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国立保健医療科学院
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カルボプラチン点滴静注液50mg「SW」

基本情報

薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般名カルボプラチン
総称名カルボプラチン
規格単位50mg5mL1瓶
包装
  • カルボプラチン点滴静注液50mg「SW」1バイアル
  • カルボプラチン点滴静注液150mg「SW」1バイアル
  • カルボプラチン点滴静注液450mg「SW」1バイアル
製造販売業者沢井製薬
規制区分毒薬
日本標準商品分類番号874291
承認番号30300AMX00381000
薬価基準収載年月薬価基準収載
販売開始年月2022年3月
警告
  • 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  • 本剤を含む小児悪性固形腫瘍に対するがん化学療法は、小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施すること。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 重篤な骨髄抑制のある患者〔骨髄抑制は用量規制因子であり、感染症又は出血を伴い、重篤化する可能性がある。〕
  • 本剤又は他の白金を含む薬剤に対し、重篤な過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌、乳癌
  • 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
    • 小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫)
用法用量
  • 頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌の場合
    • 通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300〜400mg/m22(体表面積)を投与し、少なくとも4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、年齢、疾患、症状により適宜増減する。
  • 乳癌の場合
    • トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びタキサン系抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300〜400mg/m22(体表面積)を投与し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、患者の状態により適宜減ずる。
  • 小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
    • 神経芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
      • イホスファミドとエトポシドとの併用療法において、カルボプラチンの投与量及び投与方法は、カルボプラチンとして635mg/m22(体表面積)を1日間点滴静注又は400mg/m22(体表面積)を2日間点滴静注し、少なくとも3〜4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
        なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。また、1歳未満もしくは体重10kg未満の小児に対して、投与量には十分配慮すること。
    • 網膜芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
      • ビンクリスチン硫酸塩とエトポシドとの併用療法において、カルボプラチンの投与量及び投与方法は、カルボプラチンとして560mg/m22(体表面積)を1日間点滴静注し、少なくとも3〜4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。
        ただし、36ヵ月齢以下の患児にはカルボプラチンを18.6mg/kgとする。
        なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。
  • 本剤投与時、投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し、30分以上かけて点滴静注する。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 乳癌患者に本剤を投与する場合、併用する他の抗悪性腫瘍剤の添付文書を熟読すること。
  • 小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法において、腎機能が低下している患者では、骨髄抑制、聴器障害、腎障害の発現に特に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお、腎機能の指標としてGFR(Glomerular filtration rate:糸球体ろ過値)等を考慮して、投与量を選択することが望ましい。
  • 小児悪性固形腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法においては、関連文献(「抗がん剤報告書:カルボプラチン(小児)」等)及び併用薬剤の添付文書を熟読すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 遮光室温保存
使用期限
  • 外箱等に表示(製造後2年)

組成・性状

組成
  • カルボプラチン点滴静注液50mg「SW」
    • (表省略)

添加物
性状
  • カルボプラチン点滴静注液50mg「SW」
    • (表省略)

  • 【色】
    無色〜微黄色澄明
    【剤形】
    /液剤/注射