臨床研究実施計画番号 jRCTs061180004
最終情報更新日:2023年12月12日
登録日:2018年10月31日
Paediatric Hepatic International Tumour Trial 小児肝癌に対する国際共同臨床試験 (JPLT4: PHITT)
基本情報
進捗状況 | 参加者募集中 |
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対象疾患 | 肝芽腫、肝細胞がん |
試験開始日(予定日) | 2018-11-01 |
目標症例数 | 263 |
臨床研究実施国 | 東アジア(台湾、香港、シンガポール、他)/日本 |
研究のタイプ | 介入研究 |
介入の内容 | A群-超低リスク肝芽腫(HB)患者:診断時全摘出可能な患者を、組織学的亜型の結果に応じて、高分化型(WDF)では術後化学療法を行わない。組織型がWDFでない患者には21日毎に2サイクルの標準量のシスプラチン100mg/m2を行う。 B群-低リスクHB患者:診断時に切除不能と思われる腫瘍がある以外に別の有害な特徴はない群で14日毎の2サイクルのシスプラチン(80mg/m2)後、切除が行われた場合、2又は4サイクルのシスプラチンの追加投与(計4サイクル対6サイクル)をランダム割り付けする。 C群-中間リスクHB患者:局所で進行しているPRETEXT分類I-Ⅲまたは肝全体存在するPRETEXTⅣの患者は21日毎のC5VD群(シスプラチン 100mg/m2 5-FU 600mg/m2 ドキソルビシン 30mg/m2 X2回、ビンクリスチン1.5mg/m2X3回) 又は14日毎の高用量CDDP-M群(シスプラチン 100mg/m2 )各6コースの2つの化学療法群のうちの1つに患者をランダム割り付けし、根治手術が可能な場合、少なくとも最後の2サイクルの化学療法前に根治手術を行う。 D群-高リスクHB患者(主に肺転移のある患者):シスプラチン強化SIOPEL-4レジメンに従って3ブロックの化学療法後、患者を転移巣の状態により2つのリスク群に分ける。化学療法及び/又は手術のいずれかによって肺転移巣の完全寛解(CR)が誘導される(D1群)と、カルボプラチン/ドキソルビシンによる地固め化学療法を行う。 肺転移巣のCRが達成されなかった患者は,2つの群にランダム化割り付けを行い、カルボプラチン500mg/m2+ドキソルビシン20mg/m2X2回とカルボプラチン400mg/m2X2回+エトポシドエトポシド 200mg/m2X2回の交互投与(D2)群又はビンクリスチン1.5mg/m2を1,8日の2回とイリノテカン50mg/m2X5日間(D3群)のいずれかを併用する21日毎のレジメンを交互に6コース行う強化地固め療法を行う。 E群-一期的切除を受けた肝細胞癌(HCC)が対象で、基礎肝硬変を生じることが多い遺伝性、ウイルス性又は代謝性状態のある患者(E1群)は経過観察し、新規発症HCCの患者(E2群)は、4サイクルのPLADO化学療法(シスプラチン80mg/m2とドキソルビシン 30mg/m2 X2回)行う。 F群-HCC非切除/転移例が対象で、PLADO+ソラフェニブ(150mg/m2 を1日2回 経口内服3-21日の間)21 毎3コースとPLADO+ソラフェニブ(150mg/m2 を1日2回 経口内服3-14日の間)/GEMOX(ゲムシタビン1000mg/m2とオキサリプラチン 100mg/m2)ソラフェニブ(150mg/m2 を1日2回 経口内服2-14日の間)を14日毎に交互に2コースずつ計4コースのいづれか1つをランダム割り付けし、投与する。 |
試験の内容
主要評価項目 | 1)低リスク肝芽腫(HB)の治療軽減が可能かを評価する(B1群) 2)中間リスクHBに対する異なる治療レジメンを比較する(C群) 3)高リスクHBに対する異なる寛解導入後治療レジメンを比較する(D2群) 4)非切除肝細胞がんHCCに対してPLADOにGEMOXを追加した際の予後の改善を調査する(F群) 5)生物学的及び毒性に関する研究を行うための試料を採取する(全患者群) |
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副次評価項目 | 1)全患者群における転帰(無イベント生存期間(EFS)、治療成功生存期間(FFS)、全生存期間(OS)、毒性及び手術転帰を含む)の検討 2)国際小児肝腫瘍コンソーシアム(CHIC)によって定義された、新国際リスク層別化を検証する 3)以下を含め、臨床的な関連因子を評価する: .診断及び予後を予測するバイオマーカーに関するパネルを総合的かつ十分に検証し作成する .小児肝細胞癌(HCC)が成人HCCとは生物学的に異なる疾患群であるかどうかを評価する .化学療法による毒性が発現するリスクが高い小児を予測するためのゲノム及びバイオマーカー解析法を開発する 4)臨床的及び病理学的に評価可能な生物学的試料の採取法を確立する 5)POST-TEXT III及びIV HBに対して、術前治療中の手術計画による手術療法の効果について評価する |
対象疾患
年齢(下限) | |
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年齢(上限) | 30歳以下 |
性別 | 男女両方 |
選択基準 | 1)肝芽腫に臨床診断および肝芽腫または肝細胞がんの組織学的確定診断 2)30歳以下 3)研究登録に対する同意説明文書に署名があること |
除外基準 | 1)化学療法歴があるか、または現在抗がん剤の投与中 2)再発例 3)同所性肝移植(OLT)以外の固形臓器移植歴がある 4)制御されていない感染 5)理由を問わず、試験実施計画書に従う又は順守する事ができない 6)二次がん 7)妊婦または授乳婦 |
保険外併用療養費
保険外併用療養費の有無 | なし |
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関連情報
研究責任医師 | 檜山 英三 |
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研究責任医師以外の責任者 | |
研究資金等の提供組織名称 |
問い合わせ窓口
担当者 | 檜山 英三 |
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所属機関 | 広島大学病院 |
所属部署 | 自然科学研究支援開発センター |
郵便番号 | 734-8551 |
住所 | 広島県広島市南区霞1-2-3 |
電話 | 082-257-5951 |
FAX | 082-257-5416 |
eiso@hiroshima-u.ac.jp |
※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。