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病気の解説「脳卒中」での検索結果

756件の検索結果

糖尿病や心疾患などで世界で3600万人が死亡 WHO報告書- 日本生活習慣病予防協会 -

) セルフケア 健診・保健指導 糖尿病や心疾患、脳卒中、がん、慢性呼吸器疾患といった「非感染性の慢性疾患(NCD)」が世界で増えており、2008年に世界で亡くなった人の約6割(3600万人)がこれらの疾患で亡くなったとする報告書を、世界保健機関(WHO)がまとめた。生活習慣を改善すれば「多くは予防・改善できる」WHOレポート非感染性疾患(NCD)の世界情勢 世界保健機関(WHO)がこのほど発表した「WHOレポート:非感染性疾患(NCD)の世界情勢」によると、2008年に心疾患や脳卒中、慢性呼吸器疾患、がん、2型糖尿病などの生活習慣病が原因で亡くなった人は世界で3600万人に上り、その8割は低・中所得の国に集中し、増加しているという。有効な対策をしないと、2030年までに死者は世界で5200万人に膨らむと推計している。 うち心疾患は1700万人の死亡の原因となっており特に深刻だ。死亡数の多い疾患は、がん(760万)、呼吸器疾患(420万)、糖尿病(130万)。これらの4つの疾病が、非感染性疾患による死亡の8割を占める。 WHOのマーガレット・チャン長官は「多くの国で起きている非感染性疾患の増加は、喫緊の対策を必要とする災害のようなものだ。これらの疾患により、人々の健康が損なわれるだけではない。社会や国とっても経済的な負担が大きい。非感染性疾患による負担は数十億ドルにも上る」と言う。 一方で、「非感染性疾患の多くは、生活習慣の改善により予防できる」と強調している。非感染性疾患の要因として、(1)「喫煙」、(2)「運動や身体活動の不足」、(3)「過度の飲酒」、(4)「不健康な食事」を挙げている。 「政府や民間、市民が協力し、喫煙習慣のある人に禁煙を促し、過度のアルコール摂取や不健康な食事、運動不足を改善し、健康的な生活習慣を促進する対策をすれば、何百万もの死を防ぐことができる」としている。 「“生活習慣病が増えるのは、生活の豊かな富裕国であり、低・中所得の国ではあまり問題にならない”という話は、もはや現実からかけ離れている。非感染性疾患で亡くなる人の約80%は、低・中所得の国に集中している。疾患を発症することで経済的な負担が増え、それが不健康な生活習慣を増長し、さらに発症が増えるという悪循環を生みだしている。発症拡大は経済成長の大きな足かせにもなっている」と分析している。 生活習慣病の予防・対策に国ごとで取り組むことが、数百万人の命を救い、医療費を節約につながる。WHOは2008〜2013年の保健アクション・プランを実行するよう、加入している各国の保健機関に求めている。 プランには例えば、禁煙を促すために、たばこの広告を禁止し、課税を増やし価格を高くし、公共の場所での喫煙を禁止する法律を制定することなどが盛り込まれた。また、食品からの塩分の摂取量を抑え、高脂肪

「生活習慣改善」できている人は治療目標値の達成率が高い- 日本生活習慣病予防協会 -

することが重要で、動脈硬化症や脳卒中や心臓病などの合併症を予防するために、それぞれの学会が治療目標値を定めている。目標値を達成するために、食事や運動の改善指導や薬物療法が行われる。トピック一覧へがんリスクは糖尿病予備群で上昇 がん予防のためにも糖尿病予防「妊娠」「出産」に対する正しい理解を 晩産化と少子化に教育で対策「医療ビッグデータ」活用を提言 10年後に社会や人がどう変わるか【国民健康・栄養調査】 所得が低い人ほど健診を受けず不健康東京都がん検診認知向上キャラ「モシカモくん」LINEスタンプ無料配信保健師など保健衛生に関係者必携

循環器病予防キャンペーンで生活習慣をチェック [茨城県]- 日本生活習慣病予防協会 -

などの生活習慣病による死亡率が高いことから、9月を「循環器疾患予防月間」と定め、「1に運動 2に食事 しっかり禁煙 最後にクスリ」をスローガンに、生活習慣病の予防に関する普及啓発を実施している。 2009年の「茨城県市町村別健康指標」や、2007年の「茨城県総合がん対策推進モニタリング調査」によると、県の脳卒中や心疾患、糖尿病などの生活習慣病の死亡率は全国平均より高い。 標準化死亡比は、脳卒中などの脳血管疾患では男女とも全国5位。心疾患では男性10位、女性9位、糖尿病では男性2位、女性4位となっている。 心臓、血管などの循環器の機能に異常があらわれ、正常に働かなくなる状態が「循環器病」。いろいろな要因がからまりあって発症すると考えられているが、多くは加齢とともに発症し、また、食事や運動習慣などの生活習慣が大きく影響するので、「生活習慣病」と呼ばれるようになった。 最近では、循環器病の発症時期が若年齢化しており、循環器病をよく理解し生活習慣を改善することが、予防するためにとても重要だ。 循環器病の要因となるのは、脂質異常や高血圧、高血糖(糖尿病)など。県の調査によると、善玉とされるHDLコレステロールの平均値は男性で56.6mg/dL、女性で64.2mg/dLで、それぞれ全国平均の57.6mg/dLと68.4mg/dLに比べ低い。また、食塩摂取量の1日平均は男性12.9g、女性11.4gで、日本高血圧学会が推奨する塩分摂取量(1日6g未満)の2倍。 たばこも循環器病の重大な危険因子となるが、県の喫煙率は男性41.2%、女性11.1%と高い。 その結果、肥満の割合は男性30.9%、女性28.6%と全国より高く、糖尿病による死亡率も男性1.3倍、女性1.2倍と高い割合になっている。 そこで県では、県民に運動・食事・禁煙など生活習慣の改善の重要性への理解を深めてもらおうと9月を「循環器疾患予防月間」と定め、各地で無料の健康チェックや相談・体験を受け付けるコーナーを設置するなど、キャンペーンを展開する。 つくば市の研究学園都市などで9月18日に、無料で参加できる体操体験コーナーやウォーキング講座、血圧、体脂肪などの健康チェックを実施。糖尿病と腎臓病を中心にした医師による医療相談や、看護師によるメンタルヘルスチェック、栄養士による食生活診断や栄養相談を受けられる。健康づくりキャンペーン開催(茨城県)(Terahata

がん発症数が増加 はじめて80万人超 がんを予防するための5ヵ条- 日本生活習慣病予防協会 -

(9.9%)、(5)子宮がん(6.9%)となっている。男性は2005年、女性は2003年より順位の変化はみられない。 一方、がんによる死者数は2012年の人口動態統計によると、男性21万5,110人、女性14万5,853人の計36万963人。1985年の18万7,714人からほぼ2倍に増えた。がんで死亡する確率は男性4人に1人、女性6人に1人 累積罹患リスク(ある年齢までにある病気を発症する確率)をみると、生涯にがんに罹患する確率は、男性60%、女性45%となっている。男女ともに2人に1人はがんを発症するとみられている。 また、累積死亡リスク(ある年齢までにある病気で死亡する確率)でみると、生涯がん死亡リスクは男性が26%、女性が16%となっている。男性の4人に1人、女性の6人に1人は、がんが原因で亡くなっている。 「全国がん罹患モニタリング集計」は、全国の地域がん登録事業を実施している自治体のデータをもとに推計したもの。現在、がん診断時の登録は義務化されていないため、調査は任意の協力にもとづくものとなっている。2010年は総人口の47.1%に相当する28の自治体が登録した。 2013年12月に「がん登録推進法」が可決されており、16年以降は医療機関や都道府県の登録事業が義務化される見通しで、将来的にはがん罹患数が推計ではなく実数で把握できるようになる見込みだ。がんを予防するための5ヵ条 生活スタイルを改善すれば健康寿命は延びる 長生きをすれば、誰でもいつかはがんを発症する可能性があるにしても、がんを予防したり発症する年齢をできるだけ遅らせることが、実りある人生をおくるために必要だ。 そのために、具体的にがんの原因になる物質を生活環境からできるだけ遠ざけることが、がんを予防するために効果的と考えられている。国立がん研究センターは、がんを予防するために、次の生活スタイルを勧めている。がんを予防するための5ヵ条1 たばこを吸わない 喫煙は、がんをはじめとして、脳卒中や心臓病などの深刻な病気のリスクを高める。喫煙は、メタボリックシンドロームや糖尿病のある人では、特に健康への影響が大きい。吸っている本人だけでなく、周囲にも健康被害をもたらすので、なお注意が必要だ。最近は禁煙指導を行う医療機関が増え、禁煙に取り組みやすくなっている。たばこを吸う人は、すぐにでも喫煙をやめるべきだ。2 飲むなら節度のある飲酒を 飲酒は、口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓などのがんのリスクを高める。女性では乳がんのリスクも高めることが分かっている。アルコールそのものに発がん性があり、少量の飲酒で赤くなったり二日酔いを起こしやすい体質の人は、アセトアルデヒドの分解が遅く、アルコールが食道がんの原因になりやすい。 したがって、節度のある飲酒が大切だ。適度な飲酒は、心筋梗塞や脳卒中のリスクを下げる効果があるとされるが、飲む場合は1日当たりアルコール量に換算して約20g程度(日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本

加熱式たばこも血管には有害 血管内皮機能が低下 「iQOS」で実験- 日本生活習慣病予防協会 -

機能」を測定する方法。血管の柔らかさを数値化することで、早い段階で動脈硬化の傾向が分かる。 その結果、曝露は1回15秒間として5分間に5回行った場合、血管内皮機能はiQOS群で58%、紙巻きたばこ群では57%低下した。曝露を1回5秒間として5分間に10回行った場合、血管内皮機能はiQOS群で60%、紙巻きたばこ群では62%低下した。iQOSの蒸気への曝露は、紙巻きたばこに曝露した場合と同程度の、血管内皮機能の低下をもたらすことが示された。「新型たばこ」に対し呼吸器学会が見解 「健康に悪影響が出る可能性」吸い続ければ健康に悪影響をもたらす可能性 「たばこの葉の燃焼が起きていない場合でも、血管内皮機能の低下の原因となる化学物質がiQOSから放出されている可能性があります。血管の機能が低下すると、心臓や他の臓器に、必要な血液が十分に行き届かくなり、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、脳卒中などの危険性を高めます」と、スプリンガー教授は言う。 循環器系におけるたばこの煙への反応の仕方はヒトとラットでよく似ているため、この研究結果はヒトにも当てはまる可能性があるという。血管の状態を悪化させる物質の特定はされていないが、最大の問題はニコチンではないかと推定している。 「たばこの害に関する研究は、経済的な利害関係から独立し適切に行われるべきで、科学的な事実による裏付けが必要です。たとえiQOSが普通の紙巻きたばこに比べ害が少ないとしても、吸い続ければ健康に悪影響をもたらす可能性があることに注意を向けるべきです」と、スプリンガー教授は述べている。 この研究は米国立衛生研究所(NIH)とFDAによる資金提供を受けて実施された。学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。Heat-not-burn cigarettes may still harm the heart, as FDA mulls approval(米国心臓学会 2017年12月7日)PMI's IQOS heat-not-burn tobacco products just as bad as cigarettes in terms of adverse effects on blood vessel function(カリフォルニア大学たばこコントロールセンター 2017年11月14日

生活習慣病の一次予防に重点をおき数値目標 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 生活習慣病の調査・統計 高尿酸血症/痛風 生活習慣病の調査・統計 高尿酸血症/痛風の調査・統計 2000年03月31日生活習慣病の一次予防に重点をおき数値目標 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表カテゴリー:高尿酸血症/痛風 厚生省は生活習慣病の一次予防にむけて、さまざまな数値目標を掲げた「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表しました。具体的には、おもに次のような目標を設定しています。 適正体重を維持している人の増加(20〜60歳の男性に占める肥満者〈BMI※25以上〉の割合を現状の 24.3パーセントから15パーセント以下に、女性は 25.2パーセントから 20パーセント以下に)、摂取エネルギーに占める脂質の減少(現状の 27.1パーセントを 25パーセント以下に)、食塩摂取量の減少(1日13.5グラムを10グラム未満に)、野菜の摂取量の増加(1日 292グラムを 350グラム以上に)、日常生活における歩数の増加(男性 8,202歩を 9,200歩以上に、女性 7,282歩を 8,300歩以上に)、喫煙が及ぼす健康への悪影響についての十分な知識の普及(知識の普及率の現状は、肺がん 84.5パーセント、喘息 59.9パーセント、気管支炎 65.5パーセント、心臓病 40.5パーセント、脳卒中 35.1パーセント、胃潰瘍 34.1パーセント、妊娠に関連する異常 79.6パーセント、歯周病 27.3パーセントで、これをすべて100パーセントに)。 また、アルコールについて、多量に飲酒する人(1日平均純アルコール換算約 60グラムを超えて摂取する人)の割合の減少(現状は男性 4.1パーセント、女性 0.3パーセントで、これを男性 3.2パーセント以下、女性 0.2パーセント以下に)、節度ある適度な飲酒(1日平均純アルコール換算約 20

‘怖いと思う病気’の第4位は肝臓病 総理府「生活習慣病に関する世論調査」より- 日本生活習慣病予防協会 -

習慣改善を実行しようと思わない人のその理由は、‘自分の健康に自信がある’49.0パーセント、‘生活習慣病について考えたことがない’28.1パーセント、‘面倒くさい’16.6パーセント、‘酒、たばこ、好物などを制限したくない’12.6パーセント、‘病気になっても治療すればいい’11.7パーセントなどがあげられています。 それぞれの病気について、その病気を怖いと思うか思わないかをたずねた質問で、怖いと思う人の割合が最も高かったのは‘がん’で、その割合は 96.5パーセント。第2位が脳卒中(脳梗塞や脳出血など)95.4パーセント、第3位が心筋梗塞・狭心症 95.3パーセントと続き、第4位に肝臓病(脂肪肝も含む)92.6パーセントがあげられています。以下、糖尿病 92.3パーセント、高血圧 90.1パーセント、胃潰瘍 86.3パーセント、骨粗鬆症 84.7パーセント、肥満 77.6パーセント、高脂血症 76.5パーセントと続きます。●詳しくは、内閣府のホームページへ→トップページ/記事掲載ページ 関連する調査・統計 疾患で見る ▶ アルコール性肝炎 2015年12月15日 生活習慣病リスクが高い飲酒をしている者の割合は、男性15.8%、女性8.8% 平成26年 国民健康・栄養調査 2015年04月14日 生活習慣病のリスクを高める飲酒量を知っている人は、男性 29.3%、女性 27.4% 平成25年 国民健康・栄養調査 2006年10月17日 多量飲酒者の割合や、「節度のある飲酒」の知識を持つ人の割合は、ほとんど変化せず 厚生労働省「健康日本21 中間報告」より 2005年05月08日

節度ある適度な飲酒の知識の普及をめざす 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 生活習慣病の調査・統計 アルコール性肝炎 生活習慣病の調査・統計 アルコール性肝炎の調査・統計 2000年03月31日節度ある適度な飲酒の知識の普及をめざす 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表カテゴリー:アルコール性肝炎 厚生省は生活習慣病の一次予防にむけて、さまざまな数値目標を掲げた「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表しました。具体的には、おもに次のような目標を設定しています。 適正体重を維持している人の増加(20〜60歳の男性に占める肥満者〈BMI※25以上〉の割合を現状の 24.3パーセントから15パーセント以下に、女性は 25.2パーセントから 20パーセント以下に)、摂取エネルギーに占める脂質の減少(現状の 27.1パーセントを 25パーセント以下に)、食塩摂取量の減少(1日13.5グラムを10グラム未満に)、野菜の摂取量の増加(1日 292グラムを 350グラム以上に)、日常生活における歩数の増加(男性 8,202歩を 9,200歩以上に、女性 7,282歩を 8,300歩以上に)、喫煙が及ぼす健康への悪影響についての十分な知識の普及(知識の普及率の現状は、肺がん 84.5パーセント、喘息 59.9パーセント、気管支炎 65.5パーセント、心臓病 40.5パーセント、脳卒中 35.1パーセント、胃潰瘍 34.1パーセント、妊娠に関連する異常 79.6パーセント、歯周病 27.3パーセントで、これをすべて100パーセントに)。 このほか、アルコール関連について、多量に飲酒する人(1日平均純アルコール換算約 60グラムを超えて摂取する人)の割合の減少(現状は男性 4.1パーセント、女性 0.3パーセントで、これを男性 3.2パーセント以下、女性 0.2パーセント以下に)、節度ある適度な飲酒(1

家を改修すると血圧が下がる 断熱化すると室温が上がり血圧が低下- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年01月19日家を改修すると血圧が下がる 断熱化すると室温が上がり血圧が低下キーワード:高血圧 住宅を改修して断熱化して、冬季の室温が上がると、それに伴って居住者の血圧が下がる傾向にあることが、国土交通省が実施した調査で明らかになった。 高齢者ほどこの傾向は強くなり、断熱改修が省エネに役立つだけでなく、健康にも良い影響を及ぼすことが示された。住宅を断熱化すると血圧が低下 国土交通省は、住宅の壁や窓を断熱化して室温を上げると血圧が低下する傾向がみられるとの調査結果を発表した。高齢者を中心に、冬の起床時に室温が低いほど血圧が高くなることも判明した。 血圧の上昇は心筋梗塞や脳卒中などの死亡率の高い疾患のリスクになる。健康日本21では、収縮期血圧を4mmHg低下すると、循環器疾患死亡者数が1万5,000人減少すると推計している。 同省は、「高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きくなるため、室温が低くならないように注意することが大切だ。窓ガラスを複層ガラスに取り換えたり、壁に断熱材を入れたりするなど、住宅リフォームを推進すると効果的」と呼びかけている。住宅の断熱化と健康への影響に関する調査 調査は、住宅の断熱性能と居住者の健康との関連を探ることを目的に、2014年度から4年間の予定で実施。 冬の2週間、2,759人(平均年齢57歳)を対象に、住宅の室温や居住者の血圧を連日測定した。 その結果、起床時の室温が低いほど血圧が高くなる傾向が認められた。また、高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きく

歩数計が2型糖尿病の発症リスクを半分に減らす- 日本生活習慣病予防協会 -

している。 研究を指導したDiabetes UKのIain Frame博士は「英国の糖尿病予備群の数は700万人に上る。有効な対策をしないと、2型糖尿病を発症する危険が15倍に高まる」と話す。 「糖尿病予備群とされる人々に適正な知識をもってもらい、動機付けを与えることで、2型糖尿病の増加を抑えることができる。そうすれば、数百万の心臓病、脳卒中、腎不全、失明、下肢切断といった深刻な合併症を予防できるだろう」としている。Diabetes UK(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック 疾患 ▶ 糖尿病 2018年01月17日 「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌の多様性が長寿の秘訣 2018年01月17日 糖尿病リスクを減らすためには「運動を継続」することが必要 2018年01月11日 糖尿病3分間ラーニング、いま

高血圧学会が5年ぶり新ガイドライン- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2009年01月20日高血圧学会が5年ぶり新ガイドラインキーワード:高血圧 日本高血圧学会(島本和明理事長)は16日、高血圧の標準的な治療方法を示す「高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)」を公表した。5年ぶりの改訂となる。4月から日本医師会と共同で全国の医師への普及活動を始める。 日本の高血圧人口は4000万人とみられる。脳卒中や心筋梗塞といった病気の発症を抑制するためにも、適切な高血圧の治療が重要となる。「JSH2009」では、血圧がやや高めだが高血圧の基準に達しない「正常高値」の人でも、糖尿病など他の危険因子があれば心血管の発症リスクが高くなることから、高血圧患者と同様の治療が必要とした。今回の改訂により高血圧の治療対象は事実上広がることになる。 血圧分類は、軽症・中等症・重症の表現から「I度」、「II度」、「III度」と変更し、「正常高値血圧」を追加した。危険因子を層別化し、糖尿病、CKD(慢性腎臓病)、メタボリックシンドロームといった病態を因子に並べた。 正常高値血圧の人でもメタボリックシンドロームや喫煙など危険因子が1〜2個ある人は「中等リスク」と位置付け。糖尿病、CKD、心筋梗塞の患者や、危険因子が3個以上ある人は「高リスク」として、ただちに降圧薬で治療するよう推奨している。 目標血圧は、若年と中年者(15〜64歳

参加者募集中! 市民公開講座「透析治療と足のこと〜自分の足で通院し続けるために」 - 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年07月01日 参加者募集中! 市民公開講座「透析治療と足のこと〜自分の足で通院し続けるために」 キーワード:糖尿病  一般社団法人 Act Against Amputation(代表理事:大浦紀彦)は、7月12日(日)にパシフィコ横浜で開催される第7回日本下肢救済・足病学会学術集会の市民公開講座を共催することになりました。透析患者さんをはじめ、糖尿病や腎症のある方とご家族の皆さまにぜひ、ご参加いただきたくご案内いたします。  現在、国内の透析人口は31万4,180人。そのうち糖尿病腎症が進行したために透析が必要になった患者さんは11万5,118人で、全体の37.6%と最多です。しかもこの数字を、新たに透析を始められた患者さんに限ってみると、その43.8%が糖尿病腎症によるものです。  一方、950万人とされる糖尿病患者さんのうち約4割は治療を受けていないと報告されています。また、治療を受けていても、血糖コントロールの悪い状態が長年続くと合併症は気づかぬうちに重症化し、やがて腎不全や脳卒中、心筋梗塞などが起きてきます。腎不全に至って血液透析が必要になった場合には、週3回、1回当たり4〜5時間の頻度で通院しなくてはなりません。  透析治療が必要になる患者さんは一般に高齢者が多く、低栄養・低体力などのために運動量が少なくなりがちです。例えば、週3回の透析のための通院にも、送迎車などの車を使われる方が少なくありません。日常的な運動量が減ると、足の動脈硬化による異変に気づきにくく、それに神経障害

都民の3割が「在宅医療」を希望 うち半数超は「実現が難しい」- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年05月15日都民の3割が「在宅医療」を希望 うち半数超は「実現が難しい」キーワード:糖尿病 脳卒中の後遺症や末期がんなどで長期療養が必要になった場合、東京都民の約3割が理想として自宅での療養を続けたいと考えていることが、都の調査で明らかになった。一方で、このうち約6割は「実現が難しいと思う」と回答。その理由としては、「家族に負担をかけるから」が約8割でもっとも多かった。在宅医療が難しい理由「家族に負担をかけるから」 都は昨年10〜11月にかけて、都内に住む6,000世帯と20歳以上の世帯員を対象に、調査員による面接聞き取り調査や、対象者自身が調査票に記入する留め置き調査を行い、3,597世帯と20歳以上の世帯員6,403人から回答を得た。 調査の速報値によると、長期療養が必要になった場合に在宅医療を「希望する」と答えた人は32.6%、「希望しない」という人は30.9%、「分からない」と答えた人が32.9%だった。在宅医療を希望する人に、その実現可能性を聞いたところ、「実現は難しい」との回答が58.4%を占め、「実現可能」だと答えたのは23.0%にとどまった。 さらに、在宅医療は実現困難と答えた人に、そう思う理由を複数回答で聞くと、「家族に負担をかけるから」(79.8%)が最多で、以下は「急に病状が変わった時の対応が不安だから」(54.3%)、「在宅医療や在宅介護でどのようなケアを受けられるか分からないから」(53.4%)、「お金がかかるから」(46.7%)、「療養できる部屋やトイレなど住宅環境が整っていないから」(42.0%)と続いた。3割近くが健診や人間ドックを受診していない 健診や人間ドックの過去1年間の受診状況を聞いたところ、受診した人が69.0%、受診

「HbA1c7%未満」半数は達成できていない 循環器病研究センター調査- 日本生活習慣病予防協会 -

できていない HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)は、過去1〜2ヵ月の血糖の平均値を反映する検査値。心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などの糖尿病合併症を防ぐために、目標値にそって血糖コントロールを続けることが重要となる。日本糖尿病学会は「HbA1c7.0%未満」を、糖尿病合併症予防のための目標値として定めている。合併症予防のための血糖コントロール目標はHbA1c7.0%未満 熊本宣言2013 調査の結果、HbA1cの平均値は7.2%で、患者の50%は血糖コントロールの目標となる7.0%未満を達成していることが明らかになった。 しかし、「7.0以上8.0%未満」という患者が33%、「8.0%以上」が16%で、目標に届いていない患者が半数に上ることも分かった。また、約1割の患者は自分のHbA1c値を「知らない」と回答した。 HbA1c値が8.4%以上の患者は、60〜64歳の年齢層でもっとも多く、また50歳代前半までは少なかった。 「55歳を過ぎると、糖尿病コントロールが悪化する人が増えることが示された。「この年齢の人は仕事や家族の介護などで忙しく、食事の管理や運動などが十分できていない可能性があります。自分のHbA1c値を知り、しっかりとコントロールすることが重要です」と研究グループは述べている。糖尿病連携手帳を活用している患者は16% 糖尿病では網膜症の状態を把握するために少なくとも年に1回眼科を受診し、眼底検査を受けることが推奨されている。調査では、年1回以上眼科を受けている患者は約半数で、32%が眼科を受診していないことが明らかになった。 また、日本糖尿病協会が発行する「糖尿病連携手帳」は、検査値や治療内容、合併症の検査所見などを記録でき、患者の自己管理に利用されているほか、病診連携の役割を担うツールとして活用されている。 調査では、糖尿病連携手帳を活用している患者は16%にとどまり、普及率が低いことが示された。「糖尿病連携手帳のさらなる普及を推進していく必要がある」と、研究チームは述べている。 糖尿病連携手帳により、患者、かかりつけ医、糖尿病専門医、眼科医、歯科医などの連携が深まり、看護師、管理栄養士など医療スタッフを交えたチーム医療を円滑に推進できると考えられている。国立循環器病研究センター(mhlab

腎臓病の検査を4人に1人が受けていない 年1回の検査が必要- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2013年07月24日腎臓病の検査を4人に1人が受けていない 年1回の検査が必要キーワード:糖尿病 糖尿病有病者の4人に1人は腎臓病の検査を受けていないことが、英国糖尿病学会(Diabetes UK)による新しい調査で判明した。同学会は、腎臓病の検査を1年に1回以上受けるよう勧めている。自覚症状がない場合でも腎臓の機能障害は進行する 「腎臓病は、症状がかなり進まないと自覚症状が現れません。治療をしないで腎不全に進行すると、人工透析が必要となります。透析になると心臓病や脳卒中の危険性も高くなります。透析の最大の原因は糖尿病腎症です。定期的な検査を受け早期発見し、腎臓病が進行しないようにすることが大切です」と、英国糖尿病学会のバーバラ ヤング氏は話す。 調査は、英国の国営医療サービス(NHS)が主導した、全国のクリニックを対象とした「英国糖尿病検査データ(National Diabetes Audit data)」の2010〜2011年の結果をまとめたもの。 早期の腎症を発見するためには、微量アルブミン検査が有効だ。血糖コントロールが悪い状態が続くと、腎臓の糸球体が障害され、通常であれば漏れ出ないはずのタンパク質が、尿に出るようになる。 「微量アルブミン検査」は、微量のタンパク(アルブミン)を、感度のよい方法で尿から見出だす検査法で、糖尿病腎症の早期発見に有用だ。調査は、英国では25.0%が、ウェールズでは21.6%が、アルブミン検査を1年以上受けていないという結果になった。 腎臓の機能障害を見つけるための検査は、尿検査に加え、血液検査もある。広く行われているのは「血清クレアチニン値」だ。 クレアチニンは筋肉内で、アミノ酸の一種であるクレアチンがエネルギーを放出するときに生成される代謝産物。健康

おなかが出るのは太りずぎより問題 脂肪の付き方が重要- 日本生活習慣病予防協会 -

を知ることができる。内臓脂肪がたまりすぎると、血中脂質や血糖、血圧に異常が起きて、糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病が引き起こされる。このような生活習慣病を重ねもつほど、動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳卒中を発症する危険性が高まる」とメイヨークリニックのフランシスコ・ローペッツ氏は話す。 内臓脂肪が蓄積した状態だと、血圧や血糖値、血中脂質の各数値が“ちょっと高め”でも、内臓脂肪から分泌される、血管や血液に影響を与える生理活性物質である「サイトカイン」によって、動脈硬化が進んでしまう。 サイトカインの中には、血糖値を下げるインスリンの働きを高めるものや、逆にインスリンの働きを抑えるもの、血圧を高くするものなどがある。内臓脂肪が増えるとこれらの分泌量のバランスが崩れて、血糖が増加したり血圧が高くなる。また、内臓脂肪が増えて、そこに蓄えられている中性脂肪が分解される量が増えると、血液中の中性脂肪の量も増加する。 「自分の体重とBMIについて知っている人は多いが、それだけでは十分ではない。自分のウエストサイズについても知っておく必要がある。ウエストサイズはメジャー一本があれば、どこでも簡単に測ることができる。以前に比べてウエストサイズが増えてきたという人は注意したほうがよい」とローペッツ氏は強調している。People of Normal Weight With Belly Fat at Highest Death Risk, Mayo Clinic Study Finds(メイヨークリニック 2012年8月27日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック 疾患 ▶ 糖尿病 2018年01月17日 「腸内環境」を整えアンチエイジング 腸内細菌

糖尿病予防 筋力トレーニングが効果的- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2012年08月31日糖尿病予防 筋力トレーニングが効果的キーワード:糖尿病 三多(多動・多休・多接) 運動や身体活動を続けると糖尿病の発症を予防できたり進展を抑制できることは広く知られている。しかし、実際にどれだけ運動すればよいのか、また具体的にどんな運動をすればよいのかはよくわかっていない。そこで米ハーバード大学の研究チームが、大規模研究のデータをもとに、筋力トレーニングが効果的であることを解明した。週150分の筋力トレーニングだけで、糖尿病リスクは34%も低減するという。週150分の筋力トレーニングだけで糖尿病リスク34%減 米ハーバード大学公衆衛生大学院客員研究員のAnders Grontved氏らの研究チームは、男性医療従事者(40〜75歳)およそ5万人を対象とした追跡研究のデータから、1986年の登録時から1990年までに糖尿病、がん、心筋梗塞、脳卒中などにかかったことがない3万2,002人を対象に調査した。 1週間あたりの筋力トレーニング量および歩行や水泳などの有酸素運動量を1990年から2008年まで解析した。18年にわたって追跡したところ、2,278人が糖尿病を発症した。 解析した結果、日常的に筋力トレーニングを行う群ではそうでない群に比べ、2型糖尿病発症リスクが34%低下することがわかった。筋力トレーニングは有酸素運動とは独立した2型糖尿病予防の因子になっていた。 運動量別にみると、週150分以上の筋力トレーニングを行う群では2型糖尿病発症リスクは34%、60〜149分間行う群では同25%それぞれ低下し、運動時間の増えるほど減っていった。 筋力トレーニング

造血幹細胞移植のドナーについて- 国立がん研究センター -

ます。 造血幹細胞 HLA 白血球 骨髄 「造血幹細胞移植とは」 2.ドナーの条件 1)年齢 血縁ドナーの場合は、原則として18~60歳であることが条件です。慎重な判定の基に、例外的に18歳未満や61~65歳のドナーから採取を行うこともあります。 非血縁者ドナーの場合は、日本骨髄バンクの「ドナー適格性判定基準」で、骨髄採取と末梢血幹細胞採取のいずれも、20~55歳であることが条件とされています。 2)適格性 血縁ドナーの場合、医師による問診・診察・検査が行われ、日本骨髄バンクのドナー適格性判定基準、日本造血細胞移植学会のガイドライン、ドナー障害保険への加入適格基準などを参照し、適格性が判定されます。これらの基準を厳密に満たさない場合にも、状況に応じてドナーの意思確認を行った上で、採取を行うこともあります。また、患者担当医やドナー担当医以外の第三者的な立場の医師が判断する場合もあります。 非血縁ドナーの適格性は、日本骨髄バンクのドナー適格性判定基準に従って判定されます。 ドナーになるための健康状態として、治療中・検査中の疾患や服薬中の薬剤が基本的にない、悪性腫瘍・膠原病(こうげんびょう:関節リウマチなど)・自己免疫疾患・先天性心疾患・心筋梗塞・狭心症・脳卒中やその他喘息などの慢性疾患などの病気や既往がない、高血圧や低血圧でない、過去に輸血を受けていない、感染症の病気がない、過度の肥満でない、などの細かい条件

第七回 本橋豊(秋田大学医学部長)- 厚生労働省 (こころの耳) -

第七回 本橋豊さん(秋田大学医学部長) 本橋さんは官・民・学協働による「秋田大学自殺予防研究プロジェクト」の中心メンバーとしてご尽力され、大きな成果を上げてらっしゃいますが、専門は公衆衛生学ですね。公衆衛生学というと、素人は伝染病予防や衛生知識の啓蒙活動を思い浮かべてしまいます。実際のところはどうなんでしょう。  昔はそうでしたね。コレラの予防対策ですとか。しかし1950年くらいからは生活習慣病対策が公衆衛生学の中心になっています。秋田は脳卒中の多発県ですから、早くから保健師さんを中心に生活指導など、地域の健康づくりに取り組んでいました。しかし、どこの地方でもそうでしたが、心の健康は取り残されていたんですね。 公衆衛生学というのは、地域の生活に関わっている部分が多いと思うんですが、その視点から自殺問題に取り組んだのは画期的だったと思いますし、秋田の成功の原因ではないでしょうか。これが、精神医学の視点からのアプローチであったとしたら、かなり違ったものになっていたんじゃないですか。  精神医学からの取り組みも重要です。実際、私たちのプロジェクトでも最初はうつ病対策が中心でした。うつ病に対する正しい知識を広めることは大切ですし、病気と捉えることで得られるメリットもあります。病気なんですから、正しい治療を受ければいいのだと。  しかし、うつ病の原因になった"悩み"は治療では解決しません。経済的な問題、健康不安、人間関係や家族関係での問題が、その背後にはあるわけです。単なる病気治療ではなく、うつ病や自殺を地域の問題として、より総合的に捉えることが必要になってきます。 日本の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)は東北で高く、特に秋田はここのところ全国一位です。その原因はどこにあるんでしょうか。つい県民性と結びつけたくなるところですが。  県民性というよりも、社会的な構造変化が秋田に起こったからだと思います。昭和20年代や30年代は、東北は決して他に比べて自殺率は高く

「メタボの予防は、糖尿病の予防」糖尿病市民セミナーを開催- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2010年02月13日「メタボの予防は、糖尿病の予防」糖尿病市民セミナーを開催キーワード:糖尿病 動脈硬化 日本糖尿病協会東京都支部(東京都糖尿病協会)は2月7日、有楽町のよみうりホールで「第8回糖尿病市民セミナー・東京」を開いた。「メタボの予防は糖尿病の予防」との観点から、糖尿病専門医や糖尿病療養指導士ら9人が分かりやすく解説。会場では医療従事者や一般市民など約600人が熱心に耳を傾けていた。 2型糖尿病もメタボリックシンドロームも治療をしないで放置しておくと動脈硬化が進みやすくなる。糖尿病の予防や治療は、血糖だけでなく脂質や血圧なども大きく関わる。食事や運動を中心にメンタルケアを含め改善していくことが大切となる。 第1部「糖尿病とメタボの関係」では東京逓信病院内科部長の宮崎滋氏が、内臓脂肪が蓄積した状態のメタボがなぜ良くないのかを「メタボとは?」と題し講演。2型糖尿病は遺伝的な因子に過食や運動不足、肥満などの因子が重なり発症する。日本人の遺伝因子は変わっていないのに、この50年間で糖尿病有病数は30倍に増えたのは、日本人の生活習慣がインスリンの働きを悪くする方向に変わってきた影響が大きいという。脂肪や糖分が多く含まれる食品が好まれ、移動も車を使うことが多くなり体を動かさなくなった。宮崎滋氏は「現代人は太るために生活しているようなもの。食事や運動などの総合的な生活改善に取り組むことが大切」と話した。 心臓病や脳卒中の原因となる動脈硬化は、糖尿病やメタボの人で進みやすく、両方があてはまる人では特に発症しやすくなる。しかし、現在の体重の5%を3〜6ヵ月かけ

尿中L-FABP検査 より確実な糖尿病性腎症・心腎連関の進行抑止- 日本生活習慣病予防協会 -

言い方を変えて表現すると、糖尿病性腎症などの慢性腎臓病(CKD)では、それ自体が進行して末期腎不全に至る前に、しばしば心筋梗塞や脳卒中によって生命予後を規定されてしまうということだ。よって腎機能低下を早期に見いだすことは、腎臓だけでなく心血管イベントを防ぐためにも重要と言える。腎症進行や心血管イベントのハイリスク患者を抽出するには 以上を背景として、糖尿病性腎症をより早期に診断し、治療介入後もその経過を注意深く観察する必要性が高まりつつある。現在、糖尿病性腎症の早期診断には尿中微量アルブミン検査が用いられているが、正常と判定される30mg/gCr未満であっても心血管イベントのリスクがあるとの報告が複数あり、かつ、保険制度の関係で糖尿病以外による腎疾患を疑う場合には微量アルブミン尿検査を行うことができない。 このような状況で、微量アルブミン尿検査を補完する別の検査の実用化が望まれていたが、最近、尿中L-FABP(L型脂肪酸結合蛋白)に関する報告が多くみられるようになってきている。これはわが国で開発された検査法で、腎障害が進行する前の尿細管虚血や酸化ストレスによって尿中に排出されるL-FABPを検出するもの。2011年8月に保険収載され約3年、糖尿病性腎症の早期発見や尿中微量アルブミン検査との併用による糖尿病性腎症のハイリスク患者抽出に使用されてきている(図2)。また、食事療法・運動療法などのきめ細かなフォローアップへの応用も期待される。図2:微量アルブミン尿期の2型糖尿病患者104例を4年間フォローアップし、病期が進行した割合〔Kamijo-Ikemori, Diabetes Care 34:691–696, 2011より〕 尿中L-FABPについてこれまでにわかっている主な特徴を以下にまとめる。尿中L-FABPの特徴(主に糖尿病性腎症について、既報からのまとめ)正常アルブミン尿期であっても健常者より尿中L-FABPは有意に高値である腎症の進行に伴い尿中L-FABPが上昇する尿中L-FABPが高い群ほど、その後の腎症が有意に進行する微量アルブミン尿期、あるいは正常アルブミン尿期であっても、尿中L-FABPが高い群では、その後の腎・心血管イベントが有意に高いその他、急性腎障害(AKI)との関連等について多数の報告 これらの特徴を有する尿中L-FABPは、糖尿病性腎症の早期診断や病期のモニタリング、心血管イベントのハイリスク患者抽出に有用な検査として関心を集めている。また、最近は人間ドックの健診項目として糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防にも役立てられている。 なお、糖尿病性腎症の場合、保険上3カ月に1回測定でき、微量アルブミン尿との同時測定も可能。関連ページ(内容は医療関係者対象

痛風の発症リスク、遺伝子変異で26倍に 防衛医大助教ら発見- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2009年11月09日痛風の発症リスク、遺伝子変異で26倍に 防衛医大助教ら発見キーワード:高尿酸血症/痛風 痛風の発症リスクを高める遺伝子を発見したと、松尾洋孝・防衛医大助教、高田龍平・東大助教などの研究グループが発表した。痛風の病因となる主要な遺伝子の特定は世界ではじめて。 痛風は血中の尿酸値が高くなる高尿酸血症に続いて起こる病気で、激しい関節痛が起きるだけでなく、高血圧、腎臓病、心臓病、脳卒中などの危険要因になる。生活習慣の欧米化や高齢化にともない、痛風患者の頻度は増えている。生活習慣に加え、遺伝要因も発症に影響していると考えられているが、大部分で原因は分かっていなかった。 尿酸は、3分の2は腎臓から尿中へ、3分の1は主に腸管から大便中へ排泄される。体内で作られた尿酸が対外へ排出されず、血中に増えることで痛風の発症につながる。研究グループは、細胞膜などで栄養分や薬物などを排出するポンプとして働く蛋白質「トランスポーター」を遺伝子解析し、腎臓や腸管にある「ABCG2」という遺伝子に着目した。 研究は国内11ヵ所の施設の研究者によって行われた。痛風の前段階である高尿酸血症の患者90人の血液から抽出したDNAを調べ、ABCG2遺伝子の6つの変異パターンを発見。健康診断の受診者739人について、これらの変異により、血清尿酸値が上昇することを確かめた。 さらに、痛風患者はほとんど男性であるため、痛風か高尿酸血症の男性患者228人と、血清尿酸値が正常な男性865人を調べ、尿酸値とABCG2の変異による関係を解析し、変異パターンと発症リスクの関係をあきらかにした。 高尿酸血症患者と健常な人計1093人を対象に、ABCG2を作る遺伝子の配列を比較したところ、痛風患者の8割でABCG2遺伝子の変異による機能低下がみられ、さらに患者の1割は機能が4分の1以下しかなく、痛風発症のリスクが26倍高まる変異パターンをもっていることをつきとめた。 今回の発見は痛風発症の仕組みの解明や、新たな視点からの予防法や治療薬の開発につながる可能性がある。個々

「肥満でも健康」の状態は長く続かない 20年で検査値が悪化- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年03月09日「肥満でも健康」の状態は長く続かない 20年で検査値が悪化キーワード:肥満症/メタボリックシンドローム 脂肪肝/NAFLD/NASH 肥満と診断された時点でも健康診断の検査値が正常で、健康状態が良好と判定されたとしていも、それは一時的なものであることが多い。肥満を解消しなければ、大半の人は20年後に「不健康」な状態に陥るという調査結果が発表された。肥満や過体重の人は要注意 太っている人は、高血圧や2型糖尿病、腎臓病など、さまざまな病気にかかりやすい。脂肪の蓄積は、インスリンの効き方が悪くなるインスリン抵抗性を引き起こし、血糖コントロールの悪化につながる。そのため、過体重や肥満の人は、減量をするようアドバイスされることが多い。 ロンドン大学ユニバーシティー カレッジ(UCL)の研究で、過体重の人は痩せている人に比べ、心臓発作や脳卒中、特定の種類のがんなどを発症するリスクが月日を経るごとに高まることが明らかになった。 研究チームは、39〜62歳の男女2,521人(男性が75%)を対象に、この種の調査としては最長規模となる20年間の追跡調査を行った。1992/1994年から2012/2014年にかけて、5年ごとに追跡調査を行った。 「肥満であっても健康でいたいと願う人は多いのですが、残念ながら過半数の人で、健康でいられる期間は長くないことが明らかになりました」と、UCLのジョシュア ベル氏は言う。 研究チームは、体格指数(BMI)やコレステロール、血圧、空腹時血糖値、インスリン抵抗性の検査を行った。初期段階で肥満とされた人は181人

肥満が20年で2倍に増加 世界中で飢えをしのぐ脅威に- 日本生活習慣病予防協会 -

、アルゼンチン、チリなどだ。 同じ途上国の中でも、栄養摂取の格差が生まれている。欧米式の食事スタイルが定着した地域では肥満が増え、栄養不足が慢性化している地域では感染症が依然として多いという現象が現れている。肥満と栄養不足の二重苦に悩まされている国は少なくないという。 医療が進歩したために、平均寿命が世界的に延びていることも、一因として挙げられている。平均寿命は1990年に比べ、男性は10.7年、女性は12.6年延びた。「感染症で命を落とす子供の数は、予防接種が普及したおかげで世界的に減少している。感染症への対策が世界的に行き届いたことが、寿命の延長につなかった」と研究を主導した米ワシントン大学のアリー モクダッド教授は話す。 しかし、「人生を終えるときまで平均14年間を高血圧症や糖尿病などの慢性疾患を抱えて過ごしており、延びた分の人生における生活の質は決して高くはない」(モクダッド教授)という。 肥満が影響する糖尿病や脳卒中、心疾患などの疾患は、長期的な疾患やけがの主要な原因となっている。欧米諸国では、心疾患で死亡する人は減少しているが、心疾患と診断される人の数は驚異的ペースで増加している。 世界保健機関(WHO)は、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCD)」と位置付けている。心血管疾患、がん、糖尿病などが主なNCDだ。 米ハーバード大学などの研究によると、今後20年間でNCDにより30兆ドル(約2500兆円)の費用負担が生じ、何百万人もの人を貧困に追いやりかねないことが懸念されている。Age‐specific and sex‐specific mortality in 187 countries, 1970?2010: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2010(ワシントン大学)関連情報世界糖尿病デー WHOが声明「いま世界で取り組むこと」(糖尿病NET)非感染性疾患(NCD)の予防に向けて行動 WHO世界保健統計(糖尿病NET)(Terahata

米国は肥満大国 成人の4人に1人が肥満- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2008年07月22日米国は肥満大国 成人の4人に1人が肥満キーワード:肥満症/メタボリックシンドローム 米疾病管理・予防センター(CDC)は、2007年度に実施した調査で、米国成人の4人に1人にあたる25.6%が「肥満」と判明したと発表した。肥満の割合は、2005年調査の23.9%より1.7%増加した。 調査は全米35万人以上の成人を対象に、電話での聞き取りで実施された。肥満指数(BMI)30以上を「肥満」と判定した。BMI30以上の肥満成人の割合U.S. Obesity Trends 1985・007CDCホームページより 18歳以上の肥満者の割合は、28州で25%から29%だった。地域別にみると、南部が27%ともっとも高く、アラバマ、ミシシッピ、テネシーでは30%を超えた。中西部は25%、北東部は23%だった。もっとも肥満の割合が低かった地域は22%の西部で、州別ではコロラド州の19%がもっとも低かった。 肥満は、2型糖尿病、心臓病、脳卒中などの生活習慣病の危険因子となり、こうした病気の医療費は州や国にとって大きな負担になる。CDCの栄養・運動・肥満部門のウィリアム・ディーツ局長は「野菜や果物の摂取を増やし、運動を習慣化し、高エネルギーの食事を減らす施策を施すべきだ。健康的な体重を維持するために、砂糖で甘くした飲料の常用といった食習慣を見直す必要がある」と話している。子供の運動量も低下 米国では、成人だけでなく子供の肥満も増えている。国立衛生研究所(NIH)の調査などによると、過去20年間で過体重の子供の割合は、6歳から11歳の6.5%から18.8

毎日の運動がメタボ対策に 1日30分のウォーキングでも効果的- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2008年01月07日毎日の運動がメタボ対策に 1日30分のウォーキングでも効果的キーワード:肥満症/メタボリックシンドローム 運動 運動の強度はそれほどでなくても、毎日続けることで、メタボリックシンドロームの解消になるという研究が米国で発表された。1日に30分のウォーキングを週に6日続けるのは大変に有効だという。 発表したのは米デューク大学(ノースカロライナ州)医療センターのジョアンナ・ジョンソン氏ら。研究は米医学誌「American Journal of Cardiology」12月15日号に発表された。 ウエスト周囲径が増え、高血圧、脂質異常(高中性脂肪、低HDLコレステロール)、高血糖といった危険因子のうち3つ以上が該当すると、メタボリックシンドロームと判定される。メタボリックシンドロームは心臓病、糖尿病、心筋梗塞や脳卒中の発症につながると考えられている。米国成人の4分の1がメタボリックシンドロームと推定されている。 研究では対象となった171人を3つのグループに分け、それぞれ次の運動プログラムを8カ月続けてもらった。(1) 週に3〜5日、30分から1時間かけて歩いたグループ(歩いた距離は19km)(2) 週に2時間、ジョギングのペースで走いたグループ(歩いた距離は19km)(3) 週に約3時間、走ったグループ(走った距離は32km) 全てのグループで運動の効果がみられ、研究開始時に171人のうち41人がメタボリックシンドロームと判定されたが、8カ月の運動プログラムの終了時には、27人に減ったという。 意外なことにメタボリックシンドロームの解消に有効だったのは(1)のグループの運動で、(3)の32kmを走るという激しい

血栓症の新たな原因を発見 タンパク質異常で血栓症を発症- 日本生活習慣病予防協会 -

ている。新たな遺伝性血栓症の原因を発見(名古屋大学 2012年6月12日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防

3年連続で人口が減少、高齢者の単独世帯も増加- 日本生活習慣病予防協会 -

今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂 もっと見る ▶ 疾患 ▶ 心筋梗塞/狭心症 2017年10月19日 心・脳血管疾患に注意 3人に1人が「発症前に知っていたら」と後悔 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日

「片足立ち」を20秒以上できない高齢者は脳血管疾患に注意- 日本生活習慣病予防協会 -

2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日 高リスク糖尿病の二次予防はLDL-C70未満 動脈硬化性疾患予防GL改訂 もっと見る ▶ ニュースカテゴリー 疾患 高血圧 脂質異常症(高脂血症) 糖尿病 CKD(慢性腎臓病

ウォーキングが脳の健康を促進 今日からできる脳のアンチエイジング- 日本生活習慣病予防協会 -

インフルエンザの流行に備える 糖尿病の人に必要な5つの予防法 2017年10月27日 うつ病の予防に週1時間の運動 ウォーキングは気分を明るくする 2017年10月03日 日本の糖尿病有病者は1000万人超 予備群は減少 国民健康・栄養調査 もっと見る ▶ 疾患 ▶ 脳梗塞/脳出血 2017年09月28日 今年は食後高血糖(血糖値スパイク)「糖をはかる日」講演会開催間近!! 2017年09月26日 糖尿病合併症のバイオマーカー:GAの臨床的意義 2017年08月23日 10月8日は、「糖をはかる日」講演会2017 参加者募集開始 2017年08月07日 日本の脳卒中の発症者は年間29万人 半分以上が死亡や介護が必要な状態に 2017年07月04日

ウォーキングが脳の老化を防ぐ 運動量が多いほど認知機能は改善- 日本生活習慣病予防協会 -

、脳の老化を示す徴候も少なかった」とエディンバラ大学老年期認知症センターのアラン ガウ氏は話す。 一方で、家庭や地域社会を含めて社会的な交流を保ち、新しいことに興味をもつことで、体と心の老化を防げると考えられている。しかし、実際にMRI検査を行ってみると、精神的な活動や社会的な活動は、運動に比べ脳の衰えを改善する効果は少ないことが判明した。運動量が多いほど脳の活動は活発になる ウォーキングなどの有酸素運動を習慣として行うと、脳の活動が活発になり、認知能力の低下を防げることが、米国のカンザス大学医学部の研究でも明らかになった。 研究には、認知機能の低下の兆候がみられない65歳以上の男女101人が参加した。研究チームは参加者を、▽運動を行わないグループ、▽週に75分の運動を行うグループ、▽週に150分の運動を行うグループ、▽週に225分の運動を行うグループに分け、認知機能の変化を調べた。 研究チームは、記憶、情報処理、注意力、集中力、思考などを調べる16種類のテストを行い、参加者の認知機能を評価した。 26週間後、運動を行ったグループでは、認知機能が向上していることが明らかになった。運動の恩恵は運動量の多い人ほど増加することも分かった。 運動量の多い人では、視覚空間の処理能力が大きく改善されていた。これは、対象が空間のどこにあるのかを知覚し把握する能力だ。週に3~5日のウォーキングが恩恵をもたらす 「少量の運動でも認知機能に良い効果をもたらしますが、運動量を増やすと効果はさらに高まります。週に3~5日のウォーキングを続けることをお勧めします」と、カンザス大学医学部のジェフリー バーンズ氏は言う。 なぜ運動に脳を保護する作用があるのか不明の点も多いが、「有酸素運動を含む身体活動を習慣として行うことで心臓のポンプ作用が活発になり、脳に血液が十分にいきわたりニューロンが活性化しやすくなるからだろう」と研究者は説明している。 「運動は、加齢にともない増えていく心疾患や脳卒中、糖尿病、がんなどの危険性も低下させます。運動をはじめるのが遅すぎるということはありません。ただ歩くだけでも脳に良い効果がもたらされます。適度な運動を毎日の生活に取り入れるべきです」と、バーンズ氏は述べている。Exercise for brain health, study suggests(エディンバラ大学 2012年10月23日)New research shows older adults can improve brain function by raising their fitness level(カンザス大学

人生に目的意識をもつ高齢者の脳は健康 前向きの気持ちが脳梗塞を防ぐ- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年05月08日人生に目的意識をもつ高齢者の脳は健康 前向きの気持ちが脳梗塞を防ぐキーワード:ストレス関連疾患/適応障害 三多(多動・多休・多接) 人生に目的や生きがいをもつことが、加齢に伴い増える脳のダメージを軽減し、高齢者の脳を保護するのに役立つという研究が発表された。高齢者のメンタルヘルスが脳の健康に影響 人生に前向きに取り組んでいるという意識をもつ高齢者の脳では、そうでない高齢者に比べ、視認できる脳梗塞が半分に減ることが米国の研究で確かめられた。 脳梗塞は、脳の血管が詰まる病気だ。血管が詰まるとその先に血液が流れなくなり、酸素や栄養が不足する。この状態が長く続くと、脳細胞が壊死(体の組織や細胞が局部的に死ぬこと)し、手足のマヒや言語障害、認知症などさまざまな障害が起こってくる。 「高齢者にとってメンタルヘルスは重要です。今回の研究では、"人生に目的をもっている"といった心理的要因が、高齢者の脳の健康に大きな影響力をもつことが確かめられました」と、ラッシュ大学医療センターアルツハイマー病センターのパトリシア ボイル氏は言う。 ボイル氏らは「ラッシュ記憶・老化プロジェクト」に参加した平均年齢84歳の高齢者453人を追跡して調査した。参加者のうち114人が臨床的に脳卒中と診断された。参加者は毎年健診を受け、死亡したときには検死に協力することを同意していた。研究チームは、平均90歳で死亡した参加者の脳を詳しく調べた。 その結果、参加者の47.7%で脳梗塞が発見され、34.0%は視認できる大きな梗塞で、28.3%は顕微鏡でみつけられる微小な梗塞であることが確かめ

ウォーキングが高齢者の脳を守る 運動が脳のダメージを補う- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年05月08日ウォーキングが高齢者の脳を守る 運動が脳のダメージを補うキーワード:ストレス関連疾患/適応障害 三多(多動・多休・多接) 加齢にともない増える脳小血管病による脳障害の徴候がみられても、ふだんから活発に体を動かしている高齢者では、運動能力の低下がみられないことが、米国のラッシュ大学の研究で明らかになった。運動は高齢者の脳を守るために効果的 ウォーキングなどの活発な運動を毎日続けることは、高齢になってから介護の必要のない自立した生活を維持するために重要だ。 「ウォーキングなどの運動は、高齢者の脳を守るために効果的であることが判明しました。運動能力を維持することは、自立と生活の質を維持するため重要です」と、ラッシュ大学緊急医療センターのデブラ フライシュマン氏は言う。 脳組織は、神経細胞が集中している「灰白質」と、神経線維が集中している「白質」とに二分される。高齢者がコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)といった検査を受けると、白質に大小さまざまな異常がみつかることがある。これが「白質病変」だ。 白質病変の多くは部分的に血液が行き渡らなくなる虚血性病変で、軽度であれば自覚症状がなく、脳機能障害や生活能力も低下しない。しかし、重症の場合は、脳卒中やそれに伴い起こる脳血管性認知症の危険性が高くなる。 研究には、同大学が実施している高齢者の長期記憶に関する研究に参加している60〜96歳の高齢者167人が参加した。参加者の多くで白質病変の徴候がみられた。 研究チームは、参加者に活動量計を11日間身に付けてもらい、ウォーキング

ドーナツなどに含まれるトランス脂肪酸 働き盛り世代の記憶力を低下- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年01月26日ドーナツなどに含まれるトランス脂肪酸 働き盛り世代の記憶力を低下キーワード:二少(少食・少酒) ストレス関連疾患/適応障害 ドーナツやケーキなどの菓子に含まれるトランス脂肪酸を摂り過ぎると、働き盛りの年代で記憶力が低下するおそれがある。「ふだん食べている食品にトランス脂肪酸がどれだけ含まれるかをチェックした方がよい」と専門家は注意を呼びかけている。ドーナツやケーキを食べるときは注意が必要 トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング、コーヒー用クリーム、ケーキ、ドーナツ、スナック菓子、冷凍ピザ、ファストフード、焼き菓子などに含まれている。 パンや焼き菓子の製造などでバターの代わりに使われるショートニングやマーガリンは、植物油に水素を添加して処理される際に、一部がトランス化しトランス脂肪酸が生成されることがある。 トランス脂肪酸には、悪玉のLDLコレステロールを増やし、善玉のHDLコレステロールを減らす作用があり、脳卒中や心臓病リスクを高めるだけでなく、内臓脂肪の蓄積、高コレステロールや高中性脂肪、高血圧、高血糖(糖尿病)なども悪化させると考えられている。 カリフォルニア大学は、「働き盛りの世代の男性がトランス脂肪酸を摂りすぎると、記憶力が低下するおそれがある」という研究結果を、米国心臓学会が主催する科学セッションで発表した。 研究チームは、約1,000人の心臓病と診断されたことのない20歳以上の男性を対象に、食事に関するアンケートを実施した後に、単語カードを用いて記憶力のテストを行った。 テストは、単語が記載された104枚

高齢者の運転能力を低下させる「白質病変」 事故防止の手がかりに- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年01月03日高齢者の運転能力を低下させる「白質病変」 事故防止の手がかりにキーワード:ストレス関連疾患/適応障害 「白質病変」がある高齢者は、注意力が散漫になると車の運転能力がより低下するとの実験結果を、東京大学と高知工科大学の研究チームが発表した。「高齢者の事故を防止するために効果的な指導をする上で、有力な手かがりになる可能性がある」としている。高齢者の交通事故が増えている 日本は高齢化が急速に進んでおり、8人に1人は75歳以上の高齢者だ。高齢者の増加に伴い、65歳以上の高齢者が交通事故に占める割合が上昇している。さらに近年では、事故の被害者だけでなく加害者になるケースも増えている。 その背景には、高齢者人口の増加だけでなく、高齢者特有の事情も影響している。高齢者に多い交通事故の原因は、アクセルとブレーキの踏み間違いやハンドル操作の誤りなどの「運転操作不適」や「安全不確認」などだ。 交通状況を早期に把握し、ハンドル、アクセル、ブレーキの3つの操作を状況に合わせて適切に操作できないと、自動車の運転は大きな危険が伴うものになる。重度の白質病変は認知症の原因に 脳組織は、神経細胞が集中している「灰白質」と、神経線維が集中している「白質」とに二分される。高齢者がコンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)といった検査を受けると、白質に大小さまざまな異常がみつかることがある。これが「白質病変」だ。 白質病変の多くは、部分的に血液が行き渡らなくなる虚血性病変だ。白質病変は、軽度であれば自覚症状がなく、脳機能障害や生活能力の低下もない。 しかし、重症の場合は、脳卒中やそれに伴って起こる脳血管性認知症の危険性が高くなるとされている。白質病変が出現

「知的な好奇心」が脳力を高める 認知症を予防- 日本生活習慣病予防協会 -

。 アルツハイマー病などの認知症の予防と治療の鍵を握るのは「アミロイドβ」というタンパク質だ。アミロイドβが脳内で凝集するとともにアルツハイマー病が進行していく。高齢者の認知能力の低下のおよそ3分の1は、脳卒中などの脳血管障害や、アミロイドβの蓄積によるアルツハイマー病が原因となる。 ウィルソン氏らは、対象者の死後、脳の解剖を行って認知症の徴候がなかったかどうかを確認した。アミロイドβの増加や、新皮質のレビー小体、神経原線維変化などの認知症を示す病変を調べた。その結果、生涯にわたって「脳の訓練」を行っていた人は、そうでなかった人よりも脳の異常が少ないことが分かった。 「知的な活動をして、脳に適度な刺激を送り続けることは、年齢がいくつであっても、あなたが誰であっても、一生のあいだに継続できることです。いつまでも活動的であることが、認知能力の低下だけでなく、認知症の予防にもつながります」と、ウィルソン氏はアドバイスしている。Life-span cognitive activity, neuropathologic burden, and cognitive aging(米国神経学会 2013年7月3日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック 疾患 ▶ 認知症 2018年01月17日 緑色の葉物野菜を毎日食べると認知能力の衰えを抑えられる 2017年08月31日

座り続ける生活で死亡リスクは上昇 「30分ごとに体を動かそう」- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年09月22日座り続ける生活で死亡リスクは上昇 「30分ごとに体を動かそう」キーワード:セルフケア 日常生活の中で座って過ごす時間が長過ぎると、早期死亡リスクが上昇するという研究結果を、米国のコロンビア大学医学部の研究チームが発表した。1回あたりの座っている時間が長い場合でも、死亡リスクは上昇するという。 「30分ごとに立ち上がって体を動かすことをお勧めします」と研究者は述べている。坐ったまま時間が長いと糖尿病や心疾患のリスクは上昇 1日に坐ったまま過ごす時間は平均して50~70%に上る。座ったまま過ごす時間や頻度が多いと、運動不足や運動器の能力低下、心肺機能の低下などが引き起こされる。 座ったまま過ごす時間を減らすことで、2型糖尿病や心疾患の危険性を減らすことができるという報告もある。 米コロンビア大学医学部のキース ディアス氏らの研究チームは、座業中心の時間が1度に1~2時間に及ぶと、死亡リスクが上昇することを突き止めた。 研究チームは、米国立衛生研究所(NIH)が出資して実施されている地域別、人種別の脳卒中研究プロジェクト「REGARDS」に着目。 同プロジェクトの参加者のうち、45歳以上の男女7,985人の日常動作を、平均4年間にわたって追跡して調査した。座ったままの時間が長いと血液がドロドロに 立ち上がって運動

マスターズスポーツ科学研究会が発足 [和歌山]- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2011年06月23日マスターズスポーツ科学研究会が発足 [和歌山]キーワード:三多(多動・多休・多接) 運動 中高齢者が年齢に適したスポーツや運動を通して健康維持の方策をさぐる「マスターズスポーツ科学研究会」が発足した。第1回マスターズスポーツ科学研究会は、6月12日に和歌山市本町のフォルテワジマで開催された。和歌山大学や和歌山県立医科大学の医師や研究者らが参加し、今後の活動について論じた。 日本は世界トップクラスの長寿国である一方、高齢化が進展している。和歌山県は全国的にも高い高齢者県で、高齢化率は近畿府県内で1位、全国では7位(26.4%)となっている。 急速な人口高齢化の進展に伴い、疾病構造も変化しており、がんや心疾患、脳卒中、2型糖尿病などの生活習慣病が増加し、死亡原因の6割を占めている。これらの多くは、運動・スポーツを習慣的に行うことで予防・改善が可能だ。 スポーツ・運動を続けると、筋委縮や骨粗鬆症の予防効果を期待でき、心肺能力や運動能力、バランス能力の向上にもつながる。スポーツは爽快感や活気をもたらし、高齢者のQOL(生活の質)も向上する。 同研究会は、トップアスリートからすでに運動を習慣化している人、健康増進のための運動を始める意欲をもっている人などを対象に、医学的なデータにもとづくトレーニングメニューの開発・提供などを行う考えだ。 中高齢者のスポーツ・運動の普及振興について、「中高齢者の競技者にご自身の体について知識を深めていただき、よりスポーツを楽しんでもらえるよう情報を提供する」と述べている。 8月25日には「マスターズ医科学シンポジウム」を和歌山市本町のフォルテワジマで開催する。和歌山県立医科大学リハビリテーション医学の田島文博教授、信州大学大学加齢適応医科学系の能勢博教授らが講演する予定

座ったままテレビを見る時間を減らせば長生きできる- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2012年07月17日座ったままテレビを見る時間を減らせば長生きできるキーワード:二少(少食・少酒) 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 毎日座ったまま過ごす時間や、テレビの視聴時間が短いと、健康寿命を延ばせるという調査結果が米国で発表された。研究者は「運動不足は健康を損なう大きな原因となる」と強調している。座ったままの時間が3時間未満だと寿命が2年伸びる テレビを見ながら座って過ごす時間が長く、運動不足が続くと、心疾患や脳卒中、2型糖尿病などの危険性が高まるという研究は、これまでも発表されている。 運動を続けると、体のカロリー消費が増えるだけでなく、立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常動作の基盤となる筋肉も鍛えられる。 しかし、現在人の生活では、運動不足が日常化している。米国成人の生活では、1日に座ったまま過ごす時間が平均で55%を占めるという。 研究者は、米国民健康・栄養調査(NHANES)の2005年と2009年の16万7,000人の成人のデータを解析し、1日で座ったまま過ごす時間と糖尿病などの発症との関連を調査した。 その結果、座ったまま過ごす時間とテレビ視聴の時間が影響する人口寄与割合(PAF)は、それぞれ全死因の27%と19%に上った。 人口動態調査から計算したところ、毎日座ったまま過ごす時間が3時間未満であると、寿命が2年伸びるという結果になった。また、1日にテレビを見てすごす時間

1年間に行った運動は「ウォーキング」57% 東京都調査- 日本生活習慣病予防協会 -

%)、「機会がなかったから」(21%)と続く。関心が高い話題 「生活習慣病」50% 3年間に医療機関を受診したときに医師からの十分な説明があったかどうかを聞いた質問では、「十分な説明があった」が51%(2006年より12ポイント増加)で、「説明はあったが十分ではなかった」は25%(2006年より13ポイント減少)となった。 保健や医療に関することで関心の高い保健医療問題は「脳卒中・心臓病・がん・糖尿病など生活習慣病」(50%、2006年より6ポイント減少)がトップで、以下は「救命・救急医療」(39%)、「高齢者等が身近な地域で生活を続けることができる在宅医療・看護のしくみ」(35%)が続く。「スポーツ・運動と保健医療に関する世論調査」結果(東京都 2012年2月16日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事へ ▶ 関連トピック テーマ ▶ 健診・保健指導 2018年01月17日 東京都が「感染症対応力向上プロジェクト」の参加企業を募集 2018年01月17日 管理栄養士の9割が「おやつを食べる」 食べたときは次の食事で調整 2018年01月17日

「生涯カルテシステム」構築に向けた協議会を設立 [長浜市]- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2011年10月11日「生涯カルテシステム」構築に向けた協議会を設立 [長浜市]キーワード:健診・保健指導 滋賀県長浜市は9月、複数の医療機関で電子カルテなど医療情報を共有できる「生涯カルテシステム」構築に向けた協議会を設立した。生涯カルテは、進行中の「ながはま0次予防コホート事業」にも役立てられる。「生涯カルテ」で市民の健康情報を集約 重症の患者を中心に手術や投薬などの専門治療を行う急性期病院、その後の医療を担う回復期リハビリ病院や診療所など、医療機関ごとの役割が明確になるにつれ、患者の情報をどう共有するかが課題になっている。 患者ごとの「生涯カルテ」構築が実現すれば、インターネットを利用した連携ネットワークのシステムを利用し、検査や投薬など受診内容をインターネットを通じ保存できるようになる。病院や診療所、患者が同じ情報を共有し、投薬や検査の重複が避けられ、パソコンやスマートフォンで閲覧できるようになるなど、患者にとっても利点がある。 長浜市と京都大学大学院医学研究科が連携して行っている「ながはま0次予防コホート事業(0次健診)」は、「市民の健康づくりの推進」と「医学発展への貢献」を掲げた事業。 市民1万人を目標に参加者を募り、参加者から提供された血液や尿、健康情報などの試料などを蓄積し、管理運用を行っている。糖尿病や脳卒中、心筋梗塞やメタボリックシンドロームを中心とする生活習慣病の発症メカニズムの解明につなげることが期待される。 新システムでは、0次予防事業で収集し、条例に基づいて管理しているデータを活用し、患者の同意のもとに、市内の医療機関から寄せられた新たな医療情報を、京都大のホストサーバーに蓄積していく。医師は患者の同意を得て、別の病院での診断結果や検査、投薬情報など際にもデータ利用する。 協議会は市、京大、湖北医師会、市内の総合病院、通信企業の関係者ら18人がメンバーとして参加。会長には藤井勇治市長が就任した。今後、電子カルテのモデル事業として、国から税制や財政上の支援を得られる内閣府

2011年- 厚生労働省 (こころの耳) -

しています。 2011年07月08日 厚生労働省 第1回「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」配布資料について 職場のいじめ・嫌がらせ問題については、近年、都道府県労働局や労働基準監督署等への相談が増加を続けるなど、社会的な問題として顕在化してきているところです。当該問題の防止・解決に向けた環境整備(労使を含めた国民的な気運の醸成)を図るため、「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」を、開催いたしました。平成24年3月を目途に「職場のいじめ・嫌がらせ問題の防止等に向けた提言」(仮称)を取りまとめる予定です。 2011年07月06日 メンタルヘルス関連 【警察庁】平成23年の自殺者数について(平成23年6月末速報値) 平成23年の6月の自殺者数は、2996名(速報値)でした。先月(平成23年5月)からは333名減少しましたが、昨年同月(平成22年6月)よりも216名増加し、依然高い水準で続いております。 2011年07月06日 厚生労働省 第19回社会保障審議会医療部会資料 国がこれまで「4大疾病」として重点的に取り組んできたがん、脳卒中、心臓病、糖尿病に、新たに精神疾患を加えて「5大疾病」とする方針を本部会で示し了承されました。職場のうつ病や高齢化による認知症の患者数の増加など、精神疾患は国民に広く関わる疾患となっています。今後はこの指針を基に都道府県は地域医療の基本方針となる医療計画を策定することとなります。関連資料は、「社会保険審議会医療部会7/6資料」の124ページ以降をご覧ください。 2011年07月04日

第七回 本橋豊(秋田大学医学部長)- 厚生労働省 (こころの耳) -

第七回 本橋豊さん(秋田大学医学部長) 本橋さんは官・民・学協働による「秋田大学自殺予防研究プロジェクト」の中心メンバーとしてご尽力され、大きな成果を上げてらっしゃいますが、専門は公衆衛生学ですね。公衆衛生学というと、素人は伝染病予防や衛生知識の啓蒙活動を思い浮かべてしまいます。実際のところはどうなんでしょう。  昔はそうでしたね。コレラの予防対策ですとか。しかし1950年くらいからは生活習慣病対策が公衆衛生学の中心になっています。秋田は脳卒中の多発県ですから、早くから保健師さんを中心に生活指導など、地域の健康づくりに取り組んでいました。しかし、どこの地方でもそうでしたが、心の健康は取り残されていたんですね。 公衆衛生学というのは、地域の生活に関わっている部分が多いと思うんですが、その視点から自殺問題に取り組んだのは画期的だったと思いますし、秋田の成功の原因ではないでしょうか。これが、精神医学の視点からのアプローチであったとしたら、かなり違ったものになっていたんじゃないですか。  精神医学からの取り組みも重要です。実際、私たちのプロジェクトでも最初はうつ病対策が中心でした。うつ病に対する正しい知識を広めることは大切ですし、病気と捉えることで得られるメリットもあります。病気なんですから、正しい治療を受ければいいのだと。  しかし、うつ病の原因になった"悩み"は治療では解決しません。経済的な問題、健康不安、人間関係や家族関係での問題が、その背後にはあるわけです。単なる病気治療ではなく、うつ病や自殺を地域の問題として、より総合的に捉えることが必要になってきます。 日本の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)は東北で高く、特に秋田はここのところ全国一位です。その原因はどこにあるんでしょうか。つい県民性と結びつけたくなるところですが。  県民性というよりも、社会的な構造変化が秋田に起こったからだと思います。昭和20年代や30年代は、東北は決して他に比べて自殺率は高く

2011年- 厚生労働省 (こころの耳) -

しています。 2011年07月08日 厚生労働省 第1回「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」配布資料について 職場のいじめ・嫌がらせ問題については、近年、都道府県労働局や労働基準監督署等への相談が増加を続けるなど、社会的な問題として顕在化してきているところです。当該問題の防止・解決に向けた環境整備(労使を含めた国民的な気運の醸成)を図るため、「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」を、開催いたしました。平成24年3月を目途に「職場のいじめ・嫌がらせ問題の防止等に向けた提言」(仮称)を取りまとめる予定です。 2011年07月06日 メンタルヘルス関連 【警察庁】平成23年の自殺者数について(平成23年6月末速報値) 平成23年の6月の自殺者数は、2996名(速報値)でした。先月(平成23年5月)からは333名減少しましたが、昨年同月(平成22年6月)よりも216名増加し、依然高い水準で続いております。 2011年07月06日 厚生労働省 第19回社会保障審議会医療部会資料 国がこれまで「4大疾病」として重点的に取り組んできたがん、脳卒中、心臓病、糖尿病に、新たに精神疾患を加えて「5大疾病」とする方針を本部会で示し了承されました。職場のうつ病や高齢化による認知症の患者数の増加など、精神疾患は国民に広く関わる疾患となっています。今後はこの指針を基に都道府県は地域医療の基本方針となる医療計画を策定することとなります。関連資料は、「社会保険審議会医療部会7/6資料」の124ページ以降をご覧ください。 2011年07月04日

精神保健医療福祉の改革ビジョン- 厚生労働省 (みんなのメンタルヘルス) -

精神保健医療福祉の改革ビジョン 精神疾患の現状 続きを読む 精神疾患患者は、2011(平成23)年は320.1万人となっており、いわゆる4大疾患(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)よりも多い状況となっています。 治療薬の発展などにより近年の新規患者の入院期間は短縮化傾向にあり、約9割の新規入院患者が1年以内に退院しており、特に統合失調症の入院患者数が減少しています。これに伴い、精神病床の病床数は減少傾向にありますが、依然として1年以上の長期入院患者は20万人を超えています。 また、うつ病等の気分障害や認知症の患者数が増加し、薬物依存や摂食障害、発達障害への対応等の社会的要請が高まっているなど、精神科医療に対する需要は多様化しています。 精神保健医療福祉の改革ビジョン 続きを読む このような状況のもとで、平成16年9月に厚生労働省精神保健福祉対策本部が提示した「精神保健医療福祉の改革ビジョン」(以下「改革ビジョン」と言います)では、「国民意識の変革」、「精神医療体系の再編」、「地域生活支援体系の再編」、「精神保健医療福祉施策の基盤強化」という柱が掲げられ、「入院医療中心から地域生活中心へ」という方策を推し進めていくことが示されました。 この改革ビジョンに基づき、現在まで、精神保健医療福祉施策の改革のための様々な施策が行われてきています。 精神保健福祉施策の改革ビジョンの枠組み【図を拡大

医療計画- 厚生労働省 (みんなのメンタルヘルス) -

医療計画 医療計画について 続きを読む 限られた医療資源を有効に活用し、質の高い医療を実現するためには、地域の医療機関等の役割分担や連携体制を明確にし、地域全体で切れ目なく必要な医療を提供する体制を整備することが重要です。このため、都道府県は医療を提供する体制の確保に関する計画(医療計画)を作成し、5年ごとに見直すことになっています。 医療計画制度について【図を拡大する】 都道府県は、4疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病)・5事業(救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児医療(小児救急医療を含む。))ごとに、必要となる医療機能を定めた上で、それぞれの医療機能を担う医療機関を明示し、地域の医療連携体制を構築しています。 4疾病5事業について【図を拡大する】 「4疾病」に精神疾患が追加 続き

てんかん- 厚生労働省 (みんなのメンタルヘルス) -

「てんかん」とは脳の神経細胞(ニューロン)は、その数は数百億ともいわれますが、基本的に電気的活動を行っているため、強い電気刺激により異常で過剰な電気活動(電気発射)を起こす性質があります。「てんかん発作」は、このニューロンの電気発射が外部からの刺激なしに自発的に起こる現象を指し、また「てんかん」は、この「てんかん発作」をくりかえし起こすことを特徴とする病気です。てんかんは、原因が不明な「特発性てんかん」と、頭部外傷、脳卒中、脳腫瘍、アルツハイマー病など原因が明らかな「症候性てんかん」に分けられ、前者が全体の約6割、後者が残りの約4割を占めるとされます。乳幼児から、小児、学童、思春期、成人、高齢者のいずれの年齢層でも発症しますが、特に小児と高齢者で発症率が高いといわれています。重症度は千差万別で、小児期に発病し数年に一度程度の発作で成人になれば完治してしまう良性の特発性てんかんがある一方、頻繁に発作をくりかえし様々な脳機能障害が進行する難治の症候性てんかんもあります。しかし全体としては、2/3から3/4の患者さんは抗てんかん薬の服用で発作は止まり、大半の患者さんは支障なく通常の社会生活をおくることができます(2)。また薬で発作が抑制されない場合でも、海馬硬化症や良性の脳腫瘍などのはっきりした病変がある場合は、手術で発作の完治を期待することもできます。【参考文献】(2)Brodie MJ, et al.: Patterns of treatment response in newly diagnosed epilepsy. Neurology 78(20):1548-1554,2012てんかんのサイン・症状「てんかん発作」の症状は、脳のどの範囲で異常な電気発射が起こるかにより多彩です。たとえば脳の一部で起こる発作(部分発作)では、後頭葉の視覚野で起これば光がチカチカ見える、手の領域の運動野で起これば手がピクピク動く、側頭葉で起これば前胸部不快感や既視感など、患者さん自身が感じられる様々な症状を示します。一方電気発射が脳全体に広がった場合、意識を消失し動作が止まって応答がなくなる、倒れて全身を痙攣させるなど、患者さん自身は発作の間意識がなくなり周囲の状況がわからない状態となります。また、体の一部あるいは全体が一瞬ピクンと動くミオクロニー発作や、突然体の力が抜けバタンと倒れる脱力発作、あるいは手足や口をもそもそと動かす自動症といわれる発作などもあります。てんかんの診断と治療てんかんは、一旦診断されるとその後長期間服薬を必要とすることが多いため、初期診断で、本当にてんかんなのかどうか、ほかに治療が必要な原因はないのかを見極めたうえで、長期的な治療の見通しを立てることが大切です。小児の良性てんかんでは発作症状などの病歴の聴取だけで診断が可能なこともありますが、てんかん発作をくりかえし起こす場合には、基本的に脳波とMRI検査を行い、てんかんの診断と原因を確認する必要があります。発作で意識が消失することは、患者さんにとって社会生活上最も大きな障害となる症状で、事故にあう危険はもちろん、就労や就学、あるいは自動車運転などに際し大きなハンディキャップとなります。従っててんかんの治療は、発作をいかに消失させるか、あるいは意識消失を伴う発作の回数をいかに減らせるかが主要な目標となります。具体的な治療方法としては、抗

難病情報センター全身性アミロイドーシス(指定難病28)- 難病情報センター -

などの炎症性疾患に合併するAAアミロイドーシス、長期人工透析患者に合併する透析アミロイドーシス、加齢に伴い生じる SSA などは非遺伝性のもので、これらの疾患を持つ人や高齢者に生じやすいものです。また、脳アミロイドーシスの代表であるアルツハイマー病も、加齢に伴いその頻度が増加する疾患です。 4. この病気の原因はわかっているのですか 原因となる蛋白質が凝集してアミロイドとして臓器に沈着して発病することがわかっています。しかし、アミロイドが生じる過程は、原因蛋白質の種類によって異なると考えられており、その細かな機序については依然不明なままです。 5. この病気ではどのような症状がおきますか 全身性アミロイドーシスでは、心臓の障害(心不全や不整脈)、腎臓の障害(ネフローゼ症候群や腎不全)、胃腸の障害、末梢神経や自律神経の障害(手足のしびれ、麻痺、立ちくらみ、排尿の異常、便秘、下痢)などがしばしばみられ、舌、甲状腺、肝臓が腫れることもあります。アルツハイマー病では認知症症状が、脳アミロイドアンギオパチーでは脳出血などの脳卒中の症状がみられます。 6. この病気にはどのような治療法がありますか 従来は各々の症状に向けての対症療法が中心でしたが、近年、アミロイドーシスの種類によっては根治的治療法が発展してき

難病情報センター禿頭と変形性脊椎症を伴う常染色体劣性白質脳症(指定難病123)- 難病情報センター -

に多いのですか この病気は遺伝子の異常によっておこる病気です。患者さんのご両親がいとこ同士の場合が多いのですが、そうでなくてもこの病気になることがあります。接触などで他人にうつる病気ではありません。 4. この病気の原因はわかっているのですか HTRA1High Temperature Requirement Serine Peptidase A1)という遺伝子の異常によっておこることがわかっています。この遺伝子異常によって、脳小血管が衰え、背骨の形成や頭髪の発育にも異常が出ると考えられています。 5. この病気は遺伝するのですか これまでは、両親ともに遺伝子の異常を持っている場合にのみ、25%の確率で子供に遺伝すると考えられてきました。つまり、通常はお子様に伝わることはないと考えられてきました。しかし、最近、遺伝子異常のタイプによっては、両親のうち、片親だけが遺伝子異常を持っている場合でも、お子様に遺伝する可能性があることがわかりました。患者さんが遺伝子検査を受けることによって、お子様に遺伝するリスクをある程度予測することができます。 6. この病気ではどのような症状がおきますか 主な症状は、歩行のふらつき、無気力やいらいら感、注意力や記憶力の低下、頭髪の薄さ、腰痛です。腰痛以外の症状は、ゆっくりと進みます。病気が進行すると車椅子を使用しなければならなくなります。また、およそ3人に1人が20歳から40歳までの間に脳卒中発作を経験します。 7. この病気にはどのような治療法がありますか この病気では、脳梗塞に対して使用されている薬の有効性は証明されていません。高血圧の治療によって、進行をある程度遅くすることができる可能性があります。 8. この病気はどういう経過をたどるのですか 症状はとてもゆっくりと進みます。進み方は、同じ病気でも、お一人お一人で差があります。脳梗塞を起こした場合などは、急に症状が進むことがあります。 9. この病気は日常生活でどのような注意が必要ですか 症状が急激に悪化した場合は、速やかにかかりつけ医に連絡してください。禁煙、飲酒量を減らすといった生活習慣の改善によって、進行をある程度遅くすることができる可能性があります。 10. この病気に関する資料・関連リンク GeneReviews[Internet] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK32533/ 用語解説 白質脳症(はくしつのうしょう):大脳のうち、白質とよばれる部分の病変によって、症状をおこす病態の総称。   大脳(だいのう):脳のなかで最も大きい部分

難病情報センター血液・凝固系疾患ヘパリン起因性血小板減少症(平成23年度)- 難病情報センター -

凝固薬である。しかしながら、ある状況下で、この抗凝固薬が免疫学的機序を介して血栓塞栓症を引き起こすことが明らかになってきており、その病態がヘパリン起因性血小板減少症として注目されている。本邦でも、2006年4月にヘパリンの添付文書が改訂され、その副作用としてヘパリン起因性血小板減少症が言及されることとなり、認知が進んでいる。しかし、ヘパリン起因性血小板減少症を単独で診断できる診断方法は未だ存在せず、臨床的、免疫学的診断法を組み合わせて診断予測せざるを得ないのが現状である。 2. 疫学 ヘパリン起因性血小板減少症の発症頻度は、基礎疾患によって異なることが知られている。本邦において実施された心臓血管外科手術患者、整形外科(人工股関節、膝関節置換術)手術患者、脳卒中患者における前向き観察研究では、ヘパリン起因性血小板減少症の発症頻度は0.01%~1%程度と、海外の報告と同等もしくは若干少ない発症割合であると推定している。 3. 原因 [推定されるヘパリン起因性血小板減少症発症メカニズム]ヘパリン投与を受ける患者は、血栓症を発症しているもしくは手術などを受ける患者である。これらの患者では、血小板が容易に活性化されやすく、アルファ顆粒から血小板第4因子(PF4)が放出される。この状況で、ヘパリンが投与されると、ただちにヘパリンとPF4の複合体が形成され、PF4の構造変化が起こり、新たな抗原性が提示されることで、抗PF4/ヘパリン抗体が産生される。その一部にFcレセプターを介して血小板を活性化させる能力のあるものが存在し(HIT抗体と呼ばれる)、凝固活性化を促すマイクロパーティクルの放出が起こり、トロンビンの過剰産生がおこる。さらに、HIT抗体は、単球、血管内皮細胞の組織因子の発現を増加させ、トロンビンの過剰産生による凝固活性化によって、血小板減少症、血栓塞栓症を発症するものと推定されている。 4. 症状

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