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国立保健医療科学院
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ラフェンタテープ11mg

基本情報

薬効分類名経皮吸収型 持続性がん疼痛治療剤
一般名フェンタニル
総称名ラフェンタ
規格単位11mg1枚
包装
  • ラフェンタテープ1.38mg5枚(1包1枚入×5)
  • ラフェンタテープ2.75mg5枚(1包1枚入×5)
  • ラフェンタテープ5.5mg5枚(1包1枚入×5)
  • ラフェンタテープ8.25mg5枚(1包1枚入×5)
  • ラフェンタテープ11mg5枚(1包1枚入×5)
製造販売業者日本臓器製薬
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号878219
承認番号23100AMX00284000
薬価基準収載年月2019年11月
販売開始年月2021年2月
警告
  • 本剤貼付部位の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増加し、過量投与になり、死に至るおそれがある。本剤貼付中は、外部熱源への接触、熱い温度での入浴等を避けること。発熱時には患者の状態を十分に観察し、副作用の発現に注意すること。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 本剤の成分に対し過敏症のある患者
  • ナルメフェン塩酸塩を投与中の患者又は投与中止後1週間以内の患者〔「3.相互作用」の項参照〕
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 非オピオイド鎮痛剤及び弱オピオイド鎮痛剤で治療困難な下記疾患における鎮痛(ただし、他のオピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する場合に限る)
    • 中等度から高度の疼痛を伴う各種がん
用法用量
  • 本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する。通常、成人に対し胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、3日毎(約72時間)に貼り替えて使用する。
    初回貼付用量は本剤投与前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、1.38mg(12.5μg/hr)、2.75mg(25μg/hr)、5.5mg(50μg/hr)、8.25mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択する。
    その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • 本剤は、他のオピオイド鎮痛剤が一定期間投与され、忍容性が確認された患者で、かつオピオイド鎮痛剤の継続的な投与を必要とするがん疼痛の管理にのみ使用すること。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 初回貼付用量
    • 初回貼付用量として、本剤11mg(100μg/hr)は推奨されない。本邦において、初回貼付用量として8.25mg(75μg/hr)を超える使用経験はない。
      初回貼付用量を選択する下記換算表は、経口モルヒネ量90mg/日(注射の場合30mg/日)、経口オキシコドン量60mg/日(注射の場合30mg/日)、フェンタニル又はフェンタニルクエン酸塩経皮吸収型製剤の場合、フェンタニル量として0.6mg/日(25μg/hr)、フェンタニル注射剤0.5mg/日に対して本剤2.75mg(フェンタニル0.6mg/日;25μg/hr)へ切り替えるものとして設定している。なお、初回貼付用量は換算表に基づく適切な用量を選択し、過量投与にならないよう注意すること。
      • (表省略)

  • 初回貼付時
    • 他のオピオイド鎮痛剤から本剤に初めて切り替えた場合、初回貼付24時間後までフェンタニルの血中濃度が徐々に上昇するため、鎮痛効果が得られるまで時間を要する。そのため、下記の使用方法例を参考に、切替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤の投与を行うことが望ましい。
      • (表省略)

    • 患者により上記の使用方法例では、十分な鎮痛効果が得られない場合がある。患者の状態を観察し、本剤の鎮痛効果が得られるまで、適時オピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)により鎮痛をはかること。1回の追加投与(レスキュー)量として、本剤の切替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤が経口剤の場合は1日投与量の1/6量を、注射剤の場合は1/12量を目安として投与すること。この場合、速効性のオピオイド鎮痛剤を使用することが望ましい。
  • 用量調整と維持
    • 疼痛増強時における処置
      • 本剤貼付中に痛みが増強した場合や疼痛が管理されている患者で突出痛(一時的にあらわれる強い痛み)が発現した場合には、直ちにオピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)により鎮痛をはかること。1回の追加投与(レスキュー)量として、本剤の切替え前に使用していたオピオイド鎮痛剤が経口剤の場合は1日投与量の1/6量を、注射剤の場合は1/12量を目安として投与すること。この場合、速効性のオピオイド鎮痛剤を使用することが望ましい。
    • 増量
      • 鎮痛効果が得られるまで患者毎に用量調整を行うこと。鎮痛効果が十分得られない場合は、追加投与(レスキュー)されたオピオイド鎮痛剤の1日投与量及び疼痛程度を考慮し、1.38mg(12.5μg/hr)及び2.75mg(25μg/hr)から増量する場合は1.38mg(12.5μg/hr)とし、それ以上の貼付用量の場合は25〜50%を目安として貼替え時に増量する。なお、本剤の1回の貼付用量が33mg(300μg/hr)を超える場合は、他の方法を考慮すること。
    • 減量
      • 連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと。副作用等により減量する場合は、十分に観察を行いながら慎重に減量すること。
  • 使用の中止
    • 本剤の使用を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること。
    • 本剤の使用を中止し、他のオピオイド鎮痛剤に変更する場合は、本剤剥離後の血中フェンタニル濃度が50%に減少するのに17時間以上かかることから、他のオピオイド鎮痛剤の投与は低用量から開始し、患者の状態を観察しながら適切な鎮痛効果が得られるまで漸増すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存(1〜30℃)
使用期限
  • 3年。包装に表示の使用期限内に使用すること。

組成・性状

組成
  • ラフェンタテープ11mg
    • (表省略)

添加物シリコン粘着剤
性状
  • ラフェンタテープ11mg
    • 本剤は、薬物含有層と皮膚に接する粘着層、その間に放出調節膜を内包した5層構造の半透明で角が丸い長方形の経皮吸収型製剤である。本剤には、含量の異なる5製剤があり、単位面積あたりの放出速度はいずれも同一である。
    • (表省略)

    • 外形5層構造の断面図5層構造の断面図
  • 【色】
    半透明
    【剤形】
    テープ剤/貼付剤/外用