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国立保健医療科学院
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病気の解説「憩室炎」での検索結果

3件の検索結果

大腸憩室症- 日本消化器病学会 -

大腸憩室症 1.大腸憩室とは 憩室とは腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状にとびだしたものです。内視鏡でみるとくぼみのようになっています。憩室の数はさまざまで、頻度は年齢とともに増加しますが、大腸検査を行うと10人に1人くらいの頻度で見つかります。 欧米人に多く、日本人にはあまりみられませんでしたが、最近は増加しています。とくに都市部のひとに多く、食事の欧米化、とくに食物線維の摂取量の減少と密接な関係にあると考えられています。日本人では盲腸や上行結腸など、大腸の右側に多くでき、欧米人では大腸の左側に多いという傾向があります。しかし、食事の欧米化や高齢化に伴い、日本でも大腸左側の憩室が増えています。 2.原因 腸壁そのものがとび出す真性憩室と腸壁の筋層のすきまから腸粘膜がとび出す仮性憩室の2種類ありますが、大腸憩室症の場合にはほとんど後者の仮性憩室です。腸管の内圧の上昇に伴い大腸壁の筋肉層の弱い部分(たとえば血管などが腸壁を貫いて筋層が弱くなっている部分)から粘膜が脱出して憩室が生じると考えられています。 3.症状 ふつうは無症状ですが、憩室に炎症をおこしてになると腹痛の原因となったり、出血することがあります。盲腸など右側の大腸のは急性虫垂炎と症状が似ていて、鑑別が困難なこともあります。検査で大腸に憩室があるといわれた方は、このような病気を起こすかもしれないので、腹痛や下血で病院を受診した際の問診で大腸憩室があると(わかればその部位も)申し出るようにしてください。 4.診断 多くの場合は検査で偶然発見されます。胃のバリウム造影検査の数日〜数週間後に腹部のX線検査を受けたときに大腸の憩室に残ったバリウムがみられ、憩室の存在がわかったり、注腸X線検査や大腸内視鏡検査を受けたときに偶然発見されることもよくあります。  をおこしているときは、腹部CT検査や超音波検査で憩室の存在やを診断できることもありますが、下部消化管の検査は治療によって症状がなくなってから注腸造影検査や大腸内視鏡検査を行って診断を確定します。 5.治療 大腸憩室症は悪い病気ではありません。たとえ憩室がたくさんできていても、症状がなければ治療は必要ありません。や憩室の周りまで炎症が広がる憩室周囲炎は、放っておいて重症化すると腹膜炎に進展することもあり、抗生物質による治療が必要です。大腸憩室からの出血は多くは間欠的な出血で7〜8割が自然に止血しますが、出血の程度が重度の場合やくり返す場合には大腸内視鏡による止血処置を行うこともあります。施設によっては注腸X線検査と同じように肛門からバリウムを注入して止血を行うこともあります。また、穿孔といって憩室に孔があくことがあり、こうなると腹膜炎をおこして緊急に手術しなければなりません。 大腸憩室症があっても、日常生活の特別な制限はありません。ただ、比較的線維分の多い食事の摂取を心がけるとともに、便秘をしないよう便通のコントロールを行うことも大切です。なんどもをくり返すと、大腸が細くなったり癒着を生じたりして、便やガスの通過が悪くなることがあり、便秘や腹部の膨満感が続いたり、大腸内

虚血性腸炎- 日本消化器病学会 -

虚血性腸炎 1.虚血性大腸炎とは 大腸の血流障害により大腸粘膜に炎症や潰瘍が発症し、突然の腹痛と下痢・下血を来たす疾患です。この疾患は、血管側と腸管側それぞれの問題が複雑に絡み合って発症すると考えられています。 血管側の問題として動脈硬化や血栓・塞栓などが挙げられ、高齢者や糖尿病・高脂血症などの動脈硬化や血流低下をきたす基礎疾患を持つ方に発症しやすいといわれています。また腸管側の問題としては、慢性便秘や浣腸などによる腸管内圧の上昇が挙げられます。好発部位は、図のように主に左側の大腸で脾彎曲部や下行結腸、S状結腸に好発します。 2.症状と診断 突然の腹痛と下痢,下血で発症します。症状の経過や発生部位(左側の大腸)と、その他の出血をきたす腸炎(感染性腸炎,抗生物質起因性腸炎,大腸,潰瘍性大腸炎,クローン病など)や大腸癌を除外することで診断されますが、注腸造影や下部消化管内視鏡、病理組織にそれぞれ特徴的所見がみられるため診断は比較的容易です。また、その重症度から一過性型と狭窄型、そして壊死型の3型に分類されます。壊死型は重症であり、緊急手術の適応となりますが極めて稀です。 3.治療 基本的には入院治療であり、腸管の安静と全身状態を良好に保つための対症療法を行います。絶食のうえで輸液と抗生物質投与などの保存的治療により数日間経過を観察し、腹痛に対しては鎮痙薬を使用します。症状が軽快してくれば食事開始可能となります。一過性型では短期間のうちに完治しますが、狭窄型では狭窄解除のために手術が必要となることもあります。 基本的には良性の疾患ですが、約10%に再発はとされ、危険因子を多く有する例は再発率が高いと報告されています。 虚血性腸炎に関連する消化器NOWの記事 気になる消化器病 虚血性大腸炎飯田三雄(2007/03/20 知っておきたい消化器の病気) 虚血性腸炎に関連する消化器NOWの記事 気になる消化器病 虚血性大腸炎

下部消化管 > 疾患名- 日本消化器病学会 -

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