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病気の解説「脳卒中」での検索結果

756件の検索結果

19.高脂血症と動脈硬化- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 19.高脂血症と動脈硬化 高脂血症は動脈硬化につながる危険因子。その危険性について防衛医科大学校名誉教授の中村治雄医学博士に聞きました。高脂血症が怖いといわれるのは、なぜですか 「そのままにしておくと動脈硬化を進行させ、命を脅かすこともあるからです。悪玉LDLコレステロール(LDL−C)値140(mg/dl )以上、中性脂肪値150以上、HDL—コレステロール(HDL−C)値40未満の人は、動脈硬化が促進されるので特に注意が必要です」動脈硬化とは、どんな状態ですか 「動脈は、心臓から全身に酸素や栄養などを送るとても重要な血管です。普通は、血液がスムーズに流れるように内壁は滑らかですが、コレステロールがたまって、酸化変性されると、厚く盛り上がった病巣ができ、血液の流れが悪くなります。これが動脈硬化です。これまでは病巣が大きくなって、血管内腔が狭くなり、血管が詰まると考えられていましたが、最近、血管が20—60%程度狭くなると、突然病巣が破れて出血し、血栓ができて詰まることが明らかになりました。特に危険なのは、心臓の冠状動脈で起こる心筋梗塞や狭心症、脳血管では脳梗塞。いずれも生命にかかわります」では、どうすれば予防できますか 「動脈硬化はすでに10代から始まり、自覚症状がないまま静かに進行し、40代後半から症状が現れます。これには高脂血症のほか、さまざまな危険因子が関係して、その数が1、2、3、4、5個と増えると、冠動脈疾患のリスクが2、4、8、15、31倍といわれています。早い内に一つでも減らしていくことが必要です」ほかの危険因子とは? 「(1)加齢(男性45歳以上、女性55歳以上)(2)高血圧(収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90以上は要注意。血圧が高ければ高いほど、心臓病や脳卒中が多くなる)(3)糖尿病(単独でも、冠動脈疾患の発症率が2.6倍になる)(4)喫煙(20本で心臓病のリスクが50—60%増え、善玉HDL—Cの低下、悪玉LDL—Cの酸化変性が促進される)(5)家族の病歴(6)低HDL−C血症(7)肥満(中でも内臓脂肪型肥満は、高血圧、高脂血症、糖尿病を併発する)(8)高尿酸血症(9)運動不足

21.中性脂肪と動脈硬化の関係- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 21.中性脂肪と動脈硬化の関係 今回は、中性脂肪と動脈硬化の関係について、防衛医科大学校名誉教授の中村治雄医学博士に聞きました。中性脂肪が高いと、なぜ動脈硬化になりやすいのですか 「中性脂肪値が150mg/dl を超えると、コレステロールを運ぶLDL粒子が小型化しやすくなります。すると抗酸化作用をもつ粒子中のビタミンEが少なくなって、悪玉LDL−コレステロールが酸化され、さらに悪質になり、動脈硬化が進むのです」中性脂肪値を上下内方法は? 「(1)食べ過ぎに注意する。(余分なエネルギーは中性脂肪の材料になり、合成が進む)(2)アルコールの飲み過ぎに注意する(材料ならないが、中性脂肪の合成を進める)(3)n−3系脂肪酸をとる(魚の油のEPA=エイコサペンタエン酸、DHA=ドコサヘキサエン酸や菜種油のα—リノレン酸などは合成を抑える)、などです」n-3系脂肪酸は、ほかにも作用がありますか 「抗炎症作用です。最近の研究では、動脈硬化は血管内皮細胞の炎症だと考えられています。慢性的に炎症が続くと、C反応性タンパク(CRP)という炎症マーカーが作用して動脈硬化が進み、診断の指標になっているほどです。n−3系脂肪酸には、このCRPを減らす作用があると注目されています。CRPを減少させるためには、運動も有効です。特に、ウォーキング、ジョギング、自転車など、大腿部の筋肉を使う運動がお勧めです。大腿部には、脂肪分解酵素が最も多くあるので、脂肪の分解を促進してくれるからです。1週間に20kmを目安に、早足で歩くとよいでしょう」食事と運動だけで十分なのですか 「基本はこの2つですが、効果が上がらないときは薬を使います。CRP値が高い人で、LDLコレステロール値も高い場合、または中性脂肪値が高く、HDLコレステロール値が低い場合といった、心臓病や脳卒中になりやすい人でも、薬で予防できます。また、遺伝的な受容体の欠損でコレステロールを分解できない人が、1%ほどいます。最近、こういう人たちでもコレステロールを分解できるような遺伝子治療が始まりました。数年後には確立されるので朗報ですね。ほかの99%は生活習慣病ですので、食事と運動を改善

23.高血圧とは- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 23.高血圧とは 自覚症状がないまま進行する高血圧。その現状を、東京慈恵会医科大学の和田高士健康医学センター長に聞きました。高血圧とはどういう状態ですか 「血圧が異常に高くなっている疾患です。『高血圧治療ガイドライン』(日本高血圧学会・2000年)では、収縮期(最高、最大)血圧が130(mm/Hg)未満で拡張期(最低、最小)血圧が85未満を正常血圧。収縮期が140以上、または拡張期が90以上を高血圧としています。これは医療機関で測った値なので、低めに測定される家庭血圧では、収縮期135以上、または拡張期80以上になります。気をつけてください」症状は? 「自覚症状がほとんどありません。あっても肩こりや頭痛程度で、測定しないと高血圧かどうかわからないのです。気づかないまま放っておくと、動脈硬化が進んで、心筋梗塞や脳梗塞を起こしたりします。収縮期が200以上では、血管が圧力に耐えきれずに破れ、脳出血になることもあります。いずれも死に至るので、高血圧は“サイレントキラー(沈黙の殺人者)”といわれています」患者数は? 「約3500万人います。平成13年国民栄養調査によると、男性は40〜50歳代の約4割、60〜70歳代の6割近く、女性は50歳代の約3割、60歳代の約4割、70歳代の5割で、年齢とともに増えています。厚生労働省提言の『健康日本21』では、日本人の平均収縮期血圧が5下がると、高血圧での脳卒中死亡率が約16%、2万2000人減ると推定しています」原因は? 「約9割を占める『本態性高血圧』は、生活習慣病といわれるものです。検査をしても血圧が高い以外に異常がなく、遺伝や環境、生活習慣が複雑にからみ合って発症すると考えられ、男性は40歳代、女性は50歳代から増加します。残りは、腎臓の病気やホルモン異常が原因の『二次性高血圧』。10〜20歳代から常に血圧が高かったり、中高年や高齢で突然高くなります」本態性高血圧は予防できますか 「最近は、正常範囲でも収縮期130〜139、または拡張期85〜89を “正常高値血圧”と分類し、高血圧予備軍と考えて、積極的に予防に取り組んでいます。収縮

50.読者からの質問に答えて- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 50.読者からの質問に答えて 生活習慣病予防を考えてきたこのコーナーも最終回。最後に読者からの質問をまとめて、日本生活習慣病予防協会の池田義雄理事長に答えていただきました。肥満と動脈硬化が多くの生活習慣病に関係しているのはなぜですか 「肥満は生活習慣病やさまざまな病気の根源です。中でも、おなかの中に脂肪が蓄積してくる、おなかポッコリの“内臓脂肪型肥満”が問題です。内臓脂肪型肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧を起こしやすく、動脈硬化の進展に強く関連します。動脈硬化は自覚症状が乏しく、ある日突然に心筋梗塞や脳卒中に見舞われる恐れがあります。このため、肥満、特に内臓脂肪型肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧は『死の四重奏』と呼ばれているので、まずはBMI体格指数=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)が22±2の範囲を維持するように心掛けてください」生活習慣病対策は、いつごろから始めたらよいのでしょうか 「子供のころからの生活習慣が大切です。特に食生活は親の影響が強いので、親の不適切な食生活が子供にも引き継がれてしまいます。しかもその悪習慣は成人しても続くので、早く断ち切る必要があります。そして、過食、喫煙、大量飲酒、運動不足に心当たりのある人は、いくつになっても遅すぎることはないので改善してください」予防のための食生活のポイントは何ですか 「主食の穀類は分つき米、はい芽米、全粒粉など色のついたものがよいでしょう。肉、魚、大豆製品をバランスよくとり、脂肪と塩分のとり過ぎに気をつけてください。野菜、海藻、きのこ類はたっぷりとり、果物と乳製品を欠かさないように。好きな物ばかりに偏らずに種類を多く食べることも大切。でも、食べ過ぎには注意しましょう」最後に、健康を守る秘訣はありますか 「21世紀は“セルフメディケーション”の時代。つまり、自分の健康は、自分でチェックし、自分で守っていこうということです。そのためには毎日のセルフチェックが大切。体重、体脂肪、内臓脂肪、血糖・尿糖、血圧、歩数計による運動量などを測定しましょう。また、何をどれだけ食べたか、という食事記録をつけることもよいですね。これらを実践することで、日頃の生活習慣を見直し、生活習慣病

長寿遺伝子「サーチュイン」で認知症を予防 治療法開発へ- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2014年11月13日長寿遺伝子「サーチュイン」で認知症を予防 治療法開発へキーワード:認知症 国立循環器病研究センター(国循)、名古屋大、京大の共同研究グループは、長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン」を脳内で活性化させることで、脳梗塞により引き起こされる血管性認知症の予防ができることを明らかにした。研究成果は米医学誌「ストローク」に発表された。長寿遺伝子による認知症の予防効果をマウスで確認 日本における認知症高齢者は2010年の時点で推計439万人。脳の血管障害、脳梗塞や脳出血などによって起こる血管性認知症はその約3割を占め、糖尿病や高血圧などが増えているのを背景に、増加傾向にある。 現在、その予防には脳梗塞などに使用されている抗血栓薬(いわゆる「血液サラサラ薬」)が一定の効果があると考えられているが、出血性の合併症が起こる可能性があることから、副作用の少ない新たな治療法が求められている。 そこで注目されているのが、ふだんは眠っているが、飢餓など危機的な状況に陥った時にスイッチが入り、活性化するとされる「サーチュイン遺伝子」。「長寿遺伝子」と呼ばれるこの遺伝子は、老化を抑制する可能性があるとして、現在世界各国で研究が進められている。 同グループはこのサーチュインの活性化で、脳卒中などの脳血管障害が原因となる認知症を予防できるのではないかと考え、脳のサーチュイン量を通常の2〜3倍に高めるよう遺伝子操作したマウスを作成した。このマウスと通常のマウスに頚動脈を細くする手術を行い、迷路を通らせる実験を行い行動解析をした。 その結果、通常のマウスでは両側の頸動脈を狭窄させることにより認知機能の障害(認知症)が起こっていたが、サーチュイン遺伝子発現マウスでは認知機能が正常に保たれていた。 原因を探る

もやもや病- 日本脳神経外科学会 -

もやもや病 1.概要 もやもや病はわが国で最初に発見された疾患であり、小児の脳卒中の原因として代表的なものである.その疾患の本質はウィリス動脈輪の進行性の閉塞であり、もやもや血管はその代償するために発達した側副路をさす. 発生率は人口10万に対し1年間0.35〜0.5人程度であり、男女比は1:1.8で女性に多く、好発年齢は10歳以下と40歳前後の2峰性のピークを有する.家族発症は全体の10%程度にみられ遺伝的関与が指摘されている.しかし、どのような遺伝子が問題かははっきりしていないし、遺伝する可能性に関しても、どの程度高いかは不明である。 発症形式は主に虚血型と出血型とにわかれ、小児例は一過性脳虚血発作や脳梗塞などの虚血症状がほとんどであるのに対し、成人例はほぼ半数が脳出血で発症する. 2.代表的症状 小児のもやもや病でもっとも特徴的な症状は、過呼吸時によって誘発される一過性の脱力発作である.典型的な運動麻痺ないし脱力は数分から数十分継続した後に改善する.他、頭痛、不随意運動、痙攣発作などで発症する場合もある.脳梗塞で発症した場合はその部位に応じた運動麻痺や失語等といった巣症状の他、精神発達遅延、知能低下や学習障害が前面に現れることも多い.年齢的には5歳以下の乳幼児で脳梗塞発症が多く、重篤な場合が多い. 成人のもやもや病は小児と異なり脳出血で発症することが多く、出血の部位により症状が異なる.運動麻痺や言語障害といった巣症状の他、意識障害、けいれん、一過性の頭痛などの症状を呈する.重篤度は出血の部位に加え出血の程度によって異なるが、一般的に虚血例に比べ出血例に重症例が多い.虚血発症の場合は基本的に小児と変わらない. 3.診断方法 もやもや病の診断には脳血管の状態を評価することが必要である.現在、脳血管を評価する検査として、MRA、脳血管撮影等の方法があり、どちらかの方法で確定診断が可能である.これらの検査において ①頭蓋内内頚動脈終末部、前および中大脳動脈近位部に狭窄または閉塞がみられる.②その付近に異常血管網が動脈相においてみられる.③これらの所見が両側性にある ことが特徴である(図1, 2). 手術など治療を決定する上では詳細な血管の評価、副側路の発達の評価に脳血管撮影が極めて有用であり、また虚血の程度の判定にはSPECTなどの脳血流検査が必要となる. 図1 MRA画像 図2 脳血管撮影 4.治療方法

国内の糖尿病患者数は 690万人、予備軍を含めると1,370万人 厚生省「糖尿病実態調査の概要」より- 日本生活習慣病予防協会 -

しなかった’が1.2パーセント、‘健診で異常値を指摘され医療機関を受診したが、医療機関からは異常を指摘されなかった’1.7パーセント、‘治療を中断’7.1パーセント、‘健診で異常値を指摘され、医療機関からも異常を指摘されたが治療を受けていない’9.1パーセント、‘健診を受けず’13.9パーセント、‘健診で異常なし’22.0パーセントとなっています。 合併症の発症率をみてみましょう。糖尿病で現在治療を受けている人(217人)のうち、合併症が発症している割合は、神経障害が 20.3パーセント、網膜症16.1パーセント、腎症14.3パーセント、足の壊疽 0.5パーセント。今回の調査で異常値が示されているが、現在は治療を受けていない人(140人)のうち、合併症が発症している割合は、神経障害が 5.0パーセント、網膜症 4.3パーセント、腎症10.7パーセント、足の壊疽 0.7パーセントとなっています。 また、大血管障害の罹患率は、糖尿病が強く疑われる人(482人)のうち、心臓病の罹患状況は12.4パーセント、脳卒中は 4.4パーセント。糖尿病の可能性を否定できない人(468人)では、心臓病が10.7パーセント、脳卒中が4.1パーセントです。なお、今回の調査では正常範囲だった人(40歳以上、4,452人)では、心臓病 6.4パーセント、脳卒中 2.5パーセントでした。※BMI:Body mass index(ボティー・マス・インデックス)の略で、肥満や低体重(やせ)の判定に用いられる数値です。BMIは、体重 (kg) ÷ 身長 (m) ÷ 身長 (m) によって算出します。現在は 25 以上は肥満、18.5 未満はやせと判定されますが、この調査が行われた時点では、26.4以上を肥満としていました。●詳しくは、厚生労働省のホームページへ→トップページ/記事掲載ページ 関連する調査・統計 疾患で見る ▶ 糖尿病 2016年10月13日 糖尿病の年間医療費は1兆2,196億円 平成26年度 国民医療費の概況 2016年10月13日 糖尿病による死亡数

食塩の摂取量を減らすと医療費を削減できる 「減塩」の効果は大きい- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年12月12日食塩の摂取量を減らすと医療費を削減できる 「減塩」の効果は大きいキーワード:高血圧 二少(少食・少酒) 肥満症/メタボリックシンドローム 動脈硬化 「少食」食事は腹7~8分目 2型糖尿病のある人が食塩の摂取量を適度に減少すると、脳卒中、心疾患、腎臓病の危険性が低下することが、ロンドン大学クイーン メアリー(QMUL)とセントヘリア病院による調査研究で明らかになった。高血圧は脳卒中や心臓病、腎臓病などの危険因子 研究では、2型糖尿病患者が、食塩の摂取量を減らすと、血圧が低下し、尿中アルブミン排泄量が減少することが示された。この研究は米国糖尿病学会(AHA)が発行する医学誌「Hypertension」に発表された。 アルブミン尿検査は、糖尿病腎症の初期に尿中に出てくるアルブミンを高感度に検出する検査。アルブミンは生体内のタンパク質の成分で、体液の浸透圧を維持し、いろいろ

睡眠を改善するための10ヵ条 睡眠不足とメタボが重なると危険- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年06月08日睡眠を改善するための10ヵ条 睡眠不足とメタボが重なると危険キーワード:肥満症/メタボリックシンドローム 「多休」休養をしっかりとる 健康な毎日をおくるために推奨されている睡眠時間は、一般的に6時間以上8時間未満程度だ。それよりも睡眠時間が短いと、心臓病や脳卒中を発症するリスクが高まるとされている。 メタボリックシンドロームのある人では、そのリスクが2倍以上に高まることが明らかになった。メタボのある人が睡眠不足だと死亡リスクが2倍に 内臓肥満や高血糖、高血圧、脂質異常などのリスクをいつくか併せもつメタボリックシンドローム(メタボ)の人は、1晩の睡眠時間が6時間未満で睡眠不足であると、心臓病や脳卒中による死亡リスクが2倍に上昇することが、米国のペンシルバニア州立大学によって明らかになった。 米国では、内臓脂肪、脂質異常(中性脂肪値またはHDLコレステロール値の異常)、高血圧、高血糖のうち3つ以上が該当すると「メタボリックシンドローム」と診断される(注:日本では腹部肥満が必須項目とされている)。 研究チームは、メタボのある人とない人を追跡して調査し、睡眠時間によって心臓病や脳卒中で死亡するリスクにどれだけの違いが生じるかを比較した。 対象となったのは、平均年齢49歳成人男女1,344人で、そのうち39.2%がメタボの危険因子を3つ以上もっていた。睡眠検査室で一晩寝てもらい睡眠時間を測定し、その後、16.6

糖尿病+高血圧 どうすれば治療を両立できる? 高血圧の治療が進歩- 日本生活習慣病予防協会 -

ホーム 最近の関連情報・ニュース 最近の関連情報・ニュース 2017年06月30日糖尿病+高血圧 どうすれば治療を両立できる? 高血圧の治療が進歩キーワード:高血圧 二少(少食・少酒) セルフメディケーション第60回日本糖尿病学会年次学術集会レポート 2型糖尿病と高血圧は患者数の多い疾患だが、放置していると心臓病や脳卒中、腎臓病などを発症する危険性が一気に高まる、おそろしい病気だ。適切に治療するために、さまざまな対策が考えられている。糖尿病と高血圧は動脈硬化を促進する 高血圧を併発している糖尿病患者は多い。高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などは、ひとつでも心臓病や脳卒中の危険因子となるが、それらがいくつか重なった状態では、動脈硬化が急速に進み、心臓病や脳卒中を起こす確率が一気に高まる。 実際に心臓病の患者では、高血圧と糖尿病の合併がよくみられるという。この2つの病気に、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が深く関係している。高血圧患者の約40%にインスリン抵抗性がみられるという報告がある。 糖尿病と高血圧は腎臓病の発症にも大きく影響する。糖尿病が原因で、新たに透析を導入する患者は年間1万6,000超に上る。腎臓の働きが悪くなると余分な塩分と水分の排泄ができなくなり血液量は増加し血圧が上がる。さらに、血圧が上がると腎臓

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