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国立保健医療科学院
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臨床研究実施計画番号 jRCTs041240039

最終情報更新日:2024年6月4日

登録日:2024年6月4日

PD-L1陽性転移再発トリプルネガティブ乳癌に対するパクリタキセル+ベバシズマブ導入療法後アテゾリズマブ+ナブパクリタキセル療法の効果を評価するランダム化第II相試験(JBCRG-M10,CMA-0196)(INDUCE trial)

基本情報

進捗状況 参加者募集中
対象疾患PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
試験開始日(予定日)2024-06-04
目標症例数106
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容1. 導入療法群 サイクル1と2に導入療法を行う。28日を1サイクルとして、PTXを第1日目、8日目、15日目に90mg/m2、ベバシズマブを第1日目、15日目に10mg/ kg 点滴静注する。サイクル3より、28日を1サイクルとして、アテゾリズマブを第1日目、15日目に840mg、nab-PTXを第1日目、8日目、15日目に100mg/m2点滴静注する。導入療法2サイクル+免疫化学療法までを一連の治療とする。 - 導入療法群は、導入療法2サイクルを含めた一連の治療として有効性および安全性などを評価する。 2. 標準治療群 28日を1サイクルとして、アテゾリズマブを第1日目、15日目に840mg、nab-PTXを第1日目、8日目、15日目に100mg/m2点滴静注する。

試験の内容

主要評価項目主要評価項目 (1)無増悪生存期間 (PFS) 主要副次評価項目 (1)2年PFS割合 (2)導入療法群における初回画像評価non-PD症例の2年PFS割合 標準治療群と導入療法群を比較し評価する。
副次評価項目(1)安全性 (2)奏効割合(ORR) (3)全生存期間 (OS) (4)病勢コントロール割合 (DCR)

対象疾患

年齢(下限)18歳以上
年齢(上限)
性別男女両方
選択基準(1)転移再発あるいは切除不能進行TNBCと診断されている。 (2)直近で採取された腫瘍検体または保存腫瘍検体を用いた各施設での評価にてPD-L1陽性 (SP142 IC>=1)が確認されている。 (3)根治的治療の適応があった患者は、根治的治療の完了(原発性乳癌に対する手術日または周術期薬物療法[アントラサイクリンレジメン、タキサンレジメン、抗PD-(L)1抗体、カペシタビン、PARP 阻害剤などを含む]の最終投与日のいずれか遅い方)から初回の局所または遠隔再発までが6ヶ月以上経過している。術後放射線療法の実施日はこの計算には含まない。周術期薬物療法に抗PD-(L)1抗体の使用は許容される。 (4)ECOG PS 0-1 (5)年齢は18歳以上の女性または男性。 (6)組織学的または細胞学的に確認されたTNBCを有し、ASCO/CAP基準2018に従い、ER陰性 (陽性細胞占有率10%未満またはAllred Proportion score 0-2)、HER2陰性(IHC 1+以下またはFISH/DISH陰性)であることが確認されている患者(IHC2+の場合はFISH/DISH法にて陰性であることが確認されている)。 (7)転移再発あるいは切除不能進行癌に対する化学療法未施行の患者。ただし、BRCA遺伝子病的バリアントを有する患者における転移再発あるいは切除不能進行癌に対するPARP阻害剤投与歴は許容する。 (8)実施医療機関のCTまたはMRIによる評価により、測定可能病変または測定不能病変を有する。過去に放射線照射した部位に位置する腫瘍病変は、放射線照射後に明らかな進行がある場合は、評価可能病変とみなす。 (9)登録前14日以内に実施した臨床検査が下記の1)~8)を満たす。ただし、採血日前14日以内に顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF製剤)の投与または輸血を受けていないこと。 1)好中球数>=1500 / mm3 2)血小板数>=10 x 104 / mm3 3)ヘモグロビン>=8.0 g/dL 4)AST (GOT)<=100 IU/L(肝転移がある場合には<=200 IU/L) 5)ALT (GPT)<=100 IU/L(肝転移がある場合には<=200 IU/L) 6)総ビリルビン<=1.5 mg/dL ただし、ジルベール症候群の場合は、総ビリルビン< 3.0mg/dL 7)クレアチニン<=1.5 mg/dL 8)以下のいずれかを満たす i)尿蛋白(試験紙法)が陰性(-)または1+ ii)尿蛋白(試験紙法)が2+以上の場合;24時間尿蛋白を測定し、尿蛋白<=1 g /24時間 (尿蛋白/クレアチニン比<=1で代用可) (10)血圧が十分にコントロールされている(降圧薬2剤以下(配合数でカウント)で収縮期血圧が150 mmHg以下かつ拡張期血圧が90 mmHg以下)。 (11)3ヶ月以上の生存が見込まれる患者。 (12)登録前に試験内容の十分な説明が行われた後、患者本人から文書による同意が得られている。 (13)妊娠する可能性のある女性(化学閉経などの医学的理由により月経がない患者も含む)の場合、アテゾリズマブの最終投与日から5ヶ月後、もしくはベバシズマブ、nabPTX又はPTXの最終投与日から6ヶ月後のいずれか遅い日まで避妊し続けることに同意すること。また、試験治療中、アテゾリズマブの最終投与後少なくとも5ヶ月間およびベバシズマブの最終投与後少なくとも6ヶ月は授乳しないことに同意した患者。男性の場合は、パートナーが妊娠する可能性がある場合、PTX、nab-PTXの最終投与後6ヶ月後まで避妊し続けることにパートナーが同意した患者。
除外基準(1)活動性の脳転移または癌性髄膜炎がある。治療歴のある脳転移の場合、登録前最低2週間は神経症状がベースラインまで回復し、臨床的に安定している場合は許容する。 (2)登録前過去3年以内に浸潤性の悪性腫瘍の既往がある患者。ただし適切な治療を受けた皮膚の基底細胞癌、皮膚の扁平上皮癌、または局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ (上皮内癌)もしくは粘膜内癌相当の病変は活動性の重複がんに含めないこととする。 (3)同時または異時両側浸潤性乳癌である。ただし、両側ともTNBCであり、再発巣の検体を用いた評価にてPD-L1陽性が確認されている場合は許容する。 (4)登録前14日以内に放射線治療を受けている患者。(登録日の14日前の同じ曜日の投与または照射は許容される) (5)登録前14日以内に他の試験薬投与を受けている患者。(登録日の14日前の同じ曜日の投与は許容される) (6)試験薬初回投与30日以内に生ワクチンの投与を受けた患者。不活化ワクチンの接種は許容される。 (7)活動性の自己免疫疾患に対して、登録前14日以内にプレドニゾン相当で10mg/日を超える全身性副腎皮質ホルモンまたは免疫抑制剤を投与した患者。(検査や予防投与を目的とした一時的な投与は除く) (8)全身性の治療を必要とする活動性の感染症を有する患者。 (9)登録時点で間質性肺疾患/肺臓炎を合併、もしくは全身性副腎皮質ホルモン投与が必要な間質性肺疾患/肺臓炎の既往を有する患者。(放射線照射野内の放射線性肺臓炎[線維症]の既往歴は許容する) (10)妊娠中または妊娠の可能性がある、または授乳中の患者。 (11)HBs抗原陽性またはHCV抗体陽性の患者。HCV抗体陽性でHCVウイルス量が検出限界未満の場合は許容される。 (12)HIV-1抗体、HIV-2抗体のいずれかが陽性(登録に検査は必須ではない)の患者。 (13)重大な心臓血管の疾患を有する患者。過去6ヶ月以内に心筋梗塞、急性冠動脈疾患、冠動脈形成/ステント/バイパス術を受けた患者。New York Heart Association分類クラスIII~IVのうっ血性心不全を有する患者。 (14)以下に示す既往症・併存症を有する患者。 1)コントロール不良な糖尿病 2)Grade 2以上の末梢性感覚ニューロパチー 3)先天性出血素因・凝固異常 4)登録前6ヶ月以内の動脈血栓塞栓症(脳梗塞等)あるいは静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症等) 5)消化管穿孔、活動性の消化管潰瘍、Grade 3以上の出血(部位は特定しない) 6)その他重篤な合併症(腎不全、肝不全等) (15)試験結果に影響を与える、患者の試験の完遂を妨げる、または患者の試験の参加が患者の利益とならないと考えられるあらゆる疾患、治療歴、または臨床検査値異常の既往または合併を有する患者。 (16)試験の実施に影響を与える可能性がある精神疾患を有する患者。 (17)試験薬またはその類似体に対する過敏症の既往を有する患者。 (18)アルコール不耐、クレモホールに対する過敏症の既往を有する患者。 (19)活動性の結核感染の既往を有する患者。

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無なし

関連情報

問い合わせ窓口

担当者尾崎 由記範
所属機関がん研究会有明病院
所属部署乳腺内科
郵便番号135-8550
住所東京都江東区有明3-8-31
電話03-3520-0111
FAX03-3520-0141
E-mail yukinori.ozaki@jfcr.or.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。