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国立保健医療科学院
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臨床研究実施計画番号 jRCT1031200071

最終情報更新日:2023年7月15日

登録日:2020年7月20日

JCOG1905: 進行性腎細胞癌に対するPD-1経路阻害薬の継続と休止に関するランダム化比較第III相試験

基本情報

進捗状況 参加者募集中
対象疾患進行性腎細胞癌
試験開始日(予定日)2020-07-20
目標症例数250
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容A群(標準治療群):登録前に投与されていたPD-1経路阻害薬を含む治療を継続する。 B群(試験治療群):登録前に投与されていたPD-1経路阻害薬の治療 を休止する。

試験の内容

主要評価項目全生存期間
副次評価項目無増悪生存期間、治療戦略有効期間、有害事象発生割合、重篤な有害事象発生割合、PD-1経路阻害薬再開例の奏効割合(B群) PD-1経路阻害薬再開例の無増悪生存期間(PFS-RETREAT)(B群)

対象疾患

年齢(下限)20歳以上
年齢(上限)
性別男女両方
選択基準(1)原発巣または転移巣の生検組織診で主たる組織型が淡明細胞型腎細胞癌と診断されている。 (2)PD-1経路阻害薬投与開始前に進行性(切除不能もしくは転移性)腎細胞癌と診断されている。 (3)登録日の年齢が20歳以上である。 (4)Performance status(PS)はECOGの規準で0または1である。 (5)PD-1経路阻害薬に関して以下の①~⑥のいずれかを満たす。 ①一次治療としてニボルマブ+イピリムマブ併用療法が行われた場合、以下の(i)~(iv)のすべてを満たす。 (i)登録時にニボルマブ以外の抗がん薬を併用していない。 (ii)ニボルマブの開始から登録までが36週(252日)以内の場合はニボルマブの累積投与量が1,680 mg/body以上、36週を越えて48週(336日)以内の場合はニボルマブの累積投与量が2,400 mg/body以上である。 (iii)ニボルマブを開始してから24週(168日)以上、48週(336日)以内である。 (iv)ニボルマブを登録前4週(28日)以内に1回以上投与されている。 ②一次治療としてペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法が行われた場合、以下の(i)~(iv)のすべてを満たす。登録までに有害事象等によりアキシチニブのみ中止されていてもよい。 (i)登録時にペムブロリズマブ、アキシチニブ以外の抗がん薬を併用していない。 (ii)ペムブロリズマブの開始から登録までが36週(252日)以内の場合はペムブロリズマブの累積投与量が1,000 mg/body以上、36週を越えて48週(336日)以内の場合はペムブロリズマブの累積投与量が1,400 mg/body以上である。 (iii)ペムブロリズマブを開始してから24週(168日)以上、48週(336日)以内である。 (iv)ペムブロリズマブを登録前4週(28日)以内に1回以上投与されている。ただし、400 mg/bodyの6週毎投与が行われていた場合は登録前6週(42日)以内に1回以上投与されている。 ③一次治療としてアベルマブ+アキシチニブ併用療法が行われた場合、以下の(i)~(iv)のすべてを満たす。登録までに有害事象等によりアキシチニブのみ中止されていてもよい。 (i)登録時にアベルマブ、アキシチニブ以外の抗がん薬を併用していない。 (ii)アベルマブの開始から登録までが36週(252日)以内の場合はアベルマブ10 mg/kgを7回以上、36週を越えて48週(336日)以内の場合はアベルマブ10 mg/kgを10回以上投与されている。 (iii)アベルマブを開始してから24週(168日)以上、48週(336日)以内である。 (iv)アベルマブを登録前4週(28日)以内に1回以上投与されている。 ④一次治療としてニボルマブ+カボザンチニブ併用療法が行われた場合、以下の(i)~(iv)のすべてを満たす。登録までに有害事象等によりカボザンチニブのみ中止されていてもよい。 (i)登録時にニボルマブ、カボサンチニブ以外の抗がん薬を併用していない。 (ii)ニボルマブの開始から登録までが36週(252日)以内の場合はニボルマブの累積投与量が1,680mg/body以上、36週を越えて48週(336日)以内の場合はニボルマブの累積投与量が2,400 mg/body以上である。 (iii)ニボルマブを開始してから24週(168日)以上、48週(336日)以内である。 (iv)ニボルマブを登録前4週(28日)以内に1回以上投与されている。 ⑤一次治療としてペムブロリズマブ+レンバチニブ併用療法が行われた場合、以下の(i)~(iv)のすべてを満たす。登録までに有害事象等によりレンバチニブのみ中止されていてもよい。 (i)登録時にペムブロリズマブ、レンバチニブ以外の抗がん薬を併用していない。 (ii)ペムブロリズマブの開始から登録までが36週(252日)以内の場合はペムブロリズマブの累積投与量が1,000 mg/body以上、36週を越えて48週(336日)以内の場合はペムブロリズマブの累積投与量が1,400 mg/body以上である。 (iii)ペムブロリズマブを開始してから24週(168日)以上、48週(336日)以内である。 (iv)ペムブロリズマブを登録前4週(28日)以内に1回以上投与されている。ただし、400 mg/bodyの6週毎投与が行われていた場合は登録前6週(42日)以内に1回以上投与されている。 ⑥二次治療以降の治療としてニボルマブが投与されている場合、以下の(i)~(v)のすべてを満たす。 (i)登録時にニボルマブ以外の抗がん薬を併用していない。 (ii)ニボルマブ以外のPD-1経路阻害薬の投与歴がない。 (iii)ニボルマブの開始から登録までが36週(252日)以内の場合はニボルマブの累積投与量が1,680 mg/body以上、36週を越えて48週(336日)以内の場合はニボルマブの累積投与量が2,400 mg/body以上である。 (iv)ニボルマブを開始してから24週(168日)以上、48週(336日)以内である。 (v)ニボルマブを登録前4週(28日)以内に1回以上投与されている。 (6)登録前に腎摘除や転移巣切除を行った場合、術後に残存する病変がある。なお、PD-1経路阻害薬の投与により画像上消失し、切除しなかった病変も残存する病変とする。 (7)測定可能病変の有無は問わない。 (8)PD-1経路阻害薬投与開始直前のCTと比べて、登録前4週(28日)以内のCTにてすべての病変で縮小傾向が認められる(径または径和の0%以上減少に相当する縮小であることを目安とする)。登録前4週以内に腎摘除や転移巣切除を行った場合、手術後のCTにて病変を確認し、病変が測定不能病変のみの場合は、担当医によって明らかに効果があったと判断された場合には登録可能とする(例:胸水の明らかな減少、骨病変は疼痛の明らかな軽減、微小肺転移では画像検査での明らかな陰影の改善など)。 (9)他のがん種に対し、化学療法、放射線治療、ホルモン療法、分子標的薬いずれの既往もない。 (10)自己免疫疾患の合併、自己免疫疾患の既往歴がない。ただし、適切な治療によってコントロールが良好な1型糖尿病、ホルモン補充療法のみを必要とする甲状腺機能亢進症/低下症、全身治療を必要としない自己免疫性皮膚疾患(天疱瘡、尋常性乾癬、類天疱瘡、尋常性白斑)は適格とする。 (11)登録時に症状のある脳転移、髄膜癌腫症、放射線治療や外科手術を要する脊椎転移がない。 (12)登録時にPD-1経路阻害薬との因果関係があるGrade 3以上の有害事象を認めない。なお、登録前にGrade 3以上の有害事象があっても、プレドニゾロン換算で15 mg/日以下のステロイド薬により登録時に有害事象がGrade 2以下になっている患者は適格とする。 (13)主要臓器機能が保たれている。 (14)試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。
除外基準(1)活動性の重複がん(同時性重複がん及び無病期間が5年以内の異時性重複がん)を有する。 (2)全身的治療を要する感染症を有する。 (3)38℃以上の発熱を有する。 (4)妊娠中、妊娠中の可能性がある、産後28日以内、または授乳中の女性。パートナーの妊娠を希望する男性。 (5)日常生活に支障をきたす精神疾患または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。 (6)自己免疫疾患以外の疾患に対して、プレドニゾロン換算15 mg/日より多いステロイド薬、その他の免疫抑制薬、または免疫グロブリンの全身投与を受けている。 (7)インスリンや経口血糖降下薬を継続使用してもコントロール不良の糖尿病を合併している。 (8)コントロール不良の高血圧を合併している。 (9)不安定狭心症(最近3週間以内に発症または発作が増悪している狭心性)を合併、または6か月以内の心筋梗塞の既往を有する。 (10)HBs抗原が陽性である。 (11)胸部CTで診断される、間質性肺炎、肺線維症、高度の肺気腫のいずれか、もしくは複数を合併している。

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無なし

関連情報

問い合わせ窓口

担当者松元 崇
所属機関九州大学病院
所属部署泌尿器科
郵便番号812-8582
住所福岡県福岡市東区馬出3-1-1
電話092-642-5603
FAX092-642-5618
E-mail matsumoto.takashi.971@m.kyushu-u.ac.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。