、これらを組み合わせて持っている患者は、ミトコンドリア病が疑われ診断に至ることが多いが、単一の臓器症状しかみえない患者では、なかなか疑うことすら難しく、確定診断に至るまで時間を要することがまれでない。 中枢神経 痙攣、ミオクローヌス、失調、脳卒中様症状、知能低下、偏頭痛、精神症状、ジストニア、ミエロパチー 骨格筋 筋力低下、易疲労性、高CK血症、ミオパチー 心臓 伝導障害、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト(WPW)症候群、心筋症、肺高血圧症 眼 視神経萎縮、外眼筋麻痺、網膜色素変性 肝 肝機能障害、肝不全

糖尿病リスクを減らすためには「運動を継続」することが必要- 日本生活習慣病予防協会 -

 ウォーキングなどの運動を続けると死亡リスクが低下することは、国立がん研究センターなどが実施している大規模調査「JPHC研究」でも確かめられている。 「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。 研究チームは、岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎、大阪に在住している50〜79歳の男女8万3,454人を対象に、2012年までおよそ10年間追跡して調査した。 運動には、肥満や心血管疾患を予防し、死亡のリスクを下げる効果がある。 参加者の運動レベルを厚生労働省や世界保健機関(WHO)が定めている運動ガイドラインによって分類した。 「テニス・ジョギング・エアロビクス・水泳などの激しい運動」を高強度の運動、「ウォーキングなど速足で歩く」および「ゴルフ・ゲートボール・庭いじりなどの軽・中程度の活動」を中強度の運動とし、それぞれの頻度と時間から参加者の運動量を判定した。強度の高い運動をしている人ほど死亡リスクが低下 死亡リスクを解析した結果、男性では、「運動をしていない群」に比べ、「中強度+少しの高強度の運動をしている群」では22%、「中強度+かなりの高強度の運動をしている群」では26%、それぞれ低下したことが分かった。 中強度の運動のみをしている群に比べると、かなりの高強度の運動もしている群では、死亡リスクは19%減少していた。運動をどんなものでも継続していれば、死亡リスクを下げる効果があるが、男性では高強度の運動も加えると効果的であることが示された。 一方女性では、「運動をしていない群」に比べ、「中強度+少しの高強度の運動をしている群」では34%、「中強度+かなりの高強度の運動をしている群」では36%、それぞれ死亡リスクが低下した。 今回の研究では、強度の高い運動をしている人ほど死亡リスクが低下することが示された。8万人の日本人を対象とした調査なので、その信頼度は高い。 「ウォーキングなどの中強度の運動だけでなく、もう少し強い活動を加えることで、健康の維持増進にさらなる効果が期待できます」と、研究チームでは述べている。 高齢者などでは、高強度の運動が、けが、心臓への負担、ひざや腰への負担といった作用を及ぼすおそれもあるので注意が必要だが、「そうした危険が伴わない人は、なるべく運動の強度を高めて全身持久力を高めていくことが良い結果に結びつきます」としている。東北大学大学院医工学研究科Importance of Achieving a

「全国生活習慣病予防月間2018」スローガン最優秀賞が決定!- 日本生活習慣病予防協会 -

 ▶新着ニュース早食いほど肥満は増える 肥満予防に「ゆっくり食べる」と効果的食べ物だと意識する前に脳は反応 脳が「食べよう、やめよう」と指令タクシー乗務員に学ぶ糖尿病対策 治療と仕事の両立を実践喫煙と飲酒が口腔・咽頭がんのリスクを上昇 たばこ、お酒でリスクは4倍に気温差が大きいと「脳卒中」のリスクが上昇 季節の変わり目に注意「時間栄養学」の新たな発見 食事のタンパク質が「体内時計」を調整" 実践!スローカロリー " 〜上手な糖質活用のノウハウを教えます「足の冷え」「むくみ」は血管の老化が原因 足の動脈硬化を改善「たばこ規制」をどうする? 多方面で厚労省の法改正素案に反対の声日本発のバイオマーカー 尿中L-FABPを活用した腎疾患管理もっと見る

ACCORD追跡研究 脂質管理強化は本試験同様、高TG/低HDL-Cで有効- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年05月09日ACCORD追跡研究 脂質管理強化は本試験同様、高TG/低HDL-Cで有効キーワード:高血圧 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 心血管疾患ハイリスク2型糖尿病患者に対し血糖・血圧・脂質介入の効果を検証したACCORD試験の追跡調査(ACCORDION)の報告が相次いでいる。このほど脂質介入試験ACCORD-Lipidを追跡した結果が報告された。結果はACCORD本試験と同じで、全例解析では群間差がないものの、高TG血症/低HDL-C血症を対象とするサブグループ解析では、スタチンにフェノフィブラートを追加した群で、引き続き有意な心血管イベントリスク低下が観察された。無作為化後、介入4.7年、追跡期間5年、計9.7年の観察期間 ACCORD(Action to Control Cardiovascular Risk in Diabetes)は心血管疾患ハイリスクの2型糖尿病患者約1万例を対象とし、全体を血糖管理強化/標準介入の2群に分けた上で、さらに血圧または脂質に関してそれぞれ強化/標準介入群を設け多面的に解析するという無作為化多施設二重2×2factorial試験である。一次アウトカムとして、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、心血管死の複合エンドポイントが評価されたほか、網膜症(ACCORD-Eye)、認知機能(ACCORD-MIND)、QOL(ACCORD-HRQL)など多数のサブ解析が行われてきている。 よく知られているように、血糖介入試験は試験期間中に強化療法群で総死亡の有意な増加が観察されたことから、安全性委員会の勧告により途中で中止された。一方、血圧と脂質に関する研究は当初の計画どおり終了

2. 肥満とメタボリックシンドローム Q&A- 日本生活習慣病予防協会 -

ですか? A.両方とも、からだに脂肪が過剰にたまる「肥満」による病気を、予防・治療しようとする考え方に基づき、診断基準が設定されていますが、細かい点では少し異なります。  肥満症は、脂肪が過剰に溜まっているかどうかを、判定するBMIと肥満に合併しやすい病気の合併があるかどうかで診断します。診断基準は、BMI25以上で?肥満に合併しやすい病気が合併している場合 ?そのような合併がなくとも内臓肥満(腹部CTで内臓面積100c?以上)が確認できる場合のどちらかがあることです。  一方のメタボリックシンドロームでは、内臓脂肪型肥満に焦点を絞り、内臓脂肪が溜まった状態と相関関係があるウエスト(腹囲)径が最も大切な判定基準になっています。判定基準はウエスト周径が男性では85cm以上、女性では90以上で高血糖(110mg/dl以上)、高中性脂肪血症(150mg/dl以上)、低HDLコレステロール血症(40mg/dl未満)、血圧高値(上が130mmHg以上、下が85mmHg以上)、のうち2つ以上がある場合です。BMIが小さくてもウエストサイズが大きく内臓脂肪型肥満があれば、メタボリックシンドロームの可能性があります。ただ、肥満症は病気ですが、メタボリックシンドロームは必ずしも既に病気ということではなく、“病気の予備軍”という意味が強い状態です。  この違いは、なんのためにその病気を診断するのかという、目的の違いでもあります。  どういうことか詳しくお話ししましょう。  肥満症の場合は、肥満に伴って生じる病気として治療の対象になります。具体的には、これまで何度も出てきた糖尿病や高脂血症や高血圧や動脈硬化、動脈硬化による心臓病・脳卒中などが合併した場合が治療すべき主な対象ですが、それに加えて、高尿酸血症、脂肪肝、関節症、腰痛症、睡眠時無呼吸症候群、女性における月経異常などが合併した場合も含まれます。これらの病気は、内臓脂肪だけでなく、むしろ皮下脂肪が過剰に溜まっていることが、大きな影響を及ぼしていることが多くあります。ですから、皮下脂肪型肥満も含めた「肥満」を見つけるのに役立つBMIが優先されるわけです。  これに対してメタボリックシンドロームの場合、それを判定し治療する目的は、動脈硬化の進行を抑えて心筋梗塞や脳梗塞を防ぐことです。前回解説しましたように、動脈硬化の進行とより密接に関係しているのは内臓脂肪型肥満ですから、それを見つけるためのウエストサイズが判定として優先されるわけです。 Q.肥満症とタボリックシンドロームでは、どちらが重い病気ですか? A.病気を診断し治療する目的が異なりますし、肥満の程度の差もありますから、単純な比較はできません。動脈硬化の進行予防——心筋梗塞や脳梗塞などを防ぐ——ということに絞って考えてみるなら、内臓脂肪型肥満に加えて二つ以上の病気あるいは異常を併発していることによって判定されるメタボリックシンドロームのほうが、より注意が必要な状態だと言ってよいかもしれません。肥満症は病気ですが、メタボリックシンドロームは病気の一歩手前の状態も含まれています。 Q.BMIが25未満で「肥満」に該当

10. 動脈硬化とメタボリックシンドローム Q&A- 日本生活習慣病予防協会 -

するために行います。血管年齢とは、動脈(血管)の硬さや血管内径の狭まり具合などのことです。  血管の硬さや内径を正確に知るには、実際に血管を取り出してみないとわかりません。しかし、そのような危険なことはできませんので、いくつかの検査によって、からだの外から血管の状態を間接的に把握することになります。  たとえば、動脈血管の硬さを調べるには、手と足の脈のリズムの差から、血管の中を血液が流れる速さを調べる方法があります。動脈硬化が進んでいると、血管壁の弾力が失われているので、血液の流れるスピードが速くなります。  また、血管内径の狭まり具合は、超音波を首筋に当てて調べる方法が、よく行われます。動脈硬化が進行していると、頸動脈の血管壁が厚くなっている、言い換えると、血管が細くなっていることが、画像として描き出されます。  このほか、古くから現在に至るまで、眼底検査が行われています。眼底は人体で唯一、血管を直接、目で見て観察できる場所です。 Q.動脈硬化による発作は突然起きるとのことですが、検査で前兆を知ることはできませんか? A.前の質問でお答えした検査によって動脈硬化がある程度進行していることがわかった場合は、より詳しい検査をすることで、心臓や脳の発作の起こりやすさを推し量ることは可能です。例えば、負荷心電図検査や血管造影、CT・MRIといった画像検査などです。それらの検査によって血管が細くなっている場所が見つかった場合、その部分が詰まる(発作が起きる)前に、予防的な治療を行うこともあります。血管が細くなっているところにステントという器具を入れて血管を広げたり、バイパス手術をするといった方法です。  ただし、近年、検査技術が進歩したことで、血管が詰まる発作は、必ずしも血管が細くなっている部分だけに起こるわけでないことがわかってきました。これは、血管の壁にできているプラークと呼ばれる塊(コレステロールなどが血管壁に付着して大きくなったもの)が、なにかの拍子に突然破裂し、プラーク内容物や周囲から集まってきた血小板(血液を固める成分)が凝集し血栓となって血流を塞ぐ、ということでも起こってくると考えられています。 Q.動脈硬化によって引き起こされるという、狭心症や心筋梗塞、脳卒中について、少し詳しく教えてください。 A.動脈硬化には、心臓や腎臓などに負担をかけ、それらの臓器の働きを徐々に低下させる怖さもありますが、患者さんにとって最も身近に感じる怖さは、心臓や脳の発作だと思います。心臓や脳の発作がなぜ起きるかというと、それは前回、簡単に解説した「虚血」という現象です。血管が細くなっているために、組織が必要としている血液を十分に送り届けることができなくなることによります。  心臓に虚血が起きると狭心症や心筋梗塞の発作が起こります。狭心症の場合、虚血の程度が一過性であるため、発作が治まったあと心臓の働きは問題なく回復します。これに対し心筋梗塞の発作は絶対的な虚血によるもので、心臓の筋肉の細胞が壊死してしまいます。そのため発作が治まったあとも心臓の働きに障害が残ります。また、発作に伴って不整脈などが起こり、命にかかわる

「早食い」が原因で肥満やメタボに よく噛んで食べるための6つの対策- 日本生活習慣病予防協会 -

が燃焼しやすくなる。 早食いの人は体が満腹を感じる前に、食べる量が多くなりがちになる。満腹中枢が血糖値の上昇を感知するまでに約15分かかるとされている。食べ過ぎを改善するためには、最低でも15分以上かけて食事をすることが大切だ。「食欲を抑えられない」のはなぜ? 食欲ホルモン「レプチン」の作用睡眠を改善するための10ヵ条 睡眠不足とメタボが重なると危険早食いは糖尿病や肥満のリスクを高める 早食いは2型糖尿病のリスクも高める。食物を摂取すると血中のブドウ糖が増え、血糖値が上昇する。すると、血糖値を抑制しようと、膵臓からインスリンが分泌される。 早食いをすると、食後の血糖値が上昇しやすくなる。すると、膵臓は短時間で必要なインスリンを分泌しなくてはならなくなる。これにより膵臓に負担がかかり、膵臓が疲弊しやすくなる。 その結果、インスリンの分泌量が減少したり、分泌されても十分に機能しなくなったりなどの問題が生じて、やがて血糖値をコントロールできなくなる。 血糖値を下げるためには、インスリンが必要不可欠だが、日本人を含むアジア人は欧米人に比べ相対的にインスリンの分泌量が少ないことが知られる。糖尿病を防ぐためには、早食いに注意し、膵臓への負担を軽減するよう努めることが大切となる。ゆっくりと食べると糖尿病リスクが低下 ゆっくりと食べる人は、肥満になる可能性が低く、2型糖尿病、心臓病、脳卒中などの危険性を高めるメタボリックシンドローム(メタボ)を発症する可能性も低いことが、広島大学による1,000人以上を対象とした調査で明らかになった。 この研究は、研究者と臨床医のために心臓血管医療の最新の成果が発表される米国心臓学会(AHA)の科学会議で報告された。 メタボは、内臓脂肪の蓄積、空腹時血糖値の上昇、高血圧、高中性脂肪、低HDLコレステロールなどのリスク要因が3つ以上重なる場合に判定される。 研究者らは、2008年にメタボと判定されなかった642人の男性と441人の女性(平均51.2歳)を対象に調査。ふだんの食事をとる速さによって、参加者を3つのグループに分けた。調査は5年間継続して行われた。 その結果、早食いの習慣のある人がメタボを発症した割合は11.6%で、ゆっくり食べる人の2.3%、普通の人の6.5%よりも高いことが判明した。早食いは、体重の増加、血糖値の上昇、腹囲周囲径の増加と関連していることも判明した。 「メタボリックシンドロームを予防するために、ゆっくりと食事をするよう、生活スタイルを変えていくことが大切です」と、広島大学の山路貴之氏は言う。 「早食いをすると、満腹感を得にくくなり、食べ過ぎてしまう可能性があります。早食いをすると、血糖変動が大きくなり、インスリンの効きの悪くなるインスリン抵抗性

10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始- 日本生活習慣病予防協会 -

もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂 もっと見る ▶ 疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症 2017年10月19日 心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔

アルコール依存症 医療機関以外の相談先を知らない人がほとんど- 日本生活習慣病予防協会 -

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お酒に弱い人は「脂肪肝」に注意 飲酒習慣がなくても発症しやすい- 日本生活習慣病予防協会 -

適度のアルコールが脳卒中リスクを低減 ただし飲み過ぎると逆効果 2016年10月28日 スローカロリーで肥満解消 糖質の吸収を遅らせて血糖値上昇を抑える 2016年10月20日 健康教育・保健指導に 「健診・予防3分間ラーニング」DVDを11月に発売 2016年10月04日 お酒を飲む人はウォーキングをしよう 飲酒のリスクを運動で帳消しに もっと見る ▶ テーマ ▶ 食事 2018年01月17日 管理栄養士の9割が「おやつを食べる」 食べたときは次の食事で調整 2018年01月15日 「全国生活習慣病予防月間2018」スローガン最優秀賞が決定! 2018年01月05日 [ 2/7 市民公開講演会参加者募集中!] 全国生活習慣病予防月間2018 2017年12月25日

受動喫煙の場所は「飲食店」「職場」 たばこ対策を望む声が増加- 日本生活習慣病予防協会 -

が「健康日本21」で示している目標値(上限)は、飲食店が15%、行政機関・医療機関が0%、家庭が3%、職場が0%だが、調査結果はいずれも目標値に届いていない。 一方、習慣的に喫煙している人の割合は18.2%で、過去最低を更新した。男性は30.1%で2014年調査より2.1ポイント下がり、女性は7.9%で同0.6ポイント下がった。年齢別でみると、男性は30代(41.9%)、女性は40代(11.7%)がもっとも多い。1日に21本以上吸うヘビースモーカーも、男性12.4%、女性2%と過去最低だった。 「2015年国民健康・栄養調査」は昨年11月に、20歳以上の男女計6,655人を対象に実施された。width="270" />日本の喫煙対策は遅れている 屋内では100%禁煙に たばこ白書を改定受動喫煙による肺がんリスク JTの見解に国がんが真っ向から反論たばこが遺伝子変異の原因に 「1日1箱1年」で肺に150個のDNA変異受動喫煙防止対策を訴えるロゴマークを公表 規制強化を検討 受動喫煙が健康に悪影響を及ぼすことは、学的に明らかで、心筋梗塞や脳卒中、肺がんに加え、子供の喘息や乳幼児突然死症候群などのリスクを高めることが分かっている。 厚労省は、受動喫煙防止対策の推進を訴えかけるロゴマークを公表した。たばこの煙に困っている子供の顔をイメージした作品を採用した。公共施設や医療機関、企業などのホームページや印刷物に自由に使えるフリー素材として公開されている。 厚労省は、罰則付きで受動喫煙防止対策を義務化する新規制を検討しており、新たな法整備の案では、飲食店や船、駅、空港内などを「喫煙室による分煙可」官公庁や運動施設、大学などを「建物内禁煙」、医療機関と小中高校を「敷地内禁煙」としている。 厚労省健康局健康課は「受動

お酒を飲むと赤くなる人は骨粗鬆症による大腿骨骨折を起こしやすい- 日本生活習慣病予防協会 -

を飲んだあとのアルコール代謝の過程で発生するアセトアルデヒドの分解に機能する「ALDH2」という酵素タンパク質が、遺伝子的に活性が弱いか欠けている。この遺伝は、日本人など東アジアの人種に多いとされている。 「ALDH2」はアセトアルデヒドの分解に重要な役割を担っており、その機能喪失により、アセトアルデヒドが蓄積されると骨を生成する骨芽細胞の機能不全が生じる。 さらに研究チームは、機能不全をおこした骨芽細胞にビタミンEを添加することで、機能不全を回避できることを試験管培養で確かめた。 もって生まれた遺伝子多型は変えようがないが、ビタミンEの摂取で遺伝子多型の影響が減少し、骨折予防につながる効果が期待できるという。 研究は、慶應義塾大学医学部整形外科学教室の宮本健史氏(先進運動器疾患治療学寄附講 座特任准教授)らによるもの。お酒を飲む人はウォーキングをしよう 飲酒のリスクを運動で帳消しにお酒に強い人は「痛風」にも注意 痛風の発症リスクが2倍以上に上昇適度のアルコールが脳卒中リスクを低減 ただし飲み過ぎると逆効果骨折のリスクが2.48倍に上昇 研究では、大腿骨近位部骨折を起こした92人の患者を大腿骨近位部骨折群(骨折群)、大腿骨近位部骨折を起こしておらず骨粗鬆症の診断基準も満たさない48人を正常群として、ゲノムDNAを抽出。 アルコール代謝の過程でアセトアルデヒド分解に重要な「ALDH2」遺伝子多型のうち、お酒をのむと赤くなる体質の原因となる遺伝子多型に着目し、その保有率を骨折群と正常群間で比較した。 その結果、骨折群では正常群に比べてその遺伝子多型の保有率が高く、その保有により骨折のリスクが2.48倍高くなることが明らかとなった。 「ALDH2」の機能不全型遺伝子多型では、アセトアルデヒドの血中濃度が上昇することが報告されている。しかし、アセトアルデヒドにより骨芽細胞の機能障害が生じること、そして、アセトアルデヒドによる骨芽細胞の機能障害はビタミンEにより回避できることが試験管内の培養で示された。お酒を飲むと赤くなる人は骨折しやすい 高齢者の骨折を防ぐきっかけに 今回の調査では、お酒を飲むと赤くなると答えた人が「ALDH2」の遺伝子多型を保有する検査の感度と特異度はそれぞれ80.0%と92.3%だった。感度と特異度が高いということは、お酒を飲むと赤くなることとALDH2遺伝子多型を保有することとが一致する確率が高いこと、つまりお酒を飲むと赤くなる人は骨折しやすい体質である可能性が高い

受動喫煙により大動脈疾患リスクが2倍超に増加 家庭外の受動喫煙は深刻- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年08月16日受動喫煙により大動脈疾患リスクが2倍超に増加 家庭外の受動喫煙は深刻キーワード:タバコ病 「無煙」喫煙は万病の元 受動喫煙によって大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)による死亡リスクが上昇することが、筑波大学の研究グループによって世界ではじめて明らかにされた。受動喫煙により大動脈疾患の死亡リスクが上昇 受動喫煙は、肺がんや心筋梗塞、脳卒中などのリスク因子となる。また、喫煙は大動脈疾患の主要なリスク因子となることから、受動喫煙においてもその関連が疑われている。しかし、受動喫煙に関する研究は少なく、大動脈疾患との関連ついては明らかにされていなかった。 「JACC研究」は、文部科学省の科学研究費の助成を受けて、1988年に開始された大規模地域コホート研究。全国45地区の住民を対象に質問紙によって生活習慣を把握し、その後の追跡を行っている。 筑波大学医学医療系の研究グループは、JACC研究で受動喫煙の程度を質問紙によって調査し、計4万8,677人の参加者を平均16年間にわたって追跡した。 その結果、受動喫煙の程度が低い群と比較した、受動喫煙の程度が高い群の大動脈疾患死亡の多変量調整ハザード比(95%信頼区間)は2.35(1.09-5.09)、すなわち大動脈疾患により2.35倍死亡しやすいことが判明した。 受動喫煙の程度が高い群は、受動喫煙が家庭内でほぼ毎日2時間以上、または家庭外でほぼ毎日の人が含ま

週に3〜5日の「休肝日」でアルコール性肝臓病を予防- 日本生活習慣病予防協会 -

もっと見る ▶ 疾患 ▶ アルコール性肝炎 2017年05月24日 アルコールに注意 飲む量を減らせば改善する 「減酒外来」を開設 2016年12月28日 適度のアルコールが脳卒中リスクを低減 ただし飲み過ぎると逆効果 2016年10月28日 スローカロリーで肥満解消 糖質の吸収を遅らせて血糖値上昇を抑える 2016年10月20日 健康教育・保健指導に 「健診・予防3分間ラーニング」DVDを11月に発売 2016年10月04日 お酒を飲む人はウォーキングをしよう 飲酒のリスクを運動で帳消しに もっと見る ▶ テーマ ▶ アルコール 2017年07月05日 赤ワインのポリフェノールで血管が柔らかく 糖尿病の動脈硬化も改善

賞金5万円! スローガン募集 全国生活習慣病予防月間2015- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年11月07日 賞金5万円! スローガン募集 全国生活習慣病予防月間2015 キーワード:「多休」休養をしっかりとる 全国生活習慣病予防月間  毎年2月の「全国生活習慣病予防月間」は、次回で第5回目を迎えます。2015年の強化テーマは、健康標語である一無、二少、三多※の“三多”から“多休(しっかり休養をとる)”にフォーカスし「生活習慣病予防のための快眠生活」として啓発を行います。  「休養」には、日頃の仕事や家事などによる心身の疲労を回復させる面(「休む」という側面)と、仕事や家事を充実した状態で行えるように鋭気を養う面(「養う」という側面)があります。広義には、仕事をしない休日を月に6日以上とり、心と身体をゆっくり休めること。狭義では、質のよい睡眠(快眠)をとること。疲労回復、ストレス解消にはしっかり休日をとり、よい睡眠をとることが大切です。  我が国では、成人の4人に1人が睡眠に関連した健康問題を抱えていると言われています。寝不足や睡眠障害は、高血圧や糖尿病の悪化、心臓病、脳卒中などの生活習慣

「食物繊維」は健康なエイジングに必須 ジャガイモは血圧を上昇させる- 日本生活習慣病予防協会 -

繊維が体を変える 研究チームは、49歳の男女1,609人を対象に10年間の追跡調査を行い、食物繊維などの栄養素の摂取状況と、加齢に伴い増える病気の関連について調べた。 ここでいう「健康的なエイジング」とは、脳卒中や冠動脈疾患、呼吸器疾患、認知障害、うつ病、身体の不調などの慢性疾患がない状態としている。10年間で「健康的なエイジング」を達成できたのは全体の15.5%だったが、食物繊維を多く摂取している人では、その割合が1.79倍に上昇した。 健康的なエイジングに成功した人たちは、食物繊維を1日に平均29.0g摂っており、野菜から10.0gを、パンなどの穀類から8.2gをそれぞれ摂っていた。 ちなみに、日本人の食物繊維の平均摂取量は1日に14.3g(平成26年国民健康・栄養調査)。今回の研究で健康なエイジングに成功した人たちは、日本人の2倍以上の食物繊維を摂っていたことになる。食物繊維は大きく2タイプに分けられる(1)水溶性食物繊維果物などに含まれるペクチン、昆布やワカメなど海藻類に豊富なアルギン酸、大麦に含まれるβグルカンなど。善玉菌を増やし腸内環境を改善する。小腸内の糖質の消化・吸収を緩やかにし、急激な血糖値の上昇を抑える。血中コレステロール値を正常化し、動脈硬化を予防する効果もある。(2)不溶性食物繊維植物の細胞壁の構成成分であるセルロース、ヘミセルロースなど。穀類、野菜、いも、豆、果物、きのこなどに豊富に含まれる。腸で水を吸って膨らみ、便の量を増やす。大腸を通過する時間が短縮され、便秘を予防できる。大腸がんの予防効果も期待できる。食物繊維と同じ働きをもつ成分(3)難消化性デンプン玄米、雑穀米、全粒穀類などに含まれ、食物繊維と同様の働きをする。胃や小腸では消化されずに大腸にまで届き、大腸に住む善玉菌のエサとなり、便のかさを増すなど腸内の健康を促進する。 -->食後の血糖値を上げにくい食品が糖尿病や高血圧に効果

糖尿病患者数が316万人超、高血圧は1010万超 【2014年患者調査】- 日本生活習慣病予防協会 -

高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂 2017年05月17日 間食指導に便利な「間食指導パネル」リニューアル版を公開! もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂

おいしい減塩食品がコンビニで買える 国循の「かるしお認定」- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年03月16日おいしい減塩食品がコンビニで買える 国循の「かるしお認定」キーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 国立循環器病研究センターは減塩食品の利用促進を目的に「かるしおプロジェクト」を展開している。「かるしお認定」を受けた加工食品の第1号が発売された。減塩食の認定マークを表示する「かるしおプロジェクト」 2010年国民健康・栄養調査によると、日本人では男性の約6割、女性の4割が高血圧(140/90mmHg以上)と判定される。高血圧は脳卒中や心臓病、腎臓病などの危険因子であり、その予防と治療は今や国民的な課題となっている。そこで大切なのが、食事の塩分コントロールだ。 厚生労働省が推奨する日本人の1日当たりの食塩摂取量の目標値は、男性が8g未満、女性が7g未満。高血圧治療のガイドラインでは6.0g未満を目標値としている。しかし、2013年の調査では、1日当たり、男性が11.1g、女性が9.4gで、ほとんどの日本人は目標量をはるかに超える食塩を摂取しているのが現状だ。 その状況を改善しようと「かるしおプロジェクト」と題して、さまざまな減塩食の提案をしているのが、循環器疾患の専門医療機関である国立循環器病研究センター(国循)だ。 特に話題を呼んだのは、発売から2年で33万部を売り上げたという料理本「国循の美味しい!かるしおレシピ」(セブン&アイ出版)だ。1日の塩分摂取量が「6g未満」(1食2g未満)という驚異的に少ない塩分量でありながら、京都の割烹で修行した調理師長が作った「日本一おいしい」と言われる入院食を、家庭でも再現できるという一冊

ウォーキングが高血圧のリスクを下げる 運動強度を高めると効果的- 日本生活習慣病予防協会 -

として勧められるのは、脈がふだんより少し速くなるくらいの速さで歩く、「少しきつめのウォーキング」だ。6メッツの運動がこれに相当する。 調査では、6メッツの運動を続けていた人は、高血圧の発症率が30%減少したことが明らかになった。 「運動習慣のある人は、運動習慣のない人に比べ、血圧を下がられることが確かめられました。高血圧になりやすい体質の人でも、ウォーキングなどの運動を毎日続けることで、高血圧のリスクを減らすことができます」と、アルマッラー氏は言う。運動強度を高めると高血圧リスクはより低下 この研究で注目されるのは、12メッツの運動を続けていた人では、高血圧の発症率が50%減少していたことだ。運動はウォーキングに加えて、水泳や自転車こぎ、ウェイトトレーニングなど、さまざまな種類を組み合わせるとより効果的であることが示唆された。 適度な運動には、血管の内皮機能を改善し、血圧を上げる交感神経の働きを弱め、腎臓から塩分を排出しやすくする効果がある。また、血糖や血中脂質の値が改善し、心臓や肺の働きもよくなる。 過去の研究では、1回30分の運動を週2回以上行ったり、1日8,000歩程度のウォーキングを3ヵ月行っただけでも、血圧が低下することが確かめられている。 米国心臓学会によると、米国の成人の3人に1人は高血圧だという。高血圧は心臓病、脳卒中、腎臓病などの深刻な病気の原因になり、これらが相乗して医療費の増加を引き起こす。 なお、運動を実施する上での注意点として、「メディカルチェックを受けて心疾患や心不全などの心臓病の危険性がないことを確認し、個人の基礎体力・年齢・体重・健康状態などをふまえて運動量を設定する必要があります」と、アルマッラー氏は付け加えている。High fitness level reduces chance of developing hypertension(米国心臓学会 2014年12月17日)Physical Fitness and Hypertension in a Population at Risk for Cardiovascular Disease: The Henry Ford ExercIse Testing (FIT) Project(米国心臓学会 2014年12月17日)(Terahata)◀ 前

ヨーグルトを食べると血圧が下がる 腸内環境が改善- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年08月08日ヨーグルトを食べると血圧が下がる 腸内環境が改善キーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 血圧が高い人は、「プロバイオティクス」と表示されたヨーグルトや乳製品を8週間食べると、高血圧の軽減や予防に効果的であることが判明した。血圧値が下がると心臓病や脳卒中のリスクが減る。プロバイオティクスが腸内フローラを改善 ヨーグルトや乳酸菌飲料などのプロバイオティクスを摂取する習慣があると、血圧値が下がるという研究が発表された。米国心臓病学会(AHA)が発行している医学誌「ハイパーテンション」に発表された。 ヒトの腸内には、およそ100兆個、500〜1,000種類もの腸内菌がすみついている。この菌のかたまりを腸内細菌叢といい、花畑のように見えることから「腸内フローラ」と呼ばれている。 腸内フローラは健康や病気に密接に関わっており、腸疾患、糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、動脈硬化症などのさまざまな疾病の発症に関係すると考えられている。 また、腸内菌のうち、体内でよい働きをするものや、それを含む食品は「プロバイオティクス」と呼ばれている。 プロバイオティクスは、腸内フローラのバランスを改善し、腸内環境を整える効果や、免疫力を向上させる効果、コレステロール値を低下させる効果などさまざまな生理作用をもつ。ビフィズス菌などの乳酸菌が代表的だ。善玉菌がホルモンをコントロール なぜプロバイオティクスが、血圧を下げるのか? グリフィス大学のジング サン氏(生物統計学)は、善玉菌が総コレステロールと善玉のLDL

高血圧の薬の飲み忘れ 心臓病など深刻な病気の原因になることも- 日本生活習慣病予防協会 -

」 近年、医療の現場で「アドヒアランス」という言葉が使われることが多くなった。服薬や生活習慣改善などについて、患者と医師が話し合って決めた治療方針に患者が主体的に従うことを意味している。 高血圧の治療がうまくいかない要因のひとつに、アドヒアランス不良がある。病気について十分な知識を持った患者が疾病管理にパートナーとして参加し、医師と患者が合意した治療を共同作業として行う医療が、高血圧の治療を改善する根本的な対策となるという。 処方された降圧薬を服用しないと、血圧をコントロールできなくなる。その結果、心臓病や脳卒中の発症リスクが上昇する。「血圧が下がったと安心する患者さんがいますが、薬の効果で血圧が下がっているだけで、薬をやめれば血圧は元の高い状態に戻ってしまいます。また、薬を服用したりしなかったりすると、血圧の変動が大きくなり、むしろ動脈硬化を早めたりしますので、継続して服用することが大切です」と、トマシェフスキー氏は話す。 服薬錠剤数の増加にともないアドヒアランスは低下する傾向がみられる。錠剤数を少なくしてアドヒアランスを改善する工夫も必要だという。降圧の程度によっては、薬の量や種類を少なくすることも可能で、最近は2つの薬を1つに合わせた合剤も増えてきた。 「薬を飲み忘れたり、自己判断で服用を注しする前に、主治医によく相談してほしい。日頃から血圧計などで血圧をはかるようにし、得られた測定値を医師に伝え話すことが重要です」と、研究者は指摘している。高齢になると「飲み忘れ」が増える 高血圧や糖尿病の治療を行っている患者は高齢者が多いが、高齢化も服薬アドヒアランス低下に影響している可能性がある。ロンドン大学などが3,400人の患者を対象に行った調査によると、高血圧では男女とも、退職後に服薬アドヒアランスの低下がみられた。 この調査では、退職前の3年間と退職後の4年間の、薬の飲み忘れなどについて調べた。その結果、退職後の男性では、降圧薬の飲み忘れが30%増えることが判明した。 「高血圧などの慢性疾患は増えており、薬を飲み続けている患者も増えています。処方された薬を飲まないと、治療の効果は十分に得られず、適切な治療を行えなくなります。患者がきちんと薬を飲んでいるか、尿検査を行うなどして定期的に検査する対策も必要となるでしょう」と、研究者は述べている。Simple urine test can distinguish between treatment failure and failure to take drugs(レスター大学 2014年4月3日)Influence of retirement on nonadherence to medication for hypertension and

おいしい減塩食レシピを競うコンテスト 国立循環器病研究センター- 日本生活習慣病予防協会 -

の美味しい!かるしおレシピ」(セブン&アイ出版)を監修し、2012年の発行後5ヵ月で25万部を超える大ヒットになった。 今回の大会は、減塩食ブームを加速させ、地域ぐるみで食生活の改善に取り組んでもらおうと企画された。 「おいしいこと」、「塩分控えめで、栄養バランスがとれていること」、「地域ぐるみの循環器病予防や栄養指導などへの展開が期待できること」、「地域の特産品を使用していること」などを基準に募集したところ、昨年10月までに全国から355点の応募があり、24チームのレシピが選定された。 相愛大学(大阪市住之江区)で開催された大会では、書類選考を通過した24チームが、会場のキッチンで実際に調理をし、レシピを披露。管理栄養士などが試食をして審査した。その後、公開プレゼンテーションも行われた。料理にしょうゆをかけず、小皿に入れてつけて食べる グランプリ(賞金100万円)は、岩手久慈保健所チームの「塩加減も『アマちゃん』で!〜久慈地域 かるしおdeアマノミクス定食」。人気連続テレビ小説の舞台となった久慈地域は、脳卒中死亡率が全国でも高い。保健所は食生活改善推進員とともに、市町村や県栄養士会と連携しながら「塩かげんもあまちゃんで!」をキャッチフレーズに減塩運動を展開している。 応募メニューは被災者栄養教室の普及献立で、久慈地域の食材を活用し、低塩とは思えないおいしさで、手軽に作れると好評を得た。 焼き豆腐ステーキの他、▽特産のまめぶ、▽かぼちゃと煮豆のミルク煮、▽押し麦とサツマイモのご飯、▽ほうれん草と水菜のなめたけ和え、▽果物という内容で、総カロリーは580kcalに抑えてある。おいしさに加え、「しょうゆをかけずに小皿に入れてつける」などの減塩を食事指導に取り組んでいることなどが評価された。 その他、金賞(賞金50万円)は青森市西部学校給食共同調理場チームの「八戸いかのさわやかサラダ」、銀賞は望月理恵さんの「しずおかかるしお定食」がそれぞれ受賞。そのほか、3チームが「だし・うまみ賞」を受賞した。 だし・うまみ賞を受賞した宇都宮東病院糖尿病センターのチームは、甘みの強い栃木産のトマトを使った「トマ玉丼」などを出品。「トマトは味がしっかりしているので塩を使わなくても食べられるし、加熱することでさらに甘みが増す。下処理を済ませば、10分で作り終わるスピードメニュー」と話し、安くて手に入りやすい食材で簡単に作ることができる点にこだわったと説明した。 同センターでは、糖尿病食を基本とした健康食を提供するレストランを併設。実践型の栄養指導の場として活用しているという。今回受賞したレシピを、同レストランでも提供する予定。予防のための減塩 塩を減らしカロリーも控えめに 「塩分控えめで健康的だけども味はいまひとつという"従来型減塩食"に代わり、塩を減らすことにより素材のうま味を引き出し、カロリーも控えめだけどもおいしいという"かるしおレシピ"の考え方が予想以上に脚光を浴びていることがわかりました」と、国立循環器病研究センターの橋本信夫理事長は話す。 高血圧治療ガイドラインでは、高血圧の人に対しては、6g未満を勧めているが、血圧が正常な人にとっても1日6g未満を心がけることが勧められる。ほとんどの日本人は必要量をはるかに超える食塩を摂取

お酒を飲むと顔が赤くなる人は高血圧に注意 毎日の飲酒は危険- 日本生活習慣病予防協会 -

血圧のリスクが高いことが明らかになりました。そうでない人も安心はできません。"顔が赤くならない人"であっても、週に8ドリンク以上を飲むと、高血圧症になるリスクが上昇します」と、キム博士は話す。 日本人を含む東アジア人のおよそ半数は、飲酒により顔が赤くなる「フラッシング」が起こりやすい体質をもっている。フラッシングは、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドの毒性によって起こる。 アルデヒドを処理する酵素の働きが弱い体質の人は、飲酒で顔が赤くなりやすく、二日酔いを起こしやすい。頬や耳たぶに熱を感じたり、頻脈と動悸、ときには頭痛、発汗、めまい、眠けなどをともなうこともある。 アルコールを少量飲むと、一時的に血圧が少し下がり、脈拍数が増加する。これは、体内に吸収されたアルコールが酵素により酸化され、生じたアセトアルデヒドが血液中に増加し、体の末端部の血管を拡張するためだ。 しかし、飲み続けていると、アセトアルデヒドが引き続き酸化され、血中濃度が下がる。それにともない血管は収縮し、血圧は上昇していく。 アルコールを、長年にわたり飲み続けたり、日々の飲酒量が多いと、高血圧症のリスクはさらに高くなる。アルコールを1日に2ドリンク以上を飲むと、血圧が約3mmHg上昇するという。 「飲酒は高血圧症を引き起こし、心臓病や脳卒中のリスクも高めます。毎日の飲酒によって骨粗鬆症や認知症のリスクも上昇するという調査結果もあります。顔がすぐに赤くなってしまう人は、お酒の量を控えて、飲み過ぎないようにすることをお勧めします」と、キム博士は注意を促している。Facial flushing is a sign of 'alcohol intolerance'(英国医療・保険サービス 2013年11月21日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック 疾患 ▶ 高

赤ワインのポリフェノールが血圧を下げる- 日本生活習慣病予防協会 -

)のいずれかを4週間飲み続けてもらった。 次に飲み物の種類を変え、最終的に全員が3種類全ての飲み物を4週ずつ飲むようにした。なお、赤ワイン、ノンアルコール赤ワインはいずれも同量のポリフェノールと酸化防止剤を含有するようにした。 その結果、赤ワインを飲んだ場合の血圧降下の度合いは小さく、ジンでは変化がなかった。一方で、ノンアルコールの赤ワインでは収縮期血圧が6mmHg、拡張期血圧が2mmHg低下していた。これにより、心臓病リスクを14%、脳卒中リスクを20%低下するという。 ノンアルコールの赤ワインに含まれるポリフェノールは酸化ストレスを低減して、内皮型一酸化窒素を増やして血管の弛緩を助け、より多くの血液が心臓などの臓器に運べるようにする働きがある。 「ポリフェノールには、加齢による血管の内皮機能不全と身体機能の低下を防ぐ効果がある。収縮期および拡張期の血圧を低下させるのにも役立つようだ」と研究者は述べている。 赤ワインに含まれるアルコールは、血圧降下の妨げとなるようだが、ポリフェノールはノンアルコールワインにも含まれている。ノンアルコールの赤ワインを飲むことを習慣化すると有益ではないか、と研究者は結んでいる。Non-alcoholic red wine may help reduce high blood pressure(米国心臓学会 2012年9月6日)(mhlab)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック 疾患 ▶ 高血圧 2018年01月17日 「電子たばこ」は禁煙の成功率を低下させる 禁煙治療を遠ざける

体内時計の乱れ 血液検査で簡単に知る方法を開発- 日本生活習慣病予防協会 -

【健やか21】「厚生労働省×コウノドリ」タイアップリーフレット配布中 2017年12月14日 浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都) もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂

塩分の多い食事は、食直後から血管内皮機能(FMD)を低下させる- 日本生活習慣病予防協会 -

を付けたい」など、さまざまな反響があった。高食塩による血管への悪影響で、新たな知見も 塩分摂取とFMDの関係については近年、新たな知見が蓄積されつつある。 食事摂取後のFMDの経時的変化から、高食塩食を摂取するとその直後の血管内皮機能が低下するとのオーストラリアの研究者による論文が、2011年のThe American Journal of Nutrition 誌に掲載されている。 16名の健常者に対し、塩分以外の組成は同一の「低食塩食」(ナトリウム130mg)と「高食塩食」(同1494mg)を無作為に別々の機会に摂取してもらい、食前および食後30分ごとに、上腕におけるFMD、血圧、および手指での末梢動脈拡張反応指標であるRHI(Reactive Hyperemia peripheral arterial tonometory Index.反応性充血指数)を測定したしたところ、血圧やRHIは両群間に有意差はなかったものの、FMDについては、高食塩食を摂取後の30分値、60分値が有意に低下していたという(図)。高食塩食は低食塩食より、摂取後の血管内皮機能が有意に大きく低下する  食塩摂取と血管障害の関係は従来、食塩過多が血圧を上げ、その状態が継続することで血管内皮機能が低下し血管の老化が加速されて、脳卒中や腎臓病、心臓病などが起きやすくなるという長期的なスパンでとらえられてきた。しかしこの論文の結果からは、食塩負荷による急性反応としての血管内皮機能低下も臓器障害に関与している可能性が想定される。 糖尿病において、食事による糖負荷で生じる食後の一時的な高血糖が動脈硬化の独立した危険因子であることは既に明らかになっている。高血圧治療における一時的な食塩負荷の影響についても、今後の研究が注目される。関連情報

国民医療費、36兆67億円 国民所得の1割を超す- 日本生活習慣病予防協会 -

浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都) もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂 もっと見る ▶ 疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症 2017年

ウェブで腎機能チェックしCKDを早期発見 [東京都]- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2011年01月06日ウェブで腎機能チェックしCKDを早期発見 [東京都]キーワード:高血圧 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 CKD(慢性腎臓病) 健診・保健指導 東京都は1月6日から、慢性腎臓病(CKD)の予防や早期発見・進行防止を促す目的で、腎機能の低下をセルフチェックできるサイト「ほっとけないぞ!CKD」を立ち上げた。CKDは気づかないうちに進行する CKD(慢性腎臓病)とは、腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置したままにしておくと、慢性腎不全に進行したり、心臓病や脳卒中などの心血管疾患心血管病を発症しやすくなる。 CKDは血糖や血圧、脂質のコントロールといった適正な治療や、食事・運動で進行を防げる可能性が高い。しかし、初期の段階では自覚症状がないため、気づかないうちに進行している患者が多いとみられている。いわゆる“隠れ腎臓病”のうちに、医療機関で検査を受け、早期から適切な治療を開始することが重要となる。 都が開設した腎機能チェックサイトでは、特定健診などの血液検査(クレアチニン)と尿検査(蛋白尿)で分かった数値と性別、年齢、家族の既往歴を入力すると、腎機能の状態がすぐに分かるようになっている。 腎機能の状態(CKDの進行度)は、ステージ1〜5で判定される。これは、GFR(糸球体濾過量)をeGFR(推算GFR)の計算式

健康を脅かす上位リスクは高血圧、喫煙、糖尿病 WHO報告- 日本生活習慣病予防協会 -

血圧や肥満、高コレステロールなどに加え、たばこの影響も大きい。喫煙はがん、心臓病、脳卒中、呼吸器疾患など、さまざまな病気の罹患率や死亡率を高める。WHOは喫煙が原因となる死亡の割合(30歳以上)は、米国などでは20%以上、欧州や日本、ロシア連邦などでは15%以上に上ると公表している。2型糖尿病、高コレステロール、高血圧が虚血性心疾患の三大要因さまざまな原因がからみあい発症を引き起こすGLOBAL HEALTH RISKS(WHO、2009年) WHOの報告書「GLOBAL HEALTH RISKS」 途上国では小児期における死亡が多く、亜鉛欠乏といった栄養不良による低体重児や増加はいまだに深刻だ。エイズなど感染症の脅威も続いている。これに加え、飲酒、喫煙、高血糖、高血圧、肥満、高コレステロール、果物・野菜の摂取不足、運動不足といった、先進国で多い健康的でない生活習慣が、途上国でも広域でみられるようになった。危険要因の上位5項目だけで世界の医療負担の4分の1以上を占めており、今後は低所得の途上国に集中することが予測されている。 WHOは「世界的な健康危機に環境、生活習慣、生理学的な要因が複雑に関連している。科学的な根拠と医療経済の情報収集のための適切な調査を行い、それをもとに国や地域の現状に合った保健・医療政策を打ち出す必要がある」としている。GLOBAL HEALTH RISKS:Mortality and burden of disease attributable to selected major risks(WHO)(Terahata)◀ 前の記事

人間ドックで「異常なし」が過去最低に 人間ドック学会- 日本生活習慣病予防協会 -

)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂 2017年05月17日 間食指導に便利な「間食指導パネル」リニューアル版を公開! もっと見る ▶ 疾患 ▶ アルコール性肝炎 2017年05月24日 アルコールに注意 飲む量を減らせば改善する 「減酒外来」を開設 2016年12月28日 適度のアルコールが脳卒中リスクを低減 ただし飲み過ぎると逆効果 2016年10月28日 スローカロリーで肥満解消 糖質の吸収を遅らせて血糖値上昇を抑える 2016年10月20日 健康教育・保健指導に 「健診・予防3分間ラーニング」DVDを11月に発売 2016年10月04日

日本高血圧週間 高血圧学会など啓発キャンペーン- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2009年05月08日日本高血圧週間 高血圧学会など啓発キャンペーンキーワード:高血圧 日本高血圧学会と日本高血圧協会は、2007年に毎年5月17日を「高血圧の日」と制定することを宣言し、高血圧の啓発活動を展開している。「高血圧の日」を最終日とした5月9日(土)から17日(日)の日本高血圧週間を中心に、高血圧啓発キャンペーン「ウデをまくろう、ニッポン!」が開催される。 キャンペーンでは、「ちょっとでも高い血圧は、医師に相談しましょう」をスローガンに、5月17日の「高血圧の日」を含む5月9日〜17日までの日本高血圧週間に啓発活動を展開していく。医師に高血圧の相談を 2007年から始められたキャンペーンの今年のスローガンは「ちょっとでも高い血圧は、医師に相談しましょう」。高血圧(140/90mmHg以上)は、脳卒中や心筋梗塞、腎不全など生命に関わる病気を引き起こす主因となり、適切な治療が必要となる。しかし自覚症状がないために、日本に約4000万人と推定される高血圧患者のうち、実際に治療を受けているのは2割の約800万人とみられる。 血圧は年齢とともに高くなる。高血圧を発見するために健康診断、住民検診、職場検診などの受診や、家庭での血圧測定は重要となる。症状がないからといって検診を受けなかったり、家庭で血圧を測ったことのない人の中に、実際は高血圧が潜んでいるとみられる。 また、塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こす原因のひとつになる。荒川規矩男・日本高血圧協会理事長は「日本人が塩分をとり過ぎる原因のひとつとして、味噌や醤油など伝統的な調味料や漬物など塩分が高い保存食が考えられます。また、最近では加工食品や外食の塩分の高さにも注意が必要です。塩分に対する理解や正しい知識が不足しているために、実際には多くの方が減塩されていないのが現状です」と話す。 厚生労働省がまとめた「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、生活習慣病予防の観点から食塩(ナトリウム)は減らすべき栄養素とされる。食塩の1日の目標摂取量は男性は10g

くるみと緑茶の組み合わせは理想的 くるみが糖と脂肪の代謝をサポート- 日本生活習慣病予防協会 -

だ。 くるみは心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、メタボリックシンドローム、がんなどのリスクを低減することがさまざまな研究で明らかになっている。*1 くるみは栄養価の高い食品で、1オンス(28g)のくるみに含まれる脂肪酸18gのうち多価不飽和脂肪酸(PUFA)は13gを占める。 くるみに含まれる栄養素の中で、特に注目を浴びているのがオメガ3(n-3系)脂肪酸だ。くるみは植物由来のオメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸(ALA)のすぐれた供給源で、ひとつかみのくるみ(28g)の中に2.5g含まれており、これはナッツ類で2番目に含有量の多いものの5倍以上に相当する。  くるみには、食物繊維、たんぱく質、マグネシウム、カリウムなどの栄養素も豊富に含まれている。 「NuVal栄養評価システム」は、食品を1から100までのスコアであらわしたもので、スコアが高いとその食品は総合的に栄養価が高いことを示している。米国のイェール大学のイェール・グリフィン予防医学研究所などによって開発され、米国では栄養士や医療の専門家に活用されている。*4 この栄養評価システムで、くるみは100点満点で82点という高得点を出しており、栄養価のとても高い食品であることが明らかになっている。 くるみは和食にも良く合うくるみを使用したレシピ例 くるみの研究や普及活動をしているカリフォルニアくるみ協会 のサイトには、くるみレシピのアイデアをはじめ、くるみの栄養や健康に関するさまざまな情報が掲載

70歳以上の低HDL-C男性でアスピリンが初発イベント抑制 JPPP-70- 日本生活習慣病予防協会 -

Aspirin)」が挙げられる。JPPPは、心血管イベント危険因子である、高血圧、脂質異常症、糖尿病のいずれか一つ以上を有する60〜85歳の患者約1万5,000名を、アスピリン投与群と非投与群の2群に分けPROBE法で追跡したもの。結果は2014年に報告され、イベント発生率に両群間の有意差はなく、アスピリンの一次予防の有用性は否定されていた。日本臨床内科医学会にて、JPPP-70の結果概要を発表した菅原正弘氏 今回発表された報告は、このJPPPの登録者のうち登録時点で70歳以上だった患者を抽出して再解析した「JPPP-70」の結果。心血管イベントは高齢になるほど発生率が高くなるため、70歳以上であれば有意差がみられる可能性があることから企画されたもの。第30回日本臨床内科医学会(10月9〜10日・東京)において、同学会長を務めた菅原医院(東京)院長の菅原正弘氏がその概略を発表した。低用量アスピリンによる一次予防を探る「JPPP」のサブ解析 JPPP-70の対象者数は7,971名(男性3,118名、女性4,853名)。JPPPにおける70歳未満の群と比較すると、男性が少なく、高血圧を有する割合が多く、脂質異常症、糖尿病、BMI25以上、喫煙者、家族歴を有する者の割合は少なく、それらすべてにおいて有意差がみられた。 結果だが、一次エンドポイント(心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中の複合エンドポイント)は、アスピリン群141名、非アスピリン群154名に発生し、ハザード比(HR)0.92(95%CI:0.74-1.16)、p値0.50で、群間差はなかった。また二次エンドポイント(前記に加え、一過性脳虚血発作、狭心症、外科手術またはインターベンションを要する動脈硬化性疾患を加えた複合エンドポイント)は、アスピリン群184名、非アスピリン群217名に発生し、HR0.85(95%CI:0.70-1.04)、p値0.11で、やはり有意な群間差はなかった。一方で、輸血または入院を要する頭蓋外出血はアスピリン群35名、非アスピリン群18名と、アスピリン群で有意に多く発生していた。 次に、危険因子を個別に検討すると、一次エンドポイントの発生と関連のあった因子として、HDL-C40mg/dL未満(HR1.73,95%CI:1.26-2.39, p=0.0008)、喫煙(HR1.72, 95%CI:1.26-2.00 p=0.0006)、糖尿病(HR1.59, 95%CI:1.26-2.00, p=0.0001)が挙がった。70歳以上、男性、低HDL-C血症なら、アスピリンが一次予防にも有効な可能性 続いてアスピリン投与がイベント抑制につながる患者像を検討すると、70歳以上で男性かつHDL-C40mg/dL未満の場合に、アスピリン投与により有意にイベントが抑制されることがわかり(HR0.44, 95%CI:0.20-0.93 p=0

運動を行う時間は食後がベスト 血糖値と中性脂肪値が低下- 日本生活習慣病予防協会 -

)を求める方法がある。血糖値の変動をグラフで描き、曲線(血糖値の変動)と横軸(時間軸)によって囲まれた部分の面積を比べる方法だ。 食後に運動をすると、運動をしなかったり食前に運動した場合に比べ、中性脂肪のiAUCが92%に抑えられることが判明した。また、まったく運動しなかった場合に比べ、食後の血糖値の上昇は、食前の運動をした場合は18%、食後の運動をした場合は30%、それぞれ抑えられていた。やはり食後に運動した方が有利であることが示された。運動をすると血糖値や中性脂肪値を下げられる 2型糖尿病の人は、脳卒中や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが上昇している。主な原因は、食後に血糖値や中性脂肪値が上昇することだ。運動によりこれらを抑えることができれば、心血管疾患のリスクをより効果的に減らすことができる。 今回の研究で、運動をしない日に比べて、食前に運動をすると血糖値を下げられるが、夕食後に運動をすると血糖値と中性脂肪の両方を下げられることが明らかになった。「毎日運動していても、あまり効果を得られない患者は、運動をする時間を変えてみると良いかもしれません」と、カネリー教授は語っている。 ただし、参加者の血糖値と中性脂肪値の改善効果は長く続かず、次の日には元に戻っていた。効果を維持するためには、夕食後の運動を毎日続けた方が良いことが示唆された。運動の効果を最大限に活用するために、運動をするのに最適な時間は食後であるという知識は、ヘルスケアの専門家が運動処方箋をつくるときに役立つという。 「午前中に空腹のまま運動をすると、血糖値の変動に悪影響があらわれる可能性があります。また、運動するのに最適な時間は人によって異なる可能性もあります。血糖値の日内変動を細かく調べれば、食事の何分後に運動を始めれば良いかも分かるようになるでしょう」と、カネリー教授は言う。 今回の研究は肥満のある2型糖尿病患者を対象に行ったもので、レジスタンス運動が中心になったが、研究チームはウォーキングなどの有酸素運動を含めさまざまな条件で運動の効果を調べる予定だという。Individuals with Type 2 Diabetes Should Exercise After Dinner(ミズリー大学 2015年2月17日)Post-dinner resistance exercise improves postprandial risk factors more effectively than pre-dinner resistance exercise in patients with type 2 diabetes(米国生理学会 2014年12月24日

カロリー制限で寿命が延びる 「腹八分目が良い」は本当だった- 日本生活習慣病予防協会 -

の衰えを抑えられる 2017年12月21日 【健やか21】「厚生労働省×コウノドリ」タイアップリーフレット配布中 2017年12月14日 浮世絵風のポスターなどでインフルエンザ予防を呼びかけ(東京都) もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日

オーガニック牛乳の脂質バランスは理想的 オメガ3系脂肪酸が豊富- 日本生活習慣病予防協会 -

分けると、炭素の二重結合がない「飽和脂肪酸」と、炭素の二重結合がある「不飽和脂肪酸」の2種類がある。このうち二重結合を2つ以上含む「多価不飽和脂肪酸」は、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、悪玉のLDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用をもっている。 多価不飽和脂肪酸の中でも特に注目されているは「オメガ3系脂肪酸」(n-3系脂肪酸)だ。動脈硬化を防ぎ、コレステロール値や中性脂肪値を下げ、心臓病、がん、脳卒中、骨粗鬆症など、さまざまな疾患を改善する効果がある。 研究チームによると、オーガニック牛乳には、このオメガ3系脂肪酸が通常の牛乳に比べ約2倍含まれているという。 一方で、食物油などに含まれる「オメガ6系脂肪酸」(n-6系脂肪酸)も体に必要な脂肪酸だが、過剰に摂取すると体内で炎症を引き起こす要因となる物質に変化するため、とりすぎない方が良いと考えられている。 オーガニック牛乳には、オメガ3系とオメガ6系が理想的な配分で含まれている。牛乳のオメガ6系とオメガ3系の配分は、通常の牛乳では5.8対1だが、オーガニック牛乳では2.3対1。これほどの理想的な配分は、オーガニック牛乳以外ではみられないという。オメガ3系脂肪酸が魚よりも多く含まれる オメガ3系とオメガ6系は体に必要な脂肪酸だが、オメガ6系に偏り過ぎると、むしろ心臓病などの発症が増えるという研究報告が発表されている。 欧米型の食事では、オメガ6系とオメガ3系の比率が最大で15対1になっており、脂肪摂取の観点からは勧められないという。オメガ6系とオメガ3系の理想的な配分は2.3対1で、オーガニック牛乳の配分と一致する。 オメガ3系は、マグロやサバ、ニシンなどの魚にも豊富に含まれており、「魚を食べると健康に良い」という通説の根拠になっている。 調査では、オーガニック牛乳には、魚よりも多くのオメガ3系脂肪酸が含まれることも確認された。さらに、通常の牛乳よりも、ビタミンEやベータカロチン、ビタミンAなどの必須栄養素も多く含まれることも分かった。 「通常の牛乳をオーガニック牛乳に置き換えるだけで、脂質の摂取バランスの40%を改善できる可能性があります。欧米人は体に良くない脂質をとり過ぎており、今回の調査結果は大きな福音をもたらす可能性があります」と、ベンブルック教授は強調している。 心臓病リスクの高い子供や、妊婦など、とくに健康的な食事を必要とする人にも、オーガニック牛乳は勧められるという。Researchers see added nutritional benefits in organic milk(ワシントン州立大学 2013年12月9日)(Terahata

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