患者様やご家族など一般の方向け臨床・治癒情報サイト 臨床研究情報ポータルサイト

ENGLISH
国立保健医療科学院
×

情報をクリップできます

治験情報をこちらのホームページで一時的にクリップすることが出来ます。

臨床研究実施計画番号 jRCTs041200102

最終情報更新日:2023年11月14日

登録日:2021年2月15日

本邦の初発APLに対するATRA+ATO療法の多施設共同第II相試験

基本情報

進捗状況 参加者募集終了-試験継続中
対象疾患急性前骨髄球性白血病
試験開始日(予定日)2021-02-15
目標症例数99
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容1. 寛解導入療法 全トランスレチノイン酸(ATRA) + 亜ヒ酸(ATO) ATRAは45 mg/m2をday 1から経口で投与し、血液学的寛解まで継続する。最大day 60までとする。 ATOは0.15 mg/kgをday 1から点滴静注で投与し、血液学的寛解まで継続する。最大day 60までとする。 治療前白血球数が>10,000 /μLの患者では、ATOの投与開始はday 5からとし、さらにイダルビシン 12 mg/m2を点滴静注でday 1およびday 2に投与する。 2. 髄腔内化学療法 地固め療法開始前に、メトトレキサート 15 mg + シタラビン 40 mg + プレドニゾロン 10 mgを髄腔内に投与する。 3. 地固め療法 ATRA 45 mg/m2を2週間投与し、2週間休薬する。これを7コース行う。 ATO 0.15 mg/kgを4週間のうちに20日間投与し、4週間休薬する。これを4コース行う。

試験の内容

主要評価項目APLのリスク別の2年EFS
副次評価項目Grade別有害事象発現例数、発現頻度及びGrade3以上の有害事象発現頻度 播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation, DIC)発現頻度 CR率 2年・3年EFS、RFS、OS APLのリスク別の3年EFS、2年・3年RFS、2年・3年OS 年齢別の2年・3年EFS、RFS、OS 3年EFS、RFS、OSについて、JALSGで実施した過去の試験(APL-97, -204, -212, -212G)との比較

対象疾患

年齢(下限)16歳以上
年齢(上限)
性別男女両方
選択基準1) 臨床的に診断された未治療のAPL、かつPCR法によるPML-RARA遺伝子検査に検体を提出している(又はPML-RARA遺伝子陽性と判定された)患者。(検査を提出していれば、登録時にはPML-RARAの有無は不明であってもかまわない。) 2) APLであることが告知されている患者。 3) 同意取得時年齢16歳以上の患者。 4) ECOG performance status (PS)が0~2の患者。 5) 十分な心、肺、肝、腎機能を有すること。以下を基準にする。 血清ビリルビン < 2.0 mg/dl 血清クレアチニン < 2.0 mg/dl 胸部X線(PA)上、心胸郭比50%以下とする。心拡大が認められた場合、心臓超音波検査を行い、EF 50%以上であること。 治療前のPaO2 60mmHg以上またはSpO2 93%以上。 重篤な心電図異常を認めないこと。ATO投与基準であるQTc < 500 msec (Fridericia法、QTcF)を満たすこと。 6) 本試験の説明を十分に行った上で、試験参加について自発的意思で本人から文書同意が得られている患者。未成年者については本人と同時に代諾者の同意も合わせて得られていること。 7) アジア人の患者。
除外基準1) 髄外病変を認める患者。 2) MDS由来又は非定型性急性白血病の患者。 3) PCR法によるPML-RARA遺伝子陰性の患者。 4) コントロール不良な感染症(活動性の結核を含む)を有する患者。 5) 抗ウイルス薬による治療が必要なウイルス感染症を有する患者。ただしSARS-CoV-2については、これによる症候者(COVID-19)および無症候者ともに組み入れ不可とする。軟膏などの局所処置のみで対応可能な単純ヘルペス感染症患者は組み入れ可能とする。SARS-CoV-2に関しては2020年10月現在において明確な治療薬・治療指針がないため、試験登録時の最新情報を反映して勘案する。 6) 重篤な合併症を有する患者(悪性高血圧、うっ血性心不全、腎不全、肝不全、3ヶ月以内の心筋梗塞、重症の不整脈、肝硬変、コントロール不能な糖尿病、肺線維症、間質性肺炎、治療中の活動性肺炎、酸素吸入療法中、吐下血や気道からの出血、等)。 7) HIV抗体陽性、HBs抗原陽性、HCV抗体陽性の患者。なお、HBs抗原陰性かつ、HBc抗体陽性又はHBs抗体陽性の場合は、HBV-DNA定量検査を測定し、検出感度以上であれば核酸アナログを投薬し、本試験に組み入れ可能とする。 8) 活動性重複癌を有する患者。 9) 妊娠、授乳婦及び妊娠している可能性のある患者。 10) 重症の精神障害を有する患者。 11) ATRAまたはATOに対する禁忌を有する患者。 12) その他、施設代表医師又は試験分担医師が不適当と判断した患者。

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無なし

関連情報

問い合わせ窓口

担当者横山 泰久
所属機関筑波大学附属病院
所属部署血液内科
郵便番号305-8576
住所茨城県つくば市天久保2丁目1番地1
電話029-853-3127
FAX029-853-8079
E-mail y-yokoyama@umin.net

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。