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国立保健医療科学院
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フェンタニル3日用テープ4.2mg「テイコク」

基本情報

薬効分類名経皮吸収型 持続性癌疼痛治療剤
一般名フェンタニル
総称名フェンタニル
規格単位4.2mg1枚
包装
  • フェンタニル3日用テープ2.1mg「テイコク」(12.5μg/hr)5枚(1枚×5)
  • フェンタニル3日用テープ4.2mg「テイコク」(25μg/hr)5枚(1枚×5)
  • フェンタニル3日用テープ8.4mg「テイコク」(50μg/hr)5枚(1枚×5)
  • フェンタニル3日用テープ12.6mg「テイコク」(75μg/hr)5枚(1枚×5)
  • フェンタニル3日用テープ16.8mg「テイコク」(100μg/hr)5枚(1枚×5)
製造販売業者テルモ
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号878219
承認番号22800AMX00454000
薬価基準収載年月2019年12月
販売開始年月2014年1月
警告
  • 本剤貼付部位の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増加し、過量投与になり、死に至るおそれがある。本剤貼付中は、外部熱源への接触、熱い温度での入浴等を避けること。発熱時には患者の状態を十分に観察し、副作用の発現に注意すること。[「重要な基本的注意」の項参照]
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 本剤の成分に対し過敏症のある患者
  • ナルメフェン塩酸塩を投与中の患者又は投与中止後1週間以内の患者[「相互作用」の項参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛(ただし、他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る。)
    • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法用量
  • 本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する。
    通常、成人に対し胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、3日毎(約72時間)に貼り替えて使用する。
    初回貼付用量は本剤投与前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、2.1mg(12.5μg/hr)、4.2mg(25μg/hr)、8.4mg(50μg/hr)、12.6mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択する。
    その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • 本剤は、他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され、忍容性が確認された患者で、かつオピオイド鎮痛剤の継続的な投与を必要とする癌性疼痛の管理にのみ使用すること。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 初回貼付用量
    • 初回貼付用量として、フェンタニル3日用テープ16.8mg「テイコク」(100μg/hr)は推奨されない(本邦において、初回貼付用量として12.6mg(75μg/hr)を超える使用経験はない)。
      初回貼付用量を選択する下記換算表は、経口モルヒネ量90mg/日(坐剤の場合45mg/日、注射の場合30mg/日)、経口オキシコドン量60mg/日、経口コデイン量270mg/日以上、フェンタニル経皮吸収型製剤(1日貼付型製剤)1.7mg(フェンタニル0.6mg/日)に対して本剤4.2mg(25μg/hr;フェンタニル0.6mg/日)へ切り替えるものとして設定している。
      なお、初回貼付用量は換算表に基づく適切な用量を選択し、過量投与にならないよう注意すること。
      • <参考>
        • (表省略)

  • 初回貼付時
    • 他のオピオイド鎮痛剤から本剤に初めて切り替えた場合、初回貼付24時間後までフェンタニルの血中濃度が徐々に上昇するため、鎮痛効果が得られるまで時間を要する。そのため、下記の[使用方法例]を参考に、切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤の投与を行うことが望ましい。
      • (表省略)

    • 患者により上記表の[使用方法例]では、十分な鎮痛効果が得られない場合がある。患者の状態を観察し、本剤の鎮痛効果が得られるまで、適時オピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)により鎮痛をはかること。1回の追加投与量として、本剤の切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤が経口剤又は坐剤の場合は1日投与量の1/6量を、注射剤の場合は1/12量を目安として投与すること。この場合、速効性のオピオイド鎮痛剤を使用することが望ましい。
  • 用量調整と維持
    • 疼痛増強時における処置
      • 本剤貼付中に痛みが増強した場合や疼痛が管理されている患者で突出痛(一時的にあらわれる強い痛み)が発現した場合には、直ちにオピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)により鎮痛をはかること。1回の追加投与量として、本剤の切り替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤が経口剤又は坐剤の場合は1日投与量の1/6量を、注射剤の場合は1/12量を目安として投与すること。この場合、速効性のオピオイド鎮痛剤を使用することが望ましい。
    • 増量
      • 鎮痛効果が得られるまで各患者毎に用量調整を行うこと。鎮痛効果が十分得られない場合は、追加投与(レスキュー)されたオピオイド鎮痛剤の1日投与量及び疼痛程度を考慮し、2.1mg(12.5μg/hr)から4.2mg(25μg/hr)への増量の場合を除き、貼付用量の25〜50%を目安として貼り替え時に増量する。なお、本剤の1回の貼付用量が50.4mg(300μg/hr)を超える場合は、他の方法を考慮すること。
    • 減量
      • 連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと。副作用等により減量する場合は、十分に観察を行いながら慎重に減量すること。
  • 投与の中止
    • 本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること。
    • 本剤の投与を中止し、他のオピオイド鎮痛剤に変更する場合は、本剤剥離後の血中フェンタニル濃度が50%に減少するのに17時間以上かかることから、他のオピオイド鎮痛剤の投与は低用量から開始し、患者の状態を観察しながら適切な鎮痛効果が得られるまで漸増すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限
  • 3年(包装に表示)

組成・性状

組成
  • フェンタニル3日用テープ4.2mg「テイコク」
    • 本剤には、含量の異なる5製剤があり、単位面積あたりの放出速度はいずれも同一である。
    • (表省略)

添加物スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体
性状
  • フェンタニル3日用テープ4.2mg「テイコク」
    • (表省略)

  • 【色】
    無色半透明
    【剤形】
    テープ剤/貼付剤/外用