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国立保健医療科学院
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オルガドロン注射液1.9mg

基本情報

薬効分類名合成副腎皮質ステロイド剤
一般名デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム
総称名オルガドロン
規格単位1.9mg0.5mL1管
包装
  • <オルガドロン注射液1.9mg>
    • 0.5mL[10アンプル、50アンプル]
  • <オルガドロン注射液3.8mg>
    • 1mL[10アンプル、50アンプル]
  • <オルガドロン注射液19mg>
    • 5mL[10バイアル]
製造販売業者サンド
規制区分注)注意−医師等の処方箋により使用すること
日本標準商品分類番号872454
承認番号22100AMX01494
薬価基準収載年月
販売開始年月1969年9月
警告
  • 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 2.12.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.22.2 感染症のある関節腔内、滑液嚢内、腱鞘内又は腱周囲[免疫抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。]
  • 2.32.3 動揺関節の関節腔内[関節症状が増悪するおそれがある。]
  • 2.42.4 次の薬剤を投与中の患者:
    デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)
    • <本剤全身投与の患者>
      • ダクラタスビル塩酸塩、アスナプレビル
    • <本剤全身投与の患者(ただし単回投与の場合を除く)>
      • リルピビリン塩酸塩、リルピビリン塩酸塩・テノホビル アラフェナミドフマル酸塩・エムトリシタビン、ドルテグラビルナトリウム・リルピビリン塩酸塩[10.1参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • ○内分泌疾患
    • 慢性副腎皮質機能不全(原発性、続発性、下垂体性、医原性)〔筋注〕、急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)〔静注、点滴、筋注〕、副腎性器症候群〔§§筋注〕、亜急性甲状腺炎〔§§筋注〕、甲状腺中毒症〔甲状腺(中毒性)クリーゼ〕〔静注、点滴、§§筋注〕、甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症〔§§筋注〕
  • ○リウマチ性疾患
    • 関節リウマチ〔筋注、関節〕、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)〔筋注、関節〕、リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)〔§§静注、§§点滴、筋注〕、リウマチ性多発筋痛〔筋注〕、強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)〔筋注〕
  • ○膠原病
    • エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)〔§§静注、§§点滴、筋注〕、全身性血管炎(高安動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症を含む)〔§§静注、§§点滴、筋注〕、多発性筋炎(皮膚筋炎)〔§§静注、§§点滴、筋注〕、強皮症〔§§筋注〕
  • ○腎疾患
    • ネフローゼ及びネフローゼ症候群〔§§静注、§§点滴、§§筋注〕
  • ○心疾患
    • うっ血性心不全〔§§静注、§§点滴、§§筋注〕
  • ○アレルギー疾患
    • 気管支喘息〔静注、点滴、筋注(但し、筋肉内注射以外の投与法では不適当な場合に限る)、ネブ〕、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)〔§§筋注、ネブ〕、喘息発作重積状態〔静注、点滴〕、薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)〔§§静注、§§点滴、§§筋注〕、血清病〔静注、点滴、§§筋注〕、アナフィラキシーショック〔静注、点滴〕
  • ○重症感染症
    • 重症感染症(化学療法と併用する)〔静注、点滴、§§筋注〕
  • ○血液疾患
    • 溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)〔静注、点滴、§§筋注〕、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)〔静注、点滴、§§筋注〕、顆粒球減少症(本態性、続発性)〔静注、点滴、§§筋注〕、紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)〔静注、点滴、§§筋注〕、再生不良性貧血〔静注、点滴、§§筋注〕、凝固因子の障害による出血性素因〔静注、点滴、§§筋注〕
  • ○消化器疾患
    • 限局性腸炎〔§§静注、§§点滴、§§筋注、注腸〕、潰瘍性大腸炎〔§§静注、§§点滴、§§筋注、注腸〕
  • ○重症消耗性疾患
    • 重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)〔§§静注、§§点滴、§§筋注〕
  • ○肝疾患
    • 劇症肝炎(臨床的に重症とみなされるものを含む)〔静注、§§点滴、§§筋注〕、肝硬変(活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁うっ滞を伴うもの)〔§§筋注〕
  • ○肺疾患
    • びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)〔§§静注、点滴、ネブ〕
  • ○神経疾患
    • 脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること)〔静注、点滴、§§筋注〕、末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む)〔§§静注、§§点滴、§§筋注〕、重症筋無力症〔静注、点滴、§§筋注〕、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)〔静注、点滴、§§筋注〕、小舞踏病〔§§筋注〕、顔面神経麻痺〔§§筋注〕、脊髄蜘網膜炎〔§§筋注〕
  • ○悪性腫瘍
    • 悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)〔静注、点滴、§§筋注〕、好酸性肉芽腫〔静注、点滴、§§筋注〕、乳癌の再発転移〔§§筋注〕
    • 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
      • 多発性骨髄腫〔点滴〕
  • ○抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐)〔静注、点滴〕
  • ○代謝・栄養障害
    • 特発性低血糖症〔静注、点滴、§§筋注〕
  • ○外科疾患
    • 副腎摘除〔静注、点滴、筋注〕、臓器・組織移植〔§§筋注〕、侵襲後肺水腫〔静注、ネブ〕、副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲〔§§筋注〕、外科的ショック及び外科的ショック様状態〔静注〕、脳浮腫〔静注〕、輸血による副作用〔静注〕、気管支痙攣(術中)〔静注〕、蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む)〔§§筋注〕、手術後の腹膜癒着防止〔腹腔〕
  • ○整形外科疾患
    • 強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)に伴う四肢関節炎〔関節〕、関節周囲炎(非感染性のものに限る)〔軟組織、腱鞘、滑嚢〕、腱炎(非感染性のものに限る)〔軟組織、腱鞘〕、腱鞘炎(非感染性のものに限る)〔腱鞘〕、腱周囲炎(非感染性のものに限る)〔軟組織、腱鞘、滑嚢〕、滑液包炎(非感染性のものに限る)〔滑嚢〕、変形性関節症(炎症症状がはっきり認められる場合)〔関節〕、非感染性慢性関節炎〔関節〕、痛風性関節炎〔関節〕、椎間板ヘルニアにおける神経根炎(根性坐骨神経痛を含む)〔硬膜外〕、脊髄浮腫〔静注、硬膜外〕
  • ○産婦人科疾患
    • 卵管整形術後の癒着防止〔§§筋注、卵腔〕
  • ○泌尿器科疾患
    • 前立腺癌(他の療法が無効な場合)〔§§筋注〕、陰茎硬結〔§§筋注、皮内〕
  • ○皮膚疾患
    • 湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しないこと)〔◎§◎§筋注、◎皮内(但し、局注は浸潤、苔癬化の著しい場合のみとする)〕、痒疹群(小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)(但し、重症例に限る。また、固定蕁麻疹は局注が望ましい)〔◎§◎§筋注、◎皮内〕、蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)〔§§点滴、§§筋注〕、乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群〕〔◎§◎§点滴、◎§◎§筋注、◎皮内(尋常性乾癬のみ)〕、掌蹠膿疱症(重症例に限る)〔◎§◎§筋注〕、扁平苔癬(重症例に限る)〔◎§◎§筋注、◎皮内〕、成年性浮腫性硬化症〔§§筋注〕、紅斑症(◎多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)〔§§筋注〕、粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕〔§§点滴、§§筋注〕、円形脱毛症(悪性型に限る)〔◎皮内〕、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)〔§§点滴、§§筋注〕、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱瘡を含む)〔§§点滴、§§筋注〕、帯状疱疹(重症例に限る)〔§§筋注〕、紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)〔◎§◎§点滴、◎§◎§筋注〕、早期ケロイド及びケロイド防止〔◎皮内〕、新生児スクレレーマ〔§§筋注〕
  • ○眼疾患
    • 内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺)〔§§静注、§§筋注、結膜、球後、点眼〕、外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎)〔§§静注、§§筋注、結膜、球後〕、眼科領域の術後炎症〔§§静注、§§筋注、結膜、点眼〕
  • ○耳鼻咽喉科疾患
    • 急性・慢性中耳炎〔§§静注、§§点滴、§§筋注、中耳〕、滲出性中耳炎・耳管狭窄症〔§§静注、§§点滴、§§筋注、中耳、耳管〕、メニエル病及びメニエル症候群〔静注、点滴、筋注〕、急性感音性難聴〔静注、点滴、筋注〕、血管運動(神経)性鼻炎〔筋注、ネブ、鼻腔、鼻甲介〕、アレルギー性鼻炎〔筋注、ネブ、鼻腔、鼻甲介〕、花粉症(枯草熱)〔筋注、ネブ、鼻腔、鼻甲介〕、副鼻腔炎・鼻茸〔筋注、ネブ、鼻腔、副鼻、鼻茸〕、進行性壊疽性鼻炎〔静注、点滴、筋注、ネブ、鼻腔、副鼻、喉頭〕、喉頭炎・喉頭浮腫〔静注、点滴、筋注、ネブ、喉頭〕、喉頭ポリープ・結節〔§§静注、§§点滴、§§筋注、ネブ、喉頭〕、食道の炎症(腐蝕性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後〔静注、点滴、筋注、ネブ、食道〕、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法〔静注、点滴、筋注、軟組織、皮内、ネブ、鼻腔、副鼻、鼻甲介、喉頭、中耳、食道〕、難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの)〔軟組織〕
  • ※投与法の略語は次のとおり
    • 静注:静脈内注射
    • 点滴:点滴静脈内注射
    • 筋注:筋肉内注射
    • 関節:関節腔内注射
    • 軟組織:軟組織内注射
    • 腱鞘:腱鞘内注射
    • 滑嚢:滑液嚢内注入
    • 硬膜外:硬膜外注射
    • 腹腔:腹腔内注入
    • 皮内:局所皮内注射
    • 卵腔:卵管腔内注入
    • 注腸:注腸
    • 結膜:結膜下注射
    • 球後:球後注射
    • 点眼:点眼
    • ネブ:ネブライザー
    • 鼻腔:鼻腔内注入
    • 副鼻:副鼻腔内注入
    • 鼻甲介:鼻甲介内注射
    • 鼻茸:鼻茸内注射
    • 喉頭:喉頭・気管注入
    • 中耳:中耳腔内注入
    • 耳管:耳管内注入
    • 食道:食道注入
    • §印:下記の場合にのみ用いること
      • 1)静脈内注射及び点滴静脈内注射経口投与不能時、緊急時及び筋肉内注射不適時
      • 2)筋肉内注射経口投与不能時
    • ◎印:外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること。
用法用量
  • 通常、成人に対する用法及び用量は下表の通りである。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。
    • (表省略)

    • (表省略)

    • (表省略)

用法用量に関連する使用上の注意
  • 悪性リンパ腫に対する他の抗腫瘍剤との併用療法においては、併用薬剤の添付文書も参照すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限

組成・性状

組成
  • オルガドロン注射液1.9mg
    • (表省略)

添加物ベンゼトニウム塩化物
性状
  • オルガドロン注射液1.9mg
    • (表省略)

  • 【色】
    無色澄明
    【剤形】
    /液剤/注射