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国立保健医療科学院
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ハイカムチン注射用1.1mg

基本情報

薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般名ノギテカン塩酸塩
総称名ハイカムチン
規格単位1.1mg1瓶
包装
  • 1.1mg[1バイアル]
製造販売業者日本化薬
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号87424
承認番号21900AMX00902
薬価基準収載年月
販売開始年月2003年3月
警告
  • 1.11.1 本剤は骨髄抑制性が強いため、投与に際しては緊急時に十分な措置のできる設備の整った医療施設及びがん化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与し、下記の患者には投与しないなど適応患者の選択を慎重に行うこと。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。[2.1-2.3、9.1.1、9.5、11.1.1参照]
    • ・重篤な骨髄抑制のある患者
    • ・重篤な感染症を合併している患者
    • ・妊婦又は妊娠している可能性のある患者
    • ・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 1.21.2 本剤を含む小児悪性固形腫瘍に対するがん化学療法は、小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで実施すること。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 2.12.1 重篤な骨髄抑制のある患者[重度の血液毒性所見が発現し、重症感染症を併発するおそれがある。][1.1、9.1.1、11.1.1参照]
  • 2.22.2 重篤な感染症を合併している患者[感染症が増悪することがある。][1.1参照]
  • 2.32.3 妊婦又は妊娠している可能性のある患者[1.1、9.5参照]
  • 2.42.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • ○小細胞肺癌
  • ○がん化学療法後に増悪した卵巣癌
  • ○小児悪性固形腫瘍
  • ○進行又は再発の子宮頸癌
用法用量
  • (1)小細胞肺癌については、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、1.0mg/m22(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する。
    これを1コースとして、投与を繰り返す。
    なお、患者の状態により適宜増減する。
  • (2)がん化学療法後に増悪した卵巣癌については、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、1.5mg/m22(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する。
    これを1コースとして、投与を繰り返す。
    なお、患者の状態により適宜減量する。
  • (3)小児悪性固形腫瘍については、他の抗悪性腫瘍剤との併用でノギテカンとして、1日1回、0.75mg/m22(体表面積)を5日間連日点滴静注し、少なくとも16日間休薬する。
    これを1コースとして、投与を繰り返す。
    なお、患者の状態により適宜減量する。
  • (4)進行又は再発の子宮頸癌については、シスプラチンとの併用で、ノギテカンとして、通常、成人に1日1回、0.75mg/m22(体表面積)を3日間連日点滴静注し、少なくとも18日間休薬する。
    これを1コースとして、投与を繰り返す。
    なお、患者の状態により適宜減量する。
  • (5)本剤投与時、100mLの生理食塩液に混和し、30分かけて点滴静注する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • <がん化学療法後に増悪した卵巣癌>
    • 5.15.1 本剤を投与する場合には、白金製剤を含む化学療法施行後の症例を対象とし、白金製剤に対する感受性を考慮して本剤以外の治療法を慎重に検討した上で、本剤の投与を開始すること。
  • <進行又は再発の子宮頸癌>
    • 5.25.2 本剤を投与する場合には、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。[17.1.5、17.1.6参照]
用法用量に関連する使用上の注意
  • <効能共通>
    • 7.17.1 腎障害(クレアチニンクリアランス20〜39mL/分)のある患者では、ノギテカンの血漿クリアランスの低下及び血中半減期の延長が起こるおそれがあるので、初回投与量は通常用量の半量とする。なお、クレアチニンクリアランスが20mL/分未満の腎障害患者では十分な成績は得られていない。[9.2、16.6.1参照]
  • <小細胞肺癌>
    • 7.27.2
      • 本剤投与により重度の血液毒性所見があらわれることがある。投与後、血液学的検査値の変動に十分留意し、次コースの投与量は患者の状態により適宜増減すること。[8.1、11.1.1、17.1.2参照]
        • (表省略)

      • なお、1.2mg/m22/日を超える用量で検討された本邦での小細胞肺癌の成績はない。
  • <がん化学療法後に増悪した卵巣癌>
    • 7.37.3 本剤投与により重度の血液毒性所見があらわれることがある。投与後、血液学的検査値の変動に十分留意し、次コースの投与量は患者の状態により適宜減量すること。[8.1、11.1.1参照]
      • (表省略)

  • <進行又は再発の子宮頸癌>
    • 7.47.4 本剤と併用するシスプラチンの投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、投与すること。また、本剤投与により重度の血液毒性所見があらわれることがある。投与後、血液学的検査値の変動に十分留意し、次コースの投与量は患者の状態により適宜減量すること。[8.1、11.1.1、17.1.5、17.1.6参照]
      • (表省略)

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限

組成・性状

組成
  • (表省略)

添加物D-マンニトール
性状
  • (表省略)

  • 【色】
    ごくうすい黄色〜うすい黄緑色
    【剤形】
    凍結乾燥剤/散剤/注射