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国立保健医療科学院
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5-FU注250mg

基本情報

薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般名フルオロウラシル
総称名5-FU
規格単位250mg1瓶
包装
  • <5-FU注250mg>
    • 5mL[10瓶]
  • <5-FU注1000mg>
    • 20mL[5瓶]
製造販売業者協和キリン
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号874223
承認番号22500AMX00515
薬価基準収載年月
販売開始年月2013年6月
警告
  • 1.11.1 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。
    適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。
    また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  • 1.21.2 メトトレキサート・フルオロウラシル交代療法、レボホリナート・フルオロウラシル療法は本剤の細胞毒性を増強する療法であり、これらの療法に関連したと考えられる死亡例が認められている。これらの療法は高度の危険性を伴うので、投与中及び投与後の一定期間は患者を医師の監督下に置くこと。[8.1参照]
  • 1.31.3 頭頸部癌及び食道癌に対して、本剤を含むがん化学療法と放射線照射を併用する場合に重篤な副作用や放射線合併症が発現する可能性があるため、放射線照射とがん化学療法の併用治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施すること。[8.3参照]
  • 1.41.4 テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤との併用により、重篤な血液障害等の副作用が発現するおそれがあるので、併用を行わないこと。[2.2、10.1参照]
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 2.12.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
  • 2.22.2 テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤投与中の患者及び投与中止後7日以内の患者[1.4、10.1参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • ○下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
    • 胃癌、肝癌、結腸・直腸癌、乳癌、膵癌、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌
    • ただし、下記の疾患については、他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用することが必要である。
      • 食道癌、肺癌、頭頸部腫瘍
  • ○以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
    • 頭頸部癌、食道癌
  • ○レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
    • 結腸・直腸癌、小腸癌、治癒切除不能な膵癌、治癒切除不能な進行・再発の胃癌
用法用量
  • 6.1 単独で使用する場合
    • 1)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5〜15mg/kgを最初の5日間連日1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。以後5〜7.5mg/kgを隔日に1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。
    • 2)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5〜15mg/kgを隔日に1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。
    • 3)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5mg/kgを10〜20日間連日1日1回静脈内に注射又は点滴静注する。
    • 4)フルオロウラシルとして、通常、成人には1日10〜20mg/kgを週1回静脈内に注射又は点滴静注する。
    • また、必要に応じて動脈内に通常、成人には1日5mg/kgを適宜注射する。
    • なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 6.2 他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用する場合
    • フルオロウラシルとして、通常、成人には1日5〜10mg/kgを他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用し、6.1の方法に準じ、又は間歇的に週1〜2回用いる。
  • 6.3 頭頸部癌及び食道癌に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法の場合
    • 他の抗悪性腫瘍剤との併用療法において、通常、成人にはフルオロウラシルとして1日1000mg/m22(体表面積)までを、4〜5日間連日で持続点滴する。投与を繰り返す場合には少なくとも3週間以上の間隔をあけて投与する。本剤単独投与の場合には併用投与時に準じる。
      なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。
  • 6.4 結腸・直腸癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
    • 1)通常、成人にはレボホリナートとして1回100mg/m22(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m22(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして600mg/m22(体表面積)を22時間かけて持続静注する。これを2日間連続して行い、2週間ごとに繰り返す。
    • 2)通常、成人にはレボホリナートとして1回250mg/m22(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして2600mg/m22(体表面積)を24時間持続静注する。1週間ごとに6回繰り返した後、2週間休薬する。これを1クールとする。
    • 3)通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/m22(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m22(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして2400〜3000mg/m22(体表面積)を46時間持続静注する。これを2週間ごとに繰り返す。
    • なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。
  • 6.5 小腸癌、治癒切除不能な膵癌及び治癒切除不能な進行・再発の胃癌に対するレボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
    • 通常、成人にはレボホリナートとして1回200mg/m22(体表面積)を2時間かけて点滴静脈内注射する。レボホリナートの点滴静脈内注射終了直後にフルオロウラシルとして400mg/m22(体表面積)を静脈内注射、さらにフルオロウラシルとして2400mg/m22(体表面積)を46時間持続静注する。これを2週間ごとに繰り返す。
      なお、年齢、患者の状態などにより適宜減量する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • <治癒切除不能な膵癌>
    • 5.15.1 レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法を実施する場合、以下の点に注意すること。
      • 5.1.15.1.1 患者の病期、全身状態、UGT1A1注)注)遺伝子多型等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.2、17.1.3参照]
      • 5.1.25.1.2 本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
      • 注)イリノテカン塩酸塩水和物の活性代謝物(SN-38)の主な代謝酵素の一分子種である。
  • <治癒切除不能な進行・再発の胃癌>
    • 5.2 レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法において、本剤の術後補助療法における有効性及び安全性は確立していない。
用法用量に関連する使用上の注意
  • <頭頸部癌及び食道癌に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法>
    • 7.17.1 本剤の投与量、投与スケジュール、併用薬等について、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること。
  • <治癒切除不能な膵癌>
    • 7.27.2 オキサリプラチン、イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナートとの併用療法(FOLFIRINOX法)を行う場合には、次の投与可能条件、減量基準及び減量時の投与量を参考にすること。
      • 7.2.1 2クール目以降の投与可能条件
        • 投与予定日に確認し、当該条件を満たす状態へ回復するまで投与を延期するとともに、「7.2.2 減量基準」及び「7.2.3 減量時の投与量」を参考に、投与再開時に減量すること。
          • (表省略)

      • 7.2.2 減量基準
        • 前回の投与後にいずれかの程度に該当する副作用が発現した場合は、該当する毎に、以下の減量方法に従って、投与レベルを1レベル減量する(「7.2.3 減量時の投与量」を参考にすること)。また、いずれかの程度に該当する好中球減少又は血小板減少が発現した場合は、以降の本剤急速静脈内投与を中止する。
          • (表省略)

      • 7.2.3 減量時の投与量
        • オキサリプラチン85mg/m22、イリノテカン塩酸塩水和物180mg/m22、本剤持続静注2,400mg/m22で投与を開始した場合
          • (表省略)

貯法・使用期限等

貯法
  • 2〜8℃に保存
使用期限

組成・性状

組成
  • 5-FU注250mg
    • (表省略)

添加物トロメタモール
性状
  • 5-FU注250mg
    • (表省略)

  • 【色】
    無色〜微黄色の澄明
    【剤形】
    /液剤/注射