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病気の解説「脳卒中」での検索結果

756件の検索結果

43.乳がん(2) 女性のがん予防と検診- 日本生活習慣病予防協会 -

血圧とは 24. 高血圧と生活習慣 25. 高血圧と高脂血症 脳卒中 26. 脳卒中とは 27. 危険因子 28. 予防法 29. 一過性脳虚血発作 虚血性心疾患 30. 狭心症と心筋梗塞 31. 危険因子 32. アルコールは毒?薬? 33. 虚血性心疾患と生活習慣 が ん 34. がんの現状 35. がん予防と生活習慣 36. 健康情報の信頼性 37. 野菜と果物、何をどれだけ食べれはよい

44.がんの再発や二次がん がんになってからの食事- 日本生活習慣病予防協会 -

血圧とは 24. 高血圧と生活習慣 25. 高血圧と高脂血症 脳卒中 26. 脳卒中とは 27. 危険因子 28. 予防法 29. 一過性脳虚血発作 虚血性心疾患 30. 狭心症と心筋梗塞 31. 危険因子 32. アルコールは毒?薬? 33. 虚血性心疾患と生活習慣 が ん 34. がんの現状 35. がん予防と生活習慣 36. 健康情報の信頼性 37. 野菜と果物、何をどれだけ食べれはよい

45.がんの健康情報- 日本生活習慣病予防協会 -

血圧とは 24. 高血圧と生活習慣 25. 高血圧と高脂血症 脳卒中 26. 脳卒中とは 27. 危険因子 28. 予防法 29. 一過性脳虚血発作 虚血性心疾患 30. 狭心症と心筋梗塞 31. 危険因子 32. アルコールは毒?薬? 33. 虚血性心疾患と生活習慣 が ん 34. がんの現状 35. がん予防と生活習慣 36. 健康情報の信頼性 37. 野菜と果物、何をどれだけ食べれはよい

塩分控えめの「かるしおレシピ」 「S-1g」第2回大会の優勝者を発表- 日本生活習慣病予防協会 -

%以下、塩分2g未満、野菜(海藻・きのこを含む)使用量150g以上(2)惣菜部門 小鉢1つ(1人前)当たり塩分0.5g以下(3)単品部門 平均的市販品より30%以上塩分カット 第2回大会のグランプリには、三重県松阪市の松阪市民病院のチームの、三重県のタイやアオサを使った彩り鮮やかな「春色ハレの日定食」が輝いた。 減塩により高血圧を改善することで、心筋梗塞や脳卒中などの循環器病の発症を抑えられる。2012年の人口動態統計によると、循環器病での死亡者数は32万127人(心疾患 19万8,622人、脳血管疾患 12万1,505人)。国循によると、食塩を1食1g減らすと、循環器病での死亡者数を6〜9%(2〜3万人)減らせるという。「S-1g第2回大会」受賞作品グランプリ春色ハレの日定食三重県 松阪市民病院三重の海、山の幸を使った洋風定食。減塩であっても特製の塩レモン、ハーブ、スパイスを使い香りや旨みがしっかりと感じられる。野菜をたくさん使用し、満足感の得られるボリュームも出した。食感が単調にならないように工夫してあり、彩り、味、変化を楽しめる。金賞お塩減らしていいあんべえ うっとーのまごたちはやさしい定食大分県 別府大学食物栄養科学部食物栄養学科大分県の名産品である、カボス・しいたけ・ひじきを使い、旨味や酸味、香りを効かせ、薄味でもまろやかな味の定食に仕上げた。ご飯にしらたきを入れたり、マフィンにおからを使うことでカロリーを抑え

冬のウォーキングは効果的 寒さ対策とウォーミングアップが必要- 日本生活習慣病予防協会 -

している。その体温維持のために消費されるエネルギーは基礎代謝に含まれる。冬は外気温が低いので、体温を維持するために熱産生が活発になり、基礎代謝が上昇しエネルギー消費量は自然に増えやすい。 基礎代謝に大きく影響するのは体の筋肉の量だ。筋肉が増やすと基礎代謝が上がり、消費エネルギー量も増える。冬に筋肉を増やす運動を続けると基礎代謝を向上できるメリットがある。 冬に多い「冷え」には原因がある。まずは生理現象。寒さを感じると体内の熱を外に逃がさないようにするため抹消の血管が収縮し、体が緊張状態になり、冷えにつながる。次に、血行が悪いと体内の熱を末端までうまく運べず、手足に冷えを感じるようになる。また、筋肉の量が少ない人は、体内で十分な熱がつくられず、体の芯から冷えを感じるようになる。 冷えやすい体質を改善するためには、熱をうまく運べるように血行を促すことや、筋肉を鍛えてエネルギー消費を増やすことが重要となる。ウォーキングはその両方を改善できる運動だ。筋肉量をしっかりと維持するために、ウォーキングを続けることが大切だ。寒い冬の運動はウォーミングアップが重要冬場は血圧が上昇しやすいので要注意体を急に冷やさないようにする時間の余裕をもって、ウォーミングアップを十分に行う帽子、手袋、靴下などで体を温かくする 血圧は季節によって変動するが、特に冬場は血圧が上昇しやすいことが知られている。冬に発症しやすい病気のうち、もっとも重大なものとして血管障害(心筋梗塞・脳卒中)が挙げられる。 これらの原因のひとつは、低温環境そのもの、あるいは室内外の気温差が刺激になって脳や心臓へ負担がかかることだ。寒さで交感神経は緊張し、全身および心臓の血管が収縮する。さらに、血圧が高くなると心臓に負荷がかかり、血管が収縮ないし細くなっていると酸素が足りなくなり、心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性が高くなる。 寒い冬の運動は、時間の余裕をもって、ウォーミングアップをし、楽しみながらやることが大切。歯を食いしばって頑張る、というやり方は逆効果になるので注意が必要だ。特に雪かきのような激しく力む運動をするときは、血圧や心拍数が上昇しやすい。ウォーミングアップを十分に行い、いきなり寒い屋外に出ないようにすることが重要となる。 首、手首、足首が外気にふれると、肌から熱が逃げて体温が下がる。風の侵入を許さないよう手袋やマフラー、レッグウォーマーなども活用することが大切だ。また、冷たい空気をいきなり肺に吸い込むと気管支が収縮する。マスクをして外に出るなどして、いきなり冷たい空気を吸わない工夫も必要となる。厚着を繰り返さないで、吸湿・速乾性の素材を上手に使う体が温まるにごとに1枚ずつ脱げるように、重ね着をする衣類内に湿気がこもるのを避ける 服装の寒さ対策の基本は、レイヤリング(重ね着)を上手に行うことだ。厚い服を1枚着るよりも、薄め

冬の入浴に注意 急な血圧の変動で起こる「ヒートショック」に注意- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年01月03日冬の入浴に注意 急な血圧の変動で起こる「ヒートショック」に注意キーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 自宅で入浴する際の事故が高齢者を中心に増えている。主な原因は温度の急激な変化により血圧が大きく変動して起きる「ヒートショック」だ。ヒートショック関連の入浴中の死者は推計年間1万7,000人に上り、冬に被害が多い。どうすれば、安全な入浴ができるのか。入浴時の血圧の急激な上昇と低下に注意 「ヒートショック」とは、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することなどが原因となり起こる健康被害のこと。失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがある。入浴時に急激な血圧低下により失神し、溺れて死亡するケースは、入浴時のヒートショックの典型的な例だという。 ヒートショックは体全体が露出する入浴時に多く発生する。住宅内で暖房をしていない脱衣室や浴室では、室温が10度以下になることが珍しくない。寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、急激に体表面全体の温度が10度程度下がる。すると寒冷刺激によって血圧が急激に上がる。 この血圧の急上昇が、心筋梗塞、脳卒中を起こす原因のひとつとされている。さらに、一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい湯につかる

仕事中に血圧が上昇する「職場高血圧」 家庭用血圧計を活用- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年07月17日仕事中に血圧が上昇する「職場高血圧」 家庭用血圧計を活用キーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接) 「職場高血圧」は、職場などでのストレスによって、血管が収縮し血圧が上昇するタイプの高血圧だ。職場以外ではストレスから解放され正常な血圧に戻るが、職場では血圧が上昇してしまう。 血圧が高めで、食事などに気を使っている人でも、ストレスについては無関心ということが少なくない。ストレスによる血圧の上昇でもっとも注意したいのは、脳卒中や心筋梗塞などの引き金になることだ。高血圧の影響を少なくするためにも、自分のストレスについて知っておくことが大切となる。ストレスでなぜ血圧が上がるのか ストレスと血圧の上昇には深い関連がある。緊張すると、血圧が上がることはよく知られている。その典型は「白衣高血圧」だ。白衣高血圧とは、医療機関で血圧測定をするとき、医師や看護師の白衣を見ただけで緊張し、それがストレスとなって血圧が上昇する現象だ。 ストレスを受けると、交感神経が活性化され、興奮したときなどに多く分泌されるアドレナリンが大量に放出され、心拍数を高める。同時に交感神経を刺激するノルアドレナリンが放出され、血管を収縮させる。すると心拍数が増え、心臓が1回

運動して高血圧を改善 水中エアロビクスがお勧め- 日本生活習慣病予防協会 -

 研究者は、水中エアロビクス(アクアビクス)の利点として、次のことを指摘している。(1)運動に加えて、水圧が体にかかるので、血液の循環が良くなる。(2)水の抵抗に逆らって歩くため、ゆっくり歩いても筋力と心肺機能を強化できる。(3)水の浮力により、腰や膝などの関節への負担が減るので、体力が低下している人や高齢者、運動習慣のない人でも無理なく行える。(4)水中で多くの熱が体から奪われるので、カロリー消費量が多くなる。余分な体脂肪を減らす効果を期待できる。 水中エアロビクスに取り組んだグループは、▽ウォームアップ(5分)、▽水の抵抗を使った水中体操(20分)、▽中強度の水中ウォーキング(30分)、▽クールダウン(5分)というローテーションで運動を続けた。 高血圧は、心臓病や脳卒中、腎臓病などの原因になる。減塩や運動によって、血圧値を下げることができるが、十分に血圧が下がらない場合は、薬物療法が開始される。降圧薬は一生飲み続ける必要がある。 「治療抵抗性高血圧のある患者さんに対しても、水中エアロビクスは効果的であることが確かめられました。血圧を5mmHg下げただけでも、心臓病や脳卒中の危険性を最大で14%下げることができます」と、英国心臓財団の心臓病専門看護師のドイルアン マドック氏は指摘する。 研究者は、今回の研究では、プールの水温が32度だったことを指摘している。公共プールの多くは水温を28〜30度に管理されているので、今回の実験に使用したプールは水温が高めだった。 「もちろん通常の高血圧のある患者さんにも、水中運動にチャレンジすることをお勧めしますが、今回の研究では水中エアロビクスと高血圧の薬物療法と組み合わせることで効果が高いことが判明しました」と述べている。Can warm-water exercise help high blood pressure?(国民保健サービス 2014年4月3日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事

塩のとりすぎは高血圧の原因 年間230万人が犠牲に- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2013年03月27日塩のとりすぎは高血圧の原因 年間230万人が犠牲にキーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 糖尿病 「少食」食事は腹7~8分目 3月11日〜17日は「世界減塩週間」だった。塩分のとりすぎが原因となり死亡する数は世界で年間230万人に上るというショッキングな調査結果が発表された。心臓病や脳卒中など、塩分のとりすぎが原因となる高血圧が関連する病気で死亡する割合は、全死亡の15%に上るという。世界の99%の国で「食塩のとりすぎ」 推奨量は1日3.8g 調査結果は、世界50ヵ国の303の学術団体から488人の研究者が参加した国際的な研究であきらかになったもので、ニューオーリンズ州マリオットで3月に開催された米国心臓学会(AHA)の科学セッションで発表された。研究チームは、1990〜2010年に247の地域で心臓病の関連を調べた107件の研究を解析した。 塩は人類にとって馴染みの深い食品で、多くの食品に調味料として用いられている。冷蔵庫が普及する前は、食品の保存料として使われていた。 「ヒトの体の血液や体液には、一定の濃度の塩分が含まれます。塩分は生命を維持するために必要ですが、必要最低量はわずかなものです」と、ハーバード大学公衆衛生大学院のDariush

ビタミンCで血圧が低下する サプリの効果には疑問視も- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2012年07月18日ビタミンCで血圧が低下する サプリの効果には疑問視もキーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 三多(多動・多休・多接) ビタミンCを豊富にとると血圧が低下すると、米ジョンズ・ホプキンズ大学の研究者らが発表した。ただし、ビタミンCのサプリメントを大量に摂取すると効果があるかは不明だという。 高血圧の治療として、薬物療法、運動療法、体重コントロール、食塩摂取量の低下などが行われている。それに加えて、食事でのビタミンCの十分な摂取を挙げる専門家は多い。ビタミンCは、果物や野菜に多く含まれる。 研究者らは、ビタミンCの摂取と収縮期血圧、拡張期血圧の関連を調べた29件の無作為化対照試験をメタ解析した。ビタミンCを1日に500mg摂取すると、血圧が3.84mmHg低下するという結果になった。 ACE阻害薬や利尿薬といった降圧薬による薬物療法を受けている患者では、10mmHg程度の血圧の低下を期待できる。「降圧薬に比べると、ビタミンCの降圧効果はごく控えめなものだが、無視できるものではない」と指摘している。 米国成人の1日のビタミンCの推奨量は90mg、500mgはその5倍以上の量だ。食品に換算すると、500mgのビタミンCは、オレンジジュース6杯分に相当する。 アメリカ成人のおよそ30%は高血圧だ。高血圧は心疾患や脳卒中の重要な危険因子となる。「米国全体で1人当たり血圧を3mmHg低下できれば、脳卒中の発症を大きく減らす

高血圧:成因関与の遺伝子多型を発見 世界規模のゲノム解析- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2011年09月19日高血圧:成因関与の遺伝子多型を発見 世界規模のゲノム解析キーワード:高血圧 横浜市立大学、愛媛大学、米ミシガン大学などの国際チームは、世界中で10億人に影響を及ぼしている脳卒中と心臓病の主な危険因子である高血圧に関連する遺伝子の解明に成功したと発表した。 高血圧の発症については、肥満や運動不足などの環境因子だけでなく、遺伝因子の影響も大きいことがわかっている。こうしたなか、梅村敏・横浜市立大学教授、三木哲郎・愛媛大学教授、荻原俊男・大阪大学名誉教授、上島弘嗣・滋賀医科大学名誉教授、久保孝義・東北大学大准教授、岩井直温・国立循環器病センター部長らでつくる研究グループは、全世界で10億人以上が罹患する高血圧の原因遺伝子解明を目的に設立された国際共同研究組織に参画した。 研究チームは、2009年から日本を含む世界24ヵ国の研究機関と共同で、世界のおよそ26万人の遺伝子を解析し、高血圧症の成因に関与する遺伝子を解明した。高血圧の遺伝子を特定 予防や治療に光明 高血圧症はもっとも多い生活習慣病で、罹患数は日本で4000万人、世界全体では10億人以上に上る。高血圧症は日本人の死亡原因の第2、3位である心疾患や、脳卒中などの原因となる動脈硬化症の最大の危険因子となる。 高血圧症の9割は原因不明の高血圧症(本態性高血圧症)。食塩のとりすぎや肥満、運動不足、飲酒過多などの環境因子が原因であると、生活習慣の改善と薬物療法により血圧をコントロールできるが、本態性高血圧症の3〜4割の遺伝因子が関与していると考えられている。 研究では、20万人以上の欧米人サンプルと約3万人の東アジア人、約2.4万人の南アジア人、約2万人のアフリカ人のサンプルを用いて、全ゲノムの250万人の一塩基多型と血圧との関連を調べた。全世界の200以上の研究

高血圧学会が食品栄養成分表示に食塩相当量の表示義務化を要望- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2011年07月25日高血圧学会が食品栄養成分表示に食塩相当量の表示義務化を要望キーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 健康増進法に基づく食品の栄養成分表示のうち、塩分については現在、ナトリウム量で表示することになっているが、日本高血圧学会はこのほど、これを食塩量で表示することを義務化するよう、消費者庁などに要望書を提出した。ナトリウム量から食塩量を算出するには複雑な計算が必要であり、高血圧の予防・治療に重要な減塩推進活動の妨げとなっている可能性があるため。いまだに多い日本人の食塩摂取量 高血圧は国内で患者数は4,000万人を超えると推計されており、日本の「国民病」。脳卒中を初めとする循環器疾患の予防と治療にとって、血圧を上昇させる食塩の過剰摂取を控えることが欠かせない。国民の平均血圧が2mmHg下がるだけで脳必中による死亡が6.4%減り、脳卒中罹患者が年間約2万人ずつ減るとの予測もある。 しかし、日本人の1日あたりの平均食塩摂取量は、減塩運動が進んできたとは言えいまだ10.7g。これは日本高血圧学会が高血圧治療における推奨値として掲げる「1日6g未満」に遠く及ばず、厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」の目標である「男性9.0g未満、女性7.5g未満」にも到達していない。 現状の栄養成分表示では食塩量の把握が事実上困難 国民病である高血圧とその合併症を減らすには、より一層の減塩推進活動が求められる。ところが現在、国内で販売される食品の栄養成分表示に記載されている塩分はナトリウム量(単位はミリグラム)で表されており、これを食塩量にグラム換算するには、ナトリウム量(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)という煩雑な計算が必要。この式は一般には理解し難く、減塩に取り組も

市民がスマートフォンで血圧測定 ICTを利活用 【京丹後市】- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2010年12月07日市民がスマートフォンで血圧測定 ICTを利活用 【京丹後市】キーワード:高血圧 肥満症/メタボリックシンドローム 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 運動 インターネット通信を利用し多機能をもたせた携帯電話「スマートフォン」を市民の健康管理に役立てようという試みが、市町村でも始まっている。京都県京丹後市は、スマートフォンを使って血圧測定などの健康管理を行う事業「血圧サポート倶楽部」を全国にさきがけて開始した。在宅での健康管理に重点をおき、市民に家庭血圧を自己管理してもらい、脳卒中などの生活習慣病の予防につなげたい考えだ。 この事業は、総務省が推進する「地域ICT利活用モデル構築事業」のひとつとして実施される。市ではICT(情報通信技術)を利活用し地域産業を活性化させ、交流人口を増やすことを目指している。 京都府北部に位置する京丹後市は人口約6万人、2004年4月に旧6町が合併し誕生した新しい市だ。高齢化などの影響で生活習慣病の患者数は増えている。市の調査によると、65歳以上の高齢者の比率は28%、20〜60歳代男性の約22%、40〜60歳代女性の約18%が肥満だ。一方で、運動習慣のある人の比率は男女とも28%と低い。 事業では、健診で血圧が正常高値(130/85mmHg)と指摘された人を対象に、通信機能付きの家庭用血圧計と専用のスマートフォンを1年間無料

減塩は高血圧治療・対策の基本 塩を減らそうプロジェクト- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2010年09月09日減塩は高血圧治療・対策の基本 塩を減らそうプロジェクトキーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 健康食品 健診・保健指導 食事 高血圧予防を啓発する活動をしている「塩を減らそうプロジェクト」は、30〜50代の主婦50名を対象に、医師や管理栄養士などの専門家が減塩の大切さやコツを教えるイベント「塩を減らそう!塩分授業」を8月30日に東京で開催した。しょうがやダシを効かせた減塩の味噌汁 野菜など具材も多めに 当日は檜垣實男・愛媛大学大学院病態情報内科学教授が、『カラダと塩分』と題し講演。 日本食には漬物をはじめ、味噌やしょうゆを使った料理など、塩分の高い食事が多く、中でも味噌汁は、通常1杯あたり約2.2gの塩分が含まれる。日本高血圧学会が推奨する塩分摂取量は1日6g未満だが、実際の日本人の塩分摂取量は1日平均約11g程度とされる。 檜垣教授は「食塩摂取量が多い人ほど高血圧になりやすく、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こしやすい。日ごろから減塩を心がけることが大切」と述べた。 料理研究家の村上祥子さんは『食事と塩分』と題し、主婦がすぐに実践できる減塩料理につて

食塩制限運動、5年で25%削減目指す ニューヨーク市- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2010年01月20日食塩制限運動、5年で25%削減目指す ニューヨーク市キーワード:高血圧 米ニューヨーク市は、ファストフード店やレストランで販売される食品に含まれる食塩を25%減らすよう呼びかける運動「米国食塩制限イニシアチブ」を開始し、「食塩を制限しよう!(Cut the Salt!)」と呼びかけている。今後5年間をかけて、全米の飲食店や食品会社を対象に、自主的な塩分削減を促す。ニューヨーク市はすでに、カロリー制限や食品に含まれるトランス脂肪酸の規制を打ち出している。 ニューヨーク市保健局によると、米国人の1日の食品の平均摂取量は推奨量の2倍になる。家庭での食事などによる塩分摂取は約1割にとどまり、8割は販売されている調理済み食品や外食によるものだという。米国では加工食品の栄養成分表示が義務付けられている。ニューヨーク市の健康・医療ページでは「食塩の摂取の多くは加工済み食品による」として、食品の栄養成分を見て、食塩(ナトリウム)の含有量の少ないものを選ぶことを勧めている。塩分の過剰摂取で高血圧に 食塩のとりすぎは高血圧と関連がある。多くの欧米の臨床研究で、減塩が降圧に効果があることが確かめられている。血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が起こりやすくなり、虚血性心疾患や脳卒中の発症につながる。腎臓の働きが低下し、腎臓病の発症も増加する。 市保健局によると、こうした病気のためにニューヨーク市だけで年間2万3000人、米国全体では80万人以上が死亡

食品の「飽和脂肪酸」と「食物繊維」の表示を推奨 内閣府調査会- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年01月20日食品の「飽和脂肪酸」と「食物繊維」の表示を推奨 内閣府調査会キーワード:脂質異常症(高脂血症) 動脈硬化 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 「少食」食事は腹7~8分目 食事 加工食品の表示基準を検討する内閣府・消費者委員会の「栄養表示に関する調査会」は、とりすぎると脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる「飽和脂肪酸」と、国民の半数以上が目標量を摂取できていない「食物繊維」の2成分を、「義務表示」と「任意表示」の中間として新設する「推奨表示」とする方針を決めた。 食品表示をめぐっては今年6月、JAS(日本農林規格)法、食品衛生法、健康増進法と、複数に分かれていたルールを一元化した食品表示法が成立。2年以内に施行されることになった。有名ホテルやデパートでメニューや食材の偽装表示が相次いだことを受け、景品表示法の改正も検討されている。 食塩の主成分の「ナトリウム」については、日本人は7割以上が目標量以上をとっており、高血圧予防の観点で健康・栄養政策としての重要度が高い。消費者からみると、ナトリウムの表示だけでは「食塩相当量」を理解するのが難しく、栄養指導では主に食塩量が用い

スローカロリー研究会共催のランチョンセミナーを開催- 日本生活習慣病予防協会 -

です。米を中心とした日本人の食文化はもともと健康的で、精製された米が食べられるようになったのは江戸時代になってから。それまでは玄米や雑穀などを主食に血糖値の上がり方がゆっくりなおかずを一緒に食べていました。その重要なキーワードが「スローカロリー」であり、血糖変動が緩やかな食生活を意味します。糖質の量だけでなく質に着目した食品選び、食べる順番や咀嚼回数を増やすなどの工夫により健康長寿につながると言われています。 セミナーでは、国内外の研究からみるスローカロリー実践の有用性をわかりやすく解説いたします。また、スローカロリー素材として「パラチノース」と「越のかおり」の紹介もいたします。同学会に出席を予定されている方におかれましては、ぜひご参加いただけますと幸いです。開催概要第20回日本病態栄養学会年次学術集会【ランチョンセミナー2-8】ゆっくり消化吸収される"スローカロリー"〜スローカロリーの実践による健康寿命延伸!〜日 程:平成29年1月15日(日)11:50〜12:30場 所:国立京都国際会館 Room B-1参加登録:当日、引換券配布所にて学会参加証を提示し、引換券をお受け取り下さい。座長:宮崎 滋(一般社団法人 スローカロリー研究会 理事長)演者:家森幸男(武庫川女子大学 国際健康開発研究所 所長)共催:第20回日本病態栄養学会年次学術集会   一般社団法人スローカロリー研究会   株式会社ブルボン   三井製糖株式会社演者:家森幸男プロフィール武庫川女子大学 国際健康開発研究所所長(京都大学名誉教授)。 1937年、京都市生まれ。高血圧の実験的研究の為脳卒中ラットを開発し、栄養で脳卒中予防が可能な事を実証した。食と健康長寿の関係を探る為、世界の60以上の地域を20余年かけ調査。大豆や魚介類を常食する地域では、生活習慣病のリスクが少ないことを証明し、肥満が蔓延する日系ブラジル人では、スローカロリー摂取が肥満・高血圧の抑制に有効である事を検証した。非感染疾患が死因の6割以上を占める今日、「知識のワクチン」で世界の健康を目指す。座長:宮崎 滋プロフィール公益財団法人結核予防会理事 総合健診推進センター長。 1971年東京医科歯科大学医学部卒業。糖尿病、肥満症、メタボリックシンドロームの診療に従事。東京逓信病院外来統括部長・内科部長・副院長を経て、2012年より新山手病院・生活習慣病センター長、2015年より公益財団法人結核予防会理事・総合健診推進センター長に就任。日本肥満学会副理事長、肥満症

ウォーキングが脳を若々しく保つ 活発な運動が認知症の予防に効果的- 日本生活習慣病予防協会 -

もありません。ただし、効果を得るためにはある程度以上の強度の強い運動が必要です」と、マイアミ大学のクリントン ライト氏は言う。  参加者の90%はまったく運動をしないか、軽い体操や散歩程度の運動しかしていなかった。「脳の健康を保つためには、息が弾む程度のウォーキングを1日30分以上行う必要があります」とライト氏は指摘する。 糖尿病の人は脳の健康や認知症の予防に注意が必要  糖尿病の人は、とりわけ脳の健康や認知症の予防について注意する必要がある。米国のペンシルベニア大学医学部の研究で、2型糖尿病の患者は同年齢の糖尿病でない人に比べ、脳重量の喪失が大きくなることが判明した。  研究チームは、2型糖尿病患者614人(平均年齢62歳)を対象に、脳のMRI検査を行った。参加した患者の糖尿病の罹病歴は約10年だった。その結果、糖尿病の罹病期間が長いほど、脳重量の喪失、特に灰白質の喪失が大きくなっていることが分かった。  「糖尿病が脳卒中や認知症リスクを上昇させることが知られています。血糖コントロールが不良の状態が続くと、血管障害が引き起こされやすくなります。高血糖は脳血管の障害と脳細胞の退行にも影響をもたらすことが示されました」と、同大学放射線医学部のニック ブライアン教授は言う。  血糖値の高い状態が続くと、適正な栄養の供給が阻害され全身の臓器にさまざまな障害が起こってくるが、脳の健康にも悪影響が及ぶことが明らかになった。「糖尿病のある人は、脳の萎縮を防ぐために、できる限り早く糖尿病を良好にコントロールする必要があります。ウォーキングなどの有酸素運動を習慣として続けるのも効果的です」と、研究者は述べている。 Want a younger brain? Stay in school — and take the stairs(コンコルディア大学 2016年3月9日) Exercise May Slow Brain Aging by 10 Years for Older People(米国神経科学学会 2016年3月23日) Diabetes Duration and Severity Associated with Brain Atrophy(北米放射線医学会 2014年4月29日

特定保健指導で医療費が3割減少 厚労省WGが糖尿病などで検証- 日本生活習慣病予防協会 -

た。 今回解析しなかった脳卒中や心筋梗塞、糖尿病合併症についても、年度内に公表する予定だ。ワーキンググループは「特定保健指導に一定程度の効果があることが明らかになった」と指摘している。特定保健指導の効果を22万超を対象に検証 厚生労働省は、特定保健指導の積極的支援などを終了した人で、翌年度の医療費の適正化効果が得られたことを示す、「レセプト情報・特定健康診査等情報データベース」(NDB)の分析結果を公表した。 調査結果は、同省の「特定健診・保健指導の医療費適正化効果等の検証のためのワーキンググループ」がまとめたもの。分析の対象となった保険者数は22万1,404人。 2008〜2011年度の特定健診で測定した腹囲や血圧などが基準値を上回り、特定保健指導の対象になった人のうち、▽はじめて特定保健指導を受け6ヵ月後の評価を終了した人(介入群)、▽過去に一度も特定保健指導を受けていない人(対照群)を対象とした。 翌年度の1人当たりの入院外医療費を算出して比べることで、特定保健指導の医療費適正化効果を調べた。 調査では、短期的な医療費の影響を把握するため、メタボリックシンドロームの関連疾患である高血圧症と脂質異常症、糖尿病の3疾患の外来受診について、レセプトを用いて合併症に移行する前段階の治療(主として投薬治療)の保険診療費を算出した。 その際、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病合併症については、発症までに10年以上の期間を要する場合が多いことから、今回の分析の対象から外した。 また、活用したのは全保険者のデータのうち、2009〜2012年度に特定健診のデータがある加入者について、その年度のレセプトデータと8割以上突合できる保険者のものに限定した。 該当するのは計365保険者で、その内訳は国民健康保険が321、健康保険組合が2、共済組合が42。全国健康保険協会(協会けんぽ)のデータは入っていない。積極的支援の参加者は医療費が3割以上減少 その結果、例えば2008年度の積極的支援の参加者と不参加者とで、翌年度の1人当たり入院外医療費を比べると、男性では参加者1万20円、不参加者1万5,360円となり、参加者の方が5,340円(34.8%)低かった。 それ以外の年度でも保険診療費は参加者の方が低くなり、その差は2009年度に特定保健指導した場合で7,030円、2010年度で5,320円、2011年度で5,020円だった。 女性も同様の傾向で、その差は2008年度に特定保健指導した場合で7,550円(34.0%)だった。2009年度で4,380円、2010年度で4,790円、2011年度で2,590円となり、いずれも積極的支援の参加者で保険診療費は低くなっていた。 なお、特定保健指導のうち、積極的支援よりも支援対象者への関与が少ない動機付け支援についても分析したところ、40〜64歳では参加者と不参加者の差が小さく、有意な差がみられない年齢階級や年度も少なから

糖尿病合併症の恐さを自覚していない患者が多い 米調査- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年01月10日糖尿病合併症の恐さを自覚していない患者が多い 米調査キーワード:二少(少食・少酒) 糖尿病 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接)国際糖尿病連合(IDF)世界会議 糖尿病や糖尿病予備群の多くは、心臓病や脳卒中などの危険性が高い状態にあるのに、そのことを自覚していない人が多い——米国糖尿病学会(ADA)が、糖尿病合併症の恐ろしさを、もっと多くの人が知識として共有すべきだとする調査結果を発表した。医師と医療スタッフによる説明は十分ではない 調査は、米国の40歳以上の2型糖尿病患者1,426人と、糖尿病療養指導士などの医療スタッフ601人を対象に行われ、ADAが主導しているキャンペーン「糖尿病に対して自ら進んでチェックアップしよう(CheckUp America initiative)」の一環として行われた。 糖尿病は、網膜症や腎臓病、手足のしびれなどの神経障害に加え動脈硬化の原因となる。動脈硬化を治療しないでいると、心臓病や脳卒中も引き起こされる。これらは糖尿病患者の寿命を縮める原因となる。 調査では、糖尿病や糖尿病予備群のうち、糖尿病合併症の危険性について自覚していた人の割合は30%であることが判明した。さらに、心臓病などの糖尿病合併症の危険

コーヒーが糖尿病リスクを低下 コーヒーを飲むと血流が増加- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年01月10日コーヒーが糖尿病リスクを低下 コーヒーを飲むと血流が増加キーワード:二少(少食・少酒) 糖尿病 コーヒーは不健康な飲料とみられていた時期があるが、現在は2型糖尿病や心臓病、脳卒中の予防効果のある「健康的な飲料」として見直されている。 そのコーヒーの健康効果がまたひとつ明らかになった。コーヒーを飲むと血管の働きが良くなるということが、11月に開催された米国心臓学会(AHA)主催の「サイエンスセッション 2013」で発表された。コーヒーを飲むと指先の血流が増加 琉球大学大学院医学研究科薬理学の筒井正人教授らは、27人の被験者にカフェイン入りのコーヒーを1杯飲んでもらう実験を行った。その結果、カフェイン抜きのコーヒーを摂取した人に比べ、カフェイン入りのコーヒーを飲んだ被験者は指先の血流が30%増加し、血流が良くなったという。 被験者は22歳〜30歳で、ふだんはコーヒーを飲んではいなかった。1杯約140gのレギュラーコーヒーもしくはデカフェのコーヒーを飲んでもらい、摂取後に指の血流をレーザドップラー流速計で測定した。 レーザードップラー血流計は、近赤外光を照射し、皮膚表面から浅い深さにある毛細血管内血流を測定できる装置だ。 カフェイン抜きのコーヒーを飲んだ被験者に比べ、カフェイン入りのコーヒーを飲んだ人の方が、わずかに血圧が上昇したが、心拍数に違いはみられなかった。 顕微鏡を使い指先の血液循環を調べたところ、コーヒーを飲んだ人では血管内皮機能が向上していたという。「コーヒーが心臓血管の健康を高めることを示すヒントになる」と筒井教授は述べ

運動はどんなやり方でも効果がある 週に150分が目標- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2013年12月06日運動はどんなやり方でも効果がある 週に150分が目標キーワード:糖尿病 肥満症/メタボリックシンドローム 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 「多動」身体を活発に動かす 運動 運動が肥満やメタボを解消し、高血圧や糖尿病などの予防・改善に役立つことを理解していても、「まとまった時間をとれないので、運動が続かない」と悩んでいる人は少なくない。そんな人に朗報だ。運動は決まった時間にまとめて行わなくとも、週に150分(2.5時間)の合計時間を確保できていれば、十分に効果を得られることが確かめられた。短い時間でも積み重ねれば効果がある カナダのクイーンズ大学のイアン ヤンセン氏(運動疫学)らは、運動と身体活動の頻度や時間と、2型糖尿病や心臓病、脳卒中などのリスク要因との関連を調べるために、18〜64歳の男女2,324人を対象に調査研究を行った。 調査では、歩数や身体活動を記録

2型糖尿病患者の重症低血糖発作が心血管病のリスク上昇と関連 メタアナリシス研究- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2013年07月31日2型糖尿病患者の重症低血糖発作が心血管病のリスク上昇と関連 メタアナリシス研究キーワード:二少(少食・少酒) 糖尿病 「無煙」喫煙は万病の元 三多(多動・多休・多接)国立国際医療研究センター糖尿病研究部 2型糖尿病患者における「重症低血糖」は心血管病リスクと関連することが、国立国際医療研究センター糖尿病研究部(後藤温上級研究員、野田光彦部長)が行った、6研究・90万人以上を対象とした研究で明らかになった。重症低血糖を予防しながら血糖コントロールを行うことが、心血管病発症予防のために重要であることが示された。研究は、英医学誌「ブリティッシュ メディカル ジャーナル(BMJ)」に7月30日(英国標準時間)に発表された。 網膜症、腎症、神経障害(細小血管症)や、心筋梗塞、脳卒中(大血管症)などの「合併症」は、生命予後や生活の質(QOL)を脅かす要因となる。血糖をしっかり下げれば、こうした合併症を予防できる。しかし、血糖値をただ下げれば良いというわけではなく、低血糖を避けながら、無理なく血糖を低下させる計画的な血糖コントロールが重要と考えられている。 2型糖尿病における心血管合併症の抑制を目指した大規模介入試験である「ACCORD試験」が米国やカナダで行われた。標準治療群(HbA1c平均値 7.5%)に比べ、強化治療群(HbA1c平均値 6.4%)で総死亡が約22%増加するという結果が2008年に発表され、世界的に注目された。それまで、血糖値を低くコントロールすれば糖尿病合併症を抑えられると考えられていたので、逆に死亡が増え

網膜症のある女性糖尿病患者は血管内皮機能(FMD)低下ハイリスク- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2012年01月04日網膜症のある女性糖尿病患者は血管内皮機能(FMD)低下ハイリスクキーワード:糖尿病 女性糖尿病患者では網膜症の存在が血管内皮機能(FMD)の低下と相関するが、男性患者では有意な相関がみられないという興味深い研究結果が発表された。性差へ配慮した治療が、合併症のより確実な抑止につながる可能性もある。また、大血管症の早期発見や治療効果判定目的で施行されることの多いFMD検査が、糖尿病に最も特異的な合併症と言える網膜症のような細小血管症とも関連することを示した点で注目される。動脈硬化性疾患の性差について、網膜症と血管内皮機能の関係から検討 この研究は、川崎医科大学大学附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科の俵本和仁氏が昨年7月の第43回日本動脈硬化学会学術集会(札幌)で発表したもの。動脈硬化性疾患の発症頻度の性差が生じる背景には、性の違いによる血管内皮機能の差異が関与していると考えられており、また、糖尿病網膜症の存在は内皮機能の低下と相関するとの報告がみられることから、同氏らは性差に着目しつつ、網膜症と内皮機能の関係をFMDによって評価検討した。 対象は、2009年4月から2010年12月の2型糖尿病教育入院患者で、FMD測定を施行した患者152名(男性87名、女性65名)。主な患者背景は、年齢61.5±14.0歳、BMI25.2±5.5、収縮期血圧128±13mmHg、拡張期血圧74±11mmHg、糖尿病罹病期間11.6±9.7年、HbA1c8.4±2.0%(JDS値)、尿中アルブミン135±448mg/g・Cr、FMD3.5±2.3%、網膜症罹患率33.1%、神経障害罹患率83.4%、腎症罹患率83.4%、虚血性心疾患または脳卒中の既往11.9%など。全例解析では網膜症の有無で、罹病期間等のほかFMDも群間に有意差

HbA1c検査は糖尿病と心血管疾患リスク予測に有用- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2010年04月08日HbA1c検査は糖尿病と心血管疾患リスク予測に有用キーワード:糖尿病 HbA1cの測定は、米国で糖尿病診断に用いられ一般的に行われている空腹時血糖値の測定に比べ、将来の糖尿病や虚血性心疾患などの罹患リスクを予測するのにより適しているという研究が米国で発表された。空腹時血糖を上回る長所がある HbA1c値は、将来の糖尿病の発症や、脳卒中、心疾患など死亡率の高い病気を予測するのに、より有用だという。米Johns Hopkins大学のElizabeth Selvin氏らによるこの研究は、「New England Journal of Medicine」3月4日号に発表された。トピック一覧へカフェイン入り「エナジードリンク」の飲み過ぎで健康障害 死亡例

「1人では難しい生活習慣改善」地域の人材でサポート- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2009年10月28日「1人では難しい生活習慣改善」地域の人材でサポートキーワード:糖尿病 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 生活習慣病の医療費 東京都足立区の人口は63万人、区民の平均寿命は男性 77.6歳、女性 84.4歳と、東京23区内では下位にある(男性:21位・女性:22位)。脳卒中などの脳血管疾患や、心筋梗塞などの虚血性心疾患といった生活習慣病が原因で亡くなる人が多く、約6割の死因になっている。この割合は全国平均に比べても高い。 糖尿病はとりわけ深刻な課題となっており、糖尿病の有病率は23区でトップクラス、糖尿病を起因とする死亡率も高く、全国平均の約1.5倍になる。区の2003年の国民健康保険をみると、糖尿病は医療費のもっとも多くかかった疾患となっている。また、国民健康保険データ(40〜74歳)によると、糖尿病の受診件数が23区でもっとも多い。 こうした深刻な状況を打破しようと、区民の健康づくり運動である「健康あだち21」では糖尿病を最重点課題として予防活動に力を入れている。NPO法人ADMS(アダムス)が取り組む地域医療ネットワーク 地域の医療関連団体やNPOなどが一体となり、区民を中心に保健・医療分野をはじめとしたさまざまな分野が連携する取り組みも開始され、注目

糖尿病と心臓病の発症リスク 半数以上は認知していない- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2009年08月11日糖尿病と心臓病の発症リスク 半数以上は認知していないキーワード:糖尿病 心筋梗塞/狭心症 糖尿病と診断された人の7割が循環器内科を受診しているが、糖尿病が不整脈や狭心症、心筋梗塞などの心臓病を引き起こすことを知っている人は4割にとどまる——心臓病について知識が十分ではない実態が調査であきらかになった。 ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーは、8月10日の「健康ハートの日」に向け、全国の成人男女1200人を対象に「心臓に関する意識」調査を実施した。調査は今年7月にインターネットで行い、今回が4回目となる。 それによると、日本人で死亡数の多い「三大疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中)」の関心度は、がんが65.1%、心筋梗塞が19.0%、脳卒中が15.9%となり、3年前に比べ関心が高まっていることが分かった。 心臓病やがんなどの病気にかかったときに心配になることは、「お金」(29.8%)がもっとも多く、次いで「自分の寿命」(28.1%)だった。性別・年齢別にみると、30〜60代の女性は「お金」と回答した人が多く、40代以上の男性は「自分の寿命」と回答した人が多かった。定期検診を受けている人は半数に満たない 心臓病について関心をもっていても心臓の定期検診を受けている人は増えていない。心臓の定期検診の頻度について質問したところ、22.1%が「受けたことがない」、20.9%が「過去に受けたことはあるが、現在定期検診は受けていない」と回答し、43.0%が定期検診を受けていないことが分かった。心臓に圧迫感や動悸を感じたことがある人でも39.3%と約4割が定期検診を受けていない。 糖尿病と診断されたことがある人のうち、循環器内科を受診したことがある人

ランニングは短い時間でも効果がある 1日5分でも死亡リスクが低下- 日本生活習慣病予防協会 -

チームは、「エアロビクスセンター縦断調査」(ACLS)に参加した5万5,137人を15年間追跡して調査した。 調査開始時の参加者の年齢は18〜100歳で、平均年齢は44歳だった。追跡期間に3,413人が死亡し、うち1,217人が心臓血管疾患が原因だった。この研究は、米国心臓財団が発行する医学誌に発表された。 ランナーは、走る習慣のない人々と比べ、総死亡リスクが30%低下し、心臓病か脳卒中で死亡するリスクが45%低下した。これは寿命が約3年延びたことに相当するという。 さらに、走る時間や速度が違っても、同様の効果を期待できることも明らかになった。走る時間が週51分未満の人と週176分以上の人を比べた場合でも、リスク軽減に関する結果に統計的な大きな違いはみられなかった。ウォーキングとランニング 効果的な運動はどちら?できる範囲内でランニングを始めれば、健康寿命を延ばせる ランニングは1日5〜10分でも効果があることが判明した。調査では、走る量が少ない人でも、まったく走らない人に比べ、死亡リスクは低下した。 週に合計51分間未満しか走らない人、1日に平均7分間未満しか走らない人、週に9.6km未満しか走らない人、週に1〜2回しか走らない人、時速9.6km(1km6分15秒)より遅いスピードの人でも、いずれも死亡リスクは低下した。 週に1時間未満のランニングには、週に3時間以上のウォーキングと同等の効果があったという。 運動の指導者の多くは「運動は1日に最低30分は行わないと効果を得られない」と指導しているが、これは時間に余裕のない忙しい人には実行するのが難しい条件だ。 「今回の調査で、10〜15分、それも無理なら5〜10分の時間であっても、毎日運動を続ければ便益を得られることが明らかになりました」と、リー氏は述べている。 「健康を損なう最大の原因は、何も運動をしないことです。運動不足がもたらすリスクは高血圧にも匹敵します。"運動する習慣がない"という人は、はじめのうちは短い時間でも良いので、今日から運動に取り組んでください」と強調している。糖尿病の人にもジョギングは効果的 気になるのは肥満、糖尿病などの危険要因をもった人々であっても、ジョギングを少しずつ毎日行うことで、心臓病などのリスクを低く抑えることができることが示されたことだ。 ただし、2型糖尿病の人は比較的、高齢者が多い。高齢になると、若者に比べると筋力は低下していく。強度は弱くても継続したトレーニングを続けることが必要だという。 「歩き始めはゆっくりと、徐々に速度を上げていき、その後ジョギングへ。体調が良くない日は無理しないように」と研究者はアドバイスしている。 2型糖尿病の人は年齢、罹病期間が長くなるので心臓病、高血圧、脂質異常症などが合併しがちだ。運動を始める前に主治医と相談して必要な検査を受けることも重要

動脈硬化は全身に起こる 原因は心臓病以外にも- 日本生活習慣病予防協会 -

脳卒中のリスクが低下くるみを食べて心筋梗塞、脳卒中、肥満、がん、認知症を予防肥満が招く11の病気 「STOP!!肥満症」セミナー参加者募集!コレステロール制限不要? 情報の一人歩きに注意喚起 動脈硬化学会グーグルの医療変革 ナノ粒子でがんや動脈硬化を早期発見ウェアラブル機器による脈拍・体温等のモニターは生活習慣管理に有用 調査は今年7月に、国内に居住する20〜70代の男女1200人を対象として実施。狭心症や心筋梗塞の原因でもある動脈硬化が、心臓以外の血管にも起きることを「知らない」と回答した人は全体の3割に上った。「動脈硬化」が起こる部位として認知度が高かったのは、頭(58%)、足(32%)、首(31%)、腹部(17%)、腎臓(13%)だった。 東邦大医療センター大橋病院循環器内科の中村正人教授は、「海外では、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の患者の約25%がPAD(閉塞性動脈硬化症)という報告がある。胸の痛みや違和感という比較的気になる症状とは違って、PADは歩くと下肢や足が痛むという症状がある。老化現象と認識されると、発見が遅れるおそれがある。さらに、患者の50%以上が無症候であることも疾患の早期発見を妨げている」としている。 「動脈硬化は全身性の疾患なので、1ヵ所でも動脈硬化性疾患の治療経験がある人は、体の他の部位にも起こっていないか定期的に検査を受けてもらいたい」と強調

1日30分の運動が長寿の秘訣 運動が高齢者の死亡リスクを半減- 日本生活習慣病予防協会 -

に対して調査が続行された。12年間に渡り継時的に観察を行った結果、2011年には存命中の対象者は3,600人以下に減少した。 参加者を身体活動レベルにより、座位(テレビを見る/読書)、軽度(散歩/自転車などの活動を週に4時間以上)、適度(適度な運動、スポーツ、ガーデニングなどの活動を週に4時間以上)、活動的(強度の高い運動やスポーツを週に数時間)に区分けた。運動習慣のある高齢者では死亡リスクが40%低下 研究者らは、調査対象者が70歳代から80歳代にさしかかった2000~2011年に行った運動の効果に着目した。 「運動の強度に関わらず、30分の運動を週6日行うことで、死亡率が40%減少することが示されました」と、ホルメ教授は言う。 解析した結果、運動や身体活動を続けていたグループでは、心血管疾患などのさまざまな病気による死亡のリスクがら低下していることが判明した。 軽い運動を週に1時間以下しか行っていない人では死亡リスクは低下していなかったが、週に1時間以上の運動をしていた人では死亡リスクは32~56%低下していた。 適度な運動や活動的な運動を行っていた男性では、座ったまま過ごす時間が長い男性に比べ、平均して5年長生きであった。加齢による心臓病や脳卒中による死亡リスクの上昇を考慮しても、この傾向は明らかだった。 全体的にみると、週に6日、30分の軽度から活発な運動を行うことで、さまざまな病気による死亡リスクは40%低下することが明らかになった。高齢者の運動には注意も必要 「運動はさまざまな便益をもたらします。年齢が上昇するにつれ、運動が心肺能力を高め、筋肉量の低下を防ぐのに貢献します。体のバランス能力の維持に役立ち、転倒のリスクを減らします」と、ホルメ教授は説明する。 運動は社会的な相互作用にも有益に働き、うつ病のリスクを下げ、メンタルヘルスの面でも重要な利益をもたらすことは、過去の研究でも確かめられている。 一方、高齢者の運動には注意が伴うことも指摘している。「心筋梗塞や慢性腎臓病などを起こしたことがある」「血圧が高い」「体力が低下している」「バランスが悪くふらつくことがある」「ふだんから運動をしていない」という高齢者は、まずは日常的に歩くことを続けることから始めると、安全に運動を続けられるとアドバイスしている。 「座ったままテレビを見る時間を減らして、楽しみながら続けられる運動を見つけるべきです。1日の決まった時間に運動したり、仲間ともに運動したり、運動の記録をとり家族や友人たちとゴールを競うのも効果です」と、ホルメ教授は指摘している。Increases in physical activity is as important as smoking cessation for reduction in total mortality in elderly men: 12?years of follow-up of the Oslo II study(British Journal of

1日20分のウォーキングが寿命を延ばす 運動不足は危険因子- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年03月02日1日20分のウォーキングが寿命を延ばす 運動不足は危険因子キーワード:心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 適度な運動を続けることで、高血圧や高血糖、高コレステロールなどを改善できる。ウォーキングなどの活発な運動を週に150分以上行うのが理想的だが、それが無理ならば「1日20分のウォーキングでも効果がある」と研究者は述べている。たった20分のウォーキングがあなたの命を救う 1日20分の活発なウォーキングを続けることで、心筋梗塞や脳卒中、がんなどの死亡リスクを下げられることが、英国のケンブリッジ大学による研究で明らかになった。 「寿命を縮める最大の要因は運動不足です。健診の検査値が悪かった人は、いますぐ運動を始めるべきです」と、研究者は述べている。 研究チームは、運動不足と死亡リスクの関係を調べるために、「欧州がん・栄養前向き調査」(EPIC)に参加した33万4,161人の男女のデータを分析した。参加者の身長・体重・ウエスト周囲径を測定し、運動や身体活動に関するアンケートを行い、平均12年間追跡して調査した。 参加者のうち、1日の大半の時間を座ったまま過ごしており運動不足だった人は、およそ4分の1(22.7%)だった。 解析した結果、1日20分のウォーキングに相当する中強度の運動を続けている人では、運動不足の人に比べ、死亡リスク

冬の入浴に注意 急な血圧の変動で起こる「ヒートショック」とは- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2015年02月16日冬の入浴に注意 急な血圧の変動で起こる「ヒートショック」とはキーワード:心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 自宅で入浴する際の事故が高齢者を中心に増えている。主な原因は温度の急激な変化により血圧が大きく変動して起きる「ヒートショック」だ。ヒートショック関連の入浴中の死者は推計年間1万7,000人に上り、冬に被害が多い。どうすれば、安全な入浴ができるのか。入浴時の血圧の急激な上昇と低下に注意 「ヒートショック」とは、温度の急激な変化で血圧が上下に大きく変動することなどが原因となり起こる健康被害のこと。失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞を起こすことがある。入浴時に急激な血圧低下により失神し、溺れて死亡するケースは、入浴時のヒートショックの典型的な例だという。 ヒートショックは体全体が露出する入浴時に多く発生する。住宅内で暖房をしていない脱衣室や浴室では、室温が10度以下になることが珍しくない。寒い脱衣室で衣服を脱ぐと、急激に体表面全体の温度が10度程度下がる。すると寒冷刺激によって血圧が急激に上がる。 この血圧の急上昇が、心筋梗塞、脳卒中を起こす原因のひとつとされている。さらに、一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい湯につかることによる血管の拡張で、反対に急激に低下する。この急激な血圧低下が失神を起こす原因となる。 通常、血圧の正常値は、130〜80mmHgぐらいとされる。東京都健康長寿医療センター研究所(東京都老人総合研究所)の調査では、入浴後6分で30〜90mmHgも血圧が下がると、失神して溺死する危険がある

10年間の心筋梗塞を発症する確率が分かる 国循がスコアを公開- 日本生活習慣病予防協会 -

する。10年後の認知症の発症を予測 8項目で簡単にチェック ▽年齢、▽性別、▽喫煙、▽糖尿病、▽血圧、▽LDLコレステロール、▽HDLコレステロール、▽慢性腎臓病(CKD)という8つの危険因子を点数化し、その合計点で冠動脈疾患の発症危険度を予測できる。脂質異常のカテゴリーの基準値は、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」(2012年版)に準じた。 日本でも心筋梗塞の発症は増えており、特に糖尿病を発症している人では発症リスクは高まるが、欧米人に比べ発症率は約2分の1にとどまる。欧米では「フラミンガムリスクスコア(FRS)」が広く用いられているが、日本人には不正確な指標だと指摘されていた。 また、慢性腎臓病(CKD)を発症すると、冠動脈疾患のリスクが高まることが知られるが、FRSでは検討されておらず、CKD患者にFRSを適用すると冠動脈疾患発症リスクが過少評価されるという問題があった。 そこで、研究チームは、大阪府吹田市で行われている大規模研究「吹田研究」をもとに、心筋梗塞など心臓病のリスクの高い都市部住民を対象として、CKDを含むさまざまな危険因子を組み合わせて、冠動脈疾患の10年間の発症危険度を予測する「吹田スコア」を開発した。 スコアの妥当性を検討するため、研究チームはFRSとの比較検証を実施した。心筋梗塞や脳卒中の既往がない5,866人の健常者(男性2,788人、女性3,078人、平均年齢54.5歳)を対象に、平均11.8年追跡調査し、213例の冠動脈疾患を観察した。 その結果、FRSは実際の発症率と比べリスクを過大評価する傾向があり、最大で約14%の開きがあった。一方、吹田スコアは実際の発症率とほぼ同様に予測でき、リスクスコアにCKDを含むことでより正確な予想が可能となることが明らかになった。 研究成果は、医学誌「Journal of Atherosclerosis and Thrombosis」オンライン版に3月25日付で発表された。関連情報糖尿病合併症が20年間で大幅減少 心筋梗塞や高血糖は60%以上減知っておきたい脳卒中の危険信号 早期治療が明暗を分ける糖尿病で足を切断しないために 足の動脈硬化「閉塞性動脈硬化症」国立循環器病研究

寒い冬のヒートショックに注意 入浴中の急死は夏の11倍に増加- 日本生活習慣病予防協会 -

に上がる。 この血圧の急上昇が、心筋梗塞、脳卒中を起こす原因のひとつとされている。さらに、一度急上昇した血圧は、浴槽の暖かい湯につかることによる血管の拡張で、反対に急激に低下する。この急激な血圧低下が失神を起こす原因となる。 ヒートショックの危険性が高い人として、高齢者や、高血圧、糖尿病、脂質異常症をもっている人を挙げている。ヒートショック対策 予防のためにできること ヒートショックへの対策として重要なのは、寒い季節、脱衣所や浴室を温かくすることだという。また、トイレも体を露出させる場所なので、温かく保つと効果的だ。・脱衣所や浴室、トイレへの暖房器具設置や断熱改修 冷え込みやすい脱衣所や浴室、トイレを暖房器具で温めることは、効果的なヒートショック対策となる。 加えて、窓まわりは熱が逃げやすいため、内窓を設置するなどの断熱改修で、外気温の影響を最小限に抑えることができる。浴室をユニットバスへ改修することでも断熱性は向上する。・シャワーを活用したお湯はり シャワーを活用した浴槽へのお湯はりは効果的。高い位置に設置したシャワーから浴槽へお温をはることで、浴室全体を温めることができる。・夕食前・日没前の入浴 夕食を食べる前、日没前に入浴することも良い対策法です。日中は日没後に比べ、外気温が比較的高く、脱衣所や浴室がそれほど冷え込まないことに加え、人の生理機能が高いうちに入浴することで、温度差への適応がしやすくなる。・食事直後・飲酒時の入浴を控える 食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えた方がよい。・湯温設定41℃以下 お湯の温度を41℃以下にし、暖めすぎないようにすると、急激な血圧低下を防げる。・ひとりでの入浴を控える 可能な場合は、家族による適切な見守りや、公衆浴場、日帰り温泉等を活用し、ひとりでの入浴を控えるといった方法も有効。部屋全体が暖まっていると血圧が安定化しやすい また同研究所では、東京と埼玉で築20年以上の戸建て住宅に住む59〜85歳の高齢者を対象に、室温や血圧の測定、健康に関するヒアリングなどを行った。 18人の協力者が住む住居(居室)を対象に、内窓の設置や、壁や床への断熱材取り付け、床暖房の設置などの断熱改修を実施。2011年から約1年間をかけて、室温や協力者の血圧などのデータをまとめたところ、居室の断熱改修は血圧の低下や安定化に有用である可能性が示された。 東京都健康長寿医療センター研究所が2010年度に行った高齢者43人(77〜86歳)に対する血圧と室温の24

体が硬いほど動脈硬化は進みやすい 国立栄養研など調査- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2009年11月17日体が硬いほど動脈硬化は進みやすい 国立栄養研など調査キーワード:心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 運動 中高年の体力をみるとき、体の柔らかさをあらわす柔軟性は体力の重要な要素となる。座位体前屈で体が硬くなっている中高年では、動脈硬化の傾向が強くなるという研究が発表された。動脈硬化があると、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすくなる。 この研究は、国立健康栄養研究所などの研究グループによって行われ、米国生理学会が発行する医学誌「Heart and Circulatory Physiology」10月号に掲載された。 研究は成人526人(男性178人、女性348人)を対象に行われた。対象者を年齢別に20〜39歳(若年)、40〜59歳(中年)、60〜83歳(高齢)の3群に分け、さらに体の柔軟性によって2群に分けた。 両膝を曲げずに座位姿勢をとった状態から前屈(長座位体前屈)をしてもらい、指先の位置から柔軟性を調べた。長座位体前屈は一般的には、17歳から18歳ぐらいまで数値が高くなり、それ以降は加齢にともない低下していく。 動脈硬化は、腕と足首で「脈波伝播速度(PWV)」を測定し評価した。心臓から押し出された血液により生じる拍動が届く

お酒を飲む人は「休肝日」を 厚生労働省研究班- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2007年04月07日お酒を飲む人は「休肝日」を 厚生労働省研究班キーワード:二少(少食・少酒) 心筋梗塞/狭心症 アルコール性肝炎 お酒の飲み方によって健康への影響は違ってくることが、厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の調査研究によって明らかになった。「休肝日」がある場合とない場合で死亡リスクは変わるお酒を飲む人は休肝日をつくり飲み過ぎないことが大切 これまでの研究では、日本人男性で1日当たり平均1合(日本酒換算)を超える飲酒で、総死亡、がん、全脳卒中、自殺のリスクが高くなると報告した。いずれも調査時点での対象者の年齢が日本人の平均寿命前であることから、お酒は飲んでも1日当たり日本酒換算で1合までが適量であり、それ以上の飲酒習慣はさまざまな疾患や寿命前の死亡の原因となっていると考えられた。トピック一覧

女子栄養大と協働し葉酸プロジェクト [埼玉県坂戸市]- 日本生活習慣病予防協会 -

、厚労省が定めた食事摂取基準では1日240μgを推奨量としている。 葉酸は、ほうれん草の抽出物から発見された水溶性のビタミンB群の一種で、緑黄色野菜やレバーに多く含まれている。野菜などで葉酸を多くとっている人では脳卒中、心筋梗塞などの発症が減るという研究が発表されている。 野菜の可食部100gに含まれる量は、アスパラガス 180μg、えだまめ 260μg、ブロッコリー 120μg、ほうれん草 110μg程度(五訂日本食品標準成分表)。「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、18歳以上の成人の1日の平均必要量は1日200μg、推奨量は240μgとされている。2006年の国民健康・栄養調査によると、日本人の葉酸の平均摂取量は男性 314μg、女性 299μg。地元産の野菜で葉酸を摂取 プロジェクトを開始 香川靖雄・女子栄養大学副学長らが行った葉酸についての研究で、脳梗塞や認知症などの予防に影響があることが示された。これを受けて坂戸市が、市民に葉酸を含む地元産の野菜を多く食べてもらうことが、健康増進や地域コミュニティ再生、地産解消に役立つと思い立ち、伊利市長が音頭をとり「地域コミュニティ再構築による健康づくり〜地域展開方策としての坂戸市葉酸プロジェクト〜」を開始した。このプロジェクトは2006年に内閣府より地域再生計画に認定されている。 市では健康で安心して暮らせるまちづくりを目指し「健康なまちづくり計画」を策定し2004年度に開始。メンバーを市民から公募し「元気にし隊」を結成し、企業やボランティア団体などが加入する「応援し隊」と連携し、市民の健康増進を促進する事業を展開している。市民の健康への意識の高まりを受け、2006年に「健康づくり政策室」を設置し、女子栄養大学の研究を健康づくりに活かす“葉酸プロジェクト”に乗りだした。 食品に含まれる葉酸は、比較的体内で吸収されにくいことが知られている。そのためプロジェクトでは厚生労働省の1日当たり摂取推奨量240μgに対し、400μgの摂取を提唱。ポスターや冊子などで地元産の野菜と含まれる葉酸量を紹介し食生活の改善を啓発するほか、女子栄養大学との協働により「認知症予防と食の講習会」を開催している。 葉酸を強化した食品開発も進めており、葉酸入りパン「さかど葉酸ブレッド」を地元企業と共同開発し学校給食にも導入しているほか、レトルトカレー、うどん、ドレッシング、たまごなどにも葉酸食品を拡大している。 地元農産物を活用したヘルシーメニューを提供する店舗を「健康づくり応援店」として認定する制度も始め、ホームページで46店舗を紹介している。2010年には既存施設をリニューアルし、運動指導を行う健康増進施設に拡張する準備を進めている。 その成果があらわれはじめており、医療費の伸び率は県下最低の増加率に低下し、介護保険1人当たり給付費も減少を続けているという。市では「健康に対する取組みは地盤づくりが大切。プロジェクトには2年がかりで取り組んだ」と述べている。おいでおいで健康づくり(健康日本21坂戸市計画

健康的な食事で膵臓がんを予防 食事ガイドライン- 日本生活習慣病予防協会 -

であることがあらためて示された。 「米国人のための食事ガイドライン」では、がんを含めた生活習慣病を予防するために、次の食生活を勧めている。・カロリーは必要なだけ、栄養は十分に 飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、糖質、塩分、アルコールのとりすぎに注意しましょう。・適正体重の維持 健康的な体重を維持するために、カロリー消費量と食事のカロリー摂取量のバランスが大切です。・運動 高血圧、心臓病、脳卒中、糖尿病、がんなど予防するために、運動を習慣的に行い、適正体重を維持しましょう。適度な運動を毎日30分以上行いましょう。・全粒粉、野菜、果物を多くとりましょう 1日に必要なカロリー量の範囲内で果物と野菜を多く食べましょう。緑黄色野菜、豆類、炭水化物の多い野菜などを週に数回ずつとることが勧められます。・脂肪 カロリーの過剰摂取は過体重や肥満の原因になります。脂肪を総カロリーの20~35%に、飽和脂肪酸を総カロリーの10%未満に抑えましょう。肉、牛乳、乳製品などには飽和脂肪が多く含まれ、魚類、ナッツ類、植物性脂肪などは不飽和脂肪酸が多く含まれます。・肉類を食べ過ぎない 牛・豚・羊などの赤身肉や、ベーコン・ソーセージ・ホットドッグなどの加工肉を食べ過ぎないようにしましょう。・食塩、ナトリウム 高血圧のある人や中高年、高齢者にとって、ナトリウム(食塩)のとりすぎは勧められません。ナトリウム摂取量を1日を2300mg未満(食塩に換算すると小さじ1杯)に抑えましょう。果物と野菜は低ナトリウムで、多くとるとカリウムの摂取が増加し、血圧低下につながります。・アルコール飲料 過剰なアルコールの摂取は高血圧、糖尿病、脳卒中、心臓病、がんの発症リスクを高めます。Healthy Diet Linked to Lower Risk of Pancreatic Cancer(米国がん学会 2013年8月16日)(Terahata)◀ 前の記事へ次の記事

遺伝子研究に1万人が協力 山形分子疫学コホート研究- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2012年07月23日遺伝子研究に1万人が協力 山形分子疫学コホート研究キーワード:オーダーメイド医療 健診・保健指導 山形大学はこのほど、生活習慣病の発症や進行と体質の関連を遺伝子レベルで解明するために取り組んでいる山形分子疫学コホート研究の県内の研究協力者が1万人に達したと発表した。 「山形分子疫学コホート研究」は、文部科学省グローバルCOEプログラムの採択を受け、山形大学が2010年6月より開始した大規模なゲノムコホート研究。同大学は先端分子疫学研究所を立ち上げ、調査を進めてきた。 研究協力者数は6月に1万人を突破し、年度中には目標の1万5千人に達する見通しだ。わずか3年で1万人を超える協力者を集めた研究拠点は国内でもまれだ。日本のみならず世界的にも有数の研究フィールドを構築した研究拠点として注目されている。 「山形分子疫学コホート研究」は、糖尿病や脳卒中、がん、慢性閉塞性肺疾患などの生活習慣の環境要因と遺伝的要因がどのように病気の発症に関係するかを、遺伝子レベルであきらかにすることを目的としている。 研究では、地域の健診施設で40〜74歳の研究協力者を募り、同意者から血液やアンケートを収集、その後病気を発症したかどうか追跡調査する。一定の集団(コホート)の長期にわたる追跡調査により、病気と生活習慣、体質との関係をあきらかにし、将来的に個人の体質に合った予防や治療ができる「オーダーメード医療」の実現を目指す。 オーダーメイド医療の考え方は、個々で異なる治療効果や副作用などを予測しながら、個人差にかなった医療を行うこと。一般的には、治療効果の個人差を見極めるためには時間をかけて治療と効果を観察する必要があり、最適な治療計画を行うことは難しいとされる。 しかし、ヒトゲノム計画によるDNA配列の解読や、個々人で異なる一塩基多型(SNP)の特定など技術の発達により、オーダーメイド医療の実現は近づい

食育推進計画を策定した市町村は78%に上昇 「平成28年度食育白書」- 日本生活習慣病予防協会 -

した。 その効果について、国立がん研究センターなどは、ガイドに沿った食事をしている人は、していない人に比べて死亡リスクが15%低くなるという調査結果を公表した。心疾患や脳卒中などを含む循環器疾患による死亡のリスクは、ガイドの遵守得点がもっとも高いグループは、得点が最も低いグループに比べて16%下がっていた。同センターは「不足しがちな野菜や果物を積極的に摂取し、栄養バランスを保つことが長寿につながる」と分析している。「主食・主菜・副菜」を毎日食べている男性は半数 農林水産省が平成28年に実施した「食育に関する意識調査」では、ふだんの食生活で特に力を入れたい食育の内容についての質問の回答は、「栄養バランスのとれた食生活を実践したい」(56.9%)がもっとも多く、次いで「食品の安全性について理解したい」(46.5%)、「規則正しい食生活を実践したい」(39.4%)という回答が上位を占めた。 栄養バランスに配慮した食事の目安でもある「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている」人の割合は、男性53.0%、女性64.9%で、男女ともにその割合は2年間でやや低下している。 また、主食・主菜・副菜のうち、組み合わせて食べられないものを尋ねたところ、男女ともに「副菜」と回答した人の割合が最も高く、その割合は7割を超えている。成人の朝食欠食 半数は20歳以降に習慣化 朝食を食べることは規則正しい食習慣の基本で、朝食を食べる習慣や成長段階に応じた基礎的な食生活習慣の形成が、将来にわたり健康的な心身の育成につながると、食育推進計画では定められている。 ふだん朝食をほとんど毎日食べていると回答した成人は83.7%、小学6年生は87.3%、中学3年生は83.3%だった。 朝食の欠食状況について、朝食を「週に2~3日食べる」「ほとんど食べない」と回答した成人は11.4%だったのに対し、朝食を「あまり食べていない」「全く食べていない」と回答した成人は11.4%、小学6年生は4.5%、中学3年生は6.6%という結果だった。 また、成人の朝食

難病情報センター脳表ヘモジデリン沈着症(指定難病122)- 難病情報センター -

な関連疾患を見いだせない場合が多い。鉄沈着、ヘモジデリン沈着、フェリチン沈着と神経変性へ繋がる機序の解明が必要で、タウやシヌクレインの異常凝集を惹起する可能性もある。   3.症状 古典型臨床症候(古典型) 1.感音性難聴、2.小脳失調、3.脊髄症(歩行障害、排尿障害、しびれなど様々) 4.認知機能障害 注:1か2が初発症状(あるいは1か2で気付かれる)であることが圧倒的に多い。 MRIを満たすが神経症候がない場合あるいは1から4以外の症候だけの場合は非典型例として別に記載する。限局型に特徴的な症候は明らかでない。   4.治療法 現在のところ、特異的な治療法がないが、上記の原因と考えられる疾患が存在するときは、それに対する治療を考慮する。ただし、神経症候が改善するかどうか不明。キレート剤、ステロイド剤の効果があるとする報告もあるが確立されていない。難聴に対して人工内耳埋め込み術の可能性も検討される。   5.予後 緩徐進行性で、日常生活動作の障害は著しく障害される。           ○ 要件の判定に必要な事項 1.  患者数 100人未満 2.  発病の機構 不明(持続性出血と神経変性) 3.  効果的な治療方法 未確立(対症療法のみである。) 4.  長期の療養 必要(緩徐進行性である。) 5.  診断基準 あり(研究班作成の診断基準) 6.  重症度分類 modified Rankin Scale(mRS)、食事・栄養、呼吸のそれぞれの評価スケールを用いて、いずれかが3以上を対象とする。   ○ 情報提供元 「脳表ヘモシデリン沈着症の診断基準の構築と調査に関する研究班」 研究代表者 埼玉医科大学国際医療センター 神経内科・脳卒中内科 教授  高尾昌樹     <診断基準>   古典型を対象とする(非典型例及び限局型は対象外とする。)。   診断のカテゴリー 古典型の診断には臨床症候の1から4のいずれかを認め、画像診断の1を満たすことが必須条件である。   臨床症候(古典型) 1.感音性難聴 2.小脳失調 3.脊髄症(歩行障害、排尿障害、しびれなど様々) 4.認知機能障害 注:1か2が初発症状

慢性硬膜下血腫- 日本脳神経外科学会 -

血腫も存在します。この時は重症な脳卒中と極めて似た症状を示します。 3. 慢性硬膜下血腫の診断について 症状より壮年〜老年期の男性で頭痛,片麻痺(歩行障害,上肢の脱力),記銘力低下,意欲減退,見当識障害、痴呆の精神症状が徐々に進行する場合,まず本疾患を疑うことが診断の第一歩です。高齢者などでは老人性痴呆,脳梗塞として扱われている場合が少なくありません。もちろん成人でも男女問わず頭部外傷後数週間経過してから前述のような症状が見られたならば本疾患を疑うべきです。特に飲酒家で数カ月前に頭部外傷の既往があればより本疾患である可能性が高いといえます。画像診断として,まず通常の頭部単純X線撮影での診断は特殊な石灰化した慢性硬膜下血腫以外は不可能です。診断を確実にするにはCTスキャン(図2)あるいはMRIが有効かつ必須です。 図2 慢性硬膜下血腫のCT像 4.治療の実際について 血腫の大きさが小さい場合で自然に治癒する場合もありますが、極めてまれな例の限られます。基本的な治療法としては外科的治療が推奨されています。 1).外科的治療 以前は全身麻酔下に大開頭・被膜摘出術(図3)が行われていましたが,現在は石灰化した慢性硬膜下血腫,難治性再発性慢性硬膜下血腫などの特殊例以外には大開頭術は行われていません。通常の慢性硬膜下血腫に対しては一般に穿頭やtwist-drillによる閉鎖式血腫ドレナージあるいは穿頭(1〜2ヶ所)に加えて血腫排液・血腫腔内洗浄術(以下,穿頭血腫洗浄術—図4)を行うのが主流です。穿頭血腫洗浄術は血腫被膜を残したままですが,血腫除去による減圧と血腫内容の洗浄除去により出血源となる被膜の炎症性変化を消退することができ,本来の吸収過程に向かわせ血腫腔の消滅を図るもので,本疾患の治療法として今日普遍化された手技です。又近年では血腫が多房性で難治性の症例などに内視鏡を併用した穿頭血腫洗浄術も行われています。さて実際の穿頭血腫洗浄術ですが,通常は局所麻酔下に行い得ますが,患者様の協力が十分に得られない場合(不穏など)や呼吸障害などがある場合は全身麻酔下に行います。一般に術後きわめて早期より症状は改善しますが,血腫腔の消失はCTスキャン上数週間を要します。とくに高齢者においては長期化する場合が少なくありません。 図3:慢性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫は硬膜と脳表との間に存在する。 血腫は被膜に包まれた袋状である。 図4 慢性硬膜下血腫穿頭血腫洗浄術 ①血腫の中央部に皮膚切開・穿頭 ②硬膜・血腫外膜切開後、カテーテルチューブを血腫腔挿入、洗浄 ③チューブ留置(閉鎖ドレーン) 2).保存的療法(非手術療法) 前述

無煙たばこが世界的に人気 有煙たばこより「健康的」?- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2010年12月27日無煙たばこが世界的に人気 有煙たばこより「健康的」?キーワード:「無煙」喫煙は万病の元  たばこというと火を付けて燃やし煙を吸う紙巻たばこが一般的だが、最近では火をつけず煙を出さない嗅ぎたばこが「無煙たばこ」などと販売されるようになっている。無煙たばこは特に北欧で人気が高く、日本でも健康増進法の施行以降、決められた喫煙所以外での喫煙が禁止されていることなどが影響し、今後は人気が高まりそうだ。無煙たばこは有煙たばこに比べ「健康的」といえるのだろうか。無煙たばこは安全な選択ではない 無煙たばこ(かぎたばこ)を習慣的に使用する人が多くの国で増加している。特に北欧では無煙たばこは人気があり、スウェーデンでは成人の2割、ノルウェーでは16〜35歳の3割が無煙たばこを喫煙しているという。スウェーデンでは有煙たばこの消費量が著しく減少するのであれば、むしろ無煙たばこの方が良いだろうと考えられている。 しかし、米国で行われた研究では、禁煙を試みる患者に行うニコチンガムやパッチを使用するニコチン補充療法の方が、無煙たばこよりも安全との結論が出ている。無煙であることが有害物質の発生を劇的に抑えるという根拠は示されておらず、嗅ぎたばこは心筋梗塞、脳卒中、口腔がんなどのリスクを上げることが知られている。無煙たばこも同様だという。また、受動喫煙についても、無煙たばこを吸った人の呼気に、ニコチンや有害物質が含まれていると報告

運動時間を10分増やそう 身体活動指針2013「アクティブガイド」発表- 日本生活習慣病予防協会 -

や身体活動の健康に対する効果についての知識は国民の間に普及しつつあるものの、運動を実際に行っている者の割合は増えていない。 身体活動の重要な指標となっているのは歩数だが、歩数はこの10年間で全ての年齢層で、1日あたり約1,000歩減少している。これをカロリーに換算するとおよそ1日あたり30kcalで、1年間続くと約1~1.5kgの体重増加に相当するので深刻だ。 1,000歩のウォーキングに相当する運動に要する時間は10分程度だ。そこで新指針では、「プラス・テン(今より10分多く体を動かしましょう)」をキャッチフレーズに、運動時間の目標を「16~64歳は1日60分」、「65歳以上は1日40分」と定めた。 メッツ(METs)は、活動・運動を行ったときに安静状態の何倍のカロリー消費をしているかをあらわす。メッツ値以外に、脈拍数をはかることでも、身体活動の強度の目安を知ることができる。自分にとっての「きつさ」の感覚(自覚的運動強度)は、生活習慣病のある人にとっては、「楽である」または「ややきつい」と感じる程度が適切となる。脈拍数は年齢などによって個人差がある。身体活動で糖尿病や循環器疾患のリスクを低減がんやロコモ、認知症の予防・改善にもつながる 2006年指針の策定以来、運動や身体活動に関する疫学研究は多く発表された。身体活動が多い人では、単に生活習慣病やがんを発症や進展が減るだけでなく、転倒・骨折・認知症の発症率も少ないことが示された。 社会生活機能の低下の予防に、身体活動・運動習慣が有効であることは、健康日本21(第2次)でも重視されている。従来の指針は60代までの利用を想定していたが、65歳以上の高齢者を対象とした研究も増え、高齢者には余暇活動量・運動量に関する基準値の策定が必要となった。 厚労省は生活習慣病対策に加え、骨や関節、筋肉が衰えて要介護や寝たきり状態につながる「ロコモティブシンドローム」の防止に有効として指針の活用をよびかけている。生活習慣病患者の身体活動・運動習慣にも配慮 身体活動・運動に糖尿病、高血圧症、脂質異常症などを改善する効果があることはよく知られている。一方で心臓疾患や脳卒中、腎臓病などの合併症のある患者は少なくない。運動に血圧上昇、不整脈、低血糖、血糖コントロールの悪化、変形性関節症、眼底出血、心不全、脳卒中などのリスクがともなう場合もある。 そこで、生活習慣病のある人が積極的に身体活動を行う際には、安全性に配慮するために、かかりつけ医師に相談するなど、保健指導の現場での具体的な対応を求めている。 運動療法は糖尿病、高血圧症、脂質異常症の治療の一つとして推奨されている。多くのガイドラインでは、1日30~60分の中強度の有酸素性運動を週3日以上実施することが望ましい

たばこの害に関する知識の普及やがん検診の受診者増をめざす 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 生活習慣病の調査・統計 肺がん 生活習慣病の調査・統計 肺がんの調査・統計 2000年03月31日たばこの害に関する知識の普及やがん検診の受診者増をめざす 厚生省「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表カテゴリー:肺がん 厚生省は生活習慣病の一次予防にむけて、さまざまな数値目標を掲げた「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」を発表しました。具体的には、おもに次のような目標を設定しています。 適正体重を維持している人の増加(20〜60歳の男性に占める肥満者〈BMI※25以上〉の割合を現状の 24.3パーセントから15パーセント以下に、女性は 25.2パーセントから 20パーセント以下に)、摂取エネルギーに占める脂質の減少(現状の 27.1パーセントを 25パーセント以下に)、食塩摂取量の減少(1日13.5グラムを10グラム未満に)、野菜の摂取量の増加(1日292グラムを 350グラム以上に)、日常生活における歩数の増加(男性 8,202歩を 9,200歩以上に、女性 7,282歩を 8,300歩以上に)。 呼吸器のがんと、とくに関連の深い喫煙については、喫煙が及ぼす健康への悪影響について、十分な知識の普及をめざすとしています。現状の知識の普及率は、最も高い肺がんでも 84.5パーセントで、喘息は 59.9パーセント、気管支炎 65.5パーセント、心臓病 40.5パーセント、脳卒中 35.1パーセント、胃潰瘍 34.1パーセント、妊娠に関連する異常 79.6パーセント、歯周病 27.3パーセントとなっていますが、これをすべて100パーセントにするのが目標です。このほか、未成年者の喫煙をゼロにする、公共の場や職場で100パーセントの分煙、禁煙支援プログラムをすべての市町村で実施する、といった目標が掲げられています。 また、生活習慣の改善による循環

テレビの長時間視聴は体に悪い 視聴時間6時間超で余命5年短縮- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2011年09月01日テレビの長時間視聴は体に悪い 視聴時間6時間超で余命5年短縮キーワード:糖尿病 心筋梗塞/狭心症 脳梗塞/脳出血 三多(多動・多休・多接) 健診・保健指導 抗加齢(アンチエイジング) 喫煙や運動不足が健康をおびやかす危険要因であることは良く知られているが、テレビの見すぎも体にはよくないようだ。1日あたりのテレビ視聴時間が6時間を超えると、推定余命がほぼ5年程度短縮する可能性があるという研究が発表された。 座ったまますごす時間が長い生活スタイルは、運動不足に偏りがちで、心疾患や脳卒中などの死亡リスクの上昇に関連することはよく知られているが、テレビの視聴と平均寿命との関連はこれまであまり検討されていない。 「英国スポーツ医学雑誌(British Journal of Sports Medicine)」オンライン版に発表されたこの研究では、研究者

日本食で健康長寿を延ばせる 日本から世界へ「スローカロリー」を発信- 日本生活習慣病予防協会 -

がん 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア第59回日本糖尿病学会年次学術集会 家森幸男・武庫川女子大学国際健康開発研究所所長が、5月19日に京都で開催された「第59回日本糖尿病学会年次学術集会」のシンポジウムで、「健康長寿食:世界食事調査からみた和食」と題し講演した。 家森氏が行った国際調査で、生活習慣病の多くは食生活を中心とする環境因子により予防できる可能があることが示された。「世界中を調査して再認識したのが日本食のすばらしさです。ご飯や魚、大豆を日常的に取り、海藻を食べる日本の食文化はまさに理想的です」と述べている。世界の長寿の地域と短命の地域を調査 「人は血管とともに老いる」と言われるように、血管の障害は、日本を含む世界中で死亡リスクを高める要因になっている。2大血管病と言われる疾患は「心筋梗塞」と「脳卒中」だ。この心筋梗塞と脳卒中の発症に、食事を中心とする生活スタイルが大きく関わっている。 「WHO CARDIAC Study」は、家森幸男・武庫川女子大学国際健康開発研究所所長らが、WHO(世界保健機関)の協力のもとに、1980年代から20年近い歳月をかけて実施した国際研究。家森氏は健康と栄養の関係を解明するために、世界の長寿の地域と短命の地域を選んで調査した。 研究は世界の25ヶ国・61地域で約1万4,000人を対象に行われている。「比例尿採取装置」を使い、1日(24時間)に排泄された尿をすべて集めて、1日の尿量や尿中成分を調べる調査を世界の各地で実施した。 尿中のナトリウムから食塩摂取量、イソフラボンから大豆摂取量、タウリンから魚介摂取量、カリウムから野菜摂取量を推定した。 その結果、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患の発症率が高く短命の地域は、食塩摂取量が多く、野菜摂取量が少ないといった食生活に特徴があり、イソフラボンやタウリンの摂取量も少ない傾向があることが明らかになった。大豆食品を多く摂取する日本食が健康長寿に貢献する 米を中心とした日本人の食文化はもともと健康的だった。日本で精製された米が食べられるようになったのは江戸時代になってから。それまでは玄米や雑穀などが食べられており、そうした食品は血糖値の上がり方がゆっくりで、肥満を引き起こしにくい。 加えて、日本人は主食とともに血糖値の上がり方がゆっくりとなるおかずを一緒に食べていた。そのなかでも豆腐や納豆、煮豆、みそ、豆乳などの大豆食品が注目されている。 大豆は植物性タンパク質やカルシウムなどの栄養素

ウォーキングの歩数が「1万歩」から「5000歩」に減ると血管に悪影響が- 日本生活習慣病予防協会 -

を改善 米ミズーリ大学医学部の研究で、「1日1万歩」のウォーキングを続けると、血管内皮機能が改善し、動脈硬化の予防につながることが分かった。ただし、ウォーキングを5日間休んで、1日5,000歩しか歩かないでいると、血管の状態は明らかに低下することも示された。 「血管内皮」は全身をめぐる血管の最内層にあり、血管の健康状態を維持するのに非常に重要な役割を果たしている。血管内皮機能が低下した状態が続くと、動脈硬化が起こりやすくなり、さらにはプラーク(粥腫)がたまりやすくなる。放置しておくと、脳卒中や心筋梗塞などを発症する危険性が高まる。 血管内皮の機能が低下する原因は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満、メタボリックシンドロームなどだ。この血管内皮機能の低下を早期に発見し、その機能を高める対策をすることが、動脈硬化の予防につながる。初期の段階で生活習慣を改善し治療すると、正常な状態に戻すことができることがさまざまな研究で確かめられている。 研究チームは、毎日1万歩以上のウォーキングを続けているミズーリ大学の学生を対象に実験を行った。歩数が5,000歩以下に低下した場合に、血管にどのような影響があらわれるかを調べた。 その結果、歩数の低下が5日続いただけで、脚の血管内皮細胞機能が有意に低下することが明らかになった。また、ウォーキングを5日間休むと起こる血管機能の不全は、1万歩以上のウォーキングを1日以上行わないと回復しなかった。「1日1万歩」を実行するためのアドバイス 「運動不足が健康に悪い影響をもたらします。運動不足を解消し、ウォーキングを毎日続ければ、あなたの寿命を延ばすことができます。今回の実験では、ウォーキングを5日間それをサボっただけでも脚の血管内皮機能が損なわれ、それを元に戻すために時間がかかることが分かりました」、とミズーリ大学医学部のポール フェデル准教授は言う。 「運動不足が原因となり、体重が増え肥満になりやすくなります。肥満から引き起こされるのは、血糖を下げるインスリンの効きが悪くなる"インスリン抵抗性"と2型糖尿病です。心筋梗塞や脳卒中も起こりやすくなります。しかし、効果的な対処法が明らかになっています。それは適度な運動を続けることです」と、フェデル准教授は説明する。 米国の健康ガイドラインでは1日1万歩以上のウォーキングが推奨されているが、平均的な歩数は6,000歩にとどまっているという。「今回の研究で分かったのは、もしあなたが1日中座ったまま生活を続けていて、それが健康に悪影響をもたらすと知らないでいたら、生活習慣病のリスクが上昇するということです」としている。 オーストラリアのモナッシュ大学は、大学の職員や学生を対象に「1万歩を歩こうキャンペーン」を展開している。「1日1万歩」を実行するために、次のことをアドバイスしている。「1日1万歩」を達成するためのアドバイス● 1日30分歩けば「1日1万歩」を達成できる 10分のウォーキングを行えば、平均的に1,000歩を増やすことができる。運動を習慣として行っていない人の1日の歩数の平均は6,000〜7,000歩程度

日本人の健康がゆらぎはじめている 世界187ヵ国を調査- 日本生活習慣病予防協会 -

) 抗加齢(アンチエイジング) 日本人の健康寿命を縮めている原因は「不健康な食事」、「高血圧」、「喫煙」、「運動不足」——こんな分析結果を、米ワシントン大学、東京大学などの研究チームがまとめ、英医学誌「ランセット」(電子版)に発表した。 研究チームは「世界一の長寿になった日本人の健康がゆらぎはじめている。長生きしても病気などに苦しむ期間が延びている」と警笛を鳴らしている。健康寿命を縮める原因のトップは「不健康な食事」 この研究は、世界187ヵ国の死亡と障害の原因を分析したワシントン大学や東京大学などによる共同プロジェクト「GBD2010」の成果。ビル&メリンダ・ゲイツ財団が支援し、50ヵ国の303の学術団体が参加した。大小さまざまな健康課題について10億件の推定値をうみだした。 研究によると、日本人の平均寿命は、男性79.3歳、女性85.9歳と、世界でトップクラスだが、うち健康に生きることができる期間は、男性70.6年、女性75.5年しかない。 分析にあたった渋谷健司・東京大学教授(国際保健政策学)は「日本人の健康寿命はこの20年間に世界トップクラスを誇ってきたが、健康寿命を縮めている原因を効果的に取り除かないと、トップの座を維持できない可能性がある。また、長生きした分、病気や障害に苦しむ年数が長くなっている」と話す。 日本の分析は、厚生労働省の人口動態調査などをもとにした。平均寿命より早く死亡することで失った年数、障害を抱えて生きる年数を考慮し、病気や障害が健康に与える負担の程度を分析した。この手法であれば、死に直結しないが日常生活に支障をきたし、健康寿命や生活の質を縮めている病気や障害をあきらかにできる。 「DALY(disability-adjusted life years)」は、「病気などによって障害を受けた年数」を意味する指標。日本人のDALYを引き延ばし、健康寿命を縮めている原因のトップ10は、(1)不健康な食事、(2)高血圧、(3)喫煙、(4)運動不足、(5)肥満、(6)高血糖(空腹時血糖値)、(7)アルコールの乱用、(8)環境汚染、(9)高コレステロール、(10)職場のストレスだった。 伝統的な日本食は「健康的な食事」として世界中で称賛されているが、「低脂肪だが塩分が多い」、「果物やナッツ、全粒穀物が欠けている」という欠点もある。欧米の食習慣の影響も拡大しており、日本人の食生活は不健康に偏っているという。 また、喫煙は肺がんや慢性閉塞性肺疾患などの原因となる。日本では食事や高血圧に次いで三番目に危険な脅威だ。一方で、アルコールや薬物使用の悪影響は、運動不足や肥満などに比べて低下している。高齢化や景気低迷などが深刻な課題に 日本人の健康寿命を縮めている要因のトップ10は、(1)脳卒中、(2)虚血性心疾患、(3)呼吸器疾患、(4)肺がん、(5)自殺、(6)胃がん、(7)大腸がん、(8)肝臓がん、(9)肝硬変、(10)膵臓がん。 死亡の原因となっている病気のタイプは変化

ビヨンセが出演 子供の肥満対策ビデオ「もっと運動しよう!」- 日本生活習慣病予防協会 -

しよう!)」が、ミシェル・オバマ米大統領夫人の主導のもと行われている。 子供の肥満に対策するキャンページ「Let's Move!」では、子供にはたらきかけ、健康的な食事と運動の習慣化を促そうと、世界的な有名な歌手ビヨンセさんが出演するビデオ「Let's Move! “Move Your Body”」を制作し学校に配布したり、ホワイトハウスに子供を招き、運動に参加してもらうイベントを開催するなど、積極的な活動が行われている。ビヨンセが出演するビデオ「さあ運動しよう! 体を動かそう」画面をクリックするとビデオの再生が開始されます。動画をご覧になるためにAdobe Flash Playerというソフトが必要です。Adobe Flash Playerは無料で配布されています。右画像をクリックすると配布ページが開きダウンロードできます。米国の成人の生活習慣病は深刻 米疾病対策センター(CDC)が「米国国民健康・栄養調査(NHANES)」などをもとにした試算によると、米国の成人の3人に1人が高血圧で、うち治療などで適切にコントロールできていない人が2人に1人に上るという。また、3人に1人が高コレステロールで、うち3人に2人がコントロールできていない。 高血圧・高コレステロールの治療はとても効果的で、初期段階では費用もそれほど高くならないが、適切な治療を受けずに放置しておくと、将来に心疾患や脳卒中、腎症などを発症する危険性が高まる。米国ではこれらの病気で亡くなる人が毎年80万人を越え、発症の若年化も進行しており、うち15万人は65歳未満だという。 早期に発見し対策することが重要となるが、現実には米国の80%以上はなんらかの医療保険に加入しており、検査と治療を受ける機会をもっていても、多くの人で十分な高血圧・高コレステロールの管理が得られておらず、適正な知識をもっていない人も多いという。医療費の負担も深刻で、心疾患の医療費の総計は年間3000億ドルに上り、米国の医療費の6分の1を占める。 高血圧・高コレステロールを予防し対策するために、健康的な食事や運動の習慣化が欠かせない。こうした生活習慣は、子供のときから家庭や学校で身に付き、一度定着した生活習慣

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