患者様やご家族など一般の方向け臨床・治癒情報サイト 臨床研究情報ポータルサイト

ENGLISH
国立保健医療科学院
×

情報をクリップできます

治験情報をこちらのホームページで一時的にクリップすることが出来ます。

臨床研究実施計画番号 jRCTs011200011

最終情報更新日:2024年2月2日

登録日:2020年11月20日

6歳以上12歳未満の小児インフルエンザ感染症患者を対象としたバロキサビルマルボキシルの無作為化,非盲検、実薬対照比較試験

基本情報

進捗状況 参加者募集中
対象疾患インフルエンザ
試験開始日(予定日)2020-11-20
目標症例数200
臨床研究実施国日本
研究のタイプ介入研究
介入の内容インフルエンザ迅速診断 (RIDT) 又は内視鏡用テレスコープ等、保険適応下の検査方法でのインフルエンザ検査結果が陽性で、中等度以上のインフルエンザ症状を有し、かつSARS-CoV-2迅速検査で陰性の患者をバロキサビル群又はオセルタミビル群に無作為に割付け、バロキサビル群はバロキサビルを単回投与、オセルタミビル群はオセルタミビルを1日2回5日間投与する。

試験の内容

主要評価項目インフルエンザ罹病期間
副次評価項目1) インフルエンザ症状(「咳」、「鼻水/鼻づまり」、「体温」)が継続的に消失するまでの時間(少なくとも72時間持続している) ・試験薬投与開始からインフルエンザ症状が消失するまでの時間として定義する。症状の消失は、「咳」及び「鼻水/鼻づまり」が0 (なし) または1 (軽度) と評価され、かつ体温が37.5度未満を満たした臨床状態が少なくとも72時間持続している場合に,その開始時点をインフルエンザ症状の消失時点とする 2) 平熱に戻るまでの時間(少なくとも12時間持続している) ・試験薬投与開始から平熱(37.5℃未満)になるまでの時間として定義する。平熱への回復は、研究対象者の自己測定体温が37.5℃未満となった時点で、その状態が少なくとも12時間持続していた場合に,その開始時点を平熱に戻るまでの時間とする。 3) 平熱に継続的に戻るまでの時間(少なくとも72時間持続している) ・試験薬投与開始から平熱(37.5℃未満)になるまでの時間として定義する。平熱への回復は、研究対象者の自己測定体温が37.5℃未満となった時点で、その状態が少なくとも72時間持続していた場合,その開始時点を平熱に戻るまでの時間とする。 4) 各時点における平熱( 37.5℃未満)への解熱の有無 ・各評価時点で体温が37.5°C未満であった患者の割合とする。 5) 各時点における体温 ・各評価時点において、各投与群の体温の平均値と95%信頼区間、平均値の群間差とその95%信頼区間を算出する。 6) インフルエンザ7症状 (「咳」、「喉の痛み」、「頭痛」、「鼻水/鼻づまり」、「熱っぽさ又は悪寒」、「筋肉又は関節の痛み」、「疲労感」) が消失するまでの時間 ・試験薬投与開始からインフルエンザ7症状の症状が消失するまでの時間として定義される。インフルエンザ症状の消失は、7つのインフルエンザ症状すべてが0 (なし) または1 (軽度) と評価された時点であり、その状態が少なくとも21.5時間持続していた場合に,その開始時点をインフルエンザ7症状の消失時点とする。 7) インフルエンザ各症状が消失するまでの時間 ・試験薬投与開始から各インフルエンザ症状が消失するまでの時間として定義される。インフルエンザ症状の消失は、各インフルエンザ症状 (「咳」、「喉の痛み」、「頭痛」、「鼻水/鼻づまり」、「熱っぽさ又は悪寒」、「筋肉又は関節の痛み」、「疲労感」) が0 (なし) または1 (軽度) と評価された時点であり、その状態が少なくとも21.5時間持続していた場合,その開始時点を各症状の消失時点とする。 8) インフルエンザ関連合併症 (X線検査で確認された肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎) の有無 ・試験薬投与開始後において、いずれかのインフルエンザ関連合併症 (副鼻腔炎、中耳炎、気管支炎、およびX線検査で確認された肺炎)を発現した研究対象者者の割合、各インフルエンザ関連合併症を発現した研究対象者の割合と定義する。 9) 小児患者特有のインフルエンザ関連合併症 (インフルエンザ脳炎又は脳症、熱性痙攣、筋炎) の発現の有無 ・試験薬投与開始後において、いずれかの小児患者特有のインフルエンザ関連合併症 (インフルエンザ脳炎又は脳症、熱性痙攣、筋炎) を発現した研究対象者の割合、各小児患者特有のインフルエンザ関連合併症を発現した研究対象者の割合と定義する。 10) インフルエンザ関連合併症及び小児患者特有のインフルエンザ関連合併症による死亡、入院の有無 ・試験薬投与開始後において、インフルエンザ関連合併症及びによる死亡、入院のいずれかを発生した研究対象者の割合、死亡した研究対象者の割合、入院した研究対象者の割合と定義する。 11) 抗菌薬の使用の有無 ・試験薬投与開始後において、インフルエンザウイルス感染に続発する感染症に対する抗生物質の全身投与を受けた研究対象者の割合として定義する。

対象疾患

年齢(下限)6歳以上
年齢(上限)12歳未満
性別男女両方
選択基準以下の基準すべてに該当する患者を選択する。 ① 代諾者から臨床研究参加の同意を文書で取得できる患者。なお可能な限り本人からも文書によるインフォームド・アセントを取得する。 ② 同意及び年齢に応じたアセント取得時の年齢が6歳以上12歳未満の男性又は女性患者。 ③ 以下のすべてに合致し,インフルエンザウイルス感染症と診断された患者。 ・ スクリーニング時に38°C以上の発熱 (腋窩温) がある ・ インフルエンザウイルス感染症による呼吸器症状 (咳,鼻水/鼻づまり) のうち,中程度以上の症状を1つ以上有する ・ 鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液、咽頭ぬぐい液又は鼻汁鼻かみ液(その他適切な検体)によるインフルエンザ迅速診断 (RIDT) 又は内視鏡用テレスコープ等、保険適応下の検査方法でのインフルエンザ検査結果が陽性 ④ 発症から48時間までの患者 (スクリーニング時)。ただし、発症の定義は、37.5°C以上の発熱を最初に確認した時点とする。 ⑤ バロキサビルの錠剤及びオセルタミビルのカプセル、錠剤又はドライシロップを服薬 (嚥下) できると研究責任医師又は分担医師(以下、研究責任医師等)が判断した患者。 ⑥研究責任医師等の判断において、研究要件を遵守する意思があり、かつ遵守することが可能な親/保護者。 ⑦患者の理解レベルに応じて、研究要件を遵守できる患者。 ⑧スクリーニング時の体重が10 kg以上の患者。
除外基準以下の基準のいずれかに該当する患者は除外する。 1) インフルエンザウイルス感染症による症状が重症であり、入院治療が必要と判断された患者。 2) コントロール不良の気管支喘息を含む慢性呼吸器疾患を有する患者。 3) 肝炎/肝硬変を有する患者。 4) 神経疾患及び神経発達障害 (脳疾患、脊髄疾患、末梢神経疾患、筋疾患を含む)を有する患者 。 5) 内分泌疾患 (糖尿病、甲状腺疾患、副腎の異常など)を有する患者。 6) 薬剤治療中の心疾患 (先天性心疾患、うっ血性心不全、冠動脈疾患等、ただし高血圧症のみの患者は除く)を有する患者。 7) 全身性副腎皮質ホルモン薬や免疫を抑制する治療を受けている患者。 8) 原発性免疫不全症候群の患者。 9) 重度の腎機能障害を有する患者(CCr 30(mL/min)未満 又はeGFR 30(mL/min/1.73 m2)未満に相当)。 10) ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者。 11) 過去5年以内に悪性腫瘍に罹患した患者 12) スクリーニング時に意識障害、異常行動*(突然走り出す、飛び降り、その他、予期できない行動であって、制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある行動)もしくは痙攣を発症している又は脳炎もしくは脳症を合併している患者。*「インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向調査研究」 13) 過去2年以内に脳炎・脳症、抗てんかん薬でコントロールされていないてんかん又はインフルエンザウイルス感染症に随伴する異常行動*(突然走り出す、飛び降り、その他、予期できない行動であって、制止しなければ生命に影響が及ぶ可能性のある行動)の既往がある患者。*「インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動に係る全国的な動向調査研究」 14) スクリーニング時に全身性抗菌薬治療及び/又は抗ウイルス薬(抗インフルエンザ薬を除く)治療が必要と判断される感染症を合併した患者。 15) 研究期間中に併用禁止薬の使用が必要であると研究責任医師等が判断した患者。 16) スクリーニング前30日以内にバロキサビル(ゾフルーザ®)、ペラミビル (ラピアクタ®)、ラニナミビル (イナビル®)、オセルタミビル (タミフル®)、ザナミビル (リレンザ®)、又はアマンタジン (シンメトレル®) を投与された患者。 17) 抗インフルエンザウイルス薬及び/又はアセトアミノフェンに対するアレルギーを有する及び/又は臨床的に問題となる不耐性の既往を有する患者。 18) SARS-CoV-2陽性又はCOVID-19が疑われる患者。     (SARS-CoV-2迅速診断検査による診断は新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き(診療の手引き検討委員会)に従って診断を実施し、組入れ時、SARS-CoV-2陰性であることを確認する。) 19) 評価に影響を与える可能性のある重度の基礎疾患を有する患者。 20) 静脈からの採血が困難な患者。 21) スクリーニングの時点で治験薬又は未承認薬投与から30日又は半減期の5倍を経過していない者。 22) 患者の安全性又は研究データの品質を確保することが難しいと研究責任医師等が判断した疾患又は状況が認められる患者。 23) 研究責任医師等が当該臨床研究への参加が不適切と判断した患者 24) 妊娠中又は臨床研究期間中に妊娠を希望する初潮後の女性患者。あるいは授乳中の女性患者。

保険外併用療養費

保険外併用療養費の有無なし

関連情報

問い合わせ窓口

担当者石黒 信久
所属機関北海道大学病院
所属部署感染制御部
郵便番号060-8648
住所北海道札幌市北区北14条西5丁目
電話011-706-5703
FAX011-706-7949
E-mail nishigur@med.hokudai.ac.jp

※実施責任組織と研究実施場所が異なる場合があります。
詳しくは各お問い合わせ窓口の担当にお伺い下さい。