臨床研究実施計画番号 jRCT1051190091
最終情報更新日:2024年1月29日
登録日:2020年1月8日
直前に免疫チェックポイント阻害薬を含む治療を行った進行非小細胞肺癌患者に対するドセタキセル+ラムシルマブ療法の多施設共同単群第II相試験
基本情報
進捗状況 | 参加者募集終了-試験継続中 |
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対象疾患 | 非小細胞肺癌 |
試験開始日(予定日) | 2020-01-08 |
目標症例数 | 35 |
臨床研究実施国 | 日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | ドセタキセル(60 mg/m2, day 1)とラムシルマブ(10 mg/kg, day 1)を3週間毎に点滴投与。プロトコール治療の中止基準に該当するまで治療を継続する。 |
試験の内容
主要評価項目 | 奏効率 |
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副次評価項目 | 全生存期間、無増悪生存期間、病勢コントロール率、安全性 |
対象疾患
年齢(下限) | 20歳以上 |
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年齢(上限) | |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | 1.試験参加について文書で患者本人から同意が得られている。 2.組織診または細胞診で非小細胞肺癌であることが確認されている。 3.根治的放射線照射不能ⅢB期、ⅢC期、IV期、術後再発症例、または根治的放射線治療後の再発症例(放射線治療終了から3ヶ月以上経過していること)。 4.測定可能病変(RECIST v1.1)を有する。 5.20歳以上である。 6.PSはECOGの規準で0または1である。 7.登録前14日以内の最新の検査値(登録日の2週間前の同一曜日は可)が、以下のすべてを満たす。 ①白血球数≧3,000/mm3 ②好中球数(分節核球+桿状核球)≧1,500/mm3 ③ヘモグロビン≧9.0 g/dL ④血小板数≧10×104 / mm3 ⑤総ビリルビン≦1.5 mg/dL ⑥ASTおよびALT≦100 IU/L (肝転移による場合は≦200 IU/L) ⑦CRE≦1.5 mg/dL、またはクレアチニン・クリアランス40 mL/分以上[Cockcroft-Gault式で40 mL/min未満の場合でも、24時間蓄尿法による実測値で40 mL/min以上であることが確認されれば適格とする。] ⑧プロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)1.5以下 ⑨室内気にてSpO2 ≧ 92% 。 ただし、SpO2 < 92 % の場合、PaO2 ≧ 60 torrを満たせば適格とする。 ⑩ 尿蛋白が1+以下の患者。2+以上の場合は、24時間蓄尿し、24時間の蛋白量が1000 mg未満の場合、適格とする。24時間蓄尿での測定が困難な場合は尿蛋白定量結果(mg/dL)/尿中クレアチニン濃度(mg/dL)比を測定し、その値を24時間の尿中蛋白量(g)として代用可とする。 8. プラチナ併用化学療法及び免疫チェックポイント阻害薬の治療歴がある。(同時・逐次は問わない) 9. 免疫チェックポイント阻害薬を含む治療により病勢進行を来し、その後に非小細胞肺癌に対する全身薬物療法および根治的放射線療法、根治的外科的手術を実施していない。 10. 前治療が2ラインまでである。 11. 登録時点で直前治療の最終コースの最終日を過ぎている。 12. 放射線療法歴を有する患者は、以下を満たす場合に試験参加を可能とした。 ①根治的な胸部放射線療法を施行した場合、最後の放射線照射から3ヶ月以上経過している。 ②緩和的放射線療法(中枢神経への定位照射・全脳照射を含む)を施行した場合、最後の放射線照射から7日以上経過している。 |
除外基準 | 1.活動性の重複がんを有する(同時性重複がん/多発がんおよび無病期間が2年以内の異時性重複がん/多発がん。 ただし局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ(上皮内癌)や粘膜内癌相当の病変は活動性の重複がん/多発がんに含めない。 2.全身的治療を要する活動性感染症を有する。 3.胸部CTで明らかな、活動性の間質性肺炎または肺線維症を有する。 4.コントロール不良の糖尿病を合併している。 5.標準的な医学的管理にもかかわらず、コントロールできない高血圧症(収縮期血圧150 mmHg以上又は拡張期血圧90 mmHg以上)を有する患者。 6.臨床的に問題となるうっ血性心不全(NYHA II-IV)又は薬剤でコントロールできない不整脈を有する患者。 7.腸閉塞を有する患者。もしくは炎症性腸障害、広範囲な腸切除(慢性下痢による半結腸切除又は広範囲な小腸切除)、クローン病、潰瘍性大腸炎又は慢性下痢の既往/現病歴を有する患者。 8.コントロールできない血栓・塞栓症既往歴を有する患者。 9.HBs抗原が陽性である。 10.HBs抗体またはHBc抗体が陽性で、かつHBV-DNAが陽性である。 11.HIV関連疾患を有する。 12.精神病または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。 13.Child-Pugh分類Bのスコア(又はより重度)の肝硬変、または肝性脳症の既往もしくは臨床的に重要な腹水を有する肝硬変(重症度は問わない)がある。 *:肝硬変による臨床的に重要な腹水の定義は、利尿薬又は穿刺による継続した治療が必要であることとする。 14.グレード3以上の末梢性ニューロパチーを有する患者。 15.妊娠中の患者。 16.症状のある脳転移および、放射線照射や外科的処置を要する脊椎転移を有する。 17.症状を有する上大静脈症候群がある。 18.コントロール不良の心嚢液、胸水、腹水のいずれかを有する。(胸水に関しては、抗菌薬、タルク、OK432(これ以外の抗癌剤は不可)の胸腔内注入後、排液を中止して2週間経過した時点で、胸水がコントロールされている場合は登録可能。) 19.画像所見による制限 ① 癌による明らかな主要血管への浸潤又は主要血管の狭小化がある。 ② 組織型に関係なく、画像により明らかな腫瘍内空洞化が認められる。 ③ 区域枝までの中枢気道への明らかな腫瘍の露出が認められる。 20.登録前28日以内に全身麻酔を伴う手術が行われた患者。 登録までの7日間に皮下静脈アクセス器具が留置された患者。 過去2ヵ月間に外科的治療を実施した場合、術後出血合併症又は創傷合併症が認められた患者。 21.ラムシルマブの投与歴のある患者。 22. プレドニゾロン換算で10mg/日を超えるステロイドを投与されている患者。 23. 治験薬、未承認療法を過去3ヵ月以内に使用された患者。ただし、効果や安全性に影響を及ぼさないと担当医により判断される場合は登録可とする。 24. 登録時に腋窩温で38℃以上の発熱を有する。 25. 登録までの2ヵ月間に喀血の既往歴を有する患者。 26. 登録までの6ヵ月間に心筋梗塞、不安定狭心症、脳血管発作又は一過性脳虚血発作などの動脈血栓症が発現した患者。 27. 登録までの28日間に重篤な又は治癒しない創傷、潰瘍又は骨折が発現した患者。 28. 登録までの3ヵ月間に重大な出血障害、血管炎又はグレード3以上の胃腸出血が発現した患者。 29. 登録までの6ヵ月間に消化管穿孔又は瘻孔が発現した患者。 30. 試験薬の成分に対して過敏症の既往歴がある。 31. 試験期間中に大手術が予定されている患者。 |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 | なし |
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関連情報
研究責任医師 | 赤松 弘朗 |
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研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 山下 まやこ |
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所属機関 | 和歌山県立医科大学附属病院 |
所属部署 | 呼吸器内科・腫瘍内科 |
郵便番号 | 641-8510 |
住所 | 和歌山県和歌山県和歌山市紀三井寺811-1 |
電話 | 073-441-0619 |
FAX | 073-446-2877 |
yayamama@wakayama-med.ac.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。