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国立保健医療科学院
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エスワンタイホウ配合OD錠T20

基本情報

薬効分類名代謝拮抗剤
一般名オテラシルカリウム ギメラシル テガフール
総称名エスワンタイホウ
規格単位20mg1錠(テガフール相当量)
包装
  • <エスワンタイホウ配合OD錠T20>
    • PTP包装(乾燥剤入り)
      • 56錠(14錠×2×2)、140錠(14錠×2×5)
  • <エスワンタイホウ配合OD錠T25>
    • PTP包装(乾燥剤入り)
      • 56錠(14錠×2×2)、140錠(14錠×2×5)
製造販売業者岡山大鵬薬品
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号874229
承認番号22900AMX00376000
薬価基準収載年月
販売開始年月2017年6月
警告
  • 1.11.1 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  • 1.21.2 本剤は従来の経口フルオロウラシル系薬剤とは投与制限毒性(Dose Limiting Toxicity、DLT)が骨髄抑制という点で異なり、特に臨床検査値に十分注意する必要がある。頻回に臨床検査を実施すること。[7.2、8.1、8.4、9.1.1、11.1.1参照]
  • 1.31.3 劇症肝炎等の重篤な肝障害が起こることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、肝障害の早期発見に努めること。肝障害の前兆又は自覚症状と考えられる食欲不振を伴う倦怠感等の発現に十分に注意し、黄疸(眼球黄染)があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[7.2、8.4、11.1.3参照]
  • 1.41.4 他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤、これらの薬剤との併用療法(ホリナート・テガフール・ウラシル療法等)、あるいは抗真菌剤フルシトシンとの併用により、重篤な血液障害等の副作用が発現するおそれがあるので、併用を行わないこと。[2.5、2.6、10.1、16.7参照]
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 2.12.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
  • 2.22.2 重篤な骨髄抑制のある患者[骨髄抑制が増強するおそれがある。]
  • 2.32.3 重篤な腎障害のある患者[フルオロウラシルの異化代謝酵素阻害剤ギメラシルの腎排泄が著しく低下し、血中フルオロウラシル濃度が上昇し、骨髄抑制等の副作用が強くあらわれるおそれがある。][9.2.1、16.6.1参照]
  • 2.42.4 重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。][9.3.1参照]
  • 2.52.5 他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤(これらの薬剤との併用療法を含む)を投与中の患者[1.4、10.1、16.7参照]
  • 2.62.6 フルシトシンを投与中の患者[1.4、10.1、16.7参照]
  • 2.72.7 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌、ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法
用法用量
  • <胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌>
    • 胃癌にはA法、B法又はC法、結腸・直腸癌にはA法、C法又はD法、頭頸部癌にはA法、非小細胞肺癌にはA法、B法又はC法、手術不能又は再発乳癌にはA法、膵癌にはA法又はC法、胆道癌にはA法、E法又はF法を使用する。
    • A法
      • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、28日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。
        増量は本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がなく、増量できると判断される場合に初回基準量から一段階までとし、75mg/回を限度とする。
    • B法
      • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、21日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
    • C法
      • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
    • D法
      • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後14日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
    • E法
      • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、7日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
        • (表省略)

    • F法
      • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて下表の基準量とし、朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
        • (表省略)

  • <ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法>
    • 内分泌療法剤との併用において、通常、成人には次の投与量を朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連日経口投与し、その後7日間休薬する。これを1コースとして最長1年間、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。初回基準量を超える増量は行わないこと。
      • (表省略)

効能効果に関連する使用上の注意
  • <頭頸部癌>
    • 5.15.1 術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
  • <非小細胞肺癌>
    • 5.25.2 術前・術後補助療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
  • <ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法>
    • 5.35.3 術前薬物療法として、本剤の有効性及び安全性は確立していない。
    • 5.45.4 臨床試験に組み入れられた患者の再発高リスクの定義等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.4参照]
用法用量に関連する使用上の注意
  • <効能共通>
    • 7.17.1 治療上やむを得ず休薬期間を短縮する必要がある場合には、本剤の投与によると判断される臨床検査値異常(血液検査、肝・腎機能検査)及び消化器症状が発現せず、安全性に問題がないことを確認した上で実施すること。ただし、その場合であっても少なくとも7日間の休薬期間を設けること。なお、手術不能又は再発乳癌においては休薬期間の短縮を行った場合の安全性は確立していない(使用経験はない)。
    • 7.27.2 骨髄抑制、劇症肝炎等の重篤な副作用を回避するため、異常が認められた場合には休薬期間の延長、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。[1.2、1.3、8.1、8.4、9.1.1、11.1.1、11.1.3、17.1.1参照]
    • 7.37.3 基礎的検討(ラット)において空腹時投与ではオテラシルカリウムのバイオアベイラビリティが変化し、フルオロウラシルのリン酸化が抑制されて抗腫瘍効果の減弱が起こることが予想されるので食後投与とすること。
    • 7.47.4 本剤と胸部又は腹部放射線療法との併用に関しては有効性及び安全性は確立していない。
  • <胃癌、結腸・直腸癌、頭頸部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌>
    • 7.5 本剤の投与スケジュール、周術期治療における投与期間、腎機能に応じた投与量、他の抗悪性腫瘍剤と併用する場合に併用する他の抗悪性腫瘍剤等については、国内外の最新のガイドライン等を参考に選択すること。
    • 7.67.6 通常、A法において患者の状態に合わせて増減する場合、次の用量を参考とする。
      • (表省略)

      • なお、増量する場合は1コース毎とし、一段階の増量にとどめること。
  • <手術不能又は再発乳癌>
    • 7.77.7 初回化学療法における本剤を含む他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は確立していない。
  • <ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法>
    • 7.87.8 他の抗悪性腫瘍剤との併用について有効性及び安全性は確立していない。
    • 7.97.9 クレアチニンクリアランスが50mL/min以上80mL/min未満の場合には、次の投与量で開始する。[9.2.2参照]
      • (表省略)

    • 7.107.10 クレアチニンクリアランスが50mL/min未満の患者における有効性及び安全性は確立していない。[9.2.2参照]

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限

組成・性状

組成
  • エスワンタイホウ配合OD錠T20
    • (表省略)

添加物乳糖水和物
性状
  • エスワンタイホウ配合OD錠T20
    • (表省略)

  • 【色】
    白色
    うすい青緑色
    【剤形】
    口腔内崩壊錠/錠剤/内用
    有核錠/錠剤/内用