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国立保健医療科学院
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パシーフカプセル60mg

基本情報

薬効分類名持続性癌疼痛治療剤
一般名モルヒネ塩酸塩水和物
総称名パシーフ
規格単位60mg1カプセル
包装
  • 30mg50カプセル(10カプセル×5)
  • 60mg50カプセル(10カプセル×5)
  • 120mg50カプセル(10カプセル×5)
製造販売業者武田薬品工業
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号878114
承認番号21700AMZ00738
薬価基準収載年月2005年12月
販売開始年月2006年4月
警告
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する。]
  • 気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる。]
  • 重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥ることがある。]
  • 慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する。]
  • 痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄の刺激効果があらわれる。]
  • 急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する。]
  • アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
  • 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
  • ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内の患者(「相互作用」の項参照)
原則禁忌
  • 細菌性下痢のある患者[治療期間の延長をきたすおそれがある。]

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法用量
  • 通常、成人にはモルヒネ塩酸塩水和物として1日30〜120mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
効能効果に関連する使用上の注意
  • 本剤は持続性癌疼痛治療剤であり、疼痛増強時や突発性の疼痛が発現した場合の追加投与(レスキュードーズ)には使用しないこと。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 初回投与
    • 本剤の投与開始前のオピオイド系鎮痛薬による治療の有無を考慮して初回投与量を設定することとし、すでに治療されている場合にはその投与量及び鎮痛効果の持続を考慮して副作用の発現に注意しながら適宜投与量を調節すること。
      • モルヒネ硫酸塩徐放剤から本剤へ変更する場合モルヒネ硫酸塩徐放剤の1日投与量と同量を、本剤の1日投与量の目安とすること。
      • オキシコドン塩酸塩徐放剤から本剤へ変更する場合オキシコドン塩酸塩徐放剤1日投与量の1.5倍量を、本剤の1日投与量の目安とすること。
      • 経皮フェンタニル貼付剤から本剤へ変更する場合経皮フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから、剥離直後の本剤の使用は避け、本剤の使用を開始するまでに、フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに、本剤の低用量から投与することを考慮すること。
  • 疼痛増強時
    • 本剤服用中に疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛が発現した場合は、直ちにモルヒネ速溶性製剤の追加投与(レスキュードーズ:1日投与量の6分の1量を目安とする)を行い鎮痛を図ること。
  • 増量
    • 本剤投与開始後は患者の状態を観察し、適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調節を行うこととし、増量する場合は1日あたり30mg増あるいは30〜50%増とする。
  • 減量
    • 連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと。副作用等により減量する場合は、患者の状態を観察しながら慎重に行うこと。
  • 投与の中止
    • 本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限
  • 外箱に表示の使用期限内に使用すること。(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)

組成・性状

組成
  • パシーフカプセル60mg
    • (表省略)

    • 添加物結晶セルロース、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドンK30、マクロゴール6000、酒石酸、ヒプロメロース、タルク、エチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、セタノール
添加物結晶セルロース
性状
  • パシーフカプセル60mg
    • (表省略)

  • 【色】
    白色〜帯黄白色
    淡黄色
    【剤形】
    /カプセル剤/内用
    //徐放性製剤