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国立保健医療科学院
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臨床研究実施計画番号 jRCTs012200016

最終情報更新日:2023年12月4日

登録日:2020年12月21日

神経疾患における非侵襲的脳刺激とリハビリテーション訓練を併用した障害機能回復における神経基盤の研究

基本情報

進捗状況 参加者募集中
対象疾患神経疾患
試験開始日(予定日)2020-12-21
目標症例数400
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容脳刺激は、高頻度rTMS、低頻度rTMS、 tDCSのいずれかをシュードランダムに割り付けて行う。刺激時間はすべて30分間以内とする。高頻度rTMSは50ヘルツを上限、刺激強度は安静時運動閾値の100%を上限、刺激の連続時間は10秒間までとし、刺激トレイン間は最低10秒をあける。低頻度rTMSの刺激周波数は1ヘルツ以下とする。低頻度rTMSは複数部位を刺激するペア刺激を含む。これらの刺激パラメータはrTMSでの安全性ガイドライン基準を満たし、すでに安全性が確認されている。tDCSにおいては、既報告で安全性が確認された手法によって行う。すなわち、電流強度1-5mA、刺激電極面積0.5-50平方センチメートルで行い、電流強度が変調する律動電流刺激の場合、650Hz以下で行う。これら非侵襲的脳刺激と併用してリハビリテーション訓練を行う。

試験の内容

主要評価項目脳刺激介入とシャム刺激介入における脳波での活動変化の比較(脳波振幅の分析、周波数解析)
副次評価項目①脳磁図による脳活動(パワースペクトル分析、コヒーレンス解析を行う) ②fMRI(課題施行時および静止時の脳血流変化を測定する) ③TMSによる誘発電位(刺激部位および関連部位へTMSを行い誘発される脳波、もしくは筋電図を解析する) ④障害機能評価 1.障害機能が運動障害の場合、測定項目は、筋力、筋電図による筋活動、既存の機能評価テスト(STEF、ペグボードなど)および3次元動作解析とする。 2.高次脳機能障害の場合、既存の高次脳機能評価 (WAIS-Ⅲ、TMT-A, B、S-PAなど)とする。 3.言語障害の場合、既存の言語障害評価テスト(WAB、SLTA、ASMDなど)とする。 4.嚥下障害の場合、既存の嚥下機能評価 (MWST、藤島式嚥下グレードなど)、画像評価(VF、VE)、咽頭・食道内圧測定とする。 ⑤神経可塑性関連因子の評価(採血によりマイオカイン濃度を測定する) ⑥活動量 ⑦摂取栄養量 ⑧眼球運動測定

対象疾患

年齢(下限)20歳以上
年齢(上限)90歳以下
性別男女両方
選択基準神経疾患患者) ①同意取得時において年齢は20-90歳の者 ②脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害、パーキンソン病、脊髄小脳変性症などの神経変性疾患、ジストニアなどの不随意運動疾患、多発性硬化症などの神経炎症性疾患、慢性疼痛などの中枢性神経障害、頭部外傷などの外傷性中枢神経障害のいずれかを発症し、神経学的所見、画像所見等により診断が確立された患者 ③発症後6日以降、もしくは症状再発後6日以降 ④神経疾患により、運動障害、高次脳機能障害、言語障害、嚥下障害のいずれかの障害をきたしている患者 ⑤本研究への参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、本人の自由意思による文書同意が得られた者、もしくは本人による文書同意が困難な場合、代諾者により文書同意が得られた者 健常者) ①同意取得時において年齢は20-90歳の者 ②本人申告において、神経精神疾患の既往のないもの。 ③本研究への参加にあたり十分な説明を受けた後、十分な理解の上、本人の自由意思による文書同意が得られた者
除外基準神経疾患患者) ①発症後5日以内、もしくは症状再発後5日以内 ②著しい聴力障害がありコミュニケーションが取れない場合 ③心臓ペースメーカーを装着している場合 ④非磁性体であることが確認できない金属(動脈瘤用クリップ、機械式人工弁、神経刺激装置、インスリンポンプ、眼球内金属など)を体内に保有する場合 ⑤その他、研究責任医師が研究対象者として不適当と判断した者 健常者) ①著しい聴力障害がありコミュニケーションが取れない場合 ②心臓ペースメーカーを装着している場合 ③非磁性体であることが確認できない金属(動脈瘤用クリップ、機械式人工弁、神経刺激装置、インスリンポンプ、眼球内金属など)を体内に保有する場合 ④その他、研究責任医師が研究対象者として不適当と判断した者

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無なし

関連情報

問い合わせ窓口

担当者小金丸 聡子
所属機関北海道大学病院
所属部署リハビリテーション科
郵便番号060-8648
住所北海道札幌市北区北14条西5丁目
電話011-706-6066
FAX011-706-6067
E-mail satokogane@gmail.com

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。