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国立保健医療科学院
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注射用イホマイド1g

基本情報

薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般名イホスファミド
総称名イホマイド
規格単位1g1瓶
包装
  • 10瓶[1g×10]
製造販売業者塩野義製薬
規制区分劇薬
日本標準商品分類番号874211
承認番号16000AMY00050000
薬価基準収載年月
販売開始年月1985年7月
警告
  • <効能共通>
    • 1.11.1 本剤とペントスタチンを併用しないこと。外国において類縁薬であるシクロホスファミドとペントスタチンとの併用により、心毒性が発現し死亡した症例が報告されている。[2.1、10.1参照]
    • 1.21.2 本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。適応患者の選択にあたっては、各併用薬剤の電子添文を参照して十分注意すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
  • <小児悪性固形腫瘍>
    • 1.31.3 小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
禁忌(次の患者には投与しないこと)
  • 2.12.1 ペントスタチンを投与中の患者[1.1、10.1参照]
  • 2.22.2 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
  • 2.32.3 腎又は膀胱に重篤な障害のある患者[腎障害又は出血性膀胱炎を増悪する。][9.1.1、9.2.1、9.2.2参照]
原則禁忌

効能・効果、用法・用量

効能効果
  • ○下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解
    • 肺小細胞癌、前立腺癌、子宮頸癌、骨肉腫、再発又は難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍)、悪性リンパ腫
  • ○以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
    • 悪性骨・軟部腫瘍、小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)
用法用量
  • (1)肺小細胞癌、前立腺癌、子宮頸癌、骨肉腫
    • 通常、成人にはイホスファミドとして1日1.5〜3g(30〜60mg/kg)を3〜5日間連日点滴静注又は静脈内に注射する。これを1コースとし、末梢白血球の回復を待って3〜4週間ごとに反復投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • (2)再発又は難治性の胚細胞腫瘍
    • 確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法を行い、通常、成人にはイホスファミドとして1日1.2g/m22(体表面積)を5日間連日点滴静注する。これを1コースとし、末梢白血球の回復を待って3〜4週間ごとに反復投与する。
      なお、患者の状態により適宜減量する。
  • (3)悪性リンパ腫
    • 1)他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、イホスファミドとして1日0.8〜3g/m22(体表面積)を3〜5日間連日点滴静注する。これを1コースとし、末梢白血球の回復を待って3〜4週間ごとに反復投与する。
      なお、年齢、併用薬、患者の状態により適宜減量する。
    • 2)総投与量はイホスファミドとして1コース10g/m22以下、小児では全治療コース80g/m22以下とする。
  • (4)悪性骨・軟部腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法及び本剤単独投与
    • 1)ドキソルビシン塩酸塩との併用において、成人には、通常1コースは、イホスファミドとして1日1.5〜3g/m22(体表面積)を3〜5日間連日点滴静注又は静脈内に注射する。末梢白血球の回復を待って3〜4週間ごとに反復投与する。
      総投与量は、イホスファミドとして1コース10g/m22以下とする。
      なお、年齢、患者の状態により適宜減量する。
    • 2)本剤の単独投与において、成人には、1コースは、イホスファミドとして総投与量14g/m22までを点滴静注又は静脈内に注射する。末梢白血球の回復を待って反復投与する。
  • (5)小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、横紋筋肉腫、神経芽腫、網膜芽腫、肝芽腫、腎芽腫等)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
    • 1)他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、イホスファミドとして1日1.5〜3g/m22(体表面積)を3〜5日間連日点滴静注する。これを1コースとし、末梢白血球の回復を待って3〜4週間ごとに反復投与する。
      なお、年齢、併用薬、患者の状態により適宜減量する。
    • 2)総投与量はイホスファミドとして1コース10g/m22以下、全治療コース80g/m22以下とする。
用法用量に関連する使用上の注意
  • <効能共通>
    • 7.17.1 本剤の投与時には十分な尿量を確保し、出血性膀胱炎等の泌尿器系障害の防止のために下記の処置を行うこと。[8.1、9.1.1、9.2.2、11.1.2参照]
      • 7.1.1 成人の場合
        • (1)本剤投与時の1時間前から、できるだけ頻回に、かつ大量の経口水分摂取を行い、投与終了の翌日まで1日尿量3000mL以上を確保すること。
        • (2)本剤投与第1日目は、投与終了直後から2000〜3000mLの適当な輸液を投与するとともにメスナを併用すること。
        • (3)本剤投与中、経口水分摂取困難な場合は、第2日目以降、投与終了の翌日まで、上記(2)に準じて輸液を投与すること。
        • (4)本剤投与中は必要に応じて輸液1000mLあたり40mLの7%炭酸水素ナトリウム注射液を混和し、尿のアルカリ化を図ること。また必要に応じてD-マンニトール等の利尿剤を投与すること。
      • 7.1.2 小児の場合
        • 本剤投与時には、1日2000〜3000mL/m22(体表面積)の適当な輸液を投与するとともにメスナを併用すること。また、7.1.1(4)に準じ尿のアルカリ化を図り、利尿剤を投与すること。
    • 7.27.2 肥満患者には、投与量が過多にならないように、標準体重から換算した投与量を考慮すること。
  • <再発又は難治性の胚細胞腫瘍>
    • 7.37.3 確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〔VeIP療法(ビンブラスチン硫酸塩、イホスファミド、シスプラチン併用療法)〕においては、原則として3週間を1クールとし、各クールの1〜5日に本剤を投与する。
    • 7.47.4 他の抗悪性腫瘍剤と併用することが必要である。本剤単独投与での有効性は確立していない。精巣腫瘍に対し本剤を単独投与した場合、奏効率が低く効果持続期間が短いとの報告がある。
  • <悪性骨・軟部腫瘍>
    • 7.57.5 本剤単独投与での用法・用量については、文献を参照すること。

貯法・使用期限等

貯法
  • 室温保存
使用期限

組成・性状

組成
  • (表省略)

添加物
性状
  • (表省略)

  • 【色】
    白色
    【剤形】
    結晶性粉末/散剤/注射
    塊/散剤/注射