効能効果 | - 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)、結腸・直腸癌(手術不能又は再発)、乳癌(手術不能又は再発)、有棘細胞癌、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵癌
|
用法用量 | - 小細胞肺癌、非小細胞肺癌、乳癌(手術不能又は再発)及び有棘細胞癌はA法を、子宮頸癌、卵巣癌、胃癌(手術不能又は再発)及び結腸・直腸癌(手術不能又は再発)はA法又はB法を使用する。また、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)はC法を、小児悪性固形腫瘍はD法を、治癒切除不能な膵癌はE法を使用する。
- A法
- イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、100mg/m22を1週間間隔で3〜4回点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
- B法
- イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、150mg/m22を2週間間隔で2〜3回点滴静注し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
- C法
- イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、40mg/m22を3日間連日点滴静注する。これを1週毎に2〜3回繰り返し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
- なお、A〜C法の投与量は、年齢、症状により適宜増減する。
- D法
- イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、1日1回、20mg/m22を5日間連日点滴静注する。これを1週毎に2回繰り返し、少なくとも1週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
- E法
- イリノテカン塩酸塩水和物として、通常、成人に1日1回、180mg/m22を点滴静注し、少なくとも2週間休薬する。これを1クールとして、投与を繰り返す。
- なお、D法及びE法の投与量は、患者の状態により適宜減量する。
-
- A法、B法及びE法では、本剤投与時、投与量に応じて500mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、90分以上かけて点滴静注する。
- C法では、本剤投与時、投与量に応じて250mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。
- D法では、本剤投与時、投与量に応じて100mL以上の生理食塩液、ブドウ糖液又は電解質維持液に混和し、60分以上かけて点滴静注する。
|
効能効果に関連する使用上の注意 | - 治癒切除不能な膵癌の場合、患者の病期、全身状態、UGT1A1注)注)遺伝子多型等について、「臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
- 注)本剤の活性代謝物(SN-38)の主な代謝酵素の一分子種である。
- 本剤の術後補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない。
|
用法用量に関連する使用上の注意 | - オキサリプラチン、レボホリナート、フルオロウラシルとの併用療法(FOLFIRINOX法)を行う場合には、次の投与可能条件、減量基準及び減量時の投与量を参考にすること。
- 2クール目以降の投与可能条件(投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期するとともに、「減量基準」及び「減量時の投与量」を参考に、投与再開時に減量すること。)
- 減量基準前回の投与後にいずれかの程度に該当する副作用が発現した場合は、該当する毎に、以下の減量方法に従って、投与レベルを1レベル減量する(「減量時の投与量」を参考にすること)。また、いずれかの程度に該当する好中球減少又は血小板減少が発現した場合は、以降のフルオロウラシル急速静脈内投与を中止する。
- 減量時の投与量(オキサリプラチン85mg/m2、本剤180mg/m2、フルオロウラシル持続静注2,400mg/m2で投与を開始した場合)
|