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国立保健医療科学院
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臨床研究実施計画番号 jRCTs041190096

最終情報更新日:2024年3月1日

登録日:2019年12月13日

初発BCR-ABL1陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)を対象としたダサチニブ、ポナチニブ併用化学療法および造血幹細胞移植の臨床第II相試験

基本情報

進捗状況 参加者募集終了-試験継続中
対象疾患BCR-ABL1を伴うBリンパ芽球性白血病/リンパ腫
試験開始日(予定日)2019-12-13
目標症例数90
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容Prednisoloneによるprephase治療後にdasatinib + prednisoloneの寛解導入療法および強化地固め療法を行う。その後molecular responseに従い必要時にはdasatinibをponatinibに変更し、続く2種類の地固め療法(C1、C2)を最大4サイクル繰り返す(それぞれC1-1、C1-2、C1-3、C1-4、C2-1、C2-2、C2-3、C2-4と称す)。地固め療法終了後は維持療法を12コース行う。移植療法を行う場合は、最初の地固め療法 C1-1 終了後以降に実施することを標準とする。

試験の内容

主要評価項目3年無イベント生存割合
副次評価項目・有害事象発生割合、重篤な有害事象発生割合 ・血液学的完全寛解(Complete hematological remission, CHR)割合 ・分子遺伝学的効果(molecular response, MR) ・分子遺伝学的完全寛解(complete molecular response, CMR)割合 ・3年全生存(overall survival, OS)割合 ・3年無再発生存(relapse-free survival, RFS)割合 ・PN導入例におけるMR、CMR割合、3年OS、EFS、RFS割合

対象疾患

年齢(下限)15歳以上
年齢(上限)65歳未満
性別男女両方
選択基準1) WHO分類改訂第4版(2017)においてBCR-ABL1を伴うBリンパ芽球性白血病/リンパ腫(B-lymphoblastic leukemia/lymphoma with t(9;22)(q34;q11.2):BCR-ABL1)と診断された患者 2) BCR-ABL1融合遺伝子陽性である。  (1) キメラ遺伝子スクリーニングにてBCR-ABL1融合遺伝子が陽性であること。  (2) 上記1)と2)(1)を満たせば、慢性期の存在を示唆する明らかな記録がない限りPh+ALLと診断する。これはmajor BCR-ABL1融合遺伝子陽性患者が好中球FISHにてBCR-ABL陽性であっても、本試験では慢性骨髄性白血病の初発時急性転化例と診断しないための規定である。 3) 同意取得時15歳以上、65歳未満の患者。 4) 本疾患に対する抗悪性腫瘍薬による前治療がない(すでにB-ALLと診断され、キメラ遺伝子スクリーニングにてBCR-ABL1融合遺伝子が陽性であることの確認前に、PSLのみの投与が開始されている場合は、その投与期間が1週間以内であればそれを前治療歴とはみなさない)。また、PSLの投与が開始されている場合に、その投与期間の1週間以内にMTX 12 mg/bodyの髄注を行うことも前治療歴とはみなさない。 5) ECOG PSが 0,1,2,3であること。 6) 主要臓器(心、肝、腎、肺)の機能が保持されていること。  (1) 心電図においてQTc延長(481 msec以上、grade 2以上に相当)の重篤な異常を認めない。  (2) 心エコー施行例において、LVEFが50%未満の重篤な異常を認めない。  (3) 血清ビリルビン値2.0 mg/dL以下である。  (4) 血清クレアチニン値2.0 mg/dL以下である。  (5) 経皮的酸素飽和濃度がroom airで94%以上である。 7) 本試験の説明を十分に行ったうえで、試験参加について自発的意思で文書同意が患者本人から得られること。未成年者については本人と同時に代諾者の同意も合わせて得られていること。 8) 診断が患者に告知されていること。
除外基準1) 心疾患  (1) コントロール不良の狭心症、心不全、心筋梗塞  (2) 先天性のQT延長症候群  (3) 心室性不整脈 (心室性頻脈、心室性細動、Torsades de pointes) 2) 肺線維症、間質性肺炎 3) コントロール不良の糖尿病  (1) インスリン投与によっても空腹時血糖250mg/dL(grade 1に相当)以下を維持できない。  (2) インスリン投与によって1日に2回以上の低血糖発作を起こす。 4) grade 4の感染症(活動性の結核、非定型抗酸菌症を含む) 5) HIV抗体陽性の場合。 6) HBs抗原陽性の場合。 7) DAの有害事象の発生頻度を増加させる可能性のある合併症を有する。  (1) 利尿剤でコントロール不良の胸水貯留、腹水貯留、全身浮腫、その他の高度の体液貯留。  (2) 先天性の出血性素因。  (3) 抗凝固剤、抗血小板薬の投与が必須な疾患。 8) PNの有害事象の発生頻度を増加させる可能性のある合併症を有する。  (1) 膵炎又はその既往歴。  (2) 虚血性疾患(心筋梗塞、末動脈閉塞性疾患等)又はその既往歴。  (3) 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症等)又はその既往歴。  (4) 抗血栓療法の治療を現在受けている。 9) 明らかな出血傾向を来す疾患(抗凝固第Ⅷ因子抗体など)を有する場合。 10) 以下のいずれかの精神疾患を有する場合。  (1) 精神医学的専門治療または薬物療法によっても日常生活に支障がある高度の気分変動がある。  (2) 監視または拘束を必要とする。  (3) 精神医学的専門治療または薬物療法によっても入院治療の継続に支障がある。 11) 活動性の重複癌を有する場合。 同時性重複癌および無病期間が5年以内の異時性重複癌。ただし局所治療により治癒と判断された子宮頸部、胃、大腸におけるcarcinoma in situ相当の病変は活動性の重複癌に含めない。 12) 妊娠中、授乳中の女性。治療開始までに妊娠の中止、授乳の中止ができる場合を除く。 13) 研究責任医師、研究分担医師が本試験の参加について適切でないと判断した場合。

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無なし

関連情報

問い合わせ窓口

担当者土橋 史明
所属機関東京慈恵会医科大学附属第三病院
所属部署腫瘍・血液内科
郵便番号201-8601
住所東京都狛江市和泉本町4-11-1
電話03-3480-1151
FAX03-3480-1276
E-mail dobashi@jikei.ac.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。