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国立保健医療科学院
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UMIN試験ID UMIN000044125

最終情報更新日:2021年5月8日

登録日:2021年5月7日

乳癌患者に対する修正MCTケトン食と標準治療併用療法の安全性に関する調査

基本情報

進捗状況 一般募集中
対象疾患乳がん
試験開始日(予定日)2021-05-07
目標症例数50
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入

試験の内容

介入11、栄養指導 月1回、外来で30分栄養指導を行う。外来栄養食事指導料として、月1回算定可能。 修正MCTケトン食は、1日2~3食で、管理栄養士の監修で作成されてレシピを参考に、以下のルールを守って各自で調理を作るか、スーパーマーケットまたはインターネットで低糖質食品を入手する。食事購入資金は患者負担とする。なお、料理のレシピは、臨床研究開始時に配布する。 食事摂取の7つのルール 1. 摂取エネルギーは、体重当たり35~40kcalを目標とする。 2. たんぱく質を豊富に含む食品(肉・魚・卵、大豆製品)を、体重当たり1.6~2.0g摂取する。 3. EPAを1日4g以上摂取する。 4. 糖質は、1日体重当たり25g以下(体重50㎏の場合)に控える。 5. 中鎖脂肪酸は、MCTオイルに換算して1日60~100g摂取する。 6. 食事のウエイトは、朝:昼:夕=4:10:6で、寝る前に空腹感が出るように調整する。 7. ケトン比は、1.4~1.6:1を目標とする。 実施期間の目安と食事内容(下記A、B参照) 1. はじめの3カ月:スーパーケトジェニック。 2. 3か月~1年まで:スーパーケトジェニックを中心に、ケトン食を継続。 3.上記研究期間を越えたあとは、ケトジェニック、セミケトジェニックを継続するように指導する。 A: 糖質制限のレベル 1.セミケトジェニック ケトン比 脂質:糖質+蛋白質=1:1 糖質摂取量 80g/日 以下 脂質摂取量 亜麻仁油30g/日、MCTオイル80㎎/日(脂質合計110g) 2.ケトジェニック ケトン比 脂質:糖質+蛋白質=1.4:1 糖質摂取量 40g/日 以下 脂質摂取量 亜麻仁油30g/日、MCTオイル80㎎/日(脂質合計110g) 3.スーパーケトジェニック ケトン比 脂質:糖質+蛋白質=1.6:1 糖質摂取量 20g/日 以下 脂質摂取量 亜麻仁油30g/日、MCTオイル100㎎/日(脂質合計130g)
主要アウトカム評価項目A) 安全性 a. 予測される危険性または有害事象 脂質やタンパク質を多く含んでいるため、もともと消化不良のある方や牛乳や大豆にアレルギーのある患者では、下痢やアレルギー症状が出る可能性がある。しかし、脂質は植物性油を多く含んでいるので、取りすぎによる悪影響は少ないと考えられる。 b. ケトン食の合併症 脱水、症候性低血糖、過剰なケトーシス、消化器症状*、感染症**、脂質異常症*、高尿酸血症、低蛋白血症*、低マグネシウム血症*、反復性低ナトリウム血症、遷延性代謝性アシドーシス*、肝機能障害、急性膵炎**、基底核障害・不随意運動*、体重減少・体重増加、骨量減少*、骨折、腎結石、凝固機能異常、鉄欠乏性貧血、溶血性貧血*、二次性低カルニチン血症、亜鉛・銅欠乏、心筋症**、QT延長症候群**。 *ケトン食療法中止の報告がある合併症、**死亡例の報告がある合併症 B) 栄養状態(体重、In Bodyを用いた身体組成解析(BIA)、血清アルブミン、血清コリンエステラーゼ、血清トランスサイレチン、CRP)、QOLスコア(EORTCQLQ-CR38日本語版、POMS2日本語版)
副次アウトカム評価項目奏効率、病態コントロール率、手術移行率、腫瘍マーカーの推移(血清抗p53抗体価も含む)、診療範囲でのPETScan、希望者については病院外でのFreeStyleリブレを用いた血糖、ケトン体測定の指導を行う。また、可能な症例について血清と尿中のケトン体、尿中8-OHdGを測定する。

対象疾患

年齢(下限)
年齢(上限)
性別3
選択基準日本乳がん学会から発表されている乳癌診療ガイドラインに則った標準治療を行う症例
除外基準1.最近3カ月で5%以上の体重減少を認める。 2.高度進行例 (除外例)肝転移があり、肝機能の悪化や黄疸、腹水がある場合。 (除外例)肺転移があり、胸水や呼吸苦などの臨床症状がある場合。 ★ただし、骨転移、脳転移はあっても除外しない。 3.イレウスの既往や腹膜播種がある。

関連情報

問い合わせ窓口

住所大田区大森西6-11-1
電話0337624151
URL
E-mailwashi@med.toho-u.ac.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。