臨床研究について
vol.2 臨床研究に参加するには?
1一般募集されている臨床研究を探す
我が国で実施されている臨床研究については、本ポータルサイトから検索が可能です。
本ポータルサイトには、厚生労働省(jRCT)、大学病院医療情報ネットワーク大学病院医療情報ネットワーク研究センター(UMIN)、(社)日本医師会治験促進センター(JMACCT)、(財)日本医薬情報センター(JAPIC)の4機関に登録されている臨床研究の情報が収録されています。
検索画面にて、病名などをご入力いただき、検索された後「関連する治験情報」よりご確認ください。
「進捗状況」が、「参加者募集中」となっているものが現在、参加可能な臨床研究となります。
2問い合わせをする
該当の臨床研究情報の詳細ページの問い合わせ窓口の連絡先にお問い合わせください。
3医師から説明をうける
「説明と同意(インフォームド・コンセント)」
医師から参加する臨床研究の進め方や、行われる検査、治療などの内容、参加する事のメリット、デメリットの説明を受け、医師や臨床研究コーディネーターと慎重に話し合ったうえで、参加・不参加を決定してください。
- 不参加の場合でもその後の治療に不利になることはありません。
- 臨床研究の説明を受け、目的や方法、予想される結果や危険性など、患者さんが十分説明を受け、ご納得された上での同意がない限り、治験を開始することはできません。
国立保健医療科学院では、患者さんが医師から説明を受けるにあたり、あらかじめ重要な項目をまとめたチェックシートを準備しました。医師の説明を受ける前にチェックシートを印刷し、ご自身の気になる点を事前に整理したうえで、説明を聞きに行かれることをお勧めいたします。
治験の相談に行く前にお読みください
患者さんが医師と良いコミュニケーションをとるためには一般的に次のようなことが重要です。
- 事前に3~4つの質問をメモしておきましょう。
可能であれば医師に質問のリスト渡しておきます。限られた時間を最大限に活用できます。 - 病歴、最近の検査、薬やサプリメント、症状、心配なことについて、簡単にまとめておき、医師に伝えましょう。時間を節約することができます。
- 治療目標と副作用の説明を求めましょう。
- その場で感情的なやり取りをしないようにしましょう。
- まだ質問があるときや理解していない場合は、時間を延長できるか、または、他のスタッフが質問に対応してくれるか尋ねてみましょう。
質問によっては、看護師、ソーシャルワーカーなどのスタッフに回答してもらえます。 - テープに録音するか、メモ用の鉛筆とノートを持参しましょう。
メモを取るために、信頼できる友人や親戚と一緒にいくことも良いでしょう。
治験の説明を受ける
患者さんのためのチェックシート
治験に参加するかどうかは、あなた(患者さん)が納得して決定することが大切です。
通常の診療とは異なり、治験のための説明時間は十分に確保されていますので、納得するまで医師に質問することができます。
帰宅した後に、ご家族と相談してから決めても構いません。
下記の項目は、医師から十分な説明を受け、治験参加に際してその内容を理解していることが必要なものです。
特に気になるものに印をつけ、納得できるまで医師の説明を聞いてみましょう。
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- その他知りたいこと:
同意をする前に治験について知りたいことは、十分に尋ねられましたか?
知りたいことが残っている場合は、納得できるまで医師に質問しましょう。
今後、保健医療科学院では、このリストの改訂版の発行を予定しています。
※PDFを開いてチェックをしていただき、印刷してご利用下さい
4承諾書にサインをする
説明を受け、十分に理解したうえで参加を希望される患者さんは承諾書にサインをします。
5臨床研究開始
医師から説明を受け、決められたスケジュールに基づき研究を開始します。
また、臨床研究への参加の撤回は研究開始後でもいつでもできますので、担当医にご相談下さい。