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国立保健医療科学院
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アンペック注10mg

基本情報

薬効分類名モルヒネ塩酸塩注射剤
一般名モルヒネ塩酸塩水和物
総称名アンペック
規格単位1%1mL1管
包装
  • アンペック注10mg10アンプル
  • アンペック注50mg5アンプル
製造販売業者住友ファーマ
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号878114
承認番号21600AMZ00648
薬価基準収載年月2004年12月
販売開始年月1995年5月
警告
  • 本剤の硬膜外及びくも膜下投与は、これらの投与法に習熟した医師のみにより、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ実施すること。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 〔皮下・静脈内、硬膜外及びくも膜下投与共通〕
    • 重篤な呼吸抑制のある患者〔呼吸抑制を増強する。〕
    • 気管支喘息発作中の患者〔気道分泌を妨げる。〕
    • 重篤な肝障害のある患者〔昏睡に陥ることがある。〕
    • 慢性肺疾患に続発する心不全の患者〔呼吸抑制や循環不全を増強する。〕
    • 痙れん状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者〔脊髄の刺激効果があらわれる。〕
    • 急性アルコール中毒の患者〔呼吸抑制を増強する。〕
    • 本剤の成分及びアヘンアルカロイドに対し過敏症の患者
    • 出血性大腸炎の患者〔腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。〕
    • ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内の患者〔「相互作用」の項参照〕
  • 〔硬膜外投与の場合〕
    • 注射部位又はその周辺に炎症のある患者〔化膿性髄膜炎症状を起こすことがある。〕
    • 敗血症の患者〔敗血症性の髄膜炎を生じるおそれがある。〕
  • 〔くも膜下投与の場合〕
    • 注射部位又はその周辺に炎症のある患者〔化膿性髄膜炎症状を起こすことがある。〕
    • 敗血症の患者〔敗血症性の髄膜炎を生じるおそれがある。〕
    • 中枢神経系疾患(髄膜炎、灰白脊髄炎、脊髄癆等)の患者〔くも膜下投与により病状が悪化するおそれがある。〕
    • 脊髄・脊椎に結核、脊椎炎及び転移性腫瘍等の活動性疾患のある患者〔くも膜下投与により病状が悪化するおそれがある。〕
原則禁忌
  • 〔皮下・静脈内、硬膜外及びくも膜下投与共通〕
    • 細菌性下痢のある患者〔治療期間の延長をきたすおそれがある。〕

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • 〔皮下及び静脈内投与の場合〕
    • 激しい疼痛時における鎮痛・鎮静
    • 激しい咳嗽発作における鎮咳
    • 激しい下痢症状の改善及び手術後等の腸管蠕動運動の抑制
    • 麻酔前投薬、麻酔の補助
    • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
  • 〔硬膜外及びくも膜下投与の場合〕
    • 激しい疼痛時における鎮痛
    • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法用量
  • 〔皮下及び静脈内投与の場合〕
    • 通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回5〜10mgを皮下に注射する。また、麻酔の補助として、静脈内に注射することもある。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    • 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛において持続点滴静注又は持続皮下注する場合には、中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛において持続点滴静注又は持続皮下注する場合には、通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回50〜200mg1回50〜200mgを投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 〔硬膜外投与の場合〕
    • 通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回2〜6mgを硬膜外腔に注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    • 硬膜外腔に持続注入する場合は、通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物の1日量として2〜10mgを投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 〔くも膜下投与の場合〕
    • 通常、成人には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回0.1〜0.5mgをくも膜下腔に注入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
用法用量に関連する使用上の注意
  • 〔皮下及び静脈内投与の場合〕
    • 200mg注射液(4%製剤)200mg注射液(4%製剤)は、10mgあるいは50mg注射液(1%製剤)の4倍濃度4倍濃度であるので、1%製剤から4%製剤への切り替えにあたっては、持続注入器の注入速度、注入量を慎重に設定注入速度、注入量を慎重に設定し、過量投与とならないよう過量投与とならないように注意して使用すること。
  • 〔硬膜外投与の場合〕
    • 200mg注射液(4%製剤)は硬膜外投与には使用しないこと200mg注射液(4%製剤)は硬膜外投与には使用しないこと
    • オピオイド系鎮痛薬を使用していない患者に対しては、初回投与時初回投与時には、24時間以内の総投与量が10mgを超えないこと24時間以内の総投与量が10mgを超えないこと
    • 硬膜外投与で十分な鎮痛効果が得られず、さらに追加投与が必要な場合には、患者の状態(呼吸抑制等)を観察しながら慎重に投与すること。
  • 〔くも膜下投与の場合〕
    • 200mg注射液(4%製剤)はくも膜下投与には使用せず、原則として10mg注射液(1%製剤)を使用すること200mg注射液(4%製剤)はくも膜下投与には使用せず、原則として10mg注射液(1%製剤)を使用すること
    • 患者の状態(呼吸抑制等)を観察しながら慎重に投与すること。
    • 原則として追加投与や持続投与は行わないが、他の方法で鎮痛効果が得られない場合には、患者の状態を観察しながら、安全性上問題がないと判断できる場合にのみ、その実施を考慮すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 遮光・室温保存
使用期限
  • 外箱等に記載

組成・性状

組成
  • アンペック注10mg
    • (表省略)

添加物pH調節剤
性状
  • アンペック注10mg
    • (表省略)

  • 【色】
    無色〜微黄かっ色澄明
    黄かっ色
    【剤形】
    /液剤/注射